ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ダンディズム百景を探すコミュのH18年上半期の優秀作候補

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ダンディズム百景に是非加えていただきたい場所があります。
三重県亀山市の「亀八食堂」とその親父(大将)。「亀八食堂」は知る人ぞ知るB級グルメの決定版。特性みそだれが特徴でなぜか予約もしていないのに予約席に案内される高級感?。コップはなぜかワンカップ(大関)という男らしさ。女性一人ではまず入れない雰囲気。オヤジのもみ上げも気になります。最近ネットで検索し、久々にその風景やオヤジに出会いました。是非ともまた行ってみたい店です。写真がないのが残念です。だれか久しぶりに一緒に行ってみませんか?

コメント(52)

ありがとう。海パンマン。残念ながらマニアックなコミュでやっているので見ている人はかなり少ないと思います。完成したら
連載小説でネットにUPしますね。
映画版ができたら、海パンマンは誰にする?とりあえず俺は
坂口憲二が演じるよ。SZKは津田なんとかっていう俳優がいる。
あの人がぴったしだ。海パンマンは若き日の三上博にしておこう。
次回はとうとうゴリについての思い出話がでてきます。お楽しみに。
>SZKは津田なんとかっていう俳優がいる。
>あの人がぴったしだ。
「津田なんとか」って、なんだこの中途半端っぷりは!!(嫁は爆笑してた)
それ、津田寛治っつーひとですかね?そうですか。うーん…、まぁーねぇ…。いいけど。ちなみに、本作の主題歌はスピッツ希望。
讃岐うどんって、3年だっけ?あんとき確か黒夢が来たんだっけか。うどんの売り上げも一夜にして消えてしまったな。
というわけで、続きキボン(嫁も)。
SZKへ
それはすまなかった。芸能人名鑑を持っていた俺としたことが・・・。今は会社の人間にばらまいて何もないんだ。
主題歌はスピッツか?いいね!大学2年のときに「ロビンソン」がすごい流行ったのを覚えている。
最近もベストを買って車で聞いているよ。休みの日のいらいらを和らげてくれるよ。じゃあ曲のセレクションはSZKが担当ね!!
まあこの土日、続きをアップさせるから期待してください。
SZKは日曜くらいに出来てくる予定です。
ちょっと死にかけています。もう頭の中で出来ているのでが、
どうも指が動かないのです。水曜日にはUPします。
車中では近況の話、あ学生時代の話に華が咲いた。仕事やワールドカップ、テレビの話はもちろん、海パンマンは子供が生まれ、また一歩、一家の主として前進したことを誇らしげに語っていた。
昔の話では、もう卒業してまる8年が経ち、この8年間の反省を
していた。そして学生時代の話に入ろうとしたときだった。海パンマンが「ゴリどうしているかな?知ってる?」俺は「いや、知らない」と回答。少し懐かしくなった瞬間だった。
ゴリは俺たちの学生時代4年間を稲妻のように現れ、嵐のように
去っていた「豪快」という言葉が似合う男である。
入学した当時、浪人して入学した俺には三重に知り合いも親戚も友達もいなかった。4月7日の俺の誕生日に三重入りし、入学式のある11日まで一人寂しく、下宿で過ごした。しかし、入学式をしても講義が始まるのが17日から。まだ人に植えつづけないといけなかった。一体俺のキャンパス生活はどうなるのかと思っていた。そんなときだった。
「学部自治会主催の新入生歓迎合宿」開催。行く人いるのなかあと
思いつつ行くと、ほとんどの新入生が参加していた。そしてクラス分けをされ、その中に「ゴリ」がいたのだった。中肉で身長180くらい。いきなり「みんなゴリと呼んでくれ!」と自己紹介。
レクリエーションでは空き時間でクラスのみんなに野豚のものまね。彼のサービス精神と場の盛り上げ方はすごかった。そんな彼の豪快さに誰もがひきつけられ、触発されたと思う。俺も、海パンマンも、SZKも。それがすべてのつながりのきっかけなのかもしれない。すべての不安を取り去り、楽しい大学生活の入り口を作ってくれた。人の縁とは面白いものだと思う。
彼については卒業後、どうしているか知らない。しかし、彼のことだからきっとしっかりやっているだろう。
海パンマンもゴリについては思い入れが強く、彼のすごさを熱く語っていた。
 話に夢中になっているとSZKよりTELが入る。
「今どこにいる?」
「ナビからするとあと10分くらいだよ」
「分かった。着いたらTEL頂戴」
「分かったよ」

