MATV ムービーアジアコミュの八宝奇兵

原題：八寶奇兵/龍蛇馬羊猴雞狗(They Came to Rob Hong Kong)
香港　シネマ･シティ･カンパニー作品　89年　99分　カラー　日本劇場未公開

製作総指揮：ディーン･セキ　監督：クラレンス･フォ　撮影：アーディ･ラム　アクション設計：フィリップ･コク　音楽：ローウェル･ロー
出演：ディーン･セキ／ロイ･チョン／エリック･ツァン／サンドラ･ン／フォン･ツェー･ファン／チン･シュウホウ／リウ･ワイホン／チンミー･ヤウ／ベティ･ウェイ／チャーリー･チョウ

―解説―
香港で殺人を冒し中国本土へ逃れたギャングの口車に乗り香港を訪れた７人の中国人たちが､犯罪に巻込まれる姿を描いたアクション･コメディー。出演は『男たちの挽歌Ⅱ』(87年)などのディーン･セキ(石天)､『黒社会』(89年)などのロイ･チョン(張耀揚)､『魔界天使』(82年)などのエリック･ツァン(曾志偉)､『五福星』(83年)などのフォン･ツェー･ファン(馮淬帆)､『霊幻道士』(85年)などのチン･シュウホウ(錢小豪)､『ハッピー･ブラザー』(92年)などのサンドラ･ン(吳君如)､『男たちの挽歌４』(94年)などのチンミー･ヤウ(邱淑貞)､ベティ･ウェイ(惠英紅)ほか。クラレンス･フォ(霍耀良)監督､89年作。

―物語―
情報屋を殺した大圏組組長ダイドン(張耀揚)は､ションロホン警部(惠英紅)と激闘の末胸を負傷し中国本土へ逃走する。ドンは弟分サンガイとレストランで乱闘に巻込まれ警察に逮捕されるが､彼らを率いるモシ(石天)は長官と口論になりクビになった。ドンは乱闘の場にいたホンロンギ(錢小豪)や三流歌手のガンウィン､怪しい気功師モウ(馮淬帆)や常連客のギンチ(曾志偉)､そしてモシと部下のゾンゲン(吳君如)に香港で大仕事をしようと誘い強引に義兄弟の契りを結ばせる。彼らは深センで元官僚の男を抱込み､遂に香港へ到着､トンコーチ(邱淑貞)から香港の地理を叩きこまれ､ドンの指示で武器を手に入れるが…。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 04月03日 23:56

80年代香港映画界を席巻した"ニューウェーブ"勢力の筆頭とも言える映画会社シネマ･シティ(新藝城)の末期に制作された作品です。これがまた｢省港旗兵｣シリーズ(実録犯罪映画)+｢福星｣シリーズ(オールスターキャストのアクションコメディー)+｢レディ･スクワッド｣シリーズ(ヒロインアクション)という､80年代香港映画界を盛上げた3つのジャンルをブチ込んだなかなか賑やかな作品です。全体の出来自体はまぁまぁ…フツーですねｗ
キャストはオールスターではあるのですが､物語を引張っていくのは､悪役であるロイ･チョン(張耀揚､画像左)なんですね。実はシネマ･シティが最も推していたスター候補こそ､ロイ･チョンだったのです。日本では悪役のイメージが強いですが､MATVでは『チキン･クィーン』(90年､当コミュ紹介予定)『イン･ザ･ラップ･オブ･ゴッド』(91年､当コミュ紹介済)といったシネマシティ制作の主演作がOAされています。
｢福星｣シリーズからは､エリック･ツァン(曾志偉､画像中)とフォン･ツェー･ファン(馮淬帆)が登板し､定番のおバカな掛合いを見せていますが､この映画ではふたりとも意外と影が薄いです。
その代わりといいますか､ロイ･チョンを追う｢レディ･スクワッド｣組が異様に豪華で､本家シリーズからベティ･ウェイ(惠英紅)とアン･ブリッジウォーター(柏安妮)が顔を見せ､人気女優のナム･キットイン(藍潔瑛)に加え､何と映画デビュー間もないチンミー･ヤウ(邱淑貞､画像右)まで登場しちゃうのがウレシいです。しかも彼女たち全員がハードな立回りに挑んでいるのもビックリ。チンミーもまたMATV放送作品の出演率が高いですね～。

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