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GIRLS ROCK! 気まぐれコミュの「あの世」の科学・「この世」の科学 − 宇宙は意識が作ったのか?

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「あの世」の科学・「この世」の科学

1998年発行

著者
天外伺朗さん…ソニーの研究所で活躍された方で、1997年から理想的な死に方を追求する「マハーサマーデイ研究会」を主宰。その後活動の展開の中で、「ホロトロピック・ネットワーク」と名称を変更し「魂と意識の成長・進化」をテーマに「ホロトロピック・センター」構想などを掲げる。
桜井邦朋さん…高エネルギー宇宙物理学の世界的権威。

お2人の楽しい対談をまとめた本。
この本の要点をさらっとまとめておきます。

目次

まえがき

【第一章】物理学と神の存在
物理学はすべてを探求する! − 桜井邦朋
科学による未知の領域の開拓には限界がない − 天外伺朗
物理的な世界も人間が創り上げたものではない? − 桜井邦朋
プラトンの哲学と仏教の教えには共通項がある − 天外伺朗
あらゆる現象を説明するセオリー・オブ・エブリシング − 桜井邦朋
物理学に自由意志が入ったのは量子力学が初めて − 天外伺朗
不可思議現象を記述する波動方程式 − 桜井邦朋
人間が観測すると「波動関数の収縮」が起きる − 天外伺朗
線形になっているのは実は光の現象だけ − 桜井邦朋
中国の蝶の羽ばたきがオクラホマで竜巻を起こす! − 天外伺朗
自然現象はすべてある種のフラクタルになっている − 桜井邦朋
欧米の物理学者はよく「神様」ということを口にする − 天外伺朗
物理学者も神の存在を意識し始めている − 桜井邦朋
研究で一番大事なことは自ら興味をもって取り組みことである − 天外伺朗
「ひらめき」が生まれる瞬間 − 桜井邦朋

【第二章】光と物質、そして時間と空間の謎
宇宙は膨大なエネルギーをもった光の世界である − 桜井邦朋
プランク・スケールは時空間を非連続なものにする? − 天外伺朗
プランク・スケールは時空を測る最小単位である − 桜井邦朋
時間には「宇宙意識」を「意識の時間」の二つがある − 天外伺朗
時間の流れは本当に一方向だけなのだろうか − 桜井邦朋

【第三章】「あの世」と「この世」、マクロとミクロ
宇宙は全体としてひとつの生命体である − 天外伺朗
すべての現象は時空を超えた因果関係で結ばれている − 桜井邦朋
「あの世」と「この世」は表裏一体のものである − 天外伺朗
さまざまな観察や実験で背後にある理論を確認する − 桜井邦朋
マクロの世界とミクロの世界は分離不可能である − 天外伺朗
波動関数の集合体である体に揺らぎが見えないのはなぜか − 桜井邦朋
アインシュタインも実証主義には負けた − 天外伺朗
いまだ実現しない一般相対性理論と量子力学の融合 − 桜井邦朋
量子力学は人間の意識と結びつけて考えられやすい? − 天外伺朗

【第四章】「宇宙の人間原理」と、宗教と科学の融合
宇宙は人間を生み出すためにあった! − 桜井邦朋
宗教と科学は今、分離から融合の方向に向かっている − 天外伺朗
万有引力定数が今の二倍だったら人間はペシャンコになる − 桜井邦朋
波動関数の背景には東洋哲学が存在していた! − 天外伺朗
現代の物理学者は神の存在を決して否定はしない − 桜井邦朋
人間の意識が波動関数を物質に翻訳する − 天外伺朗

【第五章】宇宙に遍在する愛と人間の幸福
宇宙の根本には無条件の愛がある! − 天外伺朗
宇宙の意思が人間を偶然の存在から必然の存在にする − 桜井邦朋
「意識の拡大」は普通の科学では説明できない現象である − 天外伺朗
昂揚した気分の中で創造的な瞬間が訪れる − 桜井邦朋
体験者が語る「意識の拡大」という現象の実態 − 天外伺朗
人間は宇宙に包まれると同時に宇宙を包み返している − 桜井邦朋

あとがき

コメント(22)

まえがき

「目に見える、この物質的な宇宙は、実は人間の意識が作り出している」
→仏教の「唯識」、ヒンドゥーの「ヴェーダーンタ」の教義

「思考の遊び」の領域では、物理学の量子力学から「唯識」とほとんど同じ解釈をすることもできる
科学と宗教が統一される日もそう遠くないのでは?