またゴリが過去の人になった瞬間だった。
ようやく豊橋に到着。家の前でSZKとSZKの奥さんが外に出て待っていた。
俺と海パンマンが「よっ!お待たせ!!」いうと合言葉のごとくSZKも「久しぶり!!」と答える。そして奥さんも
「その節はありがとうございました。主人をよろしくお願いします。」とご丁寧な挨拶を頂く。そういえばSZK夫婦に会うのは結婚式以来だ。そういえばあの時、なんの余興をしたのかなあ。あれももう昔の懐かしい話に変ってしまった。

俺たちは恐縮しながら、SZKを後部座席に乗せ、「いざ三重県亀山」を合言葉に出発したのだった。この3人の旅は「清水の合宿」以来。とうとう始まった。旅。なんの旅?なにが得られるの?
後部座席ではSZKが地図を見つつ、ロイヤルミルクティーを飲んでいた。
俺登場!と思ったら書き込み休止?
じゃ景気付けにBGMは、TRF(trfではない)の「survival dAnce~no no cry more~」でいくか!
SSK応答せよ。ミクシィ燃え尽き症候群か?
肝心のJ−太郎での連載はやめ?
ダンディズムは第二の故郷、三重県にあり!、、、か。
そういえば、山奥の異様なルーブル美術館(?)ってなかったかな。
俺の復活を望む声が高ければ高いほど俺の力では登りきれない。
そのため俺は今までの作ってきたものを一度壊さなければならないのか?今しばらくの辛抱。細身になったSSK登場まで秒読み段階だ。去年の年末12月29日あった体重94キロも今では78キロ
まで落ちました。後、3キロまで下げます。3キロ下げたら予定ではアスリート体型になる見込みです。そしてマラソンランナーに
転向し、海パンマンとの勝負がまた始まるのです。
乞うご期待!!
連載再開か?次回対決のお題目募集です。
俺たちは車の中でしばし昔話を楽しんだ。人文学部合宿のこと。
そこでの出会い。能登ツーリング&ドライブ。讃岐うどん屋を
やったこと。その他溢れ出る思い出を次から次へと語り合った。
恐らく、卒業から9年という月日が逆に昔話のスパイスになり、盛り上がった。2時間を経過すると車の窓ガラスから四日市の御在所岳が見えた。目的まであと少しに迫ったことを感じた瞬間だった。
続きは?8ヶ月近く待ってるんだが。。。
ちょっと疲れているんだよ。なんもいいこともないし。
最近、課長島耕作を読み漁っています。課長になると女にもてるんだあと思いながら。と思ってもまだ平社員。しかも後輩にも抜かれた。だからあまりやる気がないんだね。休みの日にコーヒーの見ながら競馬の予想し、夜、ジムに行く。そんな素朴な日常の中では妄想なんて浮かびやしない。
そんじゃあ、俺が続き書いてもいーい?
面白さは保証できないけど。趣味全開の俺オナニーになるだろうから。
できればお願いします。来週の金曜を越えれば気分的に上向きになるか、はたまた沈んでいくかわかります。沈んだ場合はまた浮上できず、傍観者になるのみです。乞うご期待。
では、とりあえず新展開。
閲読にあたっての注意は以下のとおり。
・登場人物の名を少し変えました。
・SZKの趣味全開過ぎて、個性がつぶれています。つまらないです。
・たぶん途中で止まります。行き当たりばったりです。
「金田君、どうしてるかな。」
ついに鈴川がその名を出した。この旅が始まって以来、というより「あの日」以来メンバー全員が常に気にしている人物の名だった。
事あるごとに、突然姿を消した親友の安否を、メンバー全員が気遣ってはいた。しかし、今まで彼の行方について真剣に話し合うことはなかった。
金田の安否は一向につかめず、メンバーにとってその話題は、もはや腫れ物に触るようなものだったからである。
金田は大学卒業後の2年目の夏に、突然姿を消した。金田はメンバー全員の予想を裏切り、就職してすぐに結婚した。さらには翌年の春には第一子にも恵まれた。みんなに祝福された。
仕事は激務ではあったが順調であった。それだけに、結局失踪の線が濃厚であるという警察の説明にはメンバー誰もが訝った。彼がそんな行動に出るはずがない…。
当初は頻繁に事情聴取を受けたが、捜査は現在のところ完全に行き詰ったようで、8年が経過して音沙汰はまったくなくなった。
誰もが気には掛けていたが、どうしようもない、といつもやるせない気持ちになるだけだった。だが、今日を境にそれも終わる。
「そのことなんだけどね。実は新しい情報が入ったんだよ。」
佐々が言った。二人の顔色が変わった。「マジでか?」
「ああ。」
「この人物、知っているね」
数日前、佐々は警視庁警備部長室に呼び出され、警備部長自らの説明を受けた。同席者には、警備第一課長のほか、外事第一課長、ほか見覚えのない者が数人いた。
