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仮面ライダー chroMコミュのmasked rider chrom VOL17

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【 真実と深淵の扉 】











 ィィ ──
     ‥‥ ────


 ィィ─── ュュウン

‥‥‥ バシャっっ 、、



夜を跨いで降り止まぬ雨
が溜まる車道の上を、切
り裂くように一台の無人
のバイクは加速してゆく





ヒュン フィィ─── ン

ィィ────


χρωμα、
χρωμα、

 ‥‥‥‥‥

ピィィ── ピピ‥ピィィルル

‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥






         ──
  ─────────

‥‥‥‥



 ‥‥ ガシッ 、、


  ‥‥‥‥ へっ

「そいつはツレねえな、‥
一緒に行こうぜ」

  ──── 何を‥ !?


「・‥‥ くッ ‥離せっ、」



あっちで賑やかにやろう
ぜ、
銀色ォ ──ォォ ──ォォ

 ‥‥



 ────── !!っ

ガシャァァン、
 パリィイ──── ンン

‥‥‥

  ‥‥‥‥ ・ ・



夜  2:10

AAN経済開発貿易振興
機構財団ビル前

路上











 ‥‥‥‥‥


      ィィ ───

ガゥウンッ、‥‥


雨中を疾走していた無人
のバイクは速度を緩める
ことなく、遊歩道の縁石
を坂にして跳ね上がると、

漆黒の空に舞い上がって
いた

 ‥‥‥‥‥‥




  ヒュゥウウ ───
ンン ‥‥


‥‥‥ ・ ・








「──── キャリパス、」

 ‥‥‥‥



18階からビルの窓を打ち
破って外へ投げ出された
了の体は、闇にフワリと
浮かぶ感覚に包まれなが
ら、刺すような光に照ら
され視線を向けた


       がッッ 、、
‥‥


無意識に伸ばした左手で
FZ1のハンドルを掴む
と、体の下へ潜り込むよ
うにバイクは了を乗せ、
タービンエンジンは炎を
吹き上げた


 ヒュィ──── ィイン
───── ィィ


‥‥‥‥‥





  ‥‥ ガヒュゥウ っ、



ヒュゥウウンン ───

     ‥ キィィ─ィィ
‥‥‥




了を乗せたままFZ1は、
高く舞い上がった空から
放物線を描くようにして
濡れた車道に降り、数m
進んだあと反転するよう
に停止した

 ‥‥‥‥‥‥

χρωμα、
χρωμα、

 ‥‥‥‥‥無事ですか、


「‥‥‥‥‥ 」


χρωμα、χρωμα
‥
「私達には不相応な言葉で
すが、再びお会いに叶い
万感に至ります。‥‥

私はあなたに伝えた推論
がミスリードである事に
気付き、外に出て移動体
観測システムを起動させ
ました ‥‥

  ───── が、‥

今の大半は偶然であるが
ゆえに‥」


‥‥ イヤ、

「キャリパス、結城さんが
言ったとおり‥本当にオ
マエは優秀なんだな ‥・
ありがとう、助かったよ」

 ‥‥‥‥‥




「空を飛べたのか?‥‥」

「このマシンに飛行機能は
ありません。」
χρωμα、‥‥

  ‥‥‥‥‥ ?、


χρωμα、
χρωμα、

 ・‥‥‥‥ 偶然でない
部分、


そのひとつ には

 ──high-lift device
‥‥


「高揚力装置と呼ばれるそ
の機能の逆の力を働かせ、
推進力と安定走行が活か
されています。」

χρωμα、
χρωμα、

‥‥‥‥‥

「詳細を省きますが、本来
はダウンフォースに働く
装置をジェットフラップ、
スプリットフラップとし
て逆向きの揚力を得ただ
けでしかありません ‥

この装置を再調整したの
が、その結城丈二という
科学者です。‥ 」



「‥‥そうだったのか、」


「この右腕にも助けられた
‥‥」



‥‥‥ だけど、──





