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RED STONE 七色の虹GコミュのREDSTONEな小説「青い幻想物語」

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割と勢いで書いていきますので、質問・リクエストがあればサイドストーリー化して答えるかも知れません(ガルムンクの力量を超えるものは不可)

中二病らしき症状も出ますがそこはスルーでお願いします^^;

メインクエはオールスルーの予定ですw

コメント(22)

「はい、ゲイラム!ラスト1体!」
「了解っと、てや。」
ボフッ、と音を立て身を焦がしながらあたりに残っていた最後の吸血鬼が崩れ落ちた。ちなみにあたりには死体の山、いくつかは食べられそうなほどにこんがりだ。そのそばには、紅い民族衣装のようなものに身を包んだ女性と、赤みがかった服に身を包む青年が居た。
「はい。ウォームアップ兼実験終了〜。」
そう宣言するとその女性は何かを呟いた。すると、青年の服が赤から黒へと変化した。
「ウォームアップはいいとして、いい加減息子を実験台にするのはやめてくれよ。」
青年は苦笑い交じりに言うと仕込んでいたダートを確認し始めた。
「ケルビーとか、特定の概念が薄い精霊は人体に召還したほうが安定しやすいみたいね。まぁ、これで今日の入団テストは大丈夫でしょ。」
「『破格』が試験相手じゃなきゃまず勝てるだろ。」
「当たり前じゃない。あなたは、『蒼の魔術師団一の破格:イシュタル・トルストイ』の息子なんだから!」
胸を張って言い放つとイシュタルは歩き始め、ゲイラムも後を追って洞窟を後にした。






第1回キャラ紹介
ゲイラム・トルストイ
シーフ/武闘家
このお話の主人公。基本めんどくさがりや。母に実践訓練(実験)を散々やらされたせいで戦闘技術は高め。毒草・薬草知識が豊富。

えー、「入団テスト」「破格」等については今後詳しく書きます。
更新頻度は低いかもですが、気長にお付き合い頂けると幸いです。
ついに書き始めましたか〜^^

おもしろいオリジナル設定いいですねw

最初は唐辛子を使ったのかと勘違いをば…w


これからの続きも楽しみです(´ω`*)
そして2人はブルネンシュティグの住宅街に程近い闘技場へとやってきた。イシュタルは先に関係者用入り口から入っていってしまった。しかたなくゲイラムはさっさとエントリーを済ませ、控え室でのんびりすることにした。
「はい、情報仕入れてきたわよ〜。」
「おぉっ!?・・・何の情報?」
気付くとすぐ左にイシュタルが座っていた。
「試験官。相変わらず満遍なく用意されてて、どんなタイプになるかは分からないわ。」
「『破格』は居るわけ?」
「私の知り合いだったわ。『蒼の近接術師:スコル・ボーグ』よ。」
「ふーん。当たりたくないねぇ。」
「あんたなら大丈夫でしょ。ちなみに彼は・・・」
  ごーん ごーん
控え室に開始を告げる鐘が鳴り響いた。
「じゃあ、行って来る。」
「がんばってねぇ〜。」
ゲイラムは片手で軽く合図を送ると、会場へと踏み出していった。




第2回キャラ紹介
イシュタル・トルストイ
ビーストテイマー/サマナー
ゲイラムの母親。召還獣を生物にエンチャントとして召還することが出来る。発想がフリーダム。のんびり屋。

次回!ついに始まる入団テスト!そうの内容とは!戦うことになる相手は?こうご期待っ!

