剣持武志コミュの剣持武志お悔やみスレ

黙祷。

喪という時間・弔いという行為こそが絶え間ない快／楽の購入に人を駆り立てる現代社会が本当に失ってしまったものだ。現代人は死という時間の静止・行為の停止から目を背け、それを語る言葉を失い、それを敬う人々を失った。人類史上もっとも死を恐れる今日の商品資本主義による生活全域のラディカルモノポリーは、皮肉にも、現代を人類史上もっとも大きな死に包まれた社会へと追いやっている。死を失った社会の中で自分だけが死んでいくその瞬間まで、人々は死から目をそらし、死をますます巨大なものにしている。

剣持武志。強そうな名を持ち事実強かった彼は死んだ。その死から逃れようとすることは本義ではない。広告の物語のように物事は永遠不変ではないのだ。しかし、それは終わりが無であることを意味しない。彼は原始人の餌となり、すなわち血となり肉となり、彼の神経と筋肉の中を漲り、これから「あの」最強の男たちとの闘いに臨むのだ。そう、剣持武志、強そうな名を持ち事実強かった彼は死んだことで一層強くなった。いかにも、われわれは死を剣持武志の終わりとはしない。そこに途絶えたひとつの生が残したその痕跡に、時空を超えて受け継がれる魂の残滓に、耳を傾け目を注ぎ言葉を慎むことにこそ死という巨大な無を超える人-間の力がある。

黙祷。

ピクルがスカジャンを脱ぎ捨ててしまったいま、画面のどこに剣持武志の要素を見いだしたらいいのかわからず、私はひどく混乱している。剣持武志は二度死ぬ。いや、二度も殺されたのだ。
我々に残されたのは、もはやチャンピオンに掲載されているスカジャン漫画「悪徒」に剣持武志が登場する日を待つ道だけなのか。きみがチビッコ相撲をしていたあの日々がただただ眩しい。

テレビやインターネットを流通する視覚的な記号に与えられる快楽に溺れながら、この視覚文化の爆発的増大に特徴付けられる現代社会に生きる人々の認識は、至極当然ながら高度に視覚化している。このことは一方ではより高度な視覚的認識能力を養成したが、もう一方では視覚以外の認識能力を著しく減退させることとなった。

今、不可視の現象は現実ではなく非現実の世界へと追いやられている。見えるものは存在し、見えないものは存在しない。見えるという現象の意味も反省しないまま「見える」という感覚的な前提を受け入れて発展してきた私たちの現代社会と科学的認識は、それが視覚という感覚の檻に閉じ込められていることさえ認識できない。なぜならばそれが見えないからだ。

ピクル、あの原始的主体が剣持のスカジャンを私たちの目から隠してしまったことはこうした現代的認識能力の限界を原始的文脈から批判するものだと考えることもできるだろう。あの素直で愛嬌たっぷりの原始人は、スカジャンという視覚的痕跡に託された人々の記憶を、すなわち剣持の魂を、より深く密やかな喪の空間へと、霊魂と記憶の交錯する神々の領域へと、「脱ぐ」という一動作で誘っていったのだ。

何を悲しむことがあろうか。剣持はいまや、スカジャンを超えて、剣持そのものになったのだ。現代人の開ききった瞳を閉じさせ、その瞳の奥の脳髄を閃く電流の中に息衝く目には見えないが確かな存在へと、われわれは認識を開いていくことができる。そう、今なら理解できるだろう。なぜ黙祷の際、人は目を閉じるのかを。喪……それはまさしく、神々と棲む原始人によって現代人に与えられる叡智なのだ。

黙祷。

視覚でもって享受することを大前提とするおたく文化に慣れすぎるあまりに大失敗を犯すところだったよ……。僕はいつのまにか剣持＝スカジャンと思い込んでいたようでね、街を歩くスカジャンの若者――ポケットに突っ込んだ握力がリンゴを無造作にクラッシュさせることのない若者――を見るたびに僕はこみあげてくる感情を抑えられず、「ああ、彼らもまた剣持！優勝の経験こそないが上位入賞の常連！」と叫ぶ姿をクレーンによって上方へとひいていくカメラに撮影されたりする日々だったが、どうやら根本的に間違っていたらしいよ、はっはっは。僕はスカジャンというイコン、窓を通して剣持武志という形而上学的存在と交感してきたわけやけど、それは間違いだったんやね、タケちゃんは今もピクルの原始的身体という無限のコスモロジーのなかを泳いでいるのやね。そうか、剣持を表面的に鑑賞する、できる段階が終わり、剣持が新しい人としてめざめる瞬間を圏ちゃんは目撃してしまったというわけね。もう圏ちゃんがスカジャンをみて取り乱すことはないでしょう？とても良いことだわ。

