『late spot at Scott's』(1962年/FONTANA)
レイト・スポット・アット・スコッツ
上記1「DOWN IN THE VILLAGE」と同日(1962年5/17,18)の[ロニー・スコット・クラブ]でのライブを収録した姉妹盤です。
同日の録音なので、メンバーもいっしょ、演奏ももちろんサイコーです。
しかし、なんとなく雰囲気が違うのはなぜ?
多分、こちらのアルバムはテナーにほぼ専念しているので、タビーの「クインテットによるテナー作品」としての色が濃くなっているからでは?
(?のみ、ヴァイブです。)
1の「DOWN IN THE VILLAGE」では、テナーの他にヴァイブ2曲、さらにss(ソブラノSAX)まで吹くという多彩ぶりをみせつけ、サウンドも変化に富むのに比べると、けっこう性格が違いますね。
この2枚、【華のダウン・イン・ザ・ヴィレッジ】 VS 【炎のレイト・スポット〜】と姉妹ながらも性格の違いがでてるのが面白いところです。
できれば2枚とも必聴ですよー。
『TUBBY HAYES and THE JAZZ COURIERS featuring RONNIE SCOTT』
(1957)
タビーは、1957年にロニー・スコットとTHE JAZZ COURIERSを結成。
このグループはは、約2年半で4枚の作品をtempoレーベルからリリースしてますが、これはその記念すべきファースト。
今年「澤野工房」からめでたく復刻されました。(オリジナルは、今でも非常に高価で15万円くらいしてます)
ところで、この作品は途中でタイトルとジャケットが変わったようです。
変更後のタイトルは『THE JAZZ COURIERS featuring RONNIE SCOTT and TUBBY HAYES』。
つまり、最初はタビーのバンドにロニー・スコットが参加してるような感じだったのが、変更後は2人の双頭バンドで名前もロニーが先・・・と、なんかビミョーな人間関係のあやが感じられてしまうのですが・・・。
ロニーが文句いったんでしょうか?真相はわかりません。
1「DOWN IN THE〜」でも共演しているジミー・デューカ−(tp)が2曲に参加、溌剌ぶりに輪をかけてます!
retrospect though 21 years of BBC jazz club
1947年に始まった BBCの'Jazz Club'
4つのバンドの演奏が記録されています。
その中で、
The Harry South Big Band という名前のバンドが2曲演奏しています。
曲名は
Newtyme Waltz
Storm Warning
メンバーは
sax: Tubby Hayes, Ronnie Scott, Dick Morrissey, Harry Klein, Alan Branscombe, Tony Coe
tp : Greg Bowen, Derek Watkins, Ian Harmer, Tony Fisher, Hank Shaw
trom : Keith Christie, Brian Perrin, Clarrie Baines, Cliff Hardie
ds : Bill Eyden
b: Phil Bates
p : Gordon Beck
録音日は 1960. 11 10
最初「DOWN IN THE VILLAGE」のイメージで聴いたので正直驚きました。
非常に歌ごころのあるテナーは、もちろん同じだったのですがコルトレーンの影響が随所に感じられます。
(ラスト?のタイトル曲は、途中で完全にフリージャズ状態になります。)
このアルバムは、1967年2月、3月の録音ですが、奇しくもコルトレーンが遺作「Expression」を録音した時期と同タイミングです。
『In Scandinavia/Tubby Hayes Quartet』(1972)
イン・スカンディナビア/タビー・ヘイズ・カルテット
「Down In The Village」が若きタビーのイカした姿を伝えるLIVEであるならば、このLIVEはタビーは最晩年でもそのエンジンの加速性能が衰えていなかったことを伝える1枚です。
心臓病の手術による長期の入院生活から復帰後、72年にカルテットでノルウェーとスウェーデンをツアーし、72年2月18日、ストックホルムで行ったLIVEの記録です。
<情報>
このCDは[JASMIN]からでています。
[JASMIN]って、ボクは元の作品(アルバム)を切り刻んでメチャメチャな収録をするので、あまり好きではなかったのですが、このCDは別!
元々は別々のアルバムに音源が分散収録されいたのを1本化してくれたという、ありがたーーいCDです。
タビー?−?は tempo LP TAP2
?−?は tempo EP EXA 36
少々マニアックですが、タビーの作品のtempo発売時の原盤タイトルは「after lights out」(tempo TAP6)
となります。→[右画像]
【原盤曲目】1.Ode Ernie 2. No, I woodyn't 3. Foolin' myself 4. Nicole 5. Message to the messengers 6. Hall hears the blues
この中から6、4を抜いた・・というワケです。
タビーはこの録音のときはまだ21歳。
に、してはえらくいぶし銀な落ち着いた演奏してます。
【メンバー】Tubby Hayes (ts) Dickie Hawdon (tp) Harry South (p) pete Elderfield (b) Bill Eyden (ds)