大学を卒業後、佐々は業界トップの会社に就職し、同期入社のなかでも群を抜いてスピード出世を果たしていたにもかかわらず、2年目が終わろうとしていた春に、突然辞表を提出し、警視庁に転職した。警察学校を首席卒業後、刑事部を希望したが機動隊に配属され、それでもスピード出世により3年前には警視庁特殊急襲部隊(SAT)の一員となった。
佐々には明確な目的があった。警察にいれば自ら捜索するチャンスがめぐってくるはずだ。そのためにはまずは刑事部に異動しなければならない。そろそろ、希望を聞いてもらってもいい頃だろう、と日ごろから考えていた。
だが、そのとき差し出された写真を見て佐々は驚愕した。
「はい。私の大学時代の友人であります。」
なんとか、声を発することができた。写真は露出が過ぎて平版になっており、水平も取れていなかった。写真に写る人物はどこか待合室のベンチに座っており、これが隠し撮りによるものであることは明白だった。
佐々は早くも質問したくなった。だが、今は控えた。一体どういうことだ?なぜ金田君の写真がここにあるのだ?警察は行方を知っていたのか?
そしてなにより、なぜそれを俺に見せるのか?
「君の親友だな。名前は覚えているかね」
警備部長は慎重な口調で聞いてきた。
「はい。金田文人君であります。」
佐々は答えた。
「よろしい。彼が長い間所在不明であることは君も承知のことと思う。そこでだ」警備部長はファイルをめくった。「君に協力して欲しいことがある」
協力?いまさら事情聴取ということか。…いや、まさか。だったら警備部長自ら聞いてくるはずがない。
「彼の救出に参加する気はないかね?」
なんだって?佐々は危うく声を上げそうになるのを抑えた。さっきからなんなのだ。佐々には状況が理解できなかった。金田君は囚われの身なのか?だったら確かに我々SATの出番だろうが、俺は隊長ではない。そもそも「協力」などありえない。人質救出は本来業務ではないか。
「お言葉ですが、確認させてください。これはご命令なのでしょうか」
「そうではない。君の自由意志に基づく回答を求めている。したがって君は拒否することもできる。この任務は少々の危険を伴う。今はまだそこまでしか話せない」
なにか秘密の任務ということか。外事の課長がいる以上、外国のそれもスパイにかかることだということだ。少々の危険はいい。どうして俺にそんな「依頼」が来るのか理解できないが、質問しても無駄のようだ。
「謹んでお受けいたします。部長」
「確かだな。脅すわけではないが、本件は秘匿性が極めて高く、内容を聞いてから拒否した場合、その後の生活に支障をきたす恐れがある。それでも、いいのかね?」
後戻りはできない。いいさ。この日のために警察官になったはずである。「確かに、お受けしたいと思います」
「そう来ると思っていたよ」警備部長はようやく笑顔で言った。彼は数々の反対意見を押し切って佐々を推した一人である。イギリスのSISからもたらされた先ほどの写真一枚にしても、多くの者が閲覧させるのに反対したのである。「さっきも言ったが本当に特殊な任務でね。その奇妙さにたぶん最後まで納得がいかないだろうが、国を挙げての計画だ。誇りに思えるはずだよ」
先刻来、話の様子からかなり壮大なプロジェクトであることは予想できた。佐々は計画の全容に興味を覚えたが、知りたい事がまずあった。
「よし。そうと決まれば君は今から本件の専属となる。早速、内閣官房に行こう」
金田君はどこにいるんだ?
SZK節前回だね。大好きなブラジルを飲みながら見ています。
「佐々」か!佐々淳行を地で行く感じだね。いつレインボーシックスが登場するか楽しみだね。俺は個人的には海上保安庁の特殊部隊とのコラボも見たい気がする。
退屈な風景だった。
金田は流れる景色を見飽きていた。眼前に広がる大地はあまりにも単調だった。しかし、仮に変化にとんだ豊かな自然の景色が広がっていたとしても、金田は決して迎合する気はなかった。彼にとってこの国のすべてが憎悪の対象だったからだ。もっとも、その感情を金田は天才的な理性で押さえ込み、8年もの間周囲の人間を欺き続けてきた。
8年だ。8年もの間この国に対する復讐を続けてきた。だが、それも終わりにするときが来た。
「復讐」には、常に危険が伴った。自分のしていることを祖国に伝える。それだけのことだったが、その危険性ゆえに非常に複雑な手段を用いた。そしてその手段が2日前に「だめ」になったため、彼にかかわる人々は迅速に対応した。つまり、この国から脱出させることにしたのである。

