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ニュース資料集コミュの【台湾】台湾の声 NHK「JAPANデビュー」抗議

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このトピックでは、『台湾の声』より、
NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」に関するものを収集します。

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E-Magazine 【 台湾の声 】
http://www.emaga.com/info/3407.html
ホーム > ニュース > 政治・経済・国際情勢

タイトル 台湾の声 コード:3407

正名運動の発案者である林建良氏と台湾建国運動の志士たちが運営する行動派メルマガ。独自のルートよる生の台湾情報を毎日配信する権威ある台湾情報誌

★ 創刊日 2001年6月22日
対象・特徴:男性 女性 社会人 E-Magazineのみで発行

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★ 最終発行日 2009年04月14日
★ 発行周期 不定期(頻繁)
★ 最終発行部数 10009部
★ バックナンバー 最終配信号
★ 関連ページ 関連ホームページ

サンプル・バックナンバー


『台湾の声』バックナンバー
http://www.emaga.com/bn/bn.cgi?3407

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<記事一覧> ※随時追加予定

■レス(001)〜(002)  2009/04/06-06:40 「台湾の声」【NHKを糾弾せよ】偏向番組で日台分断を図る
■レス(003)〜(007)  2009/04/07-07:02 「台湾の声」【偏向NHK】「反日台湾」を強調したNHKスペシャルー「シリーズJAPANデビュー」
■レス(008)〜(009)  2009/04/08-07:04 「台湾の声」:読者のNHKへの怒りのメッセージ(1)
■レス(010)〜(014)  2009/04/08-14:38 「台湾の声」【NHK糾弾】信仰破壊の真相―NHKスペシャル「台湾弾圧」史観の問題点(その1)
■レス(000)〜(000)  2009/04/09-08:10 「台湾の声」:読者のNHKへの怒りのメッセージ(2)
■レス(000)〜(000)  2009/04/09-15:06 「台湾の声」【NHK糾弾】証言の「断片」のみ放映ー台湾の被取材者が怒る反日番組
■レス(000)〜(000)  2009/04/09-15:26 「台湾の声」(文字化につき再送信)【NHK糾弾】証言の「断片」のみ放映ー台湾の被取材者が怒る反日番組
■レス(000)〜(000)  2009/04/10-11:00 「台湾の声」:読者のNHKへの怒りのメッセージ(3)
■レス(000)〜(000)  2009/04/10-17:34 「台湾の声」【呼びかけ】「シリーズJAPANデビュー」への抗議は濱崎ディレクターに!
■レス(000)〜(000)  2009/04/10-19:00 「台湾の声」(文字化につき再送)「シリーズJAPANデビュー」への抗議は濱崎ディレクターに!
■レス(000)〜(000)  2009/04/11-08:08 「台湾の声」:読者のNHKへの怒りのメッセージ(4)
■レス(000)〜(000)  2009/04/11-11:03 「台湾の声」【産経新聞】NHKの番組「内容偏向」
■レス(000)〜(000)  2009/04/13-08:06 「台湾の声」:読者のNHKへの怒りのメッセージ(5)
■レス(000)〜(000)  2009/04/13-14:26 「台湾の声」【NHK】本日よりチャンネル桜が「JAPAN デビュー」問題を総力特集
■レス(000)〜(000)  2009/04/14-08:58 「台湾の声」【NHK】日本名は強制と言えない―NHKスペシャル「台湾弾圧」史観の問題点(その2)

コメント(14)

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2009年04月06日(月)

件名:「台湾の声」【NHKを糾弾せよ】偏向番組で日台分断を図る

【読者意見】偏向番組で日台分断を図るNHKを糾弾しよう


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台湾人の発言や台湾の歴史を歪曲し、見るに耐えないひどい左翼的洗脳番組でした。

               編集長:林建良(りんけんりょう)

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                                萩原功


 偏向報道・虚報の有力な手法に、対立する意見や見方の一方しか伝えないという手法や、少数意見をあたかも主流となる意見のように報じる手法や、事実や発言を切り張りしてウソをつくという手法があります。

 これらの手法を駆使して、日本国民と台湾国民の分断は図った偏向番組が放送されました。2009年4月5日の日曜日午後9時00分から10時13分にかけてNHK総合テレビにおいて放送された「シリーズ JAPANデビュー第1回 アジアの“一等国”」という番組が、それです。

 この番組の偏向報道の手法は、具体的には、日本の台湾統治に関して批判的な意見や否定的な事例のみをあつめ、最後に発言の文脈を明確にせず台湾人元日本兵と思われるお年寄りの言葉を切り取って日本批判につなげるというものです。

 日本の台湾統治については当然ながら錯誤もあれば様々な問題もありました。
しかしながら、台湾国民の皆さんは、日本統治時代の功績は功績として評価し、烏山頭ダムの八田
與一をはじめ台湾の為に貢献した多くの日本の先人達を未だに大切にしてくれています。

 では、なぜ、このNHKの「シリーズ JAPANデビュー第1回 アジアの“一等国”」という番組は、あからさまな偏向を行ったのでしょうか。
 その目的は、日本と台湾の絆を分断するともに、日本人に対して周辺諸国への謂われのない贖罪
意識を植え付ける事にあります。
 日本と台湾の絆が弱くなれば弱くなるほど、台湾は中国による併呑の脅威にさらされます。
また、日本人が周辺諸国に対して謂われのない贖罪意識を持てば、中国やその影響下にある国家に
様々な形で富を吸い上げられ、それが弾道弾など軍備増強へ投じられ、その結果として中国による
台湾併呑が実現化しやすくなります。

