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小説を書くぞっ!!コミュの堕天使の翼〜Wild Angel's Story 制作設定資料

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 今にして思えば、穴だらけの設定資料です。ああ、どうしよう・・・。

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<Angels' World>
 ここは神と天使の世界である(そうは言っても、人類が勝手にそう呼んでいるだけだが)。
 なかでもWild Angel、彼らは人類からは「堕天使」と呼ばれる。
 Wild Angelの所属するのは惑星運行管理局にある特務機関で「神界」と呼ばれおり、これは地球をコントロールすることを目的とし、彼らはその管理下にある。
 「神界」の中にはギリシャ、北欧伝説、エジプト神話、古事記などに出てくる神々も含まれるが、Wild Angelsとは対等の立場である。神々は人類を導く道しるべであるが、彼らWild Angelsはその道へと進む方法を、人類自身の手によって行えるよう、実際の指導をその役割としている。
 人類にとって堕天使というと悪いイメージしかない。その理由として、旧・新約聖書の中にある堕天使(ルシフェルなど)の記述があげられる。
 最初、忠実な神の御使いであったのに、自分のその美しさ故、神に反旗をひるがえし、地に潜ったため、堕天使と呼呼ばれるようになった。そして、人間をそそのかす困った存在であり、神の敵だと後ろ指をさされ、「神をも恐れぬ不届き者」とされている。
 大嘘である。
 しかし考えてみれば、もともと神とは役割が違うだけであり立場は対等なので、ある意味「神をも恐れぬ」という表現は正しい。
 
 ちなみに、この件に関する神界の見解は、こうである。

「ルシフェルは今でも私どもの大切な天使の一人です。結論から言えば、あれはキリスト教信者の暴走です。それを彼らキリスト教信者は、自分たちの過失の隠蔽と信者獲得のために、あのように歪曲して伝えたと思われます。言語道断たる愚挙といえましょう。もちろん、当局のヤハウェ、イエスの両名には厳重に注意しています。本件は、彼らの能力を超えてしまっていたようですが、彼らを赴かせたのは我々で、その責任は我々に帰するものです。私どもの監督不行届によって人類に混乱を招きましたこと、伏してお詫び申し上げます。さて、話は変わりますが、本件を見ましても人類はまだまだ未成熟であることは明らかです。しかし、逆に、成熟の余地のある世界とも言えるでしょう。ついては・・・・」


 Wild Angel、及びその他の天使達、並びに神々は、等しく両頬にその能力に応じた色のマークがある。特にWild Angelの地球での特徴は、背中に縦に細長い痣(翼の名残)があり、両頬にはその能力に応じた色を持つ、菱形のマーク(痣)がある。
 クフ王、クレオパトラ、釈迦、キリスト、アーサー王、諸葛亮、卑弥呼などがWild Angelであった。また、人類世界で現代の先進国の歴代元首は、例外なく彼らの影響下にあった。
 彼らは、より上位の意思決定に基づき人類の胎児に融合する。出生後は自分自身とWild Angelの2つの人格を持つことになる。彼らは自分の人格の宿る人間を「パートナー」と呼んでいて、そのパートナーが自分の中にある彼らの存在に気付くまでには時間のかかる場合もあり、その間、彼らは一切の活動を停止せざるを得ない。その間に、パートナーの生存が危ぶまれる場合、彼らはオペレータを通し、そのパートナーとの人格と入れ替わって事を処理する。あくまで非常的手段であり、普通はその様なことはしない。
 仕事はパートナーが覚醒してから始められるが、その覚醒後、いちいち騒がれるのを嫌がって頬のマークを消しておく場合がある。人類でいる場合は目立ってしょうがないし、ばれたとき、その都度、記憶調整を神界のオペレーターに依頼すると、あまりいい顔をされないからだ。
 その仕事は、おおむね、人類を惑星の運行に基づいて導くことにあり、彼らの特異な能力は、その時でないと発現しないが、時として、パートナーの感情に左右され、予想外の能力が発動する場合も有る。それがWild Angelと呼ばれる所以だ。
 その彼らの能力は、人類で言うところの超能力といわれる類のものであり、それぞれ、

ラベンダーバイオレット・・・サイコキネシス〜Psychokinesis〜(40%)
     スカイブルー・・・テレポーテーション、タイムトラベル(25%)
    ライトグリーン・・・テレパシ〜Telepathy〜、サイコメトリ〜Psychometry〜、              ヒュプノシス〜Hypnosis〜(20%)
     ワインレッド・・・クレヤボヤンス〜Clairvoyance〜(15%)