追伸:唐辛子ネタ・・・近いうちに使ってみるw
「お集まりの皆様、ようこそギルド連合団入団テストへ。ここでは、普段皆様がご活動いただいているギルドとは別の活躍の場を提供するため、皆様個人の能力別に4つに区分させていただくものでございます。まずはじめに『紅の戦士団』戦闘のエキスパートを集めた団であり、主に敵の殲滅を担当していただきます。次に『黒の騎士団』敵に発見されずに無力化することに特化した団であり、陽動を担当していただきます。続きまして『蒼の魔術師団』魔法を使うことに特化した団であり、戦士団・騎士団のバックアップが主な任務になります。最後になりましたが『白の教会』他者を回復させることが出来る者達の団であり、他団のバックアップおよび野戦病院を担当していただきます。なおテストの内容ですが、くじにて順番を決め、試験官と戦っていただきます。それでは、お近くのくじ箱を持った係の者へとどうぞ。」
解説担当と思われるじいさんの説明が終わると、皆次々にくじへと向かった。
「やっと俺の番か。」
ゲイラムが引く頃にはくじは大分減っていた。
「・・・よっと。・・・げぇ。」
引いたくじには大きく「1」と書いてあった。
「・・・なお、『1』と『77』を引いた方にはこちらが用意した『破格』と戦っていただきます。それでは1番の方どうぞ。」
「破格」が試験官になるという情報は全く無かったようだ。周りからざわざわと喧騒が聞こえてくる。が、ゲイラムは諦めがかった表情でとりあえず
「・・・ッヴァイ!!」
と叫びに似た返事をし舞台に上がった。
そしてそこには、1人の人狼が立っていた。



次回、「武闘家VSウルフマン!決死の攻防」お楽しみに!
追伸:気に入ったシーンなどがあったら、挿絵とかを描いていただけるとうれしいです。ヴァイ。
「お前が1番か、ラッキーボーイ。」
ニヤリと口を歪ませて人狼は言った。
「自分の後ろには何人控えているんですか?」
「今回は106人だ。」
「じゃあ、その人たちの為にさっさと始めましょう。」
「そうだな、面倒くさいことはとっとと片付けるにつきる!!」
「あぁ、俺も激しくそう思うよ!」
そして、戦いが始まった。
人狼は驚異的な速度でゲイラムに跳びかかった。そしてゲイラムは動かなかった。
「もらったっ!」
人狼は勝利を確信しそう叫んだ。
ズガンッ!
しかし爪は地面をえぐるのみに終わった。そして人狼の背後では既にゲイラムが裏拳を放っていた。だが、人狼もその身体能力でそれを間一髪のところでかわし、勝負は振り出しに戻った。
「影に隠れるとは、思った以上じゃ・・・っ!?」
ぽたっ ぽたっ
「流血!?拳でだと!?」
そして、人狼は気付いた、ゲイラムの拳に小さく光るダートの存在に。
「判別終了!黒の騎士団!!」
あきれるような表情をし、人狼は人の姿に戻ると試合終了を宣言した。
「全く、お前みたいに発想が自由なのは結構珍しいな。名前は?」
「ゲイラム・トルストイです。」
「トルストイ!?お前、まさかイシュタルの・・・」
「はい、息子です。」
「あぁ、だから今日あいつ来たのな。」
凄く親近感を覚える気の萎えた顔だった。
「まぁ、今後とも付き合いはあるだろうしよろしくな。」
「はい。」
そして、ゲイラムのその日の戦いは終わった。





第3回キャラ紹介
スコル・ボーグ
ウィザード/ウルフマン
面倒なことを無くすことに全力を注ぐ変わり者。ウルフマン時にウィザードの魔法スキルを扱うことが出来る。
「お疲れ様。」
そう言ってイシュタルが赤ポを渡してくる。
「サンキュ。まぁ、今回は無傷だけどな。」
「うん、ほんとに凄いよね。あいつ相手に無傷で先手を取るなんて。私じゃまず無理。」
「そうなのか?」
「だってあいつ反則的な運動神経でしょ?」
「まぁね、必中の間合いのはずなのにかわされたしな。スコルの相手、後誰だろ?」
「今回は、ミリア・アイリスって子にしといたわ。」
「ブハッ・・・しといた!?」
ゲホゲホとむせながら驚いていた。
「うん。これでも私魔術系だからね、細工も出来るわよ。」
「ということは、俺が1番引いたのは・・・」
「私の術によって、強制的に引かせたってこと。」
物凄いことを言われた気がした。
「・・・なんか気疲れしたから仮眠室行ってくる。77番のちょっと前に起こして。」
「おやすみ〜。」
そして、周りの視線が注がれるなか、仮眠室へ逃げ込むのであった。