黙祷

夏、渋谷、愛くるしいポケットモンスターたちがご馳走という名のエサを無邪気にむさぼる姿に狂乱した後、我々はこの現実世界が反転世界と呼ばれるもうひとつの世界と表裏一体であることを知った。ところどころ重力の歪んだその反転世界は、重力というひとつの秩序が地表すべてに働く現実世界と異なって混沌と破綻に満ちながらも、完全なる無秩序とは異なるリオタールのいう意味でのポストモダン的な言語ゲームの終わりなき抗争を可視化するものだった。現実世界と反転世界を行き来するギラティナという生命に魅せられたゼロと名乗るその男は聡明だった。彼はその反転世界の王となるために、治世ではなく破壊を選び、破壊の限りを尽くす彼を止めようとするパンピー代表・サトシを「俺は、この世界（の原理であるところの終わりなき抗争）を守っているだけだ！」と喝破する。このまぶたをひくつかせた反転世界の未来の王は、しかしながら現実世界の最適順応者たちの友情パウワに敢え無く敗れるのだ、そう、全国数百万人の子供たちの、そう、子供たちの保・守・的・な・親・た・ち・の・モ・ラ・ル・に・お・も・ね・っ・て！だが、喜びの時間の中でゼロの奮闘を讃えながらひとたびそれぞれの信じるものに向かい合った我々は気づいてしまった。あの切り取られた時間の中で秩序を取り戻した反転世界は、再び破壊されるべきなのだと。現実世界が歪みに満ちたものであり、そのゆがみを反転世界が引き受けてきたならば、現実世界の秩序を反転世界に持ち込んだとき、反転世界の歪みを引き受けるのは現実世界だからである。言い換えれば、西洋近代社会がアフリカやアジアに啓蒙の光に照らされた秩序を持ち込んだとき、その光に導かれた素直な原理主義者たちはアジア・アフリカン反転世界の秩序のためにアングロアメリカン現実世界の秩序を侵犯しなければならないのだ。光に照らされたパンピーたちは、この振り子構造を認めることすら耐え切れず、反転世界を消滅させようとしながら世界全体を軋ませていく。まぶしすぎる光の中で盲目と貸した秩序の伝道者たちは世界を皆殺しにする！

ゼ・ロ・！
聡・明・な・る・王・の・器！
おまえはなんて巨体きな男だったんだ！

おまえの偉大さをあの巨体きな英霊に捧げよう。

黙祷

くそわろたｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

くそわらた、即ち、糞を絞り出すほどに体を捩り笑いにのたうちまわった。
皮膚の下で内蔵がうねりをあげ、蠕動する消化器系が呼吸器系を狂わせる。
乱れる動悸、汗ばむ肌、ひきつった呼吸に、言葉にならぬ原始のいななき。
それはまさに現代に残された最後の神秘、人間の手をすり抜ける永遠の闇。

そういうことなのだ、笑いとはまさしく構造が揺らぐ激震の祝祭である。
日常を保つ儀礼と化した人間たちの微笑みの奥に隠された筋肉達の緊張は
破壊された顔面の上で終わりなき解放の連鎖へと現代文明を落とし込む。
笑いとはそれ自体が文明批判であり、人間解放であり、恐怖と快楽の渦だ。
この笑いを糞が漏れるまで高めあげた時、それは畏怖さえ呼び起こすだろう。

君はくそわらたことがあるか。僕はない。
僕はせいぜいにこやかに微笑んだり、
は！は！は！というロシア文学的エクリチュールをパロールに翻訳したり、
は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！
は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！
は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！は！
とロシアンなテクストの快楽を無限に連鎖させる形式を考案するのが限界だ。