となっている(カッコは構成比)。
 両頬にある菱形のマークは二つ以上の色を持つことはない。しかし、だからといって他の能力がないというのではない。マークの色は、その能力が突出して優れていることを意味する。
 人類の能力を遙かに凌駕した彼らの中では、これらは個性の一つとして認識されており、特別なもの、他より優れている、選ばれたというようなエリート意識はない。また、彼らは仲が良く、喧嘩は絶対しない。どんな些細なことであれ、すればそれは宇宙レベルであり、惑星が消滅するということを彼ら自身良く知っているからだ。もとより彼らの遺伝子の中には、不幸を二度と起こさないための行動倫理が組み込まれている。
 地球の地震を含めた天候も、局地的なものは個々の彼らの手によってコントロールされているが、全世界的な惑星規模のものは、彼らを統括する神界のある、惑星運行管理局で制御される。


<History,Life,Structure,Society.Technology And Education>

・History
 人類の誕生よりさかのぼること200億年。現在の彼らの住む宇宙の生まれる前のことだ。他の宇宙の恒星系にあった、水と大気が存在する地球とよく似た惑星に、丁度人類が誕生したように彼らも誕生した。だが、人類とは全く別の進化の過程を経た。というよりは人類が捨て去ってしまった機能をそのまま持って、明らかに無駄なものだけを排除するという形の進化を辿った。それが今の彼らの、人類にはない能力である。


 彼らは、自分たちのいる宇宙の発生と来るべく終焉を知った。そのときから彼らの、他の宇宙への移住計画が立ち上がった。
 その間、現在の人類と同じようにありとあらゆる辛酸をなめ尽くし、自分達の人口の三万倍に匹敵する惑星を破壊し、50000個程度の恒星系を消滅させ、2つの銀河を塵にした。
 当時の記録は残っていないが、これを契機に他の宇宙にも存在する彼らと同じような人たちとAll Universes Council(全宇宙評議会)が組織された。この評議会で宇宙や彼らの居住する惑星の運行や倫理に関する取り決めがなされ、直ちに運用を開始するに至った。しばらくして彼らはそれら取り決めに基づく惑星単位の運行論理、行動倫理を遺伝子レベルで生体に組み入れることができた。
 そして彼らの発祥した宇宙が終焉を迎える2億年前、つまり今から約30億年前、現在の地球への移住を成功させたのである。
 彼らの能力を以てすると惑星の軌道を変えるなど、いともたやすいことだったが、実際の問題は、彼ら全部をどうやって他の宇宙へ移動させるかだった。そのため原子変換とエネルギー伝達・変換技術が開発された。

・Structure
 彼らのいる惑星は太陽系第三惑星の地球だ。ただ、人類とは、全く違う世界である。丁度、時空の裏側というのか、紙の表裏のようにして存在する。従って時間、距離などの単位は人類のそれと同じものを使う。正確には彼らを使っていたものを人類が使い出した、というのが正しい。

