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囲碁コミュのフィッシャーモード

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 第1回WMSG(World Mind Sports Games)北京大会の囲碁は予想通り?日本の惨敗−というべきではなく、もはや大健闘と評すべきかもしれないが−に終わったが、この大会でひとつ注目したいことは、チェスのすべての競技(及び中国象戯の一部)がフィッシャーモードで行なわれたことである。

 フィッシャーモードというのはチェスの元世界チャンピオンで日本とも悪縁?が深いボビー・フィッシャー氏が提唱した持ち時間の設定法であり、最初に一定の持ち時間を持つと共に一手指すごとに一定の持ち時間がプラスされるというシステムである。
 これは考えてみると切れ負けのやりきれなさを無くすと共に、競技時間を主宰者の都合になるべく合わせるという矛盾する要素を両立させる実に合理的なシステムであり、両立という意味ではチェスよりもむしろ囲碁、特にアマチュアの大会に向いていると思う。

 切れ負けを防ぐためには秒読みが一般的であり、最近では秒読み機能付手合い時計も普及してきたが、30秒の秒読みだと双方で200手の秒読みだと最大100分、10秒の秒読みでも最大30分以上のエクストラタイムが生じてしまう。これは秒読みになると打つ手が決まっていても次の手以降も考えるために(実際にはなかなか考えられないのだが)秒読み時間いっぱいまで使ってしまうからであり、フィシャーモードならそのような無駄な時間は発生しない。

 少し考えるとわかるように、フィッシャーモードでは最初の持ち時間を長めに1手あたりの追加時間を短めに設定するとトータルの所要時間のバラツキが小さくなるが、将棋のような終盤での詰筋を読むのにたっぷり時間がほしいゲームと反対に、囲碁では終盤にそれほどの時間は必要としない。
 例えば2時間以内で終わらせたい試合なら持ち時間を50分、1手当たり3秒の追加と設定すると300手の碁なら115分以内で終わる。350手の超長手数局になっても2時間はかからない。また1手打つごとに3秒追加されればギリギリまで時間を使っても時間切れの心配はないし、終盤はほとんど1秒で打てるとすると1手打つごとに2秒ずつ持ち時間が増えるので、それをためておけばどこかで手所が生じたときに考えることができる。3秒という設定が短すぎるなら45分―5秒でもいいだろう。

 チェスの終盤に必要な一手あたりの最低の考慮時間は将棋と碁の中間くらいであるが、それでもフィッシャーモードが主流(早指戦が中心であるが)になってきた。囲碁は上記のようにチェス以上にフィッシャーモードに向いており是非採用してほしいものである。
 また世界アマ方式とかいうクラシカルチェス(早指しでないチェス)のルールをわけもわからないまま採用した最悪の持ち時間システムはもういい加減にしてもらいたい。
 なおチェスでは序盤は定跡通りに指して時間をためておいて中盤〜終盤に勝負という考え方から30秒−30秒といったフィシャーモードの設定の試合もよく行なわれている。

 フィッシャーモードを採用するにあたってはそのモードをソフトに入れた時計が必要であるが、まだ日本で発売されている時計では対応している機種は少ないようである。現在のデジタル式手合い時計のソフトを少し組みなおすだけであるから、ほとんどコストアップにはならないのでぜひメーカーの努力に期待したいものである。

コメント(8)

はじめて聞きました。きちんと分かってないですが、よさそうな方法ですね。
yahooゲームの将棋がフィッシャーモードです。最初、見慣れ無いけど合理的なシステムだと感心して将棋コミュで聞いたらだれかがそれはフィッシャーモードだと教えくれました。
対局時計では現時点では難しいけど、ネット対戦では合理的だから普及するのでは。同じ対局時間でも持ち時間+秒読みより時間を使うべき所に集中して使えるので、内容のある対局ができると思います。
play go toもこれだった気がする
かっこいいな・・・フィッシャーモード・・・
釣り師?
はじめましてわーい(嬉しい顔)
一手打つ事に時間が増えたらノータイムで打つ人は、持ち時間がかなり増えますね
アマチュアの大会には、 適してるルールかもるんるん
>チェスのすべての競技(及び中国象戯の一部)がフィッシャーモードで行なわれたことである

wmsgにドラフツで参加しました。フィッシャーモードでした。
chessのFisherが提案した方式です。
日本製の時計は機能がたくさんあり、ビョウヨミ(音声付)など、コストがかさんでいるようです。
北京で感じたこと、音声は不要ということ。音は他人の対局の邪魔になるため。それと棋譜をつけることは選手の必須条件、日本の囲碁将棋は棋譜のつける習慣がありません。改善すべきでしょう。
その点、今年度の日本の連珠名人戦で、名人が自ら棋譜をつけていたことは有意義でした。
 世界タイトルマッチですら棋譜を対局者自身がつけるというチェスの習慣は、何手以上云々だったらというドローのルールや何手で何分という持ち時間のシステムからきたものでしょうが、記録を残すという意味では有意義だと思うものの、囲碁・将棋に慣れた感覚ではちょっと抵抗があるかもしれません。
 まあフィッシャーモードがデジタル手合時計で簡単に採用可能なのですからそのうち自動的に棋譜が残るデジタル碁盤も開発されて…となるとこれはネット碁に近いかな。
 職場では隣の同僚との会話・挨拶もメールでという笑い話を思い出しましたが、そのうち笑い事ではなくなるかも。

>自動的に棋譜が残るデジタル碁盤も開発されて

WMSGではチェス、チェッカー・ドラフツ ではトップレベルの対局では自動的に棋譜が作成され、世界中に発信していました。ブリッジでも観客には大画面でトーナメントの実況が公開されていました。
 先日はじめてフィッシャーモードの時計で対局する機会があった。
 実に快適である。
 45分−5秒の設定だったので、250手の局なら110分程度、300手で115分程度、350手でも120分以内には必ず終了する。
 アマチュアの試合は通常一人1時間前後だから、この時間設定なら試合時間が延びることがなく主催者側にとっては好適である。これが持ち時間45分・秒読み30秒の通常の?設定だと、もし100手目でお互いに秒読みになり350手まで一杯に考えると3時間半ほどかかってしまい主催者にとっては悪夢である。
 また選手にとっても時間をギリギリまで使ってしまっても、終盤は最低でも5秒考えられるのだから、安心して勝負所で時間を使うことが出来る。また途中で時間がほとんどなくなっても簡単なところでノータイム着手を続ければまた時間をためておくこともできる。

 チェスでは20分―30秒といった設定でどちらかというと手数に比例した持ち時間を与えるという発想らしく、これは将棋と違って終盤戦が長い局(ポーンレースが延々と続く)と短い局(駒損すれば実質的にジエンドなので終盤らしきものはない)の差が極端であるためと思われる。このために何手以内に何分というルールが主流であったが、現在はフィッシャーモードに駆逐されつつあるようだ。
 
 これに比べると囲碁は終盤の性格が全く違うので、追加時間を短くすることにより試合時間の均一化ができるという更なるメリットがある。
 まさにフィッシャーモードというのは、一日に何局も打つアマチュアの囲碁大会にぴったりであり、ぜひ普及してもらいたいものである。

 なおその時計はフィッシャーモード以外にも、切れ負け、秒読み、秒読み+考慮時間数回、何手以内に何分とあらゆる方式に対応していたが、通常のデジタル時計にソフトが少し加えられているだけであるから、コストアップの要素はどこにもない。値段を聞いてみるとネットを通じて輸入して5000円程度とのこと。

 これが普及すれば、時計をめぐるトラブルや不満はほとんど解消されるであろう。

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