次回はミリアVSスコルでお届けいたします。
「・・・えー、続きまして77番の方〜。」
「私だ。」
そういって傭兵のような鎧を身に着けた女性が立ち上がった。
「ほー。結構きれいな子じゃん。クールそうで、付き合うのは疲れそうだけど。」
「まぁ、見てなさい。私の予想が正しければ・・・。」
寝ぼけ眼をこすりながら、観戦席に戻ると、ちょうど77番のところだった。
「よろしく頼む。」
「そんな硬くなってると一瞬で倒しちまうぜ。もっとリラックスしろよ。」
「これが私の性分なんだ。気にするな。」
「そうかい。じゃあいくぜ!」
そして、スコルの攻撃がミリアに直撃する直前ミリアがかすかに動いたように見えた。そして次の瞬間、音もなくスコルの攻撃はミリアの体をすり抜けた。
「ちっ。何で今回は俺の苦手な幻影型とばかり・・・しかも強い奴に。」
「・・・ランドマーカー。」
「しまった!」
スコルが着地したとき既にミリアは次の攻撃に移っていた。そして、矢が放たれた。スコルの足元に。
パキィン・・・
と音がした。
「判断終了。蒼の魔術師団。・・・ったく、まさか氷の魔力を込めて打つとは・・・」
「そのほうが足止めになりその後、確実な一撃が入れやすいだろう。」
「今日俺と戦った奴。お前もゲイラムも『破格』の素質がある奴だぜ。後で俺のいるギルドに入るかい?」
「私なんかが入っていいのか?」
「お前らなら即戦力だ。」
「ではよろしく頼む。スコル。私の名はミリア・アイリス。エンチャントには多少の知識がある。」
「おぉ。さらに良い事聞いたな。まぁ、よろしく頼むぞ。」

