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★★しっぽちゃンネル★★コミュのものがたる気分

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書くのはみんな


このお話しの続きって...

あぁ、確かこんな感じだ


だらだら書き続けようよ



さ、あとに続いておくれ

コメント(55)



殴られた山田は、こう続けた


私だよ、

お母さんだよ
そう言いながら、山田は道に落ちでいた直径3センチほどの鉄パイプを振りかざした。


べろべろば〜

邪魔はさせねぇよ〜
ヤラレル!!

そう思った瞬間


あぁ゛ーー、ー !!!

と山田のうめき声。


ペスだ。トリュフ犬のペスが山田の首筋をかっ切った。
噴き出す血飛沫。
続けて噛みつくペス。
断末魔のあとに辺りは血まみれになっていた。

震える姉にペスはトリュフを渡してこう言った。

まったくつまらねぇ姿を見せちまったワフン。


頼れるやつがいてよかった、と安心したその時、血飛沫を浴びた銅像の台座に浮かび上がる謎の地図を発見。
山田はこの地図を隠そうとして僕らを殺そうとしたのだろうか。
それとも別の何かか...。

とにかく急いでこの場所を動かなければならない。
早々に地図を写し、その場を立ち去った。
急にハードボイルドにな展開に少々気後れしている僕をよそに、姉と山田と犬は先に進む。

地図には、散歩コースの第4休憩エリアを右に下る道が描かれていた。



犬のペスは、四足歩行を止めて、二足歩行に変えた。
ペスは隠してこそはいるが、山田との戦いで右前足の肉球に傷を負ったようだ。

もう何も起きないで欲しい。

そう思いながら地図の道を行く。
キノコだ。



ペスは道に生えているキノコに視線を奪われた。
キノコは山田に視線を奪われた。

山田はペスに生命を奪われた。



ここに複雑な三角関係が出来上がった。
と少女は暴走

突然の出来事に唖然とする僕達


と、その時少女はこれまた突然僕のキノコを触りだし呟く


世界よ輝け
天使よ森に舞い降りろ

山と木々の精霊よ
今ペニスに掛けられた悪魔の実の呪いを解き放て...


ペスは稲妻に包まれた

眩しくて何が起こっているのがわからなかった




僕が目を開けた時
目の前には歪んだ空間が口を開け
ペスは人間ではなくニ足歩行の小さなトナカイになっていた


オレの本当の名前はチョッパー
悪魔の実の力で姿を変えられ、イジゲンってとこに飛ばされていたんだ
仲間が待ってる大航海時代にようやく戻れる

みんなありがとう!!


そう言い残し、歪みに飲み込まれ消えていった

その時は既に少女の姿も消えていた


ポタ ポタ。


山田は泣いていた。
自分自身、なぜ泣いているかわからなかった。

こみ上げてくる嗚咽を奥歯でかみ殺し、キノコを一つ。丸ごと飲み込んだ。


山田は増えた。
二人になった。

二人の山田は、またキノコを一つ。丸ごと飲み込んだ。


山田は大きくなった。

二人の大山田は、山を一足で飛び越え、遠くへ行ってしまった。


気づいたら、僕は姉と二人きりだった…。
しかし今は兎に角もう地図の通りに進むしかない

きっとこの先に次の手掛かりが待っているはずだ
ペスのいない今、姉さんを守るのは僕しかいない

姉さんを守れるのは僕しかいないんだ


そう強く思いながら下り道を進む


この先に この先に...

父さん...


姉は笑っている。
と思ったら、なにやら呟いている。飛び跳ねてみたり。将棋を打ち始めたり。

突然目の前で起きた事件の連続で、すっかり錯乱状態のようだ。


先に進むために、まずは姉を介抱しなければいけない。

姉を山田に任せて、僕はハンカチを濡らしに川まで向かった。


その頃、何も知らない僕は川に到着した。

自然の、川の水とは本来こんなにキレイなものなのか。僕は初めて川の水をまじまじと見た。川の上流から、水ではない、物体がこちらへ流れてきてきていた。


僕はハンカチを冷たく流れる水で濡らすと、急いで、もと来た道を戻った。

姉の元へと帰る、その懸命な姿を山田は川に身を任せながら、見守った。
あまりに突然のことにオナラをしてしまった。


パタ パタパタパタ

コツン


木の枝から何かが降ってきた。ころっぽくっるだ。

〔クサイデゴワス〕

小さな山田はそう言うと、また森の中へと消えていった。


どうやら姉の言っていることは嘘ではないらしい。


ここから何処に向かうのか、どう着地するのか。

問題はそこだ。
………


姉がとつぜん早足で歩き出したものだから、僕と山田は困惑しながら必死で姉のあとを追った。


姉の歩調はどんどん早くなる。もう何十年も同じ道を歩いてきたかのような足取りで突き進み、どんどん姿が小さくなってゆく。

姉さん
姉さん!
姉さん!!!
美代子…
姉さん…………



姉を呼ぶ声は虚しく森の中へ消えてゆく。
弓から放たれた矢のように驚く速さで離れてゆく姉を、僕と山田はついに見失ってしまった。



姉は目的を定めて一人で行ってしまった。地図を失った僕と山田は、森に取り残されてしまった。
【第二章】
〜姉の着地・僕と山田と森〜
姉とはぐれてどれくらいが経っただろう
何度も野宿を重ねた
獣にも襲われた
僕と山田はひたすらに歩き続け見知らぬ村へとたどり着いた


………

見知らぬ村は、子供しかいない。大人が一人もいない村だった。理由を子供の一人に聞くと、「本屋さんに出掛けた。」とのこと。聞けば丸々二週間も帰ってきていないらしい。

大人が揃いも揃って出かけて、そのまま消えてしまうなんてことが有り得るだろうか…。


山田は村中の犬に囲まれ、吠えたてられていた。


僕はもう少し村の情報を集めることにした。
『コッペパンにジャムを塗るとおいしい。』

山田は なるほど!と関心した。
そこで姉さんを探す旅の資金も無くなってしまったので山田と犬と僕はヌポヌポしながらパン屋を始めた

それが今でいう山〇製パンなのである...

そうなのである...
それから13回目の春が訪れた。

僕と山田のパン工房の人気は上々だ。素晴らしいもちもち感の噂は、遠い街まで伝わりテレビ局から取材が訪れるほどだ。
パン作りを始めた当初。僕は現状に感じる不安や不満を忘れるためにそうしていたのか、生地作りに打ち込んだ。
それはだいたい深夜から明け方の頃。湿った夜の冷たい風がパン生地に染み込んでゆく。
この13年の間、何度かは思い出したさ
あの人は今どこで何をしているのだろうって

始まりも、終わりも
どこかチグハグでおかしなトラブルに巻き込まれた人生だったけど
まぁまぁ良かったんだろうな 他の犬に比べたら

オレが逝ったら別の看板犬を絶対飼えよな


そんなことを言い残し
犬は僕らの前を去った

犬も、僕らも分かっていた
犬の寿命が近付いていたのを

おまえのことは忘れない


犬の肉球パン

新発売


…丘陵に鐘の音が響いた…。
……夜明けを告げる音だ。

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