 すなわち、このNHKの偏向番組は、日本国民と台湾国民の絆を分断し、中国による台湾併呑を
促進するものです。

  さて、NHKは日本の公共放送であり、放送法第7条に基づき「公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、且つ、良い放送番組による国内放送を行い又は当該放送番組を委託して放送させるとともに、放送及びその受信の進歩発達に必要な業務を行い、あわせて国際放送及び委託協会国際放送業務を行うこと」を目的としています。


<続く>
 この「シリーズ JAPANデビュー第1回 アジアの“一等国”」という偏向番組は、「公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、且つ、良い放送番組による国内放送を行う」というNHKの目的に大いに反するものです。

 NHKは日本の公共放送であり、国民に共有財産である公共の電波を用い、日本国民からの視聴料によって運営されています。
そのNHKが、このような偏向番組を放送することは、断じて許すことができません。


台湾の声に集う日本国民と台湾国民が連携して、両国を分断しようとするNHKの偏向番組を消滅させましょう

そのためには、放送倫理・番組向上機構(通称BPO)と総務省を動かす必要があります。

 NHKの偏向は筋金入りであり、確信犯であるので、視聴者からの抗議や質問は無視させる可能性が大だからです。
また、国民からの視聴料によって運営されるNHKには民法のようなスポンサーを通じての働きかけも困難です。

しかしながら、さしものNHKも放送倫理・番組向上機構(通称BPO)や総務省の動きには敏感にならざるを得ません。
すなわち、NHKの偏向を辞めさせるためには、総務省や放送倫理・番組向上機構(通称BPO)へNHKの偏向に抗議する意見を送付することが重要となります。

なお、放送倫理・番組向上機構(通称BPO)はテレビ業界によって運営され、必ずしも視聴者の声がとどくとは限りません。
同機構への意見に際しては、必ず同様の内容を総務省にお送りください。

放送倫理・番組向上機構(通称BPO)ご意見送信フォーム
https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html

総務省・ご意見ご提案の受付
https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html

 なお、同番組は4月7日火曜日の深夜0時45分(4月8日水曜日午前0時45分)からNHK総合テレビで再放送の予定です。
まだ、ご覧になっていない方はぜひ再放送で内容をご確認ください。
そして、できるだけ多くの方々より、総務省へNHKの偏向に抗議する意見を送付していだますよう熱望いたします。

重ねて申し上げます。
台湾の声に集う日本国民と台湾国民が連携して、両国を分断しようとするNHKの偏向番組を消滅させましょう






『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html

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<了>
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2009年04月07日(火)07:02

件名:「台湾の声」【偏向NHK】「反日台湾」を強調したNHKスペシャルー「シリーズJAPANデビュー」

「反日台湾」を強調したNHKスペシャルー「シリーズJAPANデビュー」


ブログ「台湾は日本の生命線!」より
ブログでは関連写真もあり。
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-714.html


1、漢民族弾圧を強調―日本の台湾統治史で反日宣伝 

■保守派も太刀打ちできないNHKの反日番組 

今年は横浜開港から百五十年に当たることから、NHKは「これからの日本を探る」として関連番組を放送する「プロジェクトJAPAN」なる三年シリーズを開始。四月四日には「プロローグ」として「戦争と平和の150年」と題した番組を放送したが、これを見て「憲法九条の宣伝に過ぎない」と酷評したのは在日台湾人でメールマガジン「台湾の声」編集長の林建良氏。

医師でもある同氏は「かつての日本の防衛戦争を否定する内容。血液に白血球はいらないと言っているようなもの」と笑った。そして「国民の受信料で反日宣伝を行うのだから、左翼より悪質。これでは保守派も太刀打ちできない」とも。

そして翌五日、「NHKスペシャル」の「シリーズ・JAPANデビュー」の第一回を放映。百五十年前に世界にデビューした日本が第一次大戦の戦勝国となって一等国入りしながら、なぜ敗戦への坂を転げ落ちて言ったかを探るのがこのシリーズなのだそうだが、それがとんでもない反日内容となることを十分なまでに予感させるものだった。

■台湾を「アジア支配の原点」と強調する意図

第一回の「アジアの“一等国”」は、一八八五年から一九四五年に及んだ日本の台湾統治の歴史についてだった。

番組のアナウンスによると、日本の「アジア支配の原点」を台湾と位置付け、「近代日本とアジアとの関係」を示し、そしてその上で「私たちはどう生きた。どう生きる」を考えさせようとの内容らしい。

「台湾」を語るに当たり、番組は冒頭で、「台湾人のほとんどは中国大陸から移り住んだ漢民族」と強調する。最近の台湾の古文書などの検証で、台湾人は漢民族に同化された原住民の子孫であることが判明しているが、番組はあくまで「漢民族の移民の子孫」との従来の「通説」を踏襲する。

それはともかく、「漢民族」との強調により、その時点で早くも、日本の「アジアの異民族への支配」の不当性を糾弾しようとの意図が読み取れた。

■「漢民族弾圧」で語る台湾統治史

日本は初めての殖民地である台湾の統治成果を世界に示そうと力を注ぎ、「漢民族の伝統と誇り」を持つ台湾人の武力抵抗を弾圧し、第一次大戦後は同化政策を進めて民族自決主義の影響による台湾人の自治要求運動を弾圧し、支那事変以降は漢民族である台湾人の日本人化を強行するため皇民化運動を行い、台湾の南進基地化の下で約二十一万人もの台湾人を軍に入隊させ、中国、南方戦線へ送ったが、敗戦を迎えたと言うのが番組のあらすじだ。