現在発見されている万有引力などのパラメーター(定数)が少しでもずれていたら、人間のような知性をそなえた生命体は存在しなかった
→「宇宙は知性体を生み出すために存在する」…宇宙の人間原理

あらゆる物体は素粒子から成り立っている
素粒子は量子力学で記述すると、あらゆる空間に広がっている霧のようなもの、また一種の波動のようなもの
しかし、意識を持った人間が観測すると、突如として位置が確定した粒子が出現する
一度粒子として確定すると元の霧の状態には戻れない
→粒子と波動の二重性

物体を構成している素粒子が全宇宙に分布する霧のようなものだし、素粒子を中心に考えると、全宇宙は全体として溶け合っており、ひとつの存在である
「物体」は「観測」という行為によって生じただけ

仮説
−宇宙は全体として、ひとつの生命体です−
−全体としてひとつの生命体としての宇宙の基本は「愛」そして「慈悲」−

上の仮説は、意識の拡大状態、つまりLSDなどの薬物を摂取したり、瞑想に入った時などに経験する特殊な意識状態での証言によるもの

このような仮説を物理学の観点から、「学問」と学問では認められていない「思考の遊び」に区別しながら楽しむ
【第一章】物理学と神の存在
物理学はすべてを探求する! − 桜井邦朋

物理学とは…さまざまな自然現象を貫く法則を発見することが目的
二十世紀に「相対性理論」と「量子力学」という現代物理学の支柱となる学問が成立し、物理学の理論と研究が自然界における極微から極大に至るあらゆる現象、つまりこの広大な宇宙のどこにでも適応できるようになった

宇宙全体の絶対的な真理、プラトンの「イデアの世界」というものに迫ろうとしている
科学による未知の領域の開拓には限界がない − 天外伺朗

車椅子の天才宇宙物理学者スティーブン・ホーキングは「大々統一理論(セオリー・オブ・エブリシング)ができたら、理論物理学はおしまいになる」と著書に書いた
しかし、未知の領域というのは際限がないのでは?

実験装置の限界
例:プランク・スケール(10の−33乗cm)
プランク・スケールより小さい世界では時間も空間も定義できないことが分かっており、実験装置の限界から検証もできない

もし技術が発達し、プランク・スケール以下の領域まで分かるようになれば、時間も空間も存在しない世界のための新しい数字が生まれてくるだろう
物理的な世界も人間が創り上げたものではない? − 桜井邦朋

物理学の世界では、その理論を記述する為に、数学という学問の世界を使う

「数学は、人間の頭の中で作られたものではなくて、宇宙の中にすでに『数学的な構造』というものが存在していて、人間はただそれを発見しただけではないか」…プラトン主義
「数学も物理学も人間が作ったものである。そして、あらゆる物理的な世界が、たまたま数学や物理学でうまく表現できるようになっていたのだ」…多くの物理学者はこちらの立場を取っている

この世界が「偶然的な世界」、つまり数学や物理学でたまたまうまく表現できる世界だとしても、世界はあまりにうまくできすぎているのではないか?
→「宇宙の人間原理」の始まり
プラトンの哲学と仏教の教えには共通項がある − 天外伺朗

「プラトン主義」とは
一般的な解釈…「今、私たちの目に見えている現象界というものは、理想的な宇宙、つまりイデア界の影にすぎない」
→「今の現象界というのは実体ではなくて、それとはまったく違うもうひとつの宇宙の投影だ」

数学的なプラトン主義の解釈
→たとえば三角形の概念は「三つのシャープなコーナーを形成する、三本の無限に近い細い線で構成されたもの」であるが、そのような形のものはこの世の中のどこにも見ることができない
「現実は確かにそうだが、数学の概念そのものは、理想的なものとして実際に存在している」…数学でのプラントン主義

プラトンの提案した「哲人政治」…政治というものは、このイデア界(あの世)のことがよく分かっている人がすべきものだ
仏教の華厳経では「あの世」のことを「理」といい、「この世」のことを「事」という
団体の長を意味する「理事」という言葉は、「あの世のこともしっかりと分かっている人こそが団体の長になるべきだ」ということ
あらゆる現象を説明するセオリー・オブ・エブリシング − 桜井邦朋

