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天然記念物コミュの志都美神社の社叢

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 奈良県香芝市今泉

 1996年03月22日、奈良県が天然記念物に指定。

 https://www.google.co.jp/maps/@34.558967,135.6980372,18z
 天児屋根命(アメノコヤネノミコト)・誉田別命(ホムダワケノミコト)・底筒之男命(ソコヅツオノミコト)を祭る志都美(シヅミ)神社〔延喜式内社〕〔村社〕は、弘仁4(813)年に内大臣藤原鎌足六世の孫である従四位民部少輔片岡綱利によって創建されたと伝えられる古社で、延喜式神名帳に「大和国葛下郡 志都美神社」と記されています。神宮寺として清水山明王院が設けられており、天文22(1553)年3月に従二位前右大臣の三条西公条(サンジョウニシキンエダ)が著した『吉野詣記』に以下の如く記されています。
 「しばらくありて片岡清水明王院にいたりて夜をあかしけり。九日、朝に出たちぬるに、明王院のあるじ。あしたの原まで壺をたづさへてきたれり。むかひのみねなどいふみねうちかすみて、まことに名あるところのさまなり」
 江戸時代入ると上里村・今泉村・高村の五ヶ所の氏神として厚い信仰を集めていました。元禄年間(1688〜1704)に盲目の法師が境内にある井戸で目を洗うと水の霊験で視力が回復したとされ、『大和名所図会』には清水八幡宮の名で紹介されています。今も手水舎の石に清水八幡宮の文字が残っています。
 明治元(1868)年の廃仏毀釈で明王院が破却されますが、現在でも明王院と記された石燈籠が一基残っています。また、古名の志都美神社に社名を戻していますが、これは清水(シミズ)がシヅミに転じただけだとの説もあります。
 明治13(1880)年8月に全国的にコレラが流行した際、氏子が氏神にコレラ菌の侵入防止を祈願した結果、一人の患者も出なかったのを喜んだ人々が感謝の意味で本殿背後石垣に『明治十二年八月虎列社病流行氏子祈願無一人患者無人数叶奉納』と刻んで奉納した記念碑があります。
 社叢は、コジイを主体としてアラカシ・クスノキ・スギ・ヒノキ等で構成される照葉樹林が広がっており、林内には、ヤブツバキ・アオキ・ヒサカキ・シャシャンボ・シロバイ・カクレミノ・リョウブも見られ、林床にはイヌマキやベニシダが優占して生育しています。隣接する武烈天皇陵の森と一体化して豊かな林相が維持されている貴重な存在です。
 『万葉集』巻7−1099の「片桐の この向う峰に 椎蒔かば 今年の夏の 陰にならむか」の歌は、椎の原生林と重ね合わせれば、当社附近が舞台だと推定されます。

コメント(2)

 2020年11月01日日曜日に訪れました。
左;二の鳥居と拝殿
中;本殿
右;万葉歌碑

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