この「あらすじ」自体には歴史歪曲があるとは言えない。「漢民族弾圧」と言う一つの歴史の側面を語る上で、このようなものを組み立てるのも可能ではあるが、その組み立ての動機については、番組の最後のくだりに登場するフランスの歴史学者、パスカル・ブランシャール氏の次の言葉でおおよそを知ることができる。

―――私たちは他社との歴史共有の道を探し当てなくてはならない。

―――私たちはもはや、正しく優れているのは自分で、間違い、劣っているのは相手と考えることはできない。

―――世界に目を向け、なぜ世界の人々は日本をこう見るのかを理解しなければならない。

台湾統治当時の日本人にすら想像も及ばないフランスの殖民地における人種差別政策の苛烈さはともかく、NHKはこれらのセリフに正当性を与えるため、当時を知る台湾の老世代に、次から次へと日本統治への恨みを、日本語で語らせて行くのだ。

<続く>
2、台湾人の証言を操作し反日宣伝―ご都合主義の番組制作

■当時の不満を吐き出させて歴史の傍証に

例えば、

―――学校、職場で偏見、差別に苦しめられた。

―――(日本時代は)嫌だな!馬鹿にしよって。

―――役所では昇進の条件となるから、仕方なしに改姓名(日本名への改称)した。昔の姓を残したかった。

―――酒を飲むのも日本酒。喋るのも日本語。こういう人間に誰が育てた。日本だ。二十年間の教育は恐ろしい。

日本時代を懐かしがっているとされるあの世代の台湾人のこれらの言葉に、耳を疑う日本人は多かったかもしれないが、実際にあの世代には、相手を不愉快にさせまいと、日本人の前ではあまり語らない感情があるのだ。

それは当時台湾にいた日本人から受けた差別への恨みだ。同じ日本国民でありながら、感情面でも制度面でも加えられた差別への悔しさである。NHKはカメラの前で、彼らにそれを思う存分話させた、あるいは吐き出させた。そしてそれを日本の「漢民族弾圧史」の揺るぎなき傍証に仕立て上げた。

それを一つの歴史検証の方法だとしても、公正さが求められる番組の手法としてはどうだろうか。

上の掲げた発言は、日本統治時代の台北一中の卒業生たちのものだが、彼らをよく知るある日本人が「おかしい」と直感した。たとえ知り合いではなくても、台湾のあの世代と交流があれば、「何かがおかしい」と感じるのが自然だろう。

そこでその人が電話で本人たちに確認したところ、「日本統治より国民党統治の方がひどかったと話したが、その部分は番組で削除された」ことなどがわかって来た。

■反日番組の障害だった「親日」クリアに成功

番組は最後に「親日的とも言われる台湾で、今も残る日本統治の深い傷。それは今後アジアの中で生きて行く日本が分かち合わなければならない現実。過去と向き合う中から見えて来る未来。百五十年前に世界にデビューしたジャパンの歴史が、私たち一人ひとりの明日を問いかけている」とのアナウンスで終わる。

私の長年の観察から言えば、これまで日本の反日歴史ドキュメント番組にとって「親日的とも言われる台湾」の人々の歴史証言は明らかに厄介な存在だったが、NHKはシリーズ第一回でこの点をうまくクリアし、「幸先より」と喜んではいないだろうか。

もしすべての台湾人が日本の統治に感謝、感激し、「日本の完全無欠の偉大な歴史」を宣伝する政治的番組を制作するとしたら、自ずとNHKと同様の手口を採用することになるだろう。「あのころはよかった」との証言をいくつも引き出し、それを集成して「日本統治の栄光」とアナウンスすれば一丁上がりである。

■日本は台湾原住民を「動物」扱いしたか

番組では「五十年の統治を象徴する」として取り上げられるのが、一枚の台湾原住民、パイワン族の集合写真だ。アナウンスはこれを「人間動物園」の写真だと断定する。

約百年前にロンドンで日本の産業や文化を紹介する日英博覧会が開催され、約八百万人が訪れたが、そこで特に人気を集めたのが、パイワン族の家作りや暮らしぶりを見せるコーナーだった。そこではパイワン族の人々が客の前で「戦いの踊り」「戦闘の真似事」などを披露した。そしてその写真は、そのように「見世物」になった人々の写真なのだと言う。

英国では当時、インドなど殖民地の原住民の「見世物」を「人間動物園」と呼んだそうだ(その言葉が見られる英国の昔の文書が映し出される)。それは原住民を文明化するのを使命とされていた時代のもので、当時は「いいこと」。だから日本もそれを真似、パイワン族の「人間動物園」を展示したと断じるのである。

そしてこの写真は殖民地政策の政策を示して一等国と認められようとした日本にとっては「統治の象徴」と言う論法だが、それではあたかも日本人もまた、原住民を「動物」扱いしたと受け取られかねない。

<続く>
■「日本統治の深い傷」を拵えるNHK

英国が殖民地の原住民をどれほど「動物」扱いにしたかは知らないが、少なくとも日本人は台湾で原住民を帰順させた後、近代文明を知らない原住民一人ひとりを「天皇の赤子」と位置付け、人種差別意識から来る「蕃人」との蔑称を改めて「高砂族」と呼び、警察官(教師、産業指導を兼務)が並々ならない使命感を抱き、命がけで山岳などの部落に赴き、根気よく手取り合いとり教育を施し、国民意識、産業、衛生など近代観念を教え、その結果、原住民の出生率は上がり、劣悪な生活環境のなかで人口の増加を見ると言う成果を挙げたのだ。