「・・・これにて入団テストを終了します。皆様お疲れ様でした。」
そうして、小さな戦士達の長い1日が終わった。




第4回キャラ紹介
ミリア・アイリス
槍/弓子
この小説のヒロイン。クーデレ担当。ジム・モリなんかより遥かに強力なエンチャント職人。


次回。多分ギルドでの会話イベント。
「ほう。ここがあなた方のギルドか。なかなかの設備のようだな。」
「いや、そうでもなかったりするんだな、これが。」
案内された場所は、木造のホールだった。奥にはナル神像と何かの一部が置いてある。
「まぁ、奥のおっさんからお前ら両方とも元素抽出機受け取って神像の完成に協力してくれや。」
「完成すると何か起きるのか?」
「ギルド間の模擬戦で有利になる。」
「模擬戦で勝つとなんかあるの?」
「設備が良くなる。」
「おっしゃ。やる気出てきた。」
「大方了解した。」
「で、他にメンバーはいないの?」
「今は着てないがガウス・ジョッサって奴がいる。『白銀のイージス』って呼ばれる破格だ。」
「「破格しかいないの?」」
「まぁ、一応『初代破格戦士:ポーテクニ・アーウェルンクス』に集まった集団だしな。」
「「・・・・・・・・・。」」
二人とも場違いな気がして黙ってしまっていた。ポーテクニ・アーウェルンクスといえば、3年前に失踪した伝説的な剣士だ。そんな人物の関係者の集まりに自分なんかが参加してよいのかと感じていた。
「は〜い。ガウス引っ張ってきたから。ゲイラムとミリアの歓迎パーティーやるわよー!」
「よっしゃー!パーッと行くか!!・・・まぁ、こういうことだ。」
「「え?」」
「とりあえずここにいる奴らは、お前らを拒まないって事だよ。」
「・・・ありがとう。だけど、なんか似合わないなそのせりふ。」
「うるせぇ。今日はとりあえず騒いどけ。」
「もちろんそのつもりだ。」
「親睦を深めるのも重要だろうな。」
そして、夜は更けて行った。
「ギルド連合からの初仕事がまさか門番とはな。」
「その上お前と一緒だしな。」
ゲイラムとミリアにまわってきたギルド連合からの初仕事、それは古都の東門の門番だった。普段戦いなれている二人にとってはあまりにも軽すぎる仕事だった。
「はぁ、『蜘蛛がうっかり入らないようにすればいいよ。』って、その蜘蛛も全然いないな。」
「全くだ。まぁ、今のうちにお互いの能力でも見せあうか?」
「そうするか。じゃぁまずは俺から。って言っても今見せられるのは毒草と罠ぐらいだがな。」
「毒草?」
「まぁ見てろ。」
そういって、おもむろに道端に生えていた花の葉を取るとそれを手早くすりつぶし、火薬に混ぜ、罠を作った。
「その植物は?」
「チョウセンアサガオ。葉はそれなりの毒をもつ。まぁ、後は蜘蛛が好むこの蜜を塗ってっと。」
「しかし、火薬と混ぜたようだが。爆発だけで倒してしまうんじゃないか?」
「いや、かなり薄めたから毒が一気に気化する程度しか熱も発生しないよ。よし、来たぞ。」
ボフンッと音がして蜘蛛を煙が包んだ。そして、その煙が晴れると、そこには・・・。
「・・・嘔吐?」
口から液体を吐きながらぐったりしている蜘蛛がいた。
「さすがに道端の草じゃ。これが限界だよ。」
ゴスンッ
「イタッ。弓で叩くな。」
「うるさい。期待した自分が馬鹿らしくなってきた。」
「まぁ、普段使ってる毒がこの液なんだが。こいつは凄いぞ。」
そういって、ダートの先端にほんのわずかな量をつけると、それを先ほどの蜘蛛へとかなりゆっくりと投げた。そして、それが蜘蛛に当たった瞬間。
ビシィ!
「!?何が起こった?」
「全身の筋肉が一気に緊張、もちろん心筋も例外なく、な。この毒が何なのかはちょっと教えられないぞ。」
「まぁ構わないさ。で、私の力だが、ちょっとそのダート貸してくれ。まぁ、これにだな、こう魔術の紋章を掘ると・・・。よし、使ってくれ。」
言われたとおりに投げてみる。すると、
ボフンッと爆発が起こった。
「なるほど、エンチャントね。」
「まぁ、そういうことだ。後は結構強い魔法形アーチャー兼ランサーだ。これからもよろしく。」
「ああ、こちらこそ。だがなその前に。」
「なんだ?」
「そろそろ担当時間終わるしこの死骸、片付けるぞ。」
「・・・あぁ。」
「・・・調子はどうだ。」
「まぁ、いい方だ。」
「早速だが、報告をしろ。」
「新しい奴らが入ってきた。名前は、ゲイラム・トルストイ、ミリア・アイリス。どちらも、幻影型のようだ。詳細はそっちの書類に。」
「ご苦労。ポーテクニの捜索の方はどうだ。」
「現場の付近に、捜索用人工精霊を配備したが無駄だった。そろそろ捜索箇所を変更するべきだ。」
「そうか・・・。次の捜索箇所は追って連絡する。それまでは、一時中断だ。」
「了解した。」
「『上』からのいつもの催促が最近激しくなってきている。近いうちに大きく打って出ることになるだろう。準備を怠るなよ。」
「・・・無論だ。」
「今回はここまでだ。今後もばれぬようにしつつがんばってくれよ。『監視者』さん。」
「・・・失礼する。」




はい、皆さ〜ん。ここ伏線ですよ〜。
むむむ…
たしかに後々かなり重要になってきそうな単語やら人物やらが(´ω`)

気になりますねwww
ゲイラムとミリアはその後もかなり地味な仕事(宅配・門番・敵がほとんどいない状況での護衛)を繰り返し、やっとモンスター退治を受注できるようになった。
「ついに、ここまで来たな。」
「ああ、長かったな。しかしこれからは・・・」
「そう、この手の仕事は・・・」
「「賞金がおいしい!」」
「これでやっと生活が豊かになるな。」
「あぁ、私もいずれ一人でこの近くに腰を落ち着けることが出来るだろう。」
「二人で行けば、倒せない敵なんかいないしな。」
「無論だ。」
二人はより良い仕事をこなすために協力してきた。そして、それはいつの間にか強い絆を作っていた。
「あの〜。なんか、輝いているところスマンが、お前らのしたことってかなりの力技だぞ。」
「ホントそうね。二人でコロッサス10体を移動時間込みで3時間で倒してくるなんて。」
実際に彼らがとった行動は

門番の仕事

翌日護衛兼宅配

その帰りに、廃坑を駆け下りコロッサスを10体倒しそれを報告し、
「この通り、私達には力がある。」
「だから、モンスター退治の仕事をこっちにも回してくれ。」
と受付に詰寄った。

そして、冒頭である。
「しかし、今あなた方に頼めるものといえばこれなんですが・・・」
「見せてくれ。」
そして、その紙には

コロッサス10体・期限1週間

と書かれていた。
「・・・・・。」
「と、とりあえず・・・。」
「「さ、3時間でやってみる(くる)!」」
何か気まずい空気の中二人は出かけ、3時間後にはきっちり終わらして帰って来たのであった。
RED STONE Short Story No.1 「参加」