8年前、彼はこの国に「入国」した。入国自体は自分の意志だったが、祖国に戻れないと知ったのは入国後だった。夏休みを利用して家族とヨーロッパ旅行中、礼儀正しい日本人と出会った。彼は自分のことを事前に知っていて、取引先の名刺を差し出してきた。良ければ自分の家にあなたを招待したい。飛行機で2時間程度ですがどうでしょう。ご家族も一緒に…。
不覚だった。今思うと何故信じたのか。後で知ったが、その男は日本人ではなかった。悔やんでも悔やみきれなかった。
しかも追い討ちを掛けるように、到着後彼はその場に独りしかいないことを知らされた。同行していたはずの妻と息子がいない。誰に聞いても知らないの一点張りだった。二人は邪魔と考えられたに違いない。だから…。
それが彼らのやり方だった。その上で、彼らは「協力」を要請してきた。日本人としてやれることを我々に提供して欲しい。そうすれば、いずれ君の希望も聞いてやれるかもしれない。拒否すれば、まずはレフォルトヴォで過ごしてもらうことになるだろう。
金田は、落胆した表情は決して見せなかった。妻と息子に会えなくなったと知った瞬間から、金田は決心し、直ちに実行し始めた。金田は進んで協力する姿勢を見せた。そうしていればいつかは帰国できる、と無邪気にも信じるそぶりも見せた。もちろん彼らが永遠にそんな希望に応じるはずもないことは承知の上で。それで金田は、ソ連国家保安委員会(KGB)の日本語教育係兼工作員として生きていく決心を固めた。
厳重な監視にさらされながらも、金田は復讐の道を模索した。金田は対外諜報を担当する第1管理本部の配下にいたが、モスクワ市内に徘徊する西側情報機関の工作員が誰であるかはすぐに知ることができた。まずはアメリカ人と接触した。そしてこの国に対する復讐を始めたのである。
ソビエト社会主義共和国連邦は、いまなお西側諸国と対峙し、終わりの見えない冷戦を戦っていた。老害とも言うべきレオニード・ブレジネフが死ねば、長い「停滞の時代」が幕を閉じ、ソ連にも改革の兆しが見えるのではないかと見られていた。しかし、後継者として追い上げていたユーリ・アンドロポフは1981年の教皇暗殺未遂事件の責任をとり失脚し(逮捕されたブルガリアの工作員は計画の全容を洗いざらい喋り、KGBは関与を否定しきれなくなった)、ブレジネフの後継は結局コンスタンティン・チェルネンコが果たし、デタントの再構築を模索しつつも冷戦構造の維持は続けることとなった。
その後発生したルーマニア革命に前後した、東側ブロック崩壊の危機も乗り越え、国内では慎重に市場経済を取り入れつつ、KGBによる綱紀粛正は厳然として進め、国としての体力を維持した。アメリカとは幾度となく軍縮交渉を重ね、量こそ減らすことに成功したが、21世紀に入ってなお戦略兵器をはじめとする軍事力で対峙した。特に海軍は80年代以降続けてきた成長を今も維持し、21世紀初頭には悲願だった原子力空母を就役させ、艦隊は七つの海で西側海軍とにらみ合っていた。また、海面下では目に見えない“非公式な”戦争を日夜繰り広げていた。
金田のもたらす情報は、時に西側諸国を揺るがすほど重要なものもあり、特にソ連が今なお存在を否定するソ連版SDIである「輝く星」計画の情報はきわめて貴重であり、アメリカやイギリスは彼に大きな借りができた。だから今回の脱出計画に手を貸すことにしたのである。