もちろんその成果の根底には日本人警察官と原住民たちとの間の「人と人の心の交流」があった。そしてそのためにこそ原住民は、日本人への強い信頼感、親近感を戦後に至るまで抱いて来たのである。

ところが番組は渡英したパイワン族の遺族たちに写真を見せ、沈痛な面持ちで「悲しい」と言わせる。遺族たちはその渡英の話を聞かされていないとのことだから、たぶんNHKが「動物として扱われた」と聞かされ、「悲しい」と答えたのだろう。

このように遺族を悲しませることで、NHKは「日本統治の深い傷」をもう一つ追加した。


3、台湾の元日本軍人が恨んでいるのは戦後日本―なぜ正確に扱わない

■笑顔の教育勅語の暗誦も「深い傷」

番組は皇民化政策の「行き着いた先」として「台湾人が日本軍の兵士として国のために命を捧げた」ことを挙げる。

支那事変、大東亜戦争時代の皇民化運動とは、近代国家ではよく見られた近代国民化運動の台湾版。それまでの同化政策を戦時の需要から急進的に展開したものだが、その結果、台湾人が国民の資質ありと認められるに至り、国民として従軍が認められたのだから、「行き着く先」と評するのは間違いではない。

もっとも番組はそれを「日本統治の深い傷」とする見地である。ここでも「傷」を負った元日本軍人の台湾人たちを訪ねて日本への不満、恨みを語らようと試みる。

場所はどこかの公園らしい。元軍人を含むおじいさん、おばあさんたちがカラオケで日本の軍歌を楽しそうに歌っているから公園に違いない。台湾の公園ではこうした光景はよく見られるのだ。

そこでは一人の元軍人が日本語で昔の話を滔々と話す中、我々は教育勅語がわかる(暗誦できる)と言った。すると取材しているスタッフの「エー!」と言う驚きの声が入る。「とんでもないことだ」との怒りの声にも聞こえたし、「それは格好の反日題材だ」との喜びの声にも聞こえた。

暗誦を始めたのは元軍人の横にいるおじさんだった。とても嬉しそうな笑顔である。

もちろん、だからと言って、この人が日本を恨んでいない証拠だとは言えない。ただ台湾へよく出かける人ならわかるはずだ。日本人を前に教育勅語を暗誦し、日本との心の近さ、親しみを示す光景は、台湾ではよく見られることである。「何だ、お前は勅語を知らないのか。それでも日本人かい」と言ってからかわれ、萎縮したことのある若者も少なくないはずだ。

だが番組ではこの暗誦も、悪意の響きを持つ「エー!」の対象となるのである。

ちなみに台湾人は戦後、東京裁判史観にも唯物史観にも染まらなかったから、その多くは教育勅語を軍国主義に結びつけ、批判することはない。だから笑顔で日本人に誇らしげに、そして懐かしげに読んで聞かすのだろうと、私はいつも思っている。だから「エー!」は馬鹿さ加減をさらけ出すだけでなく、台湾人には無神経で失礼である。

<続く>
■国民党の二・二八虐殺も日本の責任か

そして番組はこうアナウンスする。

「戦後台湾を統治したのは、蒋介石率いる中国国民党。日本兵として中国と戦った台湾人は、かつての敵の下で暮らすことになった。台湾人は日本人の奴隷となったと非難され、国民党と衝突。多くの人々が処刑されて行く」。

「国民党と衝突」と言うのだから四七年の二・二八事件のことだろう。この国民党による台湾人虐殺事件の発端は、苛酷、不条理な殖民地支配への台湾人の不満だが、その不満の根底に、前近代的な政治思想を持つ国民党によって、台湾人の近代的思想が「日本の奴隷化教育が齎した毒」と批判され、蔑まれ、差別されるとの状況があったのは確かである。

しかしこのアナウンスをよく聞けば、「日本軍が台湾人を戦争に駆り出したため、同じ漢民族であるはずの国民党に理解されず、そのため衝突が起こり、処刑された」との日本批判に思えないか。

もしそうだとすれば、国民党の中国人たちの反日歴史観に、番組は限りなく近づくことになる。

■恨みは台湾人を「みなしご」にした戦後日本

このようなアナウンスがなされた後、再び元軍人が日本への恨みを語りだす。しかしそれは果たして台湾統治を行った日本人に対するものだろうか。

―――(台湾人は)みなしごになって捨てられた見たいだ。人をバカにしているんだ、日本は。(周りの人々を見ながら)間違っているか?本当のことだろう?(周りは台湾語で「そうだ」と頷く)

―――(あなたたちが日本へ)帰ったら、若い連中にはわからないことだが、八十歳以上の人に宣伝してください。台湾の当時の若い青年がいかに日本の民と協力して尽くしたかを。

これらは「日本統治」にと言うより、明らかに戦後の日本に向けた言葉である。台湾人を勝手に国民党に渡した戦後日本人に対してか、戦後補償もろくにしないで来た戦後日本人に対してか・・・。いずれにせよ、日本国民として戦った自分たちを他所に放り投げて「みなしご」にし、その存在に見向きもしないで来た戦後日本への恨みである。


4、親中・反日―NHKは台湾人の思いに興味はない

■NHKは台湾に対して何をしてきた

NHKもまた、その悪しき戦後日本人の最たるものではないのか。これまで台湾に脅威を与える中国の軍事政策に一度でも反対する番組を、国民に対して放映したことがあるだろうか。

数年前、NHKのニュース番組は、台湾をも含む中国地図を画面に映し出した。在日台湾人が抗議しても聞き入れられず、そのため台湾の最大手紙である自由時報はテレビ番組欄にあるNHKアジア向け放送の部分を長期間にわたって空欄にし、抗議の意を示したが、台湾には傲慢なNHKには、痛くも痒くもなかったことだろう。