 パ パパ‥ パ、パ‥‥
‥‥


車道の水たまりに波紋が
広がる先を、了は顔を上
げ静かに見つめた

  ‥‥‥‥‥‥‥


「‥‥‥‥‥ 」





─── そこには、

雨の中、姿を元に戻して
仰向けに横たわる黒いジ
ーンズの男の姿があった

‥‥‥‥‥



「あの場所に倒れているの
は俺だ ‥‥」


「アイツは一体、何の因果
であんな姿になって ‥‥

なぜ、あんな力を得てし
まったのだろう ─── 」



 ‥・ パ パパ‥ パ‥
‥‥







χρωμα、
χρωμα、

 ‥‥‥‥‥ どうやら、

「彼は外部との通信を始め
るようです ‥‥」

「通信?‥‥・ ドコにだ

生きてるのかキャリパス」

χρωμα、
χρωμα、‥‥ ‥


‥‥‥



「わかりません。χρωμ
α、‥‥‥‥‥
送信先の特定は不可能で
す。
この状況からは、単純に
仲間ではないかと考えら
れますが、‥‥

それと生命活動は微弱な
bioelectrical pulse を
感知しているに過ぎませ
ん‥」


「‥‥‥‥‥‥」


χρωμα、
χρωμα、

  ‥‥‥‥χρωμα、
‥ ─────
───



「いいのですか? ・‥‥‥
‥‥
貴方を知らせるものでな
くとも、今以上に狙われ
る身となることも、容易
に推察されますが‥」


ああ、‥

「こうなってしまった以上
‥それも仕方ない。
避けようが無い ───」


χρωμα、
χρωμα、

  ‥‥‥‥‥‥




 ザ── ァァ ‥
‥‥‥






収まっていた勢いは増し

‥‥‥


倒れたままの男と、哀し
げに見下ろす男の間には、
冷たい雨が降り続いてた

 ‥‥‥‥‥ ・ ・





夜の街 が ‥‥ ‥

‥‥



冷たく冷え切った舞台に

雨音は積み重なってゆく


闇夜という

暗転にたたずむ

分岐した命運に迎えられ
た


二人の男を
映し出していた






「‥‥‥‥‥‥」




  ザ─ ── ァァ ‥
‥‥‥


── ァァ ‥





 .. .ぅ


「‥‥‥‥ ‥ 」



黒いジーンズの男のぼそ
ぼそとした独り言のよう
な声は、10数m離れた了
には届かずに、

雨音に消えていた ‥‥




「ああ、‥聞こえて‥ る

‥‥終わったよ、」




 ザ── ァァ ‥‥
‥‥‥


  ‥ ─── ァァ‥









x x x




 ‥‥‥‥‥


何も、‥‥

終わりはしない ──




「‥そうしてくれ。今は無
様ななりを晒し続けてる
のが、不思議なくらいに
‥‥楽なんだ 」



薄暗い室内は並べられた
TV画面の明かりに照ら
され灰色に染まり、そこ
にいた3名を包んでいた




もういい ‥‥


「‥‥‥‥‥‥‥」


雨に濡れるモニターに映
し出された倒れたままの
男の姿。その光景をまん
じりと眺めていた官僚く
ずれの男は、突っ伏した
両手をグッと握りしめた

 ‥‥‥‥‥



夜 2:16

財団法人クライシス
マネージメントファンド

本社ビル 地下2階












 ザ── ァァ
‥‥‥



「若、すまねえ‥‥」


「‥‥‥‥‥」


その室内には、雨音に混
じる男のかすれた声が途
切れ途切れに届いていた

 ‥‥‥‥‥


「そこに 覚はいるのか?」

「ああ、‥‥」




「俺だ。‥・クロロ 何だ?」

「悪かったな、覚‥‥


仲間でも話せないことも
ある。知ったらオマエは
反対しただろう ‥‥‥
だから、他には秘密にし
ようと若に俺が提案した」

 ‥‥‥‥‥


「勝手すぎねーかクロロ、」

「相手が何者であるのか、
‥‥‥
最悪でもそれをはっきり
させるのが俺の任務だ。‥


勝手なのは、今更言われ
るまでもなく分かってる
よ、‥‥‥」



「ふざけるな、貴様ァ‥」

「あとだ。‥頼みがある」




 ─────‥‥‥‥



「若、聞いてくれ‥‥ ・・


覚のバカが暴走する前に
伝えておく。‥‥‥‥ ・
アンタが話した通り、数
で潰す気が無いのならば
‥‥‥‥