2日前、金田に状況を伝えるサインにある変化が生じた。金田が常に通過する道路にある街灯につけられたサイン(チョークでつけられたどうということのない印)は、毎日「問題なし」という意味のマークがされ続けたため、その変化を金田は危うく見落とすところだった。「緊急事態発生。連絡線は解除。脱出手順をとる。待機せよ」そのサインを見たときの驚きを、金田は何とか表に見せることなく歩き続けることができた。そして、翌日オフィスに上層部から発せられた指示文書を見て、驚くというよりむしろ感心するに至った。
「新規作戦の準備を開始する。連絡員とともに沿海地方ナホトカに向かい、別命あるまで待機せよ」
   | \
   |ω・`) ダレモイナイ・・・
   |⊂
   |
「そんなこと俺たちに話してもいいの?」
鈴川が聞いたが、佐々は話を続けた。
「俺が内閣官房に行くと、内調の審議官から直々に作戦内容の説明があってね。それで、当面の俺の任務は、早急に協力者を民間人から募ること。」
「協力者って、どんなことやるよ?」
「それは、亀八に行ってから話すよ。」

亀八食堂に到着すると、四人は適当な席に座らされた。店内は主に男性客で込み合っていた。
「おい、こんなところで話していいのか?聞かれたらまずいんだろう?」
鈴川が心配すると、佐々が言った。
「何食わぬ顔で会話してくれ。こうやかましくちゃ逆に盗聴もできない。ただ、わかりやすいジェスチャーはなしだ」
佐々は店員を呼ぶと、平然とオーダーした。佐々自身も読唇がやや心配だったが、どうせたぶん・・・
「聞こうか。」
店員が去ると、今までほとんど黙っていた本木が口を開いた。
佐々は作戦の概要を説明した。
「でたらめだな。」
鈴川が切り捨てた。「そりゃ、いざって時は捨て駒になれってことじゃないか。」
「アメリカはヤバイところだけ日本に押し付けてきた。まあ、彼らのお膳たてがなければ不可能だった作戦だし、日本は今まで恩恵にあずかる立場だったわけだからな。いつものことさ。」
「それはともかく、だからといって民間人にやらせるなんて、無責任にもほどがあるじゃないか。」
「この件は、そもそも国際法上非合法な手段を用いるわけで、政府としては可能な限り関与の証跡を残したくない。万が一身柄を拘束された場合を考えて自分以外自衛隊も警察官も直接投入しない。ただ、ギリギリまでは政府のほうでやる。いずれにしても、もう決定事項だ。」
佐々はこの質問(?)について、これで終わりにした。「最後まで納得ができない」・・・。部長が言っていたことはこれなんだろう。二人の顔にもそう書いてあった。佐々も散々審議官に噛み付いたが、「決定事項」の一点張りだった。すでに総理了解事項だったのである。
「で、俺の知り合いにそんなのやってのけるやつなんていないぞ」
鈴川が言うと、佐々は表情を変えずに答えた。
「そうじゃない。俺たちの手で金田君を助けるんだ。」
「冗談だろ?!」
鈴川が吐き捨てた隣で、本木は黙って聞いていた。
「本木君大丈夫か。さっきから顔色が悪いぞ」
佐々は苦笑いして聞いたが、本木は黙ったままだった。
久々の登場だな!俺もそろそろ再登板すべきか!?それは神のみが知るとでも行っておこうか。ところで佐々の車の腕前、武器の扱い、格闘技、作戦遂行能力も
紹介してね!
【これからのあらすじ� �
決断を迫られる鈴川と本木。悩んだ末、鈴川は応じるが、自信の持てない本木は断る。
佐々と鈴川が亀八を去ると、店内の男性客は一斉に会話をやめ、本木を拘束した。