「ガウス・ジョッサだ。よろしく頼む。支援魔法も扱えるが、基本的は殴りに行くほうが得意だ。」
その日、ガウスはポーテクニにスカウトされ、彼のギルドに入団した。
「これで、必要な人員は全てそろったって事か。」
「そうね、それじゃあ早速狩りに行きましょう。」
「ふむ、四人か。効率的に動くなら八人のほうが動きやすいと思うが・・・」
「あら、失礼ね。残りの4人ならここにいるじゃない。」
「2匹しか連れてないようだが、後二枠は?」
「よく見てみなさいよ。」
「・・・!?なんだ、こいつは。魂が二つあるだと?」
「そういうことだよ。イシュタルは、他のサマナー達よりもより精霊に近い立場だ。だからこそ精霊の力の根源に近い部分を行使できる。」
「そ、そんなことが・・・。」
「現実にここにあるんだから、信じるしかないだろ。諦めな。」
「いや、単に驚いただけだ。それで、この二匹の名は?」
「フギンとムニンよ。」
「異国の神の遣いの名か。いい名だな。」
「ありがとう。じゃあ、どこに行く?」
「調整もあるし、スウェブがいいと思うんだけど、みんなは?」
「私はどこでもかまわない。」
「ポートになら、どこにでも付いて行くわよ。」
「どこでもかまいやしないぜ。」
「よし、いこうか。」
「おー!」
「えっと、ここにいる皆は、家族みたいに強く繋がっているんだ。だから、君も今日から家族の一員なんだから・・・」
「無論そのつもりだ。意見も容赦なく言うつもりだから覚悟しとけよ?」
「うん。よろしく。」
「ああ。」
そして、ガウスはポーテクニ達の家族に入った。そして、厳しい戦いの中でお互いの必要性を高めてゆくのであった。






ポートはイシュタルが使うポーテクニに対する愛称です。
もし、この台詞誰が言っているのか分かりづらい点などありましたら気軽にご指摘ください。
「ん〜っ、暇ね。」
「久しぶりに、派手に暴れるか?」
「却下。疲れるのはいやよ。」
「ちょうどいい仕事がないか見に行くか?」
「そうね。ゲイラムやミリアも活躍させてあげたいしね。」

ざわ・・・ ざわ・・・
「お?どうしたんだ?」
「!スコル・ボーグ様!これを見てください。」
「スコル、何それ?・・・・・え?」
「母さん?どうしたの?」
〜緊急
ビガプールにて、貴族ジークフリード家に敵襲。
戦局は圧倒的に不利。応援を要請する。〜
「ビガプール・・・治安や戦力の確保で外交にほとんど手が回っていないところからか。」
「そうね・・・。行きましょう!フギン!ムニン!メンバーに召集を!」
〜ポーター指定地点付近に集まりなさい。装備は万全で来るように。〜
「母さんもよくあの気分から切り替えられたな。」
「ああいう事に、首を突っ込んでひたすらにがんばってる人を知っているからね。その人の意思は周りにも変化を起こすほどに強いものだったし。」
「誰?」
「ポーテクニ・アーウェルンクスよ。」
「そっか。じゃあ、リーダーが帰ってくるまでその名前に傷をつけないようにがんばりますか。」
「ええ、当然よ。」
「遅くなってすまない。」
「待ってたわよ。ガウス。」
「ポーターさん。全員そろったぜ。早く頼む。」
「では皆さん、近くによってください。・・・行きます!」
「「・・・・・」」
到着した場所には門が壊されたとても大きな城があった。
「ちょっと待て。五人でここを?」
「はい。任務は敵の殲滅およびこの屋敷のご息女、チャイルノイド様の救出です。他の方々はそばにいたポーターにより脱出に成功、しかしチャイルノイド様を迎えに行ったポーターより、現在の状況では不可能と・・・。」
「中にいる兵士とチャイルノイドの位置は?」
「おそらく兵士は地下の兵士詰め所、チャイルノイド様は屋上かと。」
「分かったわ。ここは一旦分かれましょう。」
「了解した。しかし、どう分かれる?」
「私とスコルがチャイル、ゲイラムとミリアで兵士の支援。ジョッサはここで野戦病院の準備・・・でどうかしら?」
「まぁ、最短で行けるのは俺らだけだしな。それしかないか。」
「そのようだな。・・・ゲイラム?さっきから静かだがどうした?」
「ん?・・・ああ、その作戦に賛成だ。だけど、さっきから変な気配があるんだよ。」
「・・・?どういうことだ?」
「なんか・・・懐かしいって感じたんだよ。よく分かんないけど。」
「よく分からなけりゃ実際行って確かめるしかないだろ。」
「・・・そうだな。よし!行こう。」
「「おう!」」
「我らに虹色の輝きあらんことを!」
そして、文字通り狭く険しい戦いが始まった。

