ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

天然記念物コミュの藻岩原始林

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 北海道札幌市南区藻岩山

 1921年03月03日指定

 藻岩山(モイワヤマ)は、北海道札幌市中心部近くにある標高531mの山で、山の基盤を構成する地質は第三紀中新世末から鮮新世に浅い海底に噴出した溶岩で出来た西野層であり、その後第四紀におきた三度の噴火により安山岩が噴出し、山体を造成した。山体の大部分は二回目の噴火で形成された。山は幅広い谷をはさんで尾根を東と南東に伸ばす。北東面は直線状斜面を形成し、豊平川扇状地に面している。山麓に近い場所が山鼻という地域で、その北方に札幌市中心部が発展している。市街にビルが立ち並ぶ以前に札幌の人々が馴染んだ藻岩山の姿は、この方面から見たものである。20世紀後半になって高層建築物が林立する以前は、市内中心部からも良く見えた。
 東に伸びる尾根は札幌市街方面から見ると、裾野で長く平らに伸び、先端が急に落ちて見える。古くはこの形から尾根の先端を「軍艦岬」と呼んだ。岬とは呼ばれるが崖下を流れるのは山鼻川である。南東側の尾根も崖で終わり、崖下を豊平川が流れる。長く通行困難で、藻岩地区を札幌から切り離していたが、現在は国道230号が通じている。二つの尾根に挟まれた浅い谷は藻岩下という地区で、山鼻川が流れ出る。北西と西は後志山地で、藻岩山は山地の東の端に位置する。
 元来アイヌ人は「いつも上って見張りをする場所」を意味する「インカルシペ」と呼ばれていた。この山はアイヌにとっての聖地であり、山腹にはカムイシュネ(神の灯火)が灯る様が眺められたという。山鳴りがするときは天然痘の流行の兆しとして警戒し、本当に疱瘡の流行が始まればこの山に逃げ込み、神の加護を願った。
 しかし明治時代に入植した和人達は「小さな岩山」を意味する「モイワ」と呼ばれていた北隣の小山とインカルシペを取り違え、インカルシペを簿岩山、モイワを円山と呼び習わし、やがて誤解されたまま地名として定着してしまった。
 明治19(1886)年に山道が作られたのを記念する山開きをして以来、毎年6月1日に山開きが行われている。
 この藻岩山は札幌に近く、近くの豊平川を用いた水運が利用出来る事から、明治時代には南側で木材が伐採され、北の沢川から豊平川、創成川を経由して札幌まで流された。
 北東斜面にはシナノキ・ミズナラ・シラカバ等の広葉樹が生い茂るが、一度も人の手が入った事が無いと言う厳密な意味での原始林ではなく、天然林に当たる。天然記念物指定以前から伐採等の利用が禁止され、今日に至る。指定地面積は291ha。
 山頂へは登山道もあるが、北側からロープウェイと「もーりすカー」を乗り継ぐか、南側から藻岩山観光自動車道(有料;冬季休業)を通って行く事が出来る。山頂展望台からは石狩平野や石狩湾までを一望する事が出来、特に札幌市街の夜景の絶好のポイントして知られる。
 最初にロープウェイが建設されたのは、昭和33(1958)年で、三線交走式8人乗り小型のゴンドラ30台が片道10分で登り下りしていた。昭和46(1971)年に四線交走式で66人乗りの2台へと替わり、時間も片道5分に短縮された。以前は山上駅からリフトに乗って頂上に至っていたが、老朽化のため平成17(2005)年4月より休止し、代わって平成23(2011)年12月に密閉型キャビンを持つミニケーブルカーである「もーりすカー」が開通、ロープウェイの乗換駅となる「もいわ中腹駅」から山頂展望台「もいわ山頂駅」間の約240mの運行をしている。同時にロープウェイもリニューアルされた。
 山麓には、白い仏舎利塔(平和塔)が建つ。大東亜戦争の犠牲者の冥福と世界・日本の平和を祈る目的で、日本山妙法寺の藤井日達の発願により、昭和36(1961)年によって建立され、インドのネール首相から贈られた仏舎利が安置されている。
 藻岩下の上、山頂から南東方に札幌藻岩山スキー場がある。札幌の中心部から10km足らずという立地もあって多くの市民でにぎわう。山頂から冬期閉鎖中の観光自動車道を滑り降りる事も出来る。
 札幌市街地に隣接しているが、ヒグマが出没する事もある。

▲札幌市HPヒグマ情報
 http://www.city.sapporo.jp/ryokuka/top/higuma/year/24.html
*円山原始林 
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=70834314&comm_id=320240

コメント(12)

8月6日に行って来ました。

左;ロープウェイ山麓駅
中;山麓駅より望む札幌市街
右;山麓駅より 左からnORBESAの観覧車ノリア・テレビ塔・JRタワー・ホテルモントレエーデルホフ札幌
ロープウェイから見下ろす円山です。この時は山頂には濃霧が立ち込めていました。
左;もいわ山頂駅
中;三等三角点
右;浄土宗藻岩山観音寺奥之院
山頂には濃霧が立ち込めていました。左はNTT藻岩山無線中継所です。
暫くすると強風が吹いて霧が晴れて眺望が開けて来ました。

左;円山
中;札幌市街
右;札幌ドーム
左;仏舎利塔
中;藻岩山観光道路
右;恵庭岳 標高1320m
左;風不死岳(フップシダケ) 標高1103m
中;藻岩山観光道路
右;風不死岳&恵庭岳
だんだん夕食が濃くなって来ました。
遠方から見た藻岩山です。

左;テレビ塔より
中;同上
右;幌平橋より

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

天然記念物 更新情報

天然記念物のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。