そのころ、外務省職員であった下条は、タジク・ソビエト社会主義共和国の地にいた。内調からの依頼により、秘密裡に脱出させる日本人と接触を図り、アフガニスタン経由で国外に移送する計画だった。(本作の世界では1978年からのアフガニスタン紛争は発生していない)

最低限の訓練を終えた鈴川と佐々は、いよいよ出発となった。ここで本木と合流する。本木も悩んだのち、翻意して作戦への参加を決心したのである。

海上自衛官となった篠原は、副長として潜水艦「せとしお」に乗り込んでいた。この日の任務は、表向きはソ連海軍の電波傍受だった。公海上での任務とされているが、多くの場合領海侵犯することは隊内でも暗黙の了解だった。
しかし、真の任務はある「荷物」を運び、再び回収することだった。このことを知っているのは、篠原のほか艦長のみで、他の幹部自衛官すら知らない。ただし、航海を通じて魚雷発射管室が立ち入り禁止になっていることから、艦内の大方の者は察していた。
ナホトカは商港で、外国船舶も出入り可能であったが、国境警備隊の船舶が配備されていた。彼らもまたKGBであり、保有する艦艇は一国の海軍に匹敵した。特に、西側がクリヴァク型と呼ぶフリゲートは強力な対潜、対水上戦能力を有し侮れるものではなかった。このため、米海軍はダミーの通信と小規模の艦艇派遣による「いやがらせ」を実施し、国境警備隊の注意を引き付けることにした。これはうまくいき、フリゲートは出港した。ここまでは篠原も承知していた。
せとしおは出港した。米海軍の潜水艦も同伴することになっていたが、具体的な艦名は知らされていなかった。しかしわずかに見た艦影から、篠原はシーウルフ級ではないかと思った。

ナホトカに到着したとき、金田は新たな命令を受け取った。駅の雑踏のなかで、誰かが知らないうちに上着のポケットにカプセルを入れていた。「ブラシパス」と呼ばれる今では危険な方法だった。そこには指定の時間と場所が記載され、それまでにしておくことが記されていた。それを読み記憶した金田は直ちに書類を処分した。水につけるとあっという間に溶けた。

ホテルは連絡員とは別の部屋だった。金田が長年かけて獲得した「信頼」の賜物だった。それが功を奏した。時間が来ると金田は煙草を使って部屋に火をつけた。火事の混乱に乗じ、その場を離れることができた。信じるかどうかは別問題だが、まずは死んだと思わせなければならない。ダミーの死体は、なんと部屋に用意されていた。その後、連絡員に訪れるであろう運命は金田の知るところではなかった。
金田はそのままナホトカ港まで走った。
【これからのあらすじ�◆�
せとしおはナホトカ港の湾口ギリギリまで接近した。セイル上面がごくわずかに顔を出す程度に浮上し、そこからゾディアックボートに乗り海岸で待っているはずの金田と接触する。
艦内には箝口令をしき、かつセイルまでの移動は誰一人接触を許されなかった。
篠原はセイルで待つ事が許された。現れたのは、佐々ら3名のほかサポートの係官が3名の6名だった。篠原は、佐々らの顔を見たとき初めて「荷物」の内容を知った。回収してくるものはまさかと思ったが、おくびにも表に出さなかった。
時間はなかった。せとしおが現在の深度を維持できるのは数分だった。しかも微速ながら移動し続けなければならない。ゾディアックボートが飛び出すとせとしおは潜望鏡深度まで潜航した。
手筈では金田は煙草を吸って指定された海岸で待っているはずだった。佐々らは暗視装置で煙草の火を探した。うかつに海岸に近づけば国境警備隊や民警(ミリツィア)に発見されかねず、慎重に探す必要があった。事前説明では、日本やアメリカの新鋭潜水艦であればソ連対潜網(西側のSOSUS)はたやすく突破できるとしていたが、佐々にはそれが信じられず不安でしかなかった。

