THE ゴリラ部隊コミュのパイコキネシス

前から気になっていた。

おっぱいの中には何が入っているのだろう。

生まれてすぐに、肌に触れる心地よさ、そして肌の暖かさを理解する原因となったおっぱい。

大人になった今でも僕を魅了し続けてやまないおっぱい。

一体何なんだ。

おっぱいって何なんだ。

ただの飾り？

子供を育てるために必要不可欠なもの？

男を魅了するため、捕まえるための一種の道具のようなもの？

…ちがう。

この疑問の答えを探し始めて、さまよい続けて早22年。

ぼくはとうとう答えを見つけた。

みんなは宇宙人又は異星人と呼ばれる地球外生命体の存在を信じるかい？

信じない人が多いと思う。

けれどそれは一番身近に存在したんだ。

いや、存在というよりも『共存』という言葉を使うのが正解だろう。

私たち人間がこの地球上に生を受けたその日から共に力を合わせて生きてきた生命体。

それがおっぱいなんだ。

おっぱいの意義、そして地球外生命体の存在を探求し続けていたぼくは同時に答えを見つけたんだ。

まさか２つの疑問の答えが１つだったなんて。

うれしかった。

とてもうれしかった。

この事実に気付いてからというもの、毎日が輝いてた。

なんて言うかな？二次関数の問題が解けたあの夏くらい？

いや…
ねぇ来週の日曜ってさ何曜日だっけ？「日曜だよ」あっ！アハハハハ☆って時くらいのすっきり感が妥当だろう。

とにかく毎日が輝いてたんだ。

けれどそんな日々を過ごしていく中であることに気付いた。

ぼくには超能力がある。

今日は信じ難い話だらけだが、これも真実。

信じて欲しい。

その超能力というのは、地球外生命ヒューマン共存体(以下おっぱい)と会話が出来るということだ。

信じて欲しい。

会話と言っても、素敵な カフェでお茶をしながらにこやかに話す会話ではない。

ふとした一瞬に、不特定多数のおっぱいから発せられた単語や一文から、その言葉の意味・おっぱいが言わんとする生活背景を即座に理解し、それに受け答えすることだ。

解りやすいようにぼくが体験した例をいくつか上げよう。

例１ おっぱいAの話。
ぼくの先輩に、美人でしかもスタイルのいい人がいる。

ある日その先輩が黒いTシャツを着てきた。

そのTシャツのおっぱいの膨らみの所に白くでかでかと書いてあった『EAT ME』。

ぼくはすぐさま察知した。

おっぱいAからのメッセージだ！そしてすぐそのおっぱいAへ返答する。

『食べたい！』

ぼくと話せたおっぱいA。

すごく嬉しかったんだろう…なんだか優しく微笑んでくれた気がした。

そんなおっぱいAと共存する先輩もその時笑ってた。

きっと人間とおっぱいは身体的に繋がっていると共に、精神的にも繋がっているのだろう…そう理解した。

例２ おっぱいBの話。
今日、電車の中でぼくの前にぽっちゃりしている女性がいた。

何やら視線を感じる…でもその女性は下を向いている。

まさか…おっぱいだ！

ぼくを睨みつけているおっぱいBと視線を合わせる。

はちきれそうなほど大きいおっぱいを持つその女性のTシャツの上には、これまたでかでかと書かれた『NATURAL』のメッセージ。

ぼくは理解した。

あまりにも規格外のその大きさならば、きっと数多くのおっぱい達(女性達)から疑惑の目を向けられているのだろう。

おっぱいBの言いたかったこと…「豊胸なんかしてないから！」。

ぼくは答えた「君は偽物なんかじゃない！自然体だよ！」。

混み合った真夏の電車の中、おっぱいBははちきれんばかりに嬉しそうな顔をしながらぼくを見つめ続けていた。

おっぱいBのおかげで、相手に信用してもらえることがどれだけ心の支えになることか改めて実感した。

おっぱい…人間の最も近くに存在し、未だ解明されていない未知なる生物。

これまでの調査でたくさんのことがわかったがまだまだだ。

ぼくはおっぱいと会話が出来るパイキッカー(おっぱイコキネシスを持つ者)としてこれからも調査を続けていくつもりだ。

だが１人だけでは残りの人生で調査仕切れないだろう。

そこでぼく以外に実在するであろう仲間を探している。

全国にいるパイキッカーたち！ここに集え！

そしてパイキッカーではない人たちへ。

きみたちも努力と鍛錬さえ積めば簡単にパイキッカーになれる。

だから諦めるな。

まず、彼ら(おっぱい)を尊敬の眼差しで見つめることから始めるんだ。

はやく上へ上がってこい。

パイキッカーになれた暁には、今みんなが生きている世界より一つ上の世界を見せてあげよう。