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Architectural Knowledgeコミュの「アーバンエステート」倒産

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注文住宅の中堅メーカーが倒産した。CMがダサすぎて覚えてる会社で、まさか潰れたとは思ってもなかった。この問題はクローズアップ現代でもやっていた。

住宅を建てる場合、クライアントが支払う金額として、慣習として通常は着工時に1割、上棟で3割、中間で3割、完成で3割、支払うことになっている。支払いに関しては慣習に従っており法的になにも決まっていないのだ。

この問題は、メーカーが運転資金回収のため、クライアントに着工前に多く支払ってくれれば5%割引する、といったことでほぼ全額支払わせていた。会社としては全額支払った顧客はもう用済み。全額支払ったとたんに、会社が倒産。ほとんどの人は銀行から借りるのでローンしか残らない。負債総額50億くらいあるといってたが、手元には4000万しかないようだ。振り込め詐欺みたいなものだ。あと、問題なのは銀行。普通に考えると、借り手の問題でもあるとは思うのだが、銀行としては個人に貸してしまえば将来にわたって搾りとれるので銀行もグルだった可能性は否めない。貸し手の責任も問われるべきだろう。

住宅完成保証制度というのがある。入らないよりは被害額がマシにはなるが、完全に全て保障されるわけでもない。すでに着工してて会社が途中で倒産した場合、他のメーカーを探している間に、雨風にさらされた躯体は、場合によってはやり直しの必要があり、その部分の費用は自己負担となる。

このメーカーはCMで坪単価29.8万(確か)で建築することをうたっていた。この坪単価ってのが怪しいのだが、延床面積の場合を指すのか、施工床面積を指すのかで大幅に値段が変わってくる。我々が通常、坪単価というと延床面積を指すことが多いのだが、この手の安いとうたわれてる会社は施工床面積で計算している場合が多い。まあ、これはこの問題では大した問題ではないのだが、業界で統一してほしいものだ。

『安かろう悪かろう』が最悪な形ででてきた一例だ。裁判しても、回収できる可能性はほとんどないだろう。

家を建てる時に前金で全額要求されたら、その会社の経営状態はかなり悪いと思ったほうがいい。あと、住宅の知識のない素人がメーカーと直接やり取りすることはお勧めしない。間に第三者の調整役の建築士をたてたほうが無難だろう。

世の中悪いやつがいっぱいいる。

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■「アーバンエステート」倒産、496棟未完成…弁護団結成
(読売新聞 - 06月02日 21:46)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=855856&media_id=20

 埼玉県川口市の木造住宅建築販売会社「アーバンエステート」の倒産で、首都圏を中心に496棟が工事代金を受け取りながら未着工や未完成のままになっていることから、埼玉弁護士会の有志が2日、被害救済弁護団を結成した。

 役員らへの損害賠償請求や刑事告訴を検討する。

 弁護団によると、同社はテレビCMなどで急速に契約を伸ばした。住宅建築では工事代金は数回に分けて支払うのが慣例だが、「工事代金を5%割り引く代わりに、前金を多めに支払ってほしい」と顧客を集めていた。総工費2000万円の5%を割り引くと持ちかけられて7割を前払いし、着工前に倒産に遭った施主もいるという。

 事業拡大で経営が行き詰まり、54億8000万円の負債を抱え、東京地裁から4月に破産開始決定を受けた。496棟の工事代金75億3700万円のうち35億2200万円が支払い済み。うち約4割の186棟で1000万円以上の前払い金が支払われている。

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