あれか。それと思しき輝点を見つけると佐々は慎重にボートを進めた。他の二人は息を殺して身を伏せた。海岸にボートをつけると金田が近寄ってきた。決められた合言葉を言うと符合した。間違いなかった。
佐々たちの顔を見て金田は仰天した。その表情に三人の男たちは微笑した。だが、今はそれどころではなかった。
金田を収容すると白波が立たない速度で海岸を離れた。追手はなかった。

潜望鏡を眺めていた艦長が再び深度ゼロを指示した。わずかに水面から出たセイルに艦長と篠原は姿を出し、赤外線マーカを発光させた。

佐々たちはそれを見つけると無事潜水艦と合流することができた。ボートは捨てていきたかったが、持ち帰る指示だったため、苦労して畳んだ。時間が迫っていた。
金田達はそのまま魚雷発射管室に再び押し込められた。せとしおは直ちに潜航し、沖合を目指した。
途中ソノブイの存在を確認した。しかも、アクティブ型だったため篠原たちは肝を冷やした。補足された可能性もあるが、なんとか逃げ切った。佐々の不安は的中し、ソ連の対潜哨戒機が急行したのだった。

民警はナホトカのホテルの火災は煙草の不始末であると発表、残された身分証により、中国から「単独で」旅行に来ていた男性が一名死亡したとした。その必要はないものの連絡員は工作員を失った責任を取らされた。

数か月後、ヨーロッパの某国でひとりのロシア人スパイが解放された。日本で拘束されたが不起訴扱いにされていた。解放の理由を本人は聞かされなかった。そのスパイはすぐにソ連大使館を訪れた。大使館では本国送還の準備ができていた。
スパイは秘密裡に帰還を果たしたが、一切の口外を禁じられた。ソ連政府もスパイの帰還を全く発表しなかった。

金田は日本に帰還後、直ちに入院した。医師の許可が下りると見舞いが相次いだ。警察関係者とともに佐々、鈴川、本木も見舞いに訪れた。金田は笑顔を見せた。
遅れて下条がやってきた。再会を喜ぶ5人。そこに二人の男女が入ってきた。「生きていたのか!」下条が説明しようとすると、金田はベッドから飛び起きた。「夢じゃないのか。幽霊じゃないんだよな。」8年ぶりの妻子との再会に、金田は滂沱の涙を落した。

数日後、東田厚子は金田から一通の手紙を受け取った。偽名での差出だったが、東田には金田の無事を理解できた。
すべてが終わりみんな解放された、と書かれていた。
手紙の最後には7人による亀八での再会を約していた。
東田は手紙を読み終えると深くうなずき、大切にしまった。
(了)
<妄想ノート� �
・佐々は警部補。一般的な警察官採用試験を合格し入庁している。
・金田が国内で失踪したと思っていたため、当初から刑事部希望。警備部(SAT)になったのは偶然。(佐々たちを調べた捜査員は、金田が海外で失踪したことは明らかにしていない。)
・鈴川は銀行員。体は鍛えている。
・本木は役場の事務系公務員。
・下条は学生時代のゼミの先輩に誘われ外務省入りした。偶然、金田の出国記録を目にしたことから、金田は国外にいるのではないかと考え、内調や公安(外事)警察との共同事案を買って出た。そうするうち、諜報の世界に足を踏み入れた。(金田の出国記録は「特定秘密」に属していたため、さすがに口外できなかった)
・篠原は3等海佐。艦長で登場させたかったが、潜水艦の艦長は少なくても2佐でなければならず、年齢を考えると不可能と分かったので、3佐で副長にした。(これでもかなり無理がある)
・東田厚子は福祉関係の職についている。

・日本はモスクワもしくはクレムリン内部に有力な「資産(アセット)」を持たないため、金田を直接コントロールできず英米頼み。従って入手できる情報も限定される。もっとも、金田にとってそれはどうでもよかった。
・アメリカはクレムリン内部に「枢機卿(カーディナル)」と呼ばれる政府高官のスパイを持つ。ナホトカ行きの指示や、ダミーの死体の用意などは彼のおかげ。
・金田の妻子は、タジクの寒村で暮らしていた。大した監視はついていなかったが、脱出するすべがなかった。(今思うと、やはり密かに殺害しておいて、金田本人には生きていると伝えて再会をエサにするほうが、金田をよりコントロールできるわけだが)
・イギリス秘密情報部(SIS(かつてのMI6))は金田の対外活動を監視していた。警備部長が見せた写真は、デンマークはコペンハーゲンの空港でSISのエージェントが隠し撮りしたものを、内閣情報調査室に提供したもの。