「・・・ゲイラム、あのキメ台詞は何だ?」
「さぁ?さっきの気配に気を配っていたら急に出てきた。」
「まるで神の御言葉だな。では、その神に呆れられぬよう最善を尽くすか。」
「もちろんだ!」
そして、二人は数を数えることも不可能な敵の大群へと駆けて行った。
「イシュタル、あれはどういうことだ?」
スコルとイシュタルの二人は城の裏へと走っていた。
「あれって?」
「ゲイラムの最後の台詞だよ。」
「あら、あの台詞がどうかしたの?」
「ッ、お前な、何故!お前によって!記憶が分離されたはずの!ゲイラムが!ポートの!あいつの実の父の!台詞を言えるんだと聞いているんだ!」
スコルが声を荒げて言っても、イシュタルの態度は変化しなかった。
「わからないわ。でも、これだけは言える。現実味のないことが起こったとき。その先にまた現実味のないことが起こる可能性は高いわ。まぁ、これは私、イシュタル・アーウェルンクスが望んでいる単なる希望かもしれないけどね。」
そういって、イシュタルは微笑んだ。
「・・・やっぱ強いなお前は。」
「そうでもないわよ。・・・おいで、ウィンディ達。私達を屋上まで運びなさい。」
ばさっ、という鋭い音を立て2匹の精霊が姿を現し、二人を掴み屋根の上へと運んだ。
「へぇ、なかなかの風景だな。」
「そうね、で、お姫様はどこかしら?」
「・・・見つけた。ここの真下。ドアの付近に敵が・・・17匹。姫側の勢力は・・・姫様含めて4人。」
「そう。じゃあ、天井壊して加勢しましょう。」
「そうだな。じゃ、行くぜ!」
くっ、この私が・・・私の部隊が負ける!?
どんな困難な状況だって切り抜けてきたというのにこんな・・・自分の城の中で死ぬというのか!?
「閃光魔法発射!!その隙に回復を!!」
今は後手に回るしかない。しかしその先はどうする?このままでは確実に負ける・・・どうすれば。
ドゴンッ
不意にすぐ上の天井が崩れ欠片が体を掠めた。
「しまった!新手か!」
彼女は、チャイルノイド・ジークフリードは己の死を覚悟した。しかし・・・
「ただし味方だけどな。」
聞こえてきたのは男の人の声だった。
「生きてますか〜?」
という女性の声と共に2人は降りてきた。
「おぬし達は誰だ?」
「ギルド『ポーテクニ・アーウェルンクス』マスター代理のイシュタルと申します。」
「同じく副ギルドマスターのスコルだ。そこの兵士達。道を開けろ!」
「フギン!ムニン!行きなさい!!」
二人はすぐに駆け出した。それも桁違いの魔力を扱いながら。
「これよりイシュタルとスコルの援護に回る!各自足止めと生存を主体に動きなさい!」
「ビショップ1人、剣士4人に魔法使い2人、それに・・・お前は何者だ?」
「自分はネクロマンサーのジャック・ロレンスというものだ。」
「ネクロマンサー?」
「私の対になる存在よ。仕える対象が違うだけ。」
「主な特技はこのようなものです。」
そう言って彼は敵に何か魔力を送った。そしてその魔力にゴーレムが触れた瞬間、その腕が歪みだした。
「あの部分を叩いてください。」
その言葉と共にスコルは爪で切り裂いた。そしてそれはバターのように軽々と切れた。
「まるで悪魔だな。」
「女性ならば悪魔の力を宿せるのですが、守るのにはこちらのほうが向いていますので。」
「そうか・・・。」
「おぬし達。」
「「どうした?チャイル(チャイルノイド)。」」
「何でそんなに会話しながら殲滅できるんだっ!?」
既に部屋の中には敵が居なくなり、扉の前でゴボルトが足止めをしているまでになっていた。
「まぁまぁ、姫。今は脱出が先決ですよ。スコル!」
「あいよ〜。」
曖昧な返事の後スコルは敵の入り口となっていたドアを完全に凍らせた。
「チャイルノイド。失礼するぞ。」
「え?きゃっ。」
次の瞬間スコルはチャイルノイドを抱きかかえ自分達で空けた穴から脱出し、兵士達もそれに続いた。
「え〜と・・・。」
「これは・・・。」
城の地下へと入り息を呑むゲイラムとミリア。
「うん。きっと兵士さんががんばってくれたんだよ!」
「しかし、どうやったらこうなるんだ?」
階段を下りた先、二人がまず目にしたのは大量の怪物たち。しかし彼らは身動きひとつしていない・・・いや、身動き一つ出来ていなかった。地下の廊下に壁のように詰まっているのである。
「とりあえず、こいつかろうじて生きているが・・・どうする?」
「俺のダートや拳じゃちょっとキツそうだし、爆弾じゃいろいろ吹き飛ぶしな・・・。」
「とりあえず凍らせて砕くか?」
しばし思案した後、出てきた答えが凍結粉砕方だった。
「・・・ウォーターフォール(横)!」
ビキビキビキッ・・・パキィィィン・・・
廊下を詰まらせていた怪物達が砕け散ると、そこには・・・
「地下の敵これだけ!?」
回復中の兵士達がいた。


