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『変珍斎日乗』-第二期-コミュの『【しょうがない】と【てんゆう】と』(2007年08月06日)。

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■広島、62回目の原爆忌…首相ら4万人参列し平和記念式典
(読売新聞 - 08月06日 09:15)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=268343&media_id=20


「被爆地選出の現職防衛大臣による『しょうがない発言』で再注目された」
感のある『63年目の8月6日・午前8時15分』。不覚にも寝てた…げっそり眠い(睡眠)


その「久間発言」が問題になっていた際に。実は『当時の現職閣僚』でも

【同様の発言をした人物がいた】事実が数多く指摘された…【米内光政】。

国内(ことに陸軍強硬派)の戦争継続勢力に対して「海軍大臣」として
当時の総理・鈴木貫太郎や外相・東郷茂徳らとともに『玉音放送へ至る』
ソフトランディングへの道を導いた人物として高い評価を受けている米内
(よない)だが、【8月12日の段階】でこう発言した記録が残ってる(引用
は「海軍大将米内光政覚書」;ビックス『昭和天皇』講談社学術文庫 より)。

「…原子爆弾やソ連の参戦は或る意味では天佑だ。国内情勢で戦を止めると云うことを出さなくても済む。私がかねてから時局収拾を主張する理由は敵の攻撃が恐ろしいのでもないし原子爆弾やソ連参戦でもない。一に国内情勢の憂慮すべき事態が主である。従って今日その国内情勢[国民の厭戦気分の蔓延]を表面に出さなく収拾が出来ると云うのは寧ろ幸いである」


『天佑』と書かれてもピンと来ない方のほうが多いだろうから改めて説明。

 【天佑】:天のたすけ。天助。(三省堂「大辞林 第二版」より引用)。

即ち「久間発言」よりさらに進んで『天の助け=思い掛けぬ幸運』だと米内
は原爆投下に付いて語っているのである!!「紛れもない本音」だろう。


『subject to』という部分の解釈を巡り、当時の政府内で【ポツダム宣言】
受諾の可否が二分されていたのは、この時代に興味を持たれてる方なら
【周知の事実】だろうと思われる。「制限下に」と解釈して受諾したい鈴木・
米内・東郷ら『受諾派』と、「隷属下に」と受け取って戦争継続を主張した
陸海軍強硬派(注目すべきは、「継続一本槍をタテマエ上貫いた」陸軍に
対して海軍は『天皇直属の軍令部』総長・豊田副武[とよだそえむ]と軍政
を司る−ただし軍に対する命令権はない−海軍省の大臣である米内とが
【継続】と【終結】で対立していたことである!)の鞘当が、結局異例の
『御前会議による聖断』・即ち【昭和天皇自らの御決断】を産むことになる。


ところで。この「スッタモンダ」を生んだ『subject to』であるが、

肝腎なのは、当時政府首脳は【ナニを巡りこんな激論を交わした】かだ。

正解は「国体護持」。つまり彼らは『天皇制国家の体制継続』について
激論を交わしただけで【国民に関する議論は一切行われなかった】のだ!
「国民」(大日本帝国憲法下では『天皇のしもべ』である【臣民】だけど)の
保護などそっちのけ(苦笑)!ただ「自分たちの地位や名誉の保持」のみに
徒に時間を浪費したのが「サイパン陥落(敢えて【玉砕】とは記さぬ)」⇒
『東條内閣総辞職』以後の【大日本帝国政府の基本方針】なのであった
(その背景に昭和天皇の「何処かで一度勝ちを収めてから」発言がある)。

その「サイパン陥落」は『1944年7月9日』に起こった出来事である。
仮にその時点で「当時の政府」が面子に拘らず停戦工作を実施してたら。


以降の「硫黄島」も『沖縄戦』も『本土大空襲』も【原爆投下】もなかった!!
付け加えるなら「ソ連参戦」も『満州国崩壊⇒大量の残留孤児発生』もだ。


『62回目の記念日を迎えた』現在に至るまで、このような【包括的な検証】
が“政府自らの手によって行われることがなかった”ことを嘆くのみである。
それどころか「62年前の劣化コピー」みたいな発言を平気で行える被爆地
出身の『現職防衛大臣』が幅を利かせる内閣と、それを容認どころか自ら
積極的に支持する市民が多いこの国の空気に、ただただ絶望感を覚える。

そして。『62年前の失言大臣』が【終戦工作の立役者として尊敬される】
この世の中の風潮に、とてつもない脅威を感じてしまうのは何故だろうか?
結局この「終戦工作」の影響?で、米内光政は【戦犯指名】されず没する。


最後に。戦争中の戯言を御紹介する、曰く…【横暴陸軍・ズルい海軍】。
「東京裁判で刑死者がなかった」旧海軍を【英雄善玉視する】向きに捧ぐ。

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