・ソビエトを21世紀でも存在させるため、以下の通り歴史を改変している。
・多大な戦費を強いられたアフガニスタン侵攻はなかったことにした。よってアフガンはソ連の同盟国のまま。
・ゴルバチョフが登場すると詰む可能性が高まるので、彼を後押ししたアンドロポフとともに失脚させた。
・1981年の教皇暗殺未遂事件で実際に逮捕されたのは、トルコ人テロリストでブルガリアのエージェントは捕まっていない。
・経済的には中国と同様に市場経済化。これである程度市民生活は豊かになった。(ただしソ連の市場が本当に活性化したかどうかは疑問だが。)
・そのおかげで、海軍は外洋海軍に成長。アメリカのSDIにも「輝く星」計画で付き合っている。
・一方、連邦構成国を含め、反対勢力には強権的態度で臨んでいる。(東欧革命は起こったことにしたが、そもそもペレストロイカがなければ発生しなかった可能性があり、今思えば少々無理がある。強権的態度で臨むなら天安門事件のような結末にさえなったかも知れない。ただ、チャウシェスク政権はどの道潰れた(潰された)であろうが。)
<妄想ノート�◆�
・金田は遠路をシベリア鉄道で移動した。これは、金田本人もしくは連絡員(という名の監視員)が武装しているため。
・金田がナホトカ駅で受けた命令の授受方法「ブラシパス」(もしくは「フラッシュコンタクト」)は、通常お互いの安全を認識したうえで実施される。一方的な授受もできなくはないが非常に危険。そのような場合は隠し場所を使用する「デッドドロップ」が一般的。

・佐々たちは夜に潜入した(本文中「夜」と一言も言ってない…)
・佐々たちが突入の際持参した武器は、佐々が64式微声拳銃、鈴川と本木が64式消音銃(サブマシンガン)。偽装のため、いずれも古い中国製の銃器を使用。
・アメリカ原潜シーウルフ級は30隻建造の計画が、冷戦終結により現実では3隻しか建造されなかった。本作世界でも調達価格を理由に10隻に抑えられた。すべて欧州・大西洋方面もしくはアメリカ西海岸に配備され、日本には配備されなかった。外見すらほとんど公開されていないため、艦影を見た日本人はごくまれな存在だった。
・駆けつけてきたソ連哨戒機はIl-38。

・欧州でロシア人スパイが解放されたエピソードは入れるか迷った。ダミーの死体まで用意したものの、民警はともかくKGBを欺くのは難しいと思われる。DNA鑑定の技術ぐらい、さすがに導入されているだろう。拉致してきた日本人が一家まとめて姿を消せば、さすがに国外に逃亡した疑いは免れない。すべてが秘密裏に行われた計画だったが、報復を恐れた日本側がひそかに取引を画策し、日ソともお互い気づかないふりをしながら取引に応じた。としておく。(だったら最初からスパイ交換すればいいじゃん、となるのだが…)
・金田には新たな戸籍が与えられた。身の安全のため、いわゆる「セーフハウス」を転々としている。
<妄想ノート��>
・連絡手段が「だめ」になったとは、金田の情報をリレーする何人かの現地要員(運び屋)のうちの一人が逮捕されたため。その要員は、次の要員に向けてデッドドロップの合図を送るようKGBから(助命を条件に)指示されたが、あえて危機発生の合図を送ったため、西側が察知する事となった。いつまで経っても隠し場所に要員が現れなかったため、KGBは逮捕した要員に責任をとらせた。彼/彼女は、そもそもKGBの助命など信じていなかった。
・金田は国内で単身拉致される予定だった。KGBがタイミングを決めあぐねていると、海外旅行の情報が入ったため、急遽家族ごと拉致することにした。
・亀八にいた客は内調のエージェントで、佐々の監視と機密保持を兼ねていた。

ログインすると、残り16件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ダンディズム百景を探す 更新情報

ダンディズム百景を探すのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。