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スポーツ障害をチャンスにする!コミュのイップス(Yips)、投球恐怖症・・・克服へのヒント

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心身両面の状態が大きく影響を及ぼすイップス、投球恐怖症など。

スポーツ全般に起こる精神的ストレスが神経系に条件反射的に影響して従来のプレーができなくなる症状を言います。
一人で解決しようともがけばもがくほど、深みにはまる代表的な疾患です。

スポーツは本来楽しむもの!

イップスの方にとっては、スポーツが苦痛に代わってしまっているのではないでしょうか?

そんな方へ、イップス、投球恐怖症のメカニズムから臨床報告、克服へのヒントをご紹介していきます。

コメント(9)

◎ イップス(Yips)ってご存知ですか? ◎

唐突ですが、イップス(Yips)ってご存知ですか?

ゴルフをやられる方はご存知かもしれませんが、一般的には聞きなれない言葉だと思います。
これは、実際はゴルフ以外のスポーツ全般に起こる精神的ストレスが神経系に条件反射的に影響して従来のプレーができなくなる症状を言います。

プロゴルファーのトミー=アーマー(Tommy Armour)が
初めて用いたことで、ゴルファーの間では、よく知られている言葉かもしれません。

どのような症状かといいますと、ある状況下になると・・・

カラダが震えだしたり、硬直してしまったり、急に不安定になりミスをしてしまったりします。


ゴルフでよくある症状としては、パターイップスといって、そんなに難しくないパットでも、その状況になると倍以上も強く打ってしまったり、または硬直して打てなくなってしまいます。
それが、練習ではできて、試合ではできないと言う特定の条件下だけに起こることもあります。
アプローチができない場合は、アプローチイップスと言い、他にもバンカー、アイアン、ドライバーなどさまざま。ゴルフクラブの数だけ呼び名はあります。

また、ゴルフに限らず、さまざまなスポーツでで起こります。

野球では「送球恐怖症」や「投球恐怖症」、ダーツでは「ダータイティス(Dartitis)」とか言われたりしています。

ある研究によると、すべてのプロゴルファーのうち33%〜48%にイップスの経験があるそうです。
特に25年以上プレーしているゴルファーにそうなりやすい傾向にあり、それが原因で引退した選手もいるくらいです。

全米オープン4勝、全英オープン1勝、マスターズ2勝、全米プロ2勝、米ツアー62勝と輝かしい成績を残した名ゴルファー、ベン・ホーガン選手。
彼はパターイップスが原因で引退したと言われています。

日本では、尾崎建夫選手もイップスに陥り苦しんだ経験のある選手と言われています。

野球の方では、カージナルスの田口壮選手も送球時のコントロールが乱れる「送球恐怖症」に陥り、守備をコンバートし復活を遂げました。

次回、そのメカニズムをご紹介しましょう。

(イップスや投球恐怖症でお困りの方はぜひご相談下さい)
http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm
◎ イップス(Yips)のメカニズム Part1 ◎

前回、イップス(Yips)についてご紹介しました。

ゴルフで多く認知されている症状ですが、実際はゴルフ以外のスポーツ全般に起こり、精神的ストレスによりプレーがガタガタになってしまったり、まったくプレーできなくなる症状を言います。

なぜ、このような症状が起こるのか?
今回、そのメカニズムをご紹介しましょう。


イップスのメカニズムを説明する上でのキーワードは2つです。

「カオス的ゆらぎ」
「条件反射」


まず、「カオス的ゆらぎ」って聞いたことはありますか?

ゆらぎとは、一定ではない緩やかな変化している不安定な状態ですが、「カオス的ゆらぎ」とは、簡単に言えば規則的な繰り返しと不規則な部分とがほどよく調和している状態のことをいいます。

脈波や心臓の活動も、一定のリズムで脈を打っているようですが、分析してみると一定ではなく、「カオス的ゆらぎ」が存在します。

それ以外にも、呼吸運動も一定のようで一定ではないですし、眼球運動、身体運動、脳波、脳磁界、神経細胞や心筋細胞の活動、ホルモン分泌など、実に身体のあらゆる機能、さまざまな活動から「カオス的ゆらぎ」を示すことがわかっています。

この「カオス的ゆらぎ」は何を意味するのか?

