ドナルドボーリングクラブコミュの12月13日　三宮大会

2011年12月13日、ラウンドワン三宮店にてボーリング大会が行われた。

この日参加したのは、夜からチーム飲みを控える高橋大大とさとし、そして小西さんの３人であった。

「学校終わってからチーム飲みまで時間があるので、ボーリングしましょう！！」と非常に爽やかに誘ってくれたさとしであったが、この日は参加者３人という厳かな雰囲気の中で大会が始まった。

それぞれのスコアの詳細とアベレージは以下の通りである。

大大　 189 165 155 135 124 Avg 153.6

さとし 168 121 144 112 130 Avg 135

小西さん134 167 141 143 157 Avg 148.4

上記のように、ハイスコアは高橋大大の189、アベレージでも153.6で高橋大大がトップに輝いた。

先ほど非常に厳かな雰囲気の中で始まったと申し上げた今大会であるが、最近にはなかった熱いものを感じた大会であった。

特筆すべきなのはまず小西さんの爆発である。

この日、小西さんは自宅にて鍋をするという通称「小西鍋」を企画していた。

しかし、研究室の教授に呼び出されてしまう事で不参加となってしまう。

ところがどっこい、当日になって教授から約束をすっぽかされてしまい、小西さんの怒りのボルテージは最高潮に。

次々とストライクを奪取し、アベレージ150に届き得る所まで上り詰めたのは、まさに「鬼の良太」ならぬ「怒りの小西」と呼ぶべきだろう。

喜び、悲しみ、苦しみ、痛み、妬み、憎悪、不安、怒り・・・

常々高橋大大は「ボーリングは気持ち」と豪語しているが、これまで陽の目を浴びる事が少なかった小西さんの大躍進を間近で見て、気持ちというものがこれほどまでに自分の力になるという事を改めて学んだ。

また、右隣のレーンに50～60代と思われる男女６人ほどが１ゲームだけプレイをしていた。

その中で、ボスと思われる60代の眼鏡で中肉中背の男性のニックネームが「もっちゃん」である事に気付く。

「もっちゃん」は投げる順番も最後、スコアもただ一人150オーバーで、おば様達の黄色い声援を一人占めしていた。

この日ハイスコア、アベレージでともにトップに輝いた高橋大大。

しかし、前日の晩から１３日にかけて、自宅から失踪し、２２歳にして人生で初めて捜索願いを出されるという失態を犯す。

この日のチーム飲み終了後、自宅へ帰る道中に地元の友人と偶然会い、

「お前、生きとったんか！！」

と言われ、近しい友人や、そのご家族の方共々に多大な心配をかけてしまっていた事実を知る。

幸い、自宅で事情説明を行う事で和解したが、まさか自分の行動によって一国の政府を動かしてしまうとは思ってもみなかったというのが本当の所である。

心配をかけた友人に謝罪のメールを送ると、

「お前の母さんにどういう言葉をかけたら良いのか考えてた。」

「葬式での挨拶考えてたのに・・・。」

と心優しい言葉を返され、安らかな気持ちで眠りについた。