君はくそわらたことがあるか。君もない。
いや、マルクスとフロイトによって人類が発見されてからというものの
現代人は象徴交換の中で微笑みの身振りを繰り返すことこそあれど
身体を駆け巡る悪魔を口から吐き出す神聖な嘔吐にまみれることはなかった。
だから近代社会は革命も崩壊も経験しないままに今日まで腐敗できてきた。
笑いがあらゆる構造の揺らぎであれば、構造そのものの近現代は笑いの死だ。
この死屍累々の精神の墓場に、今、原始のエネルギーを招来させた者がいる。

そうだ、笑いは革命であり、それは歴史家の筆を走らせる閃きだ。
哀れなホモサピエンスよ、うちふるえよ、歴史の生まれる瞬間に。

　　２００８年１２月１３日　―　せきぱーがくそわらた

この歴史的ファッキンスマイルを君に捧ぐ。

黙祷。

――わたせせいぞう「ハートカクテル」
vol.92《そしてその夜は法事になった》

　夜の繁華街は一年前のままだった。高校三年のとき全国優勝の経験こそないが上位入賞の常連にもなった《柔道》、大学時代から始めた《空手》、《ボクシング》、そして《ウェイトトレーニング》……その積み上げてきたものの全てが一瞬にして、ある一人の原始人を前にして完全に無に帰し、捕食されることで漫画世界から退場していったあの夜の繁華街だ……。今、ボクはちょうど近くに着たので足をのばしてみた（喧嘩の相手を探しているのだ）。
「殺さぬよう、しかし、無事には済まさぬように静かに通り抜けよう……」
　街を歩いていると、地割れに挟まって命乞いをしている中国人が目に入った（ん？烈海王だ。すぐわかったさ、片足で、相変わらず弁髪。そしてチャーミングだよ……フーッ、気づかれそうだった！）遠くからガラス窓が全壊する音が聞こえた。そのマッハ突きの音、そして子供にトラウマを与えるであろう全身を関節にする想像図でそれが愚地克己だとわかった。豚の丸焼きを一瞬で平らげるその男は他でもない……稀有なるファイター、ジャック・範馬だった……。
　夜の繁華街は一定の速さで流れていた。ボクは、周囲の通行人と比べて頭一つ抜けた、実数でもおそらく185センチは楽に越えていそうである巨大きな男だった。“法治国家”日本のことをボクはそう読んでいた。その下のSUKAJAN ni KAKUSARETA RYOU no TEでボクは三個のリンゴを無造作にクラッシュさせた。（このリンゴをクラッシュさせたら夜の繁華街を出よう）と、三個目のリンゴに誓った。その時だった。
「武志！武志分かってたよ！」烈の声。
「苦戦の経験すらないよ」克己の声。
「武志、みんなが待ってるよ」ジャックの声。
　夜の繁華街を歩く他人どもがいっせいにボクをさしてJ！と叫んだような幻聴にとらわれながら、後ろを振り向くと、そこにはピクルにエサとして認識された三人の地下闘技場戦士たちが笑って立っていた。
「どうしてわかった？」
ジャックがTボーンステーキをサクサク齧りながら答える。
「わかるさ。この夜の繁華街で派手なスカジャン着て歩いてたのは……」
「武志しかいなかったからナ」克己が趣味の悪いシルバーアクセを輝かせながら。
「少しも変わってないワ」と烈。
そしてボクはいった。
「皆もネ」
〜fin〜

昨夜は一周忌でした。黙祷。

参考リンクhttp://d.hatena.ne.jp/nand/20041104/p3
Slobさんアリガトォーッ！タンブラーより軽い精神で転載。

?剣持武志21歳。強そうな名だ。事実強い。→?21 years old of Takeshi Kenmochi. It is a name that seems to be strong. Fact strong [i].→?21歳のTakeshi Kenmochi。 それは、強いように思える名前です。 事実強いi。→?Takeshi Kenmochi 21-year-old. It is a name that seems to be strong it. Fact strong [i] i.→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 事実強いi、i。→?Takeshi Kenmochi is 21 years old. It is a name that seems to be strong it. It. Fact strong [i] i and i.→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 事実の強いi iとi。→（以降は日本語のみ）?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 それ。 事実がI iとiである、強いです。→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 それ。 それ。 私がi、iであり、それが強いという事実。→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 私は、iと、iと、それが強いという事実です。→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 本当..強い→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ、真実それは強いです。→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それと本当のディフレクティングは強いです。→?Takeshi Kenmochiは21歳です。 それは、強いように思える名前です。それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それ。 それと本当のディフレクティングは強いです。（最終型）

Slob「ディフレクティングとは・・・ボールが何かに当たってコースを変えることだが、通常ゴールキーパーが手のひらを用いてシュートのコースを変えゴールを守る技術に使われる。」

ディフレクティング、強そうな名前だ。事実強い。

芸術家入場！！

虎絵描きは生きていた!! 更なる研鑚を積み江戸絵画が甦った!!!
画神!! 伊藤若冲だァ――――!!!

