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豆本(マメ ホン)コミュの 手のひらの上の小さな本 個展は25日からです

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自分で作る小さな本』の著者の田中淑恵です。
おかげさまで2002年初版のこの本は、9刷3万部を数えました。
皆様のおかげです。この本に触れて作りはじめた方も多いと思います。

私が最初に作った中学生のときは、きれいな材料も教室も本も何もなく、手さぐり状態で本を解体して構造を調べました。そして、長い時間をかけて少しずつグレードを上げて、これ以外ないという素材を選べるよう紙や革やパーツのコレクションを充実させてきました。
そして、ようやくある領域まで到達したところで、協会なるものを作り、一挙に玩具にしてしまった人が出現しました。この世界は私がはじめたころはほとんど誰も作っていなかったので、ネットで発信すれば名が売れるし、注目されると思ったのでしょう。しかし作っているものは、工作以下のようです。
そのひとは、24年前の初個展で、恩師に「どうしても会ってやってくれ」と頼まれ、やむなく会ってしまった印象のうすい人でした。この日のことは、悔やんでも悔やみきれません。
本が好きそうなので、人格や実績も深く考えず、迂闊にも大切な古巣の出版社を紹介してしまいました。恩に篤い人ばかりに囲まれてきたので、何の疑いも持たなかったのでしょう。

東急ハンズでほんの数日製本を習っただけの人ですが、ワークショップをしているそうです。教えるよりも、もっともっと学ぶべきことのある人です。その筆頭が「恩義礼節」でしょう。私が人生で最も大切と考えていることです。
恩人を踏台にして名を売り、メディアに出て自慢気なのをみていると、世の中にこういう世渡り上手な人間がいるのだと、腹をたてるよりも、戦慄し妙に感心してしまいます。自分には決して出来ない行為だからです。

この夏、某新聞社から取材の依頼のあった時、折しも入院中で、一ヶ月待ってもらえませんか?と頼んだのですが無理でした。この人だけは絶対に替わりに取材しないで、と言おうとしたのですが、大人気ないので止めました。言った方がよかったのかどうか、「絶対に替わりに取材してほしくない人」が載りました。

この話を聞いて協会を辞めるひとも出てきました。
もっとハイグレードで、人柄、力量、知性を含めた、ごく少人数のサロンを考えています。その方たちで展示をすれば、素材を厳選し、本文から考えたうっとりするような手仕事に触れることができます。クオリティが高く、見ているとしみじみと幸福になるようなものを、見たり作ったりしてみませんか。賛同される方は、ぜひ神保町すずらん通りにお越しください。

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一[メッセージ]
24年前の初個展の画廊へふたたび還ってきました。
装丁家として培われた豊富な経験、アンティークを含めた布や革やパーツなどの素材
のコレクション、それらが小さな本の外側に生かされています。そして内側には、子
供の頃からの詩や古典への原初の情熱が息づいています。 中学生の時に、本の構造
を調べてはじめて作った、糸かがりの『ハイネ詩集』も初展示です。

【知の小匣】
手のひらの上の小さな本
一一田中淑恵のミニチュアブック

日時●2013年11月25(土)〜30(日)11時〜18時半 (最終日16時半)
場所●檜画廊 東京都千代田区神田神保町1-17 TEL: 03-3291-9364
HP●http://hinokigarou.jp/web/
革、布、木などの様々な素材、ドアの開く本、Z型で背の繋がった本、コンパクトや
扇やバッグ型、八角や六角の変型本、子持本、飛び出す本など、遊びと工夫に満ちた
こでしか見られない本。
この20数年に制作した手製の小さな本を一同に展覧します。

[プロフィール]
詩や古典に親しんでいた中学生の時、初めて手のひらサイズのハイネ詩集を作る。立
原道造の「人魚書房」に倣い、架空の版元「鏡書房」を設立。武蔵野美術大学で、書
物研究家の庄司浅水氏に稀覯本の講義を受ける。同時期、作家の福永武彦、結城信一
氏、現代豆本館の小笠原淳館長と知遇を得る。豆本コレクターの第一人者、今井田勲
氏が局長だった文化出版局に入局。退職後、絵本、小説、エッセイ、画集など、様々
なジャンルの装丁、グリーティングカードの絵やステーショナリーのデザインを手が
ける。寺山修司氏選考の第3回フォアレディース賞を受賞。小学館のベストセラー
『ダレン・シャン』シリーズの装丁、角川書店のPR誌「本の旅人」の創刊準備から十
年デザインを担当する。ワークショップなども随時開催。著書に『自分で作る小さな
本』(文化出版局)『私だけの一冊を作る』(文化出版局)『水絵具の村一一信濃追
分旅のモザイク』(新書館) 活版限定詩集『ミモザの薬』(鏡書房)などがある。
装丁や編集、豊富な素材の知識、アンティークや古典に触れて培われたクオリテイの
高い 「知性の小匣」作りを目指す。小さな本の素材は、革、布、壁紙、アクリルな
ど、仕掛けは、ドアが開く、飛び出す、天地左右に開く、子持ち本、姉妹本など様々。
内容は、自作の詩集、マッチラベル、恐竜図鑑、胡蝶図案、紅楼夢、宇治十帖、アー
ル・デコ etc … …
●1989-神保町檜画廊個展(初めての豆本と装丁展)●1996-毎日ギャラリー個展
●2000-王子ペーパーギャラリー銀座個展
●2006-銀座ポーラミュージアムアネックス「本の仕立屋さん」展(4人展)
●2013-青山スパイラルガーデン「ムサビズム展」に出品

ブログ●http://d.hatena.ne.jp/yt076543/  2001〜
本の夢 夢の豆本[記事一覧]に過去タイトル掲載
ホームページ●http://www.artfolio.org/mamehon/  ●infomationに記事多数 2010〜

コメント(1)

メッセージを下さった方、ありがとうございます。個展は連日大盛況でした。12-28発売の『東京人』2月号に川本三郎さんが、展覧会のことを書いて下さっています。もともとは私がパイオニアなのですが、本作りは孤独な作業ですので、よもや会費をとって人集めをし、声高に発信する方が出てくるとは、夢にも思いませんでした。しかし、パンドラの匣を開けてしまったのは私です。体調も恢復し、これからは新作と展示を間をおかずに実行して行こうと思います。メッセージへに返信ができませんでしたので、ブログのプロフィールのなかのメルアドへご連絡ください。ブログ●http://d.hatena.ne.jp/yt076543/

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