北海道大学教育学部の山田憲政准教授らが行った重心変化の実験があります。
被験者を直立させ、両腕を歩いているように振った状態と静止させた状態の身体の重心変化を両足にかかる圧力の変化で測定を行いました。

その結果、両者に類似した「カオス的ゆらぎ」がわかりました。
そして、両腕を歩いているように振った状態のほうが直立の時の重心変化より、
カオス的ゆらぎが大きく、情報処理能力が高いというのが見えてきました。

もしこれが規則的で機械的なゆらぎだった場合、各部位の不規則な運動に対して適応ができず、ぎくしゃくした動きになってしまうだろうという事です。

また、「カオス的ゆらぎ」と情報処理能力に関して、北海道大学理学部数学科の津田一郎教授がコンピュータによる数値実験を行なっています。

その実験は、神経回路網とよく似たモデルを計算機の中に作り、学習能力を調べたものです。

その結果、カオスを生成した時としない時では、カオスが存在する時のほうが、より多くのパターンで学習でき、カオスの発生によって記憶に有効な領域が広がることを分かりました。

この意味や役割として、「カオス的ゆらぎ」は情報処理能力と深く関わっていることが分かります。


人間の筋肉の数は約400種類、骨は約200個あり、そのすべての筋肉や骨を脳・神経系は把握し調整して、姿勢や動作をスムーズに行なっています。

一見、当たり前のように行なっている動作も、外界環境の状況を把握し、身体内環境を把握して身体を調整すると言う、ものすごい情報量を脳が処理することで初めて可能になるわけです。
この情報収集と処理に欠かせないのが、「カオス的ゆらぎ」と言うわけです。

ゴルフのスイングや野球の投球動作、「カオス的ゆらぎ」がないと、ぎこちなくなってしまいます。


この何気なく行なっている動作ができなくなるのがイップスですが、心理状態が症状を作り出すきっかけになっています。
なぜなら「カオス的ゆらぎ」は、リラックスしている状態では、「カオス的ゆらぎ」は大きく、疲労した状態やストレスを受けている状態では「カオス的ゆらぎ」は小さくなります。

要するに、心理的要素に大きく影響を受けているのです。


こんな光景をよくみることがあると思います。

ゴルフのプレーオフ、このパターを決めれば優勝と言うところで、手が震えだし、簡単なパットができなくなったり・・・
野球で調子の良かったピッチャーが、一発打たれた後からガタガタに崩れて、途中降板になったり。

心理的要素って、常に大きくアスリートのプレーに影響しているわけです。


いま挙げた例は、そのときだけの話ですが、イップスの場合は、その崩れた状態のままになってしまうことです。

ここで二つ目のキーワード、「条件反射」が出てきます。

この話は次回、おたのしみに。


参考資料:田原 孝 :生体とカオス、日本経済新聞、1994.11.2〜1995.2.22(16回連載)


(イップスや投球恐怖症でお困りの方はぜひご相談下さい)
 http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm
◎ イップス(Yips)のメカニズム Part2 ◎


前回からの続きです。

イップスには、「カオス的ゆらぎ」が深く絡んでいることを
前回ご紹介しました。

「カオス的ゆらぎ」が減少すると、
身体はぎこちない動きしかできなくなります。

そして、その状態がたびたび起こるようになるのは、
もう一つのキーワード「条件反射」が深く関係しています。

今回は、その「条件反射」をご紹介しましょう。


「条件反射」ってご存知ですか?

「条件反射」とは、
ある条件のときに自動的に起こる反応のことです。
有名な話としてパブロフの犬があります。
(上の絵参照)

犬にエサを与える前に、毎回ベルを鳴らすことを繰り返していると、
犬はベルの音を聞くだけで、ヨダレを出すようになると言う実験で証明された「条件反射」の一例です。

私たちの経験としてよくあるのが、
梅干を食べた経験がある人は梅干を見ただけで、ツバが出てきますよね。
これも「条件反射」なんです。


脳・神経系が学習することで「条件反射」が作り出されます。


このような反射は、
異常な反応ではなく、ごく当たり前の正常な反応なのですが、
身体の正常機能に影響を与える「条件反射」もあります。

それを「病的条件反射」と言います。

ある条件や状況になると起こるイップスの症状は、
この「病的条件反射」によって、条件付けされることで起きています。

そして、イップスの症状が余計ストレスになり、
「カオス的ゆらぎ」がさらに低下しますので、
一向に改善されず・・・むしろやればやるほど、
間違った状態を脳・神経系が学習し強化してしまいます。