あの元軍人は何を日本に訴えようとしたのか。

―――心を察してもらいたい。そうでしょう?命をかけて国に尽くしたんだよ。それなのに・・・

何かを言おうとしたようにも見えたが、残念ながら「それなのに」で話は切られてしまった。

■NHKにとって重要なのは反日宣伝のみ

番組は、もっとこの元軍人に日本への積年の思いを話させ、それを正確に伝えるべきだったが、台湾人の思いなどより、重要なのは反日宣伝なのだろう。

NHKは「過去と向き合う中から見えて来る未来」と強調する以上、まずは自身が「台湾に目を向け、なぜ台湾の人々は日本をこう見るのかを理解」しなければならない。

台湾人が日本国民にさせられた歴史を批判するだけでなく、日本国民にさせられた人々にしっかりと目を向け、その人々とその子孫の国である台湾の行く末を、我がことのように憂い、さらにはその人々への恩返しとして、中国の脅威に晒されるその国の存立を応援するのが「今後アジアの中で生きて行く日本」の使命であると国民に訴えなければならないはずだが、NHKは明らかに、その中国の日本弱体化を目的とした反日歴史宣伝と歩調を合わせ、それとの「歴史共有の道を探し当てよう」としているのである。

シリーズが進むごとに明らかになるであろうNHKの中国優先の姿勢。これが夢見る「今後のアジア」には、もしや「漢民族」同士の「中国統一」も含まれているだろうか。今回の番組が、中国が恐れるところの日台の良好な関係を支える台湾の親日感情、親日イメージを否定して見せたことも気に掛かる。

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<続く>

■同番組は4月7日火曜日の深夜0時45分(4月8日水曜日午前0時45分)からNHK総合テレビで再放送の予定。

■国民の受信料で作られた反日洗脳番組に抗議を!
抗議先 NHK視聴者コールセンター  0570-066066
NHKスペシャル「感想・問い合わせ」 http://www.nhk.or.jp/special/

放送倫理・番組向上機構(通称BPO)ご意見送信フォーム
https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
総務省・ご意見ご提案の受付
https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html

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<了>
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2009年04月08日(水)
件名:「台湾の声」:読者のNHKへの怒りのメッセージ(1)

4月5日放映の「NHKスペシャル シリーズ・JAPANデビュー」の第一回「アジアの“一等国”」は日本の台湾統治時代を批判するため、台湾人の証言を都合よく操作し、「反日台湾」を印象付けました。目的は台湾と日本の分断か。台湾人はNHKのように中国の反日陰謀に歩調を合わせるような真似をしません!

抗議先 NHK視聴者コールセンター  0570-066066
NHKスペシャル「感想・問い合わせ」 http://www.nhk.or.jp/special/

放送倫理・番組向上機構(通称BPO)ご意見送信フォーム
https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
総務省・ご意見ご提案の受付
https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html

以下は読者の怒りのメッセージです。
*********************************************

読者のNHKへの怒りのメッセージ(1)

林建良様

久しぶりにメールいたします。滋賀の沢田です。
先ほどNHKに抗議のメールを送りました。
私は5日のあの「アジアの一等国」を見て、本当にみじめな
気持ちになりました。
やっぱり日本は台湾で本当に酷い仕打ちをしてきたんだ、と
情けない想いでした。
台湾の高齢の方が、流暢な日本語で、日本に対する恨み言を
口にする映像はとても辛かったです。
ですから、きのうの朝「台湾の声」を見て、心底ほっとしたしだい
です。
あれは、まさに視聴者を私が感じたような気持ちにさせるのが
ねらいだったんだとわかって。それをすぐに見抜けない私は
まだまだ何もわかっていないなと恥ずかしくもありました。
さらにもう一晩考えてから、と思い、きのうは抗議メールを
しませんでしたが、今日の「台湾の声」を読ませていただいて
その後すぐにNHKに抗議メールを送りました。ご報告まで。

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NHKの番組見ました。
酷い偏向番組だと思いました。たしかに50年統治したわけだから光と陰の部分があるのは当然だがこの番組は否定的な部分のみを集め過大に報道している。
後藤新平を否定する内容が有ったが、なら台北市内新公園の博物館に台湾開発の貢献者として李登輝政権成立後、後藤新平の像が展示してあるのはどう解するのか。
義美プラスチック公司の老板で大陸進出企業の経営に関し大陸の圧力で引退させられた許氏は後藤新平を顕彰する言辞をされている。
NHKは北京の軍事博物館の近くに十数年前から日中放送センターとする施設を作り多額の資金と職員を出している。
しかし現地では日本の支援は一切隠され名前もメディアセンター「梅智亜中心」の看板が有るのみである。現地職員の話では土地の提供以外は全てNHkの負担だと。
この費用も受信料からだ。
ことほど左様にNHkは北京寄りである。
これが公共放送の実体で有り偏向そのもので北京寄りの番組でした。
日本国民と台湾国民の分断は図った偏向番組の放送との指摘は正しいと思います。
華西街の台湾人老元日本兵と思われる言葉を切り取った日本批判の内容も全体を正確に報道すれば異なる内容なると思う。中国による台湾併呑促進に貢献する番組と言える。

一親台湾読者より
*********************************************

お世話になります。

同じ番組を観てました。
途中で気分が悪いので消しました。

脳梗塞で喋れませんが(物忘れも、語句、文章、慣用句、を忘れるんです)
私も同じ気持ちです。

願わくば、テンプレートで「放送倫理・番組向上機構(通称BPO)ご意見送信」、
「総務省・ご意見ご提案の受付」のメールでの送り方をサジェスチョン頂けないでしょうか?

