2003年、英国の副首相府と内務省は'Safer Places'-The Planning System and Crime Prevention(以下SP)という防犯まちづくりのガイドラインを公表した。これは英国の都市農村計画に関する25の基本方針の総則であるPPS1(2005)において地方計画庁が参照すべきガイドに挙げられられており、『防犯』はPPS1のタイトルでもある『持続可能な開発』という大目的を構成する一要素として位置付けられる。このように、目指すべき住環境を構成する様々な要素の1つとして『防犯』を捉える視点は、わが国においても参考にすべきところである。