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テイク 5 宇多田ヒカルコミュの歌の世界観について

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ご本人様は宮沢賢治の銀河鉄道の夜を意識したとおっしゃられてますが皆さんはどのようにお感じになられますでしょうか。

インタビュー
http://magazine.music.yahoo.co.jp/pow/20080318_001/interview_004
http://music.jp.msn.com/interview/188_1_4.htm

歌詞
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND62421/index.html

コメント(4)

自分はどちらかといえば雨ニモマケズ的なものに近いのかなと。
ジョバンニの最後の心境に近いといえば近いのかもしれませんが。

ラストの3分42秒で終わるぶつ切りは意図的であって、全く異質の曲の「ぼくはくま」へつなげるためだそうですが、その終わり方も割と好き。
買ってから歌詞カードも見ずに、
車で流してた時に耳に入ってきた

「絶望も希望もない空のように透き通っていたい」

のフレーズでまず思い浮かべたのは
茨木のり子さんの以下の詩でした。




「ある一行」 茨木のり子

一九五〇年代
しきりに耳にし 目にし 身に沁みた ある一行

<絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい>

魯迅が引用して有名になった
ハンガリーの詩人の一行

絶望といい希望といってもたかが知れている
うつろなることは二つともに同じ
そんなものに足をとらわれず
淡々と生きていけ!
というふうに暗記したのだった
同じ訳者によって

<絶望は虚妄だ 希望がそうであるように!>

というわかりやすいのもある
今この深い言葉が一番必要なときに
誰も口の端にのせないし
思い出しもしない

私はときどき呟いてみる
むかし暗記した古風な訳のほうで

<絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい>

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