近年、この物質世界のあらゆる現象に関わっている力(相互作用)には「四つの力」しかないということが分かってきた
・四つの力
「強い力」…陽子と中性子をくっつけて原子核を作ったり、クォーク同士を結びつけて陽子や中性子を作ったりする力
「弱い力」…放射能現象に関わる力
「電磁力」…電気や時期の働きに関わる力
「重力」

この四つの力をどう統一的に記述するか
「電磁力」と「弱い力」を統べる「統一理論」…既に実証済み
「統一理論」に「強い力」を加えた理論が「大統一理論」
四つ全ての力をひとつの式で統一できるもの「大々統一理論(セオリー・オブ・エブリシング)」

この理論が実証されれば、物理学に関する問題については全て説明できる?
しかし、自然現象というものは数式では「可逆」のものでも実際は「非可逆」なものも多い

無限の可能性の中から、ある特定の結果が実現される場合、「確立の概念」が入ってくる
確立の概念が入ると、結果がランダムになる→結果から原因へさかのぼることはできない
物理学に自由意志が入ったのは量子力学が初めて − 天外伺朗

古典物理学のニュートン力学
時間と空間は別、あらゆる物理現象はひとつの微分方程式で表されており、初期値を与えるとその先の時間経緯による変化を予測できる
↓
アインシュタインの一般相対性理論
四次元の時空間として取り扱い、簡単に言うと「時間軸の先も全て決定されている」という理論
↓
自由意志の入った量子力学
あらゆる物事が「波動関数」で表現されている

不可思議現象を記述する波動方程式 − 桜井邦朋

波動とは…音波や電磁波などにみられるもので、「空間の一部に生じた状態の変化が、次々に周囲に伝わっていく現象」

波動関数とは…「粒子の(運動)状態を表す関数」のことで、複素数の形になっている
→波動関数で表現されている物事は、現実の物事の状態には対応していない

光の粒子である光子の例
光子は一個で粒子であり素粒子でもある不思議な存在
光子を一個、複数の穴が開いた壁に飛ばすと、波動の性質により、その複数の穴を「同時に」通り抜け、「干渉」という波動特有の現象が観測される
ところが、穴のところに観測機を置くと、干渉の現象が起きなくなる

この現象はニュートン物理学でもアインシュタインの相対背理論でも解き明かせなかったが、量子力学の提唱者の一人であるシュレディンガーが提案した「波動方程式」によって正確に記述できるようになった

シュレディンガーは波動方程式を次のように説明した
「波動方程式に表されている波動関数は、時間的、空間的に広がった状態を表しているが、現実にある電子のような粒子は、観測すると「粒子」としてつかまえられる。だから、波動関数は、観測されると一点に、瞬間的に収縮するのだ」

波動方程式では、粒子でもあり波動でもある素粒子状態を波動関数を用いて表す

しかし、波動関数の表すその量が一体何であるかは誰にも分からない
人間が観測すると「波動関数の収縮」が起きる − 天外伺朗

波動関数の収縮…人間が「観測」という行為を取ると、粒子だか波動だかわからない状態が崩れ、粒子として観測される
つまり、今まで非局所的な存在だった粒子が、局所的な位置に確定される
そして、その収縮を引き起こす「観測」という行為は、自由意志に基づいている

量子力学というのは、「人間の自由意志により理論的な時間の対称性が破れる」という理論である
つまり、自由意志により「過去から未来への非可逆的な時間の流れができる」ということ
線形になっているのは実は光の現象だけ − 桜井邦朋

線形とは…ある現象があって、それを二倍したら結果も二倍になるという比例現象のこと
非線形とは…ある現象が二倍になったら結果が四倍になるなど、直線的な関係ではないもの

物理学の理論で、ある現象の方程式を立てる時には、必ず「線形化」という工夫がされ、それは実際の結果とほとんど誤差がでないような理論的な結果をもたらす
コンピューターの発達により、より複雑な非線形項を含んだ方程式を計算した結果、光の現象を記述する「マクスウェルの電磁方程式」だけがきっちりとした線形で成り立っていることが分かった
中国の蝶の羽ばたきがオクラホマで竜巻を起こす! − 天外伺朗

「カオス」という現象は、初期条件のほんのわずかな差によって、結果は大きく変わってくるというもの
例:「バタフライ効果」…中国で蝶々が羽ばたくと、オクラホマで竜巻が起きる