水墨画はすでに我々が完成している!!
涙で描いたネズミ・雪舟だァ――――!!!

組み付きしだい描きまくってやる!!
アクションペインティング代表 ジャクソン・ポロックだァッ!!!

素手の殴り描きなら我々の牛がものを言う!!
素手のネオ・ダダ・オルガナイザーズ 篠原有司男!!!

真の反復を知らしめたい!! ミニマルアート ドナルド･ジャッドだァ!!!

キュビズムだけなら３階級制覇だが20世紀美術なら全階級オレのものだ!!
ゲルニカの鉄拳 パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・フアン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シブリアーノ・センティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソだ!!!

批評対策は完璧だ!! 全日本美術 村上隆!!!!

全現代美術のベスト・ディフェンスは私の中にある!!
コンセプトの神様が来たッ マルセル・デュシャン!!!

タイマンなら絶対に敗けん!!
人殺しのアート見せたる 特攻隊長 カラヴァッジョだ!!!

バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!!
アルルのピュア・アーティスト ゴッホだ!!!

中国籍の美術家から黒い煙が上陸だ!! 実は不謹慎 蔡國強（ツァイ・グオチャン）!!!

ルールの無いアートがしたいからシュルリアリスト（超現実主義者）になったのだ!!
プロの自動書記を見せてやる!!サルバドール・ダリ!!!

めい土の土産にアートとはよく言ったもの!!
達人の奥義が今 実戦でバクハツする!! 画狂老人卍 葛飾北斎先生だ―――!!!

遠近法こそが西洋美術の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ ティツィアーノ・ヴェチェッリオ!!!

描きたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
日本のどもり（痴呆）アーティスト 山下清だ!!!

オレたちは宣言最強ではない実践する身体で最強なのだ!!
御存知未来派 フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ!!!

アートの本場は今や路上にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!!
ジャン＝ミシェル・バスキアだ!!!

デカカァァァァァいッ説明不要!! 制作4年!!! システィーナ礼拝堂!!!
ミケランジェロ・ブオナローティだ!!!

アートは実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦アート!!
本家アメリカからフルクサスの登場だ!!!

アウトサイダーはオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
アウトサイダーアート収集王者 ジャン・デビュッフェ

自分を試しに東京へきたッ!!
現代美術表紙 ヨーゼフ・ボイス!!!

遠近法に更なる磨きをかけ ”近代絵画”ポール・セザンヌが帰ってきたァ!!!

今の自分に四角はないッッ!! シュプレマティズム　カジミール・マレーヴィチ!!!

キリスト教美術の神秘が今ベールを脱ぐ!! イタリアから ジョット・ディ・ボンドーネだ!!!

ファンの前でならオレはいつでも全盛期だ!!
燃える闘魂 川染喜弘 本名で登場だ!!!

医者の仕事はどーしたッ 博物学の炎 未だ消えずッ!!
治すも壊すも思いのまま!! レオナルド・ダ・ヴィンチだ!!!

特に理由はないッ 線が上手いのは当たりまえ!!
ヒトラーにはないしょだ!!! 退廃芸術代表！!
カンディンスキーがきてくれた―――!!!

暗黒街に隠れた実戦アート!!
アウトサイダーのデンジャラス・ふたなり ヘンリー・ダーガーだ!!!

実戦（パフォーマンス）だったらこの人を外せない!! 超 A 級アクショニズム オットー・ミュールだ!!!

超一流芸術家の超一流の芸術だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
ロンドンの裏返った皮膚!! フランシス・ベーコン!!!

近代美術はこの男が完成させた!!
自己言及の切り札!! エドゥアール・マネだ!!!

若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ石田尚志の登場だ――――――――ッ

いっしっだっ！いっしっだっ！