まさに負の循環・・・本人はとても深刻です。


この条件反射を切り替え、再学習させれば、
比較的早く改善するのですが、
自分ひとりで回復させるのが難しいのがこのイップスです。


なぜなら心理学的には、私たちが認知している心(顕在意識)は、
全体の4%しかないと言われています。

あとの96%は、無意識・潜在意識になり、
その部分がイップスの症状を作り出しているからです。


(イップスや投球恐怖症でお困りの方はぜひご相談下さい)
 http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm
◎ 投球恐怖症・・・臨床ケース1(前編)◎


投球恐怖症の臨床報告を一つご紹介しましょう。

大学生の右投げピッチャー、左足の母指を負傷してから、
徐々に投球恐怖症に陥ったケースです。


左足の母指を負傷してから、
しばらくリハビリをしながらの投球をしていたそうです。

その後、

投球時にボールがすっぽ抜けるようになり、
抜けないように腕に力が入り、今度は引っ掛けてしまうようになり、
徐々に、それが怖くて投げることがうまくできなくなったようです。


比較的よくあるパターンです。


ケガの後は、心理的に焦りや不安があります。
その心理状態は、本人が思っている以上に
身体の調整機能に大きな影響を与えます。


まずは、足の状態も含め、全身の機能的バランスを分析。

本人はどうしても、右腕が硬直して投げられなくなると訴えていますが、
カラダの機能面から分析してくると・・・

右腕ではなくケガをした左足が大きく崩れていました。
踏み込む左足が機能的に不安定なので、
結果的に腕の振りに影響を与えているようです。

私たちのカラダの調整機関の中枢は、
脳・神経系になります。

人は重力の元、二足歩行をしていますので、
足から情報は身体全体の調整に影響を与えます。

砂利やぬかるみで、投球し辛いのと同じです。

しかし通常、

私たちの脳・神経系はとても学習能力が高く、
情報を分析して、どんどん適応しようとします。


ここでポイントなのは、心理的要素です。


通常、脳はカラダの状態や外界環境を把握しますので、
足の状態が悪くても、それなりに身体バランスを整え、
投げることができます。

しかし、ここに心理的要素が加わると、
脳の情報収集能力が極端に低下します。

これは、
「脳・神経系のゆらぎ」が低下することで生じるのですが、
細かい話になるので割愛させて頂きます。

その結果、

うまく身体のバランスが維持できずに、
腕の振りがぎこちなくなるわけです。

そして、

ぎこちない投げ方による心理的ストレスがさらに追い討ちをかけ、
投げれば投げるほど、負の循環にはまります。

この負の循環のまま、投げ続けると、
今度は間違ったカラダの使い方を学習させてしまいますので、
どんどん深みにはまります。


施術は、

足を含む、全身の機能的バランスを調整し、
心理的要素で起こる脳・神経系の緊張を切り替えるような施術を行ないました。


施術後、確認してみると、
投げる時に腕が力み、一度止まってしまう現象が消失。
スムーズな腕の振りが戻りました。

後は、投げる時のポイントをアドバイスし1回目の施術を終了。


あと数回、脳・神経系を再学習させれば、
すぐ従来の投球に回復すると思われます。

(イップスや投球恐怖症でお困りの方はぜひご相談下さい)
 http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm


(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)

◎ 投球恐怖症・・・臨床ケース1(後編)◎


前回、ご紹介した投球恐怖症の大学生ピッチャー、

一回目の施術後、先日が2回目、午前中に来院されました。

その後の調子を伺うと

「腕の振りの緊張はなくなり、ほとんど以前のようになりました!」

と言う嬉しい経過を教えてくれました。


本人の自覚症状としては、
ほとんど完治しているようで嬉しいことですが、
専門家として、しっかりとした分析と潜在的に残っている要素もみていく必要があります。

この方のケースは、
踏み込む左足首のバランスが低下していることと、
心理的要素が絡んで投球恐怖症に陥っています。

まず、足首のバランスを確認してみると、
眼を閉じて、左右のそれぞれで片足立ちを確認すると明らかに左足での安定力がありません。

カイロプラクティックの施術法、アクティベータ療法で
足首の神経機能も確認してみると、前回ほどではありませんが、
まだ左足の神経機能の低下がみられます。

施術でしっかり神経機能を活性化して、
心理的要素も前回同様、確認してみました。

「先行き不安」で神経系へ影響している心理的要素があることわかり、
その影響をしっかり切り替え、プラスのイメージ付けを行ないました。

後は、
イメージトレーニングのコツと、
足首のバランストレーニングを紹介して、今回は終了。

主観的、客観的にも90%近く、回復していますので、
1週間後に再確認をする程度で充分そうです。


この投球恐怖症は、

ホント些細なきっかけから負の循環に陥ることがよくあります。
場合によっては、それが原因で引退をされる選手もいます。


ひとりでもがけばもがくほど、ドツボはまりやすいですので、
ぜひ投球恐怖症でお困りの方は、ご相談下さい。
 http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm

(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)
◎ イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1(前編) ◎


イップスの症例報告を一つご紹介しましょう。
このケースは、ゴルフのティーショットにおいてイップスになった方のケースです。

きっかけは、二つあったそうです。

一つは、体調を崩してしばらくゴルフを止めていて、その後、またゴルフをやり始めたということ。

二つ目は、スウィングの際、スウェーする癖を直そうとしたら身体が硬直して打てなくなったそうです。

症状は、ティーショットと比較的長い距離を打とうとしたときだけ、身体が硬直して、腕が振れなくなるそうです。

この症例のキーワードは三つです。
「遠くに飛ばそうとする時だけ」「スウェーの癖」「病み上がり」

詳しく解説する前に、身体の状態と施術した内容をご紹介しましょう。

まず身体の状態は、首と肩の緊張、腰のハリ、両股関節に動かすと痛みがありました。

これをさらにアクティベータ療法で、神経系の機能を分析してみると、上部頚椎、腰痛全体、両股関節が、機能異常を起こしているのが分かりました。
このケースでは、この神経系の機能異常がポイントになりますので、すこしご説明しておきましょう。

アクティベータ療法で分析している機能異常とは、神経系の活性度が過多か過少になっている状態を言います。

ちょっと難しい話ですので、電気のスイッチで例えてご説明しますね。

上の絵を見て下さい。(クリックすると拡大します)

明かりをつけるとき、スイッチを入れると電気がつきます。
私たちがごく日常で行なっていることですよね。
神経の働きも、この電気ととても似ています。
私たちは、神経のスイッチを入れたり、切ったりして、カラダを調節しています。

肩こりを例に見てみましょう。(上の右絵参照)
肩の筋肉は、神経とつながっていて、スイッチが入ると、筋肉が「ギュ〜」と縮みます。肩こりは、この神経のスイッチが入りっぱなしになった状態。
そうすると、筋肉が緊張し続けて血流も落ち、肩こりになります。
揉んでも繰り返す肩こりのメカニズムはここにあります。

私たちの身体には、約400種類もの筋肉があり、身体を調整しています。

このように神経系の機能異常が起きていると身体の調整が効かないですから、動きがぎこちなくなったり、コリや違和感、可動域の減少、無理して動かし続けることで、直接、筋や関節を痛めることもあります。

このケースの場合、上部頚椎、腰痛全体、両股関節が、機能異常を起こしていますので、その周辺部位に筋のハリや痛み可動域の減少が起きている可能性が高くなります。
実際に最初の検査で、首と肩こり、腰のハリ、両股関節に動かすと痛みがありましたので、症状と神経系の分析とが一致しています。

一つ目のキーワード「遠くに飛ばそうとする時だけ」がありましたが、この部位の神経系がうまく機能していないと、遠くに飛ばすことは難しくなります。

ゴルフで遠くに飛ばす基本は、背骨を軸とした回転運動です。
背骨を軸に、頭を固定し腰を回転させることで、遠心力が生まれ遠くに飛ばせるわけです。

ゴルフでよく「腰を回せ!」と言われるのはそのためなんです。

しかし実際は、構造的に腰は回転することができません。背骨の回転は、頚椎は50度、胸椎は35度、腰椎は5度程度です。腰がもっとも回転運動ができない構造なのです。ですので、背骨を軸とした回転運動を作り出しているのは、腰ではありません。

股関節が回転運動を可能にしています。

頭を固定して股関節を上手く使うことで回転を作り出し、背骨を軸にした回転運動をすることができ、大きな遠心力が生まれます。

この方の場合、上部頚椎、腰痛全体、両股関節に機能異常を起こしていますので、うまく回転運動を作ることができません。

ですので、スウェーは代償的動作で、前後運動の力を使おうとしてしまうのです。

ここで二つ目のキーワード「スウェーの癖」が出てきます。

ちょっと長くなりましたので、続きは次回。
おたのしみに。

(イップスや投球恐怖症でお困りの方は、ぜひご相談下さい)
http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm

(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)

◎ イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1(後編) ◎


前回、身体の状態を検査した結果、
首、腰、股関節に機能異常があることがわかりました。

その結果、
ゴルフで遠くに飛ばす基本である背骨の軸にした回転運動ができず、
「スウェーの癖」が生じていることが分かりました。

今回は、そのスウェーの解説を含めて、臨床報告の続きをご紹介します。

まず、スウェーについてご説明しましょう。

スウェーとは簡単に言いますと、
スウィング時に重心が左右にぶれることで、
二種類ありまして右スウェーと左スウェーです。

左方向に打つ方の場合、右スウェーはバックスイング時に、
左スウェーはインパクトからフォロー時に横に移動することを言います。

右スウェーでは、
一度右横に移動するためバックスイングが上下動します。
バックの最後(トップ)で上に伸びてしまうので
インパクトはダウンブロー(ボールに対してヘットが上方から下方に入ること)になり、
右手首の外傷になりやすいです。
これだとボールにバックスピン回転を与えることになり飛びません。

左スウェーは体の回転力が低下することと、
ボールに対してアウトサイドインにヒットするため
スライスボールになりやすいです。
これも飛びません。


このケースの場合、
「スウェーの癖」を直そうとしたことがきっかけになっています。

しかし、

前回ご説明しましたようにスウェーは、
股関節などの機能異常により回転運動ができないために
身体が代償的に行なっていた動作です。

ここで脳に情報の混乱が生じます。

身体の機能的な情報では、
スウェーをすることが自然なのですが、
マインドは、それを拒否して、無理やり回転運動をしようとします。

すると、

脳の中では情報の混乱が生じ、
さらに「病み上がり」や「精神的ストレス」は、
脳の情報処理能力を低下させますので、パニック状態に陥るわけです。

パソコンで言う「フリーズ状態」です。

その結果、
スウィングしようとすると身体が硬直して動けなくなるわけです。


この方の場合、
頭の中でスウェーをしないでスイングするイメージをしただけで、
身体が硬直してしまいます。

施術によって、股関節などに生じている機能異常を整え、
同時に、脳のフリーズ状態を解くため、心と身体の関係性からも
緊張を切り替えていきました。

施術後、イメージをしても身体が硬直しなくなり、
1回目の施術は終了。


脳に再学習させるために、すこし継続的に施術を行なえば、
充分完治すると思われます。


イップスは、結果でありそこには必ず原因があります。

原因をしっかり掘り下げ本質的原因まで見極めることが、
早期改善にとても大切だと考えます。

このケースの場合も、
イップスの前に股関節などの機能異常により回転運動ができず
スウェーを行なっている状態があります。
その本質的原因を改善せずに、イップスの症状だけを何とかしようとしても
なかなか効果が上がらないでしょう。

今後も継続的に施術予定のケースですので、
また後日、経過をご紹介します。
(イップスや投球恐怖症でお困りの方は、ぜひご相談下さい)
http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm

(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)


◎ イップス(Yips)の臨床報告・・・ケース1(その後) ◎


ケース1の方、
先日、2回目の施術で来院されました。

その後、調子を伺うと、
イップスの症状はほとんどなく、久々に楽しくラウンドをまわれたそうです。

スポーツの原点は、楽しむこと。

楽しくゴルフができて、ホント良かったです。
その言葉をきけることが、私にとっても喜びです。


身体の状態も確認してみると、
まだ股関節を回すとすこし痛みが出るのと、
首にハリ感、腰の筋がうまく入らない状態が残っています。

イップスは結果であり、掘り下げた部分に
このような身体の機能異常が存在します。

心だけで捉えても本質的な改善はできませんし、
身体だけで捉えてもやはり本質的改善はできません。

心と身体の関係性を整えることが、
再発防止やパフォーマンス向上には必要不可欠!

しっかり整え、心と身体の関係性からも
緊張が起きないように脳の柔軟性をつけておきました。


全体の改善具合は、80%程度と言う印象です。


経過は順調、あと数回で本来のスウィング以上に持っていけるのではないでしょうか。

(イップスや投球恐怖症でお困りの方は、ぜひご相談下さい)
http://sports-shogai.greater.jp/inquiry.htm


(臨床報告は、患者の同意の下、個人の特定ができない範囲でご紹介しています)


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