同じメルマガの読者も「テンプレート」が、あると送りやすいのではと。

御一考下さい。m(__)m


益々のご活躍をお祈り申し上げます。

<続く>
*********************************************

【参考】「反日台湾」を強調したNHKスペシャルー「シリーズJAPANデビュー」

  ★上記レス3〜7と重複するため、省略します。


『台湾の声』  http://www.emaga.com/info/3407.html
『日本之声』 http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe (Big5漢文)

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<了>
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2009年04月08日(水)14:38

件名:「台湾の声」【NHK糾弾】信仰破壊の真相―NHKスペシャル「台湾弾圧」史観の問題点(その1)

信仰破壊の真相―NHKスペシャル「台湾弾圧」史観の問題点(その1)


ブログ「台湾は日本の生命線!」より
ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-715.html 

■戦時下台湾の皇民化運動もターゲットにした反日番組

「親日的とも言われる台湾で、今も残る日本統治の深い傷。それは今後アジアの中で生きて行く日本が分かち合わなければならない現実。過去と向き合う中から見えて来る未来。百五十年前に世界にデビューしたジャパンの歴史が、私たち一人ひとりの明日を問いかけている」と訴えたのが四月五日に放映された、「NHKスペシャル」の「シリーズ・JAPANデビュー」(第一回「アジアの“一等国”」)。

反日的な歴史ドキュメントには隘路であり続けてきた台湾の「親日」イメージの否定に力を注いだためか、番組は日本の台湾統治史を弾圧、差別を伴った「異民族支配」史として捉え、その歴史をいとも簡単に断罪して見せた。台湾統治史が戦後の日本であまり語られてこなかったのをいいことにしてか、あまりにも大胆である。

もちろんそこでは、三八年の支那事変以降の皇民化運動などは、台湾人を強制的に日本人に変えたものとして、批判のターゲットとなっていた。

ではこの皇民化運動とは何か。番組は台湾総督府の元官僚を登場させ、この運動が軍部の要請圧力によるものだったと証言させたが、実際には台湾総督府が時代の要請に従って台湾全土を挙げて推進させたものと言える。

■台湾の文明開化運動ではないのか

この運動を開始した小林躋造総督は三九年五月、「皇民化」を台湾の「工業化」「南進基地化」との産業経済政策上のスローガンと合わせ、それらを「三大標語」「三大政策」と位置付けた。

もちろん「皇民化」が、番組が強調したように、敵国と同じ漢民族を国内に抱え込むことになった日本の同化政策であったのは言うまでもない。しかしさらに言えば、当時の日本は戦時下においてアジアのブロック経済化(東亜新秩序)を進めており、それに台湾人に国民の一部として参与させるため、国民意識の向上を求める運動だったと言うこともできる。

伊原吉之助氏は論考「台湾の皇民化運動」で、この運動を「戦う日本人との協力運動」とし、「戦時下における治安確保」「戦時経済への協力」「南進の尖兵」をその目的と指摘する。

「南進の尖兵」とは「真の日本民族の一構成員とし、南進の同伴者として錬成する」ことだが、当時「錬成」の組織として成功したものに青年指導者養成のための勤行報国青年隊があり、そこで「南方農民型のおっとりした青年を、近代工業社会適応型の規律ある青年に鍛えあげた」と言う。

これを見ても感じることだが、私は皇民化運動は、かつては日本でも明治時代に行われた近代国民化の運動だと思っている。文明開化、殖産興業政策の下で不可避である住民の意識・生活改革運動であると。

■NHKが非難する寺廟整理は信仰弾圧か

皇民化運動の一環として行われたものに「神社参拝の強制」と「寺廟の破壊」(寺廟整理)が知られ、信仰弾圧だと非難されるが、番組もこれを取り上げないわけがない。

次のようなアナウンスが流れる。

―――皇民化政策は台湾人の心の中にまで踏み込んで行く。

―――台湾全島に日本の神社を次々と建て、参拝を強制する。

―――そして台湾人が拠り所としてきた宗教への弾圧が始まる。

―――道教寺院や廟を制限、建物の取り壊しを始める。

―――新たに造られた神社には破壊された寺院や廟の木材も使われた。そして建築には近隣の台湾人が駆り出された。

「少年時代の出来事を克明に憶えている」と言う八十歳の台湾人も証言を行う。「一九三八年、地域の寺院や廟の神々が集められ、全てが焼かれた」ことについてだ。

こう振り返る、「日本人は神様(神像)を郡の役所に持ってくるよう命じた。従わないものは二十九日間も刑務所に入れられた」と。

そしてその上でアナウンスは、次のように強調する。

―――皇民化政策によって台湾人は台湾人であるという意識を大きく変えられて行く。

しかしこの寺廟整理(統廃合)について、伊原氏は「多くの人が誤解するような『信仰の自由の抑圧』ではなかった」と言う。「少なくとも、出発点においてはそうでなかったし、推進しようと考えた人の主旨はそうではなかった」と。

<続く>
■文明開化は伝統文化の破壊をもたらす

寺廟整理は三七年に始まったと見られる台湾人の陋習打破・生活改善運動の上で提唱され始めたようだ。

その目的について伊原氏は、当時の諸文書にあたった上で、「迷信の打破」「物資の節約」「火災の危険予防」の三点を指摘する。

廟は台湾人の信仰を強く支配しており、病気になれば神籤を引いて薬を買うなど、科学的思索に慣れた日本人から見れば、工業化の時代に何が祀ってあるかわからない淫祠を放置できないと認識された。寺廟で焼き捨てられる金銀紙も爆竹による火薬も、戦時下では軽視できない浪費だった。また線香は火災の原因となる危険があった・・・と言うわけだ。

