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全国解離性障害友の会コミュの離人症性障害とは?

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離人症性障害の人は、持続的に、あるいは反復的に、自分の体や精神機能から遊離している感覚があり(離人症)、自分の人生を外側から観察しているように感じる点が特徴です。
 上記にも書きましたが、現実感覚を一時的に失う程度にまで達した持続的または反復的な自己感覚の変容です。病相は自我異質性であり、患者は症状の非現実性を実感しています。
 臨床家によっては、離人感と現実感消失を区別する方もおられます。離人感とは、自己の体や自我を奇異に感じ、現実感がない状態です。一方、現実感消失は、外界の事物が奇異に感じられ、現実感がない状態です。

離人症は不安や抑うつに次いで3番目によくみられる精神症状で、事故、暴行、重大な病気、けがなど、生命を脅かす危険な事態を経験した後にしばしば起こります。離人症性障害についてはあまり研究が行われていないため、その原因や発生率は今のところ不明です。

■定義
1。自分の精神過程または身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じている持続的または反復的な体験。

2。離人体験の間、現実検討は正常に保たれている。

3。離人症状は臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的、またはその他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

4。離人体験は、精神分裂病、パニック障害、急性ストレス障害、またはその他の解離性障害のような、他の精神疾患の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)またはその他の一般身体疾患(例:側頭葉てんかん)の直接的な生理学的作用によるものでもない。

■疫学
多くの人に時たま起こる孤立感として、ありふれた現象であり、必ずしも病理的であるとはいえません。一過性の離人感は一般人口の70%に見られます。病理的な離人感については女性において男性の2倍の頻度で認められています。

■原因
離人性障害は心理的、神経学的、全身的疾患によって引き起こされます。また、てんかん、脳腫瘍、感覚遮断、心的外傷や、幻覚誘発物質と関係があります。

■臨床的特徴
離人感の中心的特徴は、非現実感と感情の疎隔でです。内的心理過程と外的出来事が関連や重要性を持たないように思われたり、体の一部や全体が、異物のように感じられ、身体感覚が変容します。

■症状と診断
 離人症性障害の人は、自分のアイデンティティ(自己同一性)、肉体、人生についての認識にゆがみがあり、そのために落ち着かない気分になります。症状は一過性のこともあれば、何年間も続いたり、あるいは繰り返し生じる場合もあります。この障害をもつ人の多くが自分の症状をうまく表現できず、自分は正気を失うのではないかと恐れたり、思いつめたりします。

離人症性障害は、軽微で一時的な障害で、目につくような行動への影響はほとんど現れない場合もあります。中には自分の障害に適応し、その影響を押しとどめることができる人もいます。一方、自分の精神状態についての不安に絶えず苦しめられ、正気を失うのではないかと心配し、自分の体についてのゆがんだ認識や、自分自身と周囲からの離脱感について思い悩む人もいます。精神的苦悩が高じたために、何もできなくなる場合もあります。

離人症性障害は、その症状に基づいて診断されます。まず各種の検査を行って、体の異常(けいれん性疾患など)、薬物の乱用、他の精神障害の可能性がないことを確かめます。心理検査や特殊な面接法が診断に役立つ場合もあります。

【鑑別診断】
離人は多くの他障害の症状としても起こりうるため、非現実感や感情の疎隔を訴えている患者においては、まずは他の臨床徴候が見られないかどうかを確認するべきです。
 また、特に離人症状に他の明らかな精神医学的症状を伴っていない場合には、脳腫瘍やてんかんなどを疑い、神経学的評価を行う必要があります。

■治療と経過の見直し
 離人症性障害の多くは、治療しなくてもよくなることがあります。障害が持続性または再発性の場合や、本人の苦痛を伴う場合に限り治療を行います。力動的心理療法、行動療法、催眠療法が効果を示したとの報告があります(心の医療の基礎知識: 心理療法を参照)。鎮静薬や抗うつ薬も有効な場合があります。離人症性障害は、他の精神障害に伴って生じたり、他の精神障害が引き金となって起こる場合も多く、このような場合も治療が必要です。何らかのストレスが発症にかかわっている場合には、その対処も必要となります。

治療により、通常はある程度の効果が得られます。多くの人が完全に回復し、特に発症に関連するストレスが治療中に突き止められた場合には、ほぼ確実に回復します。治療を行ってもあまり効果がみられない人もいますが、やがて自然に快方へ向かう場合もあります。どんな治療でも効果がみられない人も、少数ながら存在します。

【経過と予後】
症状は突然発現し、15〜30歳の年齢に最もよく発症します。半数以上の症例において、離人症は長期の経過をたどることが示唆されています。
 精神的ストレスで疲労した後のリラックスした時期や、過呼吸を伴う急激な不安発作の後に発症することがあります。

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