カオスは非線形であるからこそ出てくるものである
自然現象はすべてある種のフラクタルになっている − 桜井邦朋

フラクタル…たとえば正三角形を描き、その真ん中に正三角形を描くということを次々と繰り返していくというように、あらゆるレベルで同じパターンが繰り返されるということ

フラクタルの例
フィヨルド…非常に大きな凹凸のパターンがあって、少し拡大してみると小さい凹凸が大きなものと同じパターンで繰り返し表れている
砂の山…砂の山の上からずっと砂を落とし続けると、様々な崩れ方をし、小さいスケールのものはたくさん起きるが、大きいスケールのものは少ない
地震…大きなマグニチュードの地震の発生回数は少ないが、小さいマグニチュードのものは多い

これらの関係はある式できれいに記述でき、その式は冪(同一の数や文字を何度か掛け合わせたもの)をもっており、その冪を物理学用語で「フラクタル次元」と呼ぶ

あらゆる自然界の現象がフラクタル的になっている
欧米の物理学者はよく「神様」ということを口にする − 天外伺朗

この自然界はフラクタルになっている
→なぜ自然界がフラクタルになっているか、とても不思議で謎に満ちている

ニュートン、アインシュタインからホーキングに至るまでの多くの物理学者が、「物理学というのは、神が定めた法則を人間が発見しているのだ」と考えている
プラトンは、「私たちが観察できる現象界、つまり『この世』の背後に、目に見えない理想的な世界である『イデア界』が存在する」と説き、イデア界では人間の本質はプシュケー(霊魂)であり、それは不滅で輪廻転生するといっている
物理学者も神の存在を意識し始めている − 桜井邦朋

「偶然世界」というものをものを前提として考える物理学者の目から見ても、現在我々のいる物質世界はあまりにもうまくできている

もしかするとこの世界をデザインしたものがいるのではないか?
【第二章】光と物質、そして時間と空間の謎
宇宙は膨大なエネルギーをもった光の世界である − 桜井邦朋

宇宙は依然謎に満ちたもので、中でも一番のミステリーは「この宇宙がどうして、現在の私たちが見えるような物質からできているのか」ということ

宇宙のエネルギーの大部分を占めているのが光であり、物質の量はその光の何億分の一ほどしかない
→この宇宙は「光の世界」であり、その「光の宇宙」から物質は生まれた

光の宇宙が冷えていく過程から、水素のような軽い分子がまず作られ、そしてその分子によって人間が作られてきた
プランク・スケールは時空間を非連続なものにする? − 天外伺朗

プランク・スケールより小さい世界では時間も空間も定義できない
たとえば、ある人が長さを測ると三十センチだが、他の人が測ると十メートルだ、というような世界になっている

とすると、時間も空間も非連続なものなのではないか?
時間と空間の性質というのは何なのか?
プランク・スケールは時空を測る最小単位である − 桜井邦朋

時空というものは、運動量空間を含めて六次元で考えるものであり、時間と空間の大きさは「プランク定数(量子力学における基本定数)」で決まる
プランク・スケールより小さなサイズは、六次元空間で考えることができない

プランク・スケールより小さい世界を考ようとすると、「不確定性原理」が働く
不確定性原理…原子や電子などミクロの世界では、ひとつの粒子について、空間(位置)と運動量、時間とエネルギーのように、互いに関係のある物理量を同時に正確に決めることが不可能であること

プランク定数で決まる時間と空間の最小単位というのがあるのでは?

現在私たちが見ている世界は、非連続性についてはまったく考えなくてもいい世界であるが、それはあくまでも「近似的に連続的なもの」として見ているだけである
時間には「宇宙意識」を「意識の時間」の二つがある − 天外伺朗

ホーキングは時間について次の二つの定義をしている
「宇宙時間」…物理学の方程式に使われている可逆的な時間
「意識の時間」…非可逆的、エントロピー的な、我々の感覚通りの時間

時間の流れは本当に一方向だけなのだろうか − 桜井邦朋

アインシュタインの相対異性理論や量子力学の波動方程式にしても、時間に関しては前後が逆転しても構わない理論形式になっている
→現代の物理学の理論では、ほとんどの物理現象が、ひとつの事象が決まればそれに関わる過去や未来の事象も決まってしまうという、因果律が成立するようになっている

この理論から外れるのは、熱力学に関するものだけ
熱伝導のような、熱力学の第二法則が生きている世界だけは、「時間は過去から未来にしか流れない」という、時間の向きを指定するようなものになっている
熱現象には時間的な可逆性はない
例:熱い金属を放っておくと自然に冷えていくが、何もしないのに金属が気温より熱くなることは絶対にない
その他、前にもふれたように、量子力学では人間の意志が介在した場合、非可逆になる
また、可逆的な物理現象でも、ミクロな現象の時間的、空間的な発展まで含めて考えると、あらゆる現象が非可逆になる