一方、台北州新?郡の郡守として郡内の寺廟全廃を指揮した宮崎直勝氏は手記『寺廟神の昇天』(昭和十七年)で、次の三つの目的を挙げている。

一、寺廟信仰は本島(台湾)文化の向上を阻碍する・・・霊験を中心とする原始的な信仰であるため、往々にして淫祠邪教との区別が困難。迷信と同一視されることが多い。文化水準の低い旧慣宗教を信仰心の基調とし、精神生活の底流とするのは島民文化の向上を拒む。

二、寺廟信仰は健全なる社会思想の涵養を阻碍する・・・著しい利己的信仰であって、いまだに小我を捨てて大義につくがごとき国民思想、乃至は社会公共思想はこのなかからは起こりえない。

三、寺廟管理の現状を見ると、財産管理、利益の分配等について紛争を惹起することは日常的。

宮崎氏は、このような考えに基づき、会合で寺廟の廃止案を地域の台湾人有力者、有識者たちに諮ったところ、満場一致で採択された。しかし庶民の反応はどうか。これを心配した宮崎氏は内地の大学を出た若い台湾人の郡役所職員に尋ねたところ、問題なしとして、台湾社会の状況をおおよそこう説明する。

「人口の大多数を占める四十歳以下の者には信者がいない。青年層など寺廟など全然問題にしていない。都市生活を営む者は寺廟信仰らしいものはないようだ。大部分の者にはお祭りの芝居など娯楽の対象、葬式の神としてしか関係を持たない。ごく少数の教育を受けない爺さん婆さんが信仰する位のもの」とし、「本島人と呼ばれるのはこりごりで、我々一代でたくさん。本島人を皇民化するのは子孫への義務だ」と訴えている。

多くの人は、この若い職員や郡の有力者たちが態度を権力への阿諛と疑うかも知れないが、それがたとえ阿諛であれ、そこに当時の時代の空気、時代の精神が反映されてはいないだろうか。

すでに工業化時代に突入した科学信奉の昭和十年代の台湾である。台湾人エリートたちが伝統文化を蔑み、排除しようとしても何の不思議でもないだろう。文明開化時代の日本人がそうだったように。

今日の我々から見れば強引な伝統破壊にしか映らないが、文明開化(新文明の移植)の時期には、ややもすればそうした乱暴とも言える変革手段がとられるものだ。今日の日本も、そのような伝統文化の破壊の上に成り立っているのではないのか。

<続く>
■住民との摩擦で寺廟整理を停止させた台湾総督

それではその急進的な「文明開化」政策で、住民との摩擦はなかっただろうか。

『寺廟神の昇天』によれば、新?郡内での寺廟の全廃、神像焼却(昇天の儀式)は台湾人の理解の下、無事終了したとある。「神の昇天」に庶民が無関心であったことにも安堵し、自信を強めたようだ。

しかし伊原氏は、寺廟整理において「時と共に、強制と行き過ぎが派生した」と言う。

三九年一月末に総督府が「民意尊重の上行うべし」との通帳を各地方長官に出しているのは、住民の反撥が大きかったからだろう。

翌月には帝国議会でも、「信仰、生活を一挙に破壊してどんな効果が上げられるのか」との批判も出た。

四一年には長谷川清総督が寺廟整理を「一時中止」させた。長谷川氏は戦後、「冷静に判断して就任早々、慎重な調査、研究を経た後に根本方針が確立するまで一応、停止することにして実際には寺廟整理を中止した。その結果、台湾人諸君は大へん喜んだが、私としても、甚だ快い思い出となっている」と回想しているから、整理は失策と認められたのだろう。

もっとも、その年十二月に大東亜戦争が勃発した後、整理は再開されたとの指摘もある。石川清一氏は「民族の魂まで奪うことはできない(補遺)」の一文で、「昭和十四年に総督府は地方官僚の寺廟整理に対する行き過ぎをたしなめる態度を示したが、大東亜戦争の勃発とともに、寺廟整理が強行されるようになった」と書いている。

これに対して宮崎氏が『寺廟神の昇天』の「はしがき」を書いたのは四二年九月。そこには自分たちが推進してきた寺廟整理が酷評され、あるいは軽い気持ちで功罪が問われ続けていることを同書執筆の動機として記しているが、その後整理が再開されたとは書いていない。

「実際には寺廟整理を中止した」と語る長谷川総督の就任は四四年十二月までだが、その間、地方官吏によって何かしらの動きが継続されたと言うことだろうか。

■公式統計に照らして見る破壊寺廟の数

番組は「道教寺院や廟を制限、建物の取り壊しを始める」としたが、取り壊しはどのような状況で進められたのだろうか。新?郡内の寺廟全廃を行ったとする『寺廟神の昇天』は、建物の取り壊しを行ったことまでは書かれていない。

戦後の四六年に台湾省行政長官公署が発刊し『台湾省五十一年来統計提要』に収録される「歴年各地廟宇」の統計は、まさに寺廟整理の対象となった寺廟や斎堂の、日本統治下における数の推移を示すものだ(台湾総督府の資料を基に作成したもの)。

