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天然記念物コミュの岩神の飛石

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 群馬県前橋市昭和和町三丁目29-11

 1938年12月14日指定

 https://www.google.com/maps/@36.4059516,139.0592809,19z
 倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)と木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメ)を祭る岩神稲荷神社〔村社〕の御神体になっている巨岩です。岩神稲荷神社は初代厩橋藩主酒井重忠が伏見稲荷を勧請して創建されました。
 周囲が約60m、高さは地表に露出した部分だけで9.65m、さらに地表下に数mは埋もれている巨岩で、昔、石工が鑿(ノミ)を当てたところ、血が流れ出したとの伝説があります。
 岩は赤褐色の火山岩で、表面には縞のような構造も見えますが、揃いの大きさの角ばった火山起源の岩や石が多い部分も存在する事から、この岩は火口から溶岩として流れ出した物では無く、火口から噴出した高温の火山岩や火山灰等が冷えて固まって形成されたと考えられています。
 この地点より約8km上流の坂東橋の近くの利根川沿いの崖では、100000年以上も前に赤城山の山崩れで出来た厚い地層の中に同じ岩が認められるため、この岩は赤城火山の上半部が無くなる程の大規模な山崩れに由来すると思われて来ました。
 一方、前橋の街の地下には「前橋泥流」と呼ばれる地層が厚く堆積しています。これは約20000年前に浅間山で起こった山崩れが、水を含んで火山泥流に変化して流れて出来た地層で、この地層の中にも、岩神の飛石と同じ様な石が多く含まれています。また、岩神の飛石のある場所は火山泥流の堆積後、平安時代頃までの間、利根川が流れていた地点に当たります。
 これらの事から、この岩は現在の坂東橋周辺に堆積していた地層の中から、約20000年前の火山泥流によりこの近くまで押し流されて来た後、利根川の洪水によって現在地まで運ばれて来たと考えられます。
 赤城山にも同じような成分の石がある等の理由から、昭和時代には赤城山の噴火で形成されたと考えられていましたが、平成25(2013)年から二年間に亙る調査で、浅間山を起源とする岩石である事が判明しました。即ち、大円錐火山だった浅間山が山体崩壊を起こした24000年前の大噴火で生じた前橋泥流で前橋まで運ばれて来た訳です。

コメント(3)

 巨岩の根元には小さな祠や庚申塔が林立していました。
 境内では寒緋桜が満開になっていました。

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