──── 連にやらせろ、」


「・‥連も、ここにいる」

 ‥なら話しは早ぇ─え
‥‥‥‥


「連、‥・俺たちの中では、
オマエの能力が‥最強だ」


「  ‥‥‥‥」





お前なら、倒せる ‥‥


必ず ‥
銀色を  だ




  ジ‥ ジジッ  ジィィ
───
 ‥‥‥‥

モニターはノイズで少し
画像が乱れ始めているよ
うだった

‥ジ‥ ッ  ジィィ ─



 まだ 繋がってるかよ?
‥‥‥

「クロロ、おまえが遂げた
ものは必ず引き受ける‥」



 ‥‥ そうかい、
若‥‥‥‥‥

 頼む ぜ ‥







x x x





 ザ── ァァ ‥‥
‥‥‥

‥‥‥



χρωμα、 ‥‥

χρωμα、 ‥‥

──



同刻 ‥

AAN経済開発貿易振興
機構財団ビル前

路上









 ‥‥‥‥‥


冷たい雨は降り続いてい
た

 ザ── ァァ ‥‥

‥‥‥





χρωμα、χρωμα

‥‥‥‥‥ 、

「私のミスリードでした‥

彼との闘いにあって、困
難を招いた原因となった
はず。────
やはり、伝えるべきでは
ありませんでした」

χρωμα、
χρωμα、

 ‥‥‥‥‥


「何故 姿が見えなかった」


「恐らく、彼は ‥‥‥

χρωμα 2つの撮像
機を使い、本体と背景を
シンクロ投影したのでは
ないでしょうか、‥‥」


「・‥シンクロ投影 ‥?」



χρωμα、─────

 ‥‥‥‥‥ 最後の、


「スプリンクラーの放水に
よって光源からの光は乱
反射し、像には至らなか
ったのでは χρωμα、」

‥‥‥



「理屈は解らなかった ‥」

「それは、いま伝えて頂い
た状況からの分析でしか
ありません‥」
χρωμα、‥‥‥



「‥‥‥‥‥‥」



 ザ── ァァ
‥‥‥



路上に横たわり、雨の中
ごろりと首を向けた黒い
ジーンズの男は、静かに
了と見つめ合っていた


 ‥‥‥‥‥‥



 ザ── ァァ
‥‥‥


  ‥‥そこにいるのか
よ

「真っ暗で、何も見えねえ
‥‥‥

銀色ォ‥
てめえが俺に勝ったのは、
ただの‥

ただの悪運だけだろうが
──────ァァ!! ‥・」




「‥‥‥‥‥‥」



声が出てね── か‥よ

‥クソ
 ‥聞こえちゃいねーか、

‥‥‥



「俺のほうの悪運は、尽き
たのはわかってるけどな
‥‥」

 ‥‥‥ スッ、

ぐう ぅ ‥ ・ ・



黒いジーンズの男は、ズ
ボンのポケットの中から
壊れた携帯を取り出して
眺めたあと、仰向けのま
ま雨の降り注ぐ夜空を見
上げた

 ‥‥‥‥‥‥


「覚、‥‥最後だ」





「覚‥ お前に頼みがある
んだ。」

 ──── ああ、

「クロ、借りならそいつで
チャラだ ‥‥」


 ‥‥足元見やがって
へへ




「朝イチに待ってる女がい
る‥

なにも言えなくて ‥‥
悪かったと伝えてくれ‥」



「‥‥‥ わかった。」


 ‥‥‥‥‥








ゴゴオ─── ォォン
    ドオン!!ボガァン

 ───────!!



  ‥‥‥‥‥
‥‥‥‥



 ‥‥




雨に煙る夜の路上に、火
柱が赤々と燃え上がった


激しい爆発による衝撃音、
風圧と炎を目の当たりし
た了は、声をなくし、暫
くの間見つめたあと振り
返らずにその場を離れた


「‥‥‥‥ 」

 ‥‥‥‥‥‥


ヒュン フィィ─── ン

ィィ──





 ィィ─── ュュウン

‥‥‥

この先は ‥‥



「避けようは無い。───
── か、‥‥」






χρωμα、
χρωμα、

χρωμα、
χρωμα ‥
  ─────── ‥‥
────

 「‥‥‥‥‥ 私の知る
全てを
話しておくべきでしょう
‥‥‥」



‥‥ ああ、

「そうしてくれ ‥‥」



  ィィ─── ‥‥

‥‥‥












end.

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