「・・・なるほどな。」
兵士達に話を聞くと怪物は始めからあの形で詰まっていたらしく魔法を扱えない兵士では退かす事も出来ずに準備を整えていたらしい。
「しかし、なぜあんな形に・・・。」
ミリアは話の途中から嘆息を繰り返していた。
「そういや、禁忌のひとつに怪物の召還があったがそれか?」
ゲイラムがふと思い出したように呟く。
「・・・もしそうだとして、あんな役に立たない状態のまま放って置くとは思えないが・・・。」
「戦士たちを一時的に足止めしたところで・・・。」
そこまで言って二人はあることに気がついた。
「何だ?この魔力は。」
「この魔力・・・多分召喚系だ。・・・つまり、この魔法を完成させるための時間稼ぎか。」
「そのようだな。この付近に怪我人はいるか?」
「呪いの様な症状のまま数年前から外見も一切変わっていない謎の男が一名この先におります。」
ミリアの嘆息が加速した。
「はぁ・・・なんだ?その凄く重要人物っぽい奴は。」
「さぁ?私たちが配属されたとき既に居りましたので分かりかねます。」
「わかった。とりあえずガウスに見せよう。」
「ゲイラム、運ぶのは任せた。」
そして、ゲイラムたちは不思議なおっさんを担ぎ、外へと向かった。
「お、ゲイラム達が戻ってきたようだな。」
表に出ると既に次の準備を始めている三人の姿があった。
「遅いわよ〜。」
「すまない。予想外の足止め方法を喰らってしまってな。」
「あと、ほいお土産。」
そういってゲイラムは背負っていた男をジョッサの前に置いた。
「「「・・・・・・・・」」」
「・・・え?」
そこに横になっている男は、まさしく・・・
「ポートッ!?」
最初に叫んだのはスコルだった。
「なんでこんなところに?」
「森で倒れているところをチャイルノイドが見つけたとか・・・」
「そんなことはどうでもいいわ。ジョッサ、ポートを復帰させることは出来るかしら?」
「ああ、ただし解除には時間がかかる。それまでの間、あの雑魚の相手を頼む。」
気付けば目の前にはおびただしい量のモンスターが沸いていた。
「ええ、ゲイラムとスコルは前衛、ミリアは私と後衛を。おそらく、ゲイラムと私は戦闘中大きな変化があるだろうから気をつけなさい。」
「ああ、面倒くさいなぁ。」
「スコル、油断してるとあなたでも危険でしょう?」
「ああ、ミリア気にしなくていいわよ、アレ。スコルの口癖みたいなものだから、気合を入れるときのね。」
「そうか、では頼んだぞ。」
「おう!」

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