それによると、全島における寺廟と斎堂の数はそれぞれ、

1919年  3292 175
1929年  3431 215
1937年  3469 236

このように19年から37年までは、それぞれは年々増加を続けている。ところが寺廟整理が始まったと見られる38年から停止が命じられる41年までは、

1938年  3471  233
1939年  3464  233
1940年  3408  230
1941年  3398  231

寺廟は73減。多くは「取り壊し」を受けたものと推測できる。ちなみに大東亜戦争の勃発後も微減が見られる。

1942年  3394  231

統計は42年までだが、37年から42年まで寺廟の数の推移を州庁ごとに見ると、

台北州   523→ 524
新竹州   387→ 369
台中州   812→ 807
台南州  1124→1075
高雄州   450→ 451(38、39年は452)
台東庁    10→   6
花蓮港庁   10→   9
澎湖庁    57→  57

台北州と高雄州はそれぞれ1増加。澎湖庁は変わらず。新竹州は18減、台中州は5減、台南州は49減、台東庁は4減、花蓮港庁は1減。

以上のように、少なくとも全島的に「取り壊し」が実施されたわけではないようだ。減少の数値を全体での割合で見ても大きなものではない。取り壊しの対象には、荒廃したもの、他の寺廟との合祀可能なものが真っ先に組み込まれたとも考えられる。

だが上に掲げた番組のアナウンスを聞くかぎり、「道教寺院や廟を取り壊し、その木材を使いながら台湾全島に日本の神社を次々と建て、参拝を強制し、台湾人が拠り所としてきた宗教への弾圧し、台湾人は台湾人であるという意識を大きく変えられて行った」との印象を受けざるを得ない。

<続く>
■神社参拝は「強制」されたと言えるか

番組は寺廟整理とセットで「神社参拝の強制」を強調し、皇民化政策が「台湾人の心の中にまで踏み込んで行った」と主張する。

しかしこの番組をたまたま日本で見ていた八十歳代の台湾人男性は、「強制、強制と繰り返しても、人によって受け取り方が違う。あの番組はちょっとずれていると感じた」と話す。戦時中、台北に住んでいたその人によれば、大詔奉戴日(大東亜戦争中の毎月八日)は学校の生徒が台湾神社を参拝した。また「隣組でも参拝したが、それは強制ではなく、参拝しなくてもかまわない。強制ではなく激励だった」と言う。「少なくても台北では、その日以外の神社参拝は求められなかった」とのことだ。

ちなみに、ある台湾人女性は以前私に対し、「生徒のとき、参拝に行ったが遠足のように楽しいものだった」と述懐し、「強制」と言う言葉に抵抗感を示したこともある。

大詔奉戴日の神社参拝は台湾だけでなく日本内地でも一般的に見られたことだが、日本人はそれを以って信仰の強制とはしなかっただろう。それが当時の日本人の「一般的な感覚」のはずだ。

番組では取り上げられなかったが、皇民化運動当時、内地国民に対するのと同様、台湾にも神宮大麻(伊勢神宮の神札)の頒布運動が行われた。これもまた日本の「国民の常識」を台湾でも定着させようと言うものだが、それは台湾人家庭の正庁(仏間)の改善(神棚設置)を求めるものとなったため、寺廟整理と同様、伝統文化を損なうものとして、あるいは大麻が何かを理解していない人々への頒布はよろしくないとして、その急進性もまた日本人の間では批判の対象となっていた。

伊原氏は戦時中の日本人にとって神棚に祈り、神社に参拝することは、宗教信仰と言うより「日本人の根源的なるもの(ルーツ)」への崇敬であり、「敵と戦う共同体の一員であることの証明」とするが、物事の本質を突いた極めて的確な指摘ではないだろうか。

■これでは国民党独裁時代の歴史観と変わらない

国民党の一党独裁時代の台湾では、日本統治時代と言えば、「弾圧、搾取と抵抗の時代」と言った政治的な捉え方をされていたが、それはもちろん中国人支配者による思想統制のためである。民主化以降は台湾人が自由に真実を追究することが可能となり、より客観的に「台湾近代化の時代」との側面が着目され、そうした観点での研究が大いに進展を見せている。

ただ「侵略戦争への台湾人動員」との側面が強調されてきたためか、皇民化運動に関する冷静な評価はいまだに難しいらしい。しかしあの運動で高まった国民国家意識が、その後の台湾人の近代社会に作用していないはずはなく、今後はこれに対する冷静な評価が必要ではないかと感じる。たとえばこれは、皇民化政策に協力し、呼応しながら戦時中を必死に生き抜いた当時の台湾人を「被害者扱いにするだけでいいのか」「台湾のために努力したと称えなくていいのか」と言う問題でもある。

もちろん寺廟整理の歴史も客観的に見ていいと思う。近代国民創生のために断行が試みられ、行き過ぎと判断されて停止したあの政策を、NHKのごとくただ単に悪意ある宗教弾圧として片付けてしまっては、あの時代の「精神」を捉えることが難しくなる。

ところがNHKはそうしたつまみ食いと言える歴史観を以って「私たち一人ひとりの明日を問いかけ」させようするのであるが、私はその歴史観の視聴者への押し付けをとても危惧している。なぜならそれは、政治的な思惑から「弾圧と抵抗」を強調するばかりの国民党の一党独裁時代における反日歴史観と軌を一にしているからだ。

【参考文献】
伊原吉之助「台湾の皇民化運動」(中村孝志編『日本の南方関与と日本』所収、天理教同友社、昭和63年)
宮崎直勝『寺廟神の昇天』(東都書籍、昭和17年)
石川清一氏「民族の魂まで奪うことはできない(補遺)」(山本良一編『台湾への架け橋』所収、蓬莱会関西支部、昭和56年)
台湾省行政長官公署統計室編『台湾省五十一年来統計提要』(台湾省行政長官公署統計室、1946年)

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<続く>

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