時間の流れは一方向なのか二方向なのか、どうなっているのだろうか
【第三章】「あの世」と「この世」、マクロとミクロ
宇宙は全体としてひとつの生命体である − 天外伺朗

-宇宙は、全体として、ひとつの生命体です。その基本は、「無条件の愛」であり、また「仏性」であり、宗教が神や仏と呼ぶ概念と一致します-

デビット・ボームという理論物理学者が提唱した「ホログラフィー宇宙モデル」と、スイスの心理学者・精神科医であるユングの提唱した「集合的無意識」という概念が非常によく似ていることから達した結論、さらに現代物理学から照らしても否定できない結論である

ホログラフィー宇宙モデル…宇宙というのはわれわれの目に見える宇宙(この世=明在系)と、目に見えない宇宙(あの世=暗在系)の二つから成り立っており、「あの世」では「この世」のすべての物質、精神、時間、空間などが全体としてたたみこまれており、分離不可能になっている
集合的無意識…人間の無意識は、個人に所属するのではなく、全人類に共通であり、しかも時間を超越した全知全能の存在であり、われわれの行くべき道も教えてくれる

宇宙は非局所的な存在である
局所的とは、それぞれの位置がきちっと決まっているような存在のことで、非局所的とは、そういう居場所が決まっておらず、渾然と溶け合っているような状態の存在

われわれは宇宙に存在するいろいろなものを局所的に観測しているが、量子力学の波動関数に基づくと、宇宙を構成する素粒子は観測されない状態では、非局所的なものであることを表している
すべての現象は時空を超えた因果関係で結ばれている − 桜井邦朋

宇宙全体が有機体なのではないか?
実際の観測結果から、この世界で起こっている現象と、宇宙の果ての何億光年先で起こっている現象には何らかの因果関係が成立している

量子力学でも、粒子一個の波動関数というのは、時間的にはマイナス無限大の時間からプラス無限大の時間まで広がっており、空間的にも前後左右に無限大に広がっている

ただ波動関数そのものについてはまだ明らかになっていないので、物理学者の中でもさまざまな解釈がされている

【事実】…ある二つの粒子が、互いに遠く離れた場所にそれぞれ存在しながら、時に互いに示し合わせたように振舞うことがある−それが何億光年離れていようともそのような現象が起きる

アインシュタインなどはは、「波動関数は確かに宇宙が非局所的であることを表しているが、それはまだ明らかになっていない隠れたパラメータ(変数)がある為にそうなっているのではないか」と主張した

例:×印がついている粒子、ついていない粒子
古典的な物理学の世界では、もともとどちらか片方に×印がついており、もう片方にはついておらず、どちらについているかはあらかじめ始めから決まっているというもの − 運命論的な考え方
量子力学の素粒子の世界では、×印がどちらの粒子についているかというのが確立で決まる為に「揺らいでおり」、ある確立で片方の粒子に×印がついていることが観測によって決定すると、その瞬間にもう片方は×印がないということが分かる

アインシュタインの提唱した「EPRパラドックス」…情報の伝達は高速以上では絶対に行われないはずであり、片方に×印が付いていると思った瞬間に情報を発信したとしても、もう片方に情報が伝わるまでにはある程度の時間がかかる為、同時に決まるということは有り得ない
→量子力学には矛盾がある
「あの世」と「この世」は表裏一体のものである − 天外伺朗

波動関数には四つの特色がある
「非局所的なもの」「観測不可能なもの」「因果律が成立していない」「時間・空間が一義的に定義できない」

実際に素粒子を「観測」すると、波動関数の収縮が起こり、「非局所的だったものが局所的に」なり、「因果律にしたがう」ようになり、「時間・空間が存在する」ということになる

われわれが通常観測している「この世」というのはあくまでも観察されたもので、実はそのほかにもうひとつ、観測できない世の中、「あの世」が存在し、それは「波動関数で定義されている状況」となる

「あの世」…「非局所的」「観測不能」「因果律が成立しない」「時間・空間が定義できない」
「この世」…「局所的」「観測可能」「因果律が成立する」「時間・空間が存在する」

あらゆる理論が「あの世」と「この世」が表裏一体であることを証明している

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