・Society & Technology
 神界はWild Angelsを統括する機関であるが、特に人類対しての指導を行う。具体的には、人類に影響を与え、地球を本来の状態にしようとするものだ。なぜなら、人類側の事象の影響が、彼ら側にも影響を与えるためだ。特にここ100年ぐらいは、無視できない影響が出ることが予想されだしている。
 彼らを取り巻く世界にも、人類同様の社会がある。国のような区別はなく、単一の生活集団として構築されている。
 当然、神界のある惑星運行管理局以外の管制機関もある。食料需給管理局、建設経済運輸局、法務局、エネルギー管理局、福祉厚生医療管理局などがそれである。また、衣食住などのために各種の職業も生まれている。
 生活を営む上で必要なエネルギー、例えば社会インフラや建物の空調や日々の料理などに使われるエネルギーは、太陽から全てをまかなう。
 太陽から発せられる膨大にして無尽蔵と思えるエネルギーを、収集、変換、転送、備蓄するシステムが設備されている。
 彼らの住む地球の衛星軌道を周回する太陽電池パネルとエネルギートランスポートシステムは、太陽から何の遮蔽物も無しにやって来る光線や熱によって励磁された電気エネルギーを、上空50万キロメートル(月の衛星軌道の外側)の軌道のから無損失で地下20キロメートルにあるバッテリーに転送、充電する。このシステムの技術は宇宙空間だけにとどまらず、地上に於いても同じように利用されている。従って、地上にはエネルギーを伝達するための媒体、人類で言えば電線やケーブルなど、が存在しない。
 全てのエネルギーはこうして彼らの生活圏の隅々まで供給されるのである。
 また、彼らは生体エネルギーを細胞レベルで伝達できる手法を開発している。これは人類で言うと、人と人とのあいだで血液や酸素の交換をすることに等しい。より具体的に言えば、食物を摂取することによって得られたエネルギーを他者へ分け与えることが出来るのである。
 その技術を背景に、彼らは原子レベルの物質変換技術をも持っている。人体を別の物質に変換しそれをまた元に戻すなどが当たり前に可能だ。Wild Angelがパートナーと一緒にいるときなどそうである。この時彼らは意識や肉体をパートナーの内部に、しかも影響の無いようにしてとどめている。必要に応じてパートナーの外部に出すこともある。もちろん原子レベルでの変換技術であるから、パートナーの中にあるときのパートナーの質量増はやむを得ない。しかしそれでも、パートナーの中にいるときの彼らだけの質量は200gを越えない。そして彼ら自身のエネルギーは、パートナーが摂取する食物などから同様にして補給する。総質量でも200gをこえないのでパートナーには全く影響を及ぼさない。実際、パートナーがダイエットを始めてもその影響はほとんど無いが、パートナーを心配する彼らは、パートナーの意識中枢に無理なダイエットは止めるように働きかけるのが常である。
 なお、その技術によって人類の知らない彼らが生み出した元素も200種以上ある。しかし、「あまりやる意味がない」、というのはエネルギー管理局長の言だ。
 また、各種公共交通機関も整備されているが、ほとんど全てがサイキックによって運行される。たとえテレポーターといえど、誰もが公共交通機関を利用する。しかも、それらは全くエネルギーを使用することがない。
 従って、彼らの住む世界は水や草木が多く、建物も簡素だ。どこへ行っても、まるで風光明媚な観光地のようだ。もちろんその中にも観光地や温泉は存在するし、農作物や海産物も豊富だ。
 彼らの世界では資本や利益や財産という概念がない。衣食住に必要なものは、全てそれ専門の管理局から供給される。希望を言えば希望するだけの供給を自由に受けることが出来るが、人類より遙かに成熟した彼らは、そんな必要をまったく感じない。自分たちの必要以上に摂取することがないため、動植物の生態系、及び循環のバランスは、ここ60万年狂っていない。
 もっとも彼らも、化粧やお洒落を楽しむし、外で食事もすれは酒も飲む。そのための産業は人類と変わらず存在し、人類と同じように消費活動を行っている。ただ違うのは、なんら利益を求めいない、ということだ。利益のため産業があるのではない。人類より遙かに成熟した彼らは、自身が喜びを得たいだけなのだ。

・Life
 成人は20歳。結婚制度もある。大多数が家族を持ち、人類と同じように生活している。父親や両親は仕事に出かけ、子供達は学校へ通う。ただし平均寿命は3000歳で、彼らの成人後の肉体的加齢は人類の約30倍ほど遅くなる。人類の肉体が30年加齢すると彼らの肉体は1年加齢する計算だ。
 これでは彼らの人口は無制限に増加するが、そのため、人口管理局によってその人口が一定範囲を推移するように、彼らの転生がコントロールされている。また臨終の際、彼らは転生前の記憶を残すかどうかを選択できる仕組みとなっている。
 そして、だれもが等しく(人類で言う)超常能力を持っている。また、彼らは特定の言語を持たない。その必要がないくらいにテレパシーを土台にしたコミュニケーションシステムが確立されているため、各自が好きな言語を習得するし、歴史、文芸、娯楽、芸術、教育など、必要なときには英語を使用する。中には日本語や韓国語、ヘブライ語を使うのも見受けられるが、瞬時に彼らの能力によって翻訳されるため、全く問題なくコミュニケートされる。
 そのほかのことは、人類と変わるところはない。家族旅行や友達同士の旅行など、休暇を取ってバカンスへ出かけることだってある。
 彼らはその必要に迫られない限り、自らの能力を使うことがない。体を動かせば事足りるなら、そのようにする。先に述べたとおり、テレポーターも自らの能力を使うことなく、人類と同じように移動するし、テレパシストは個々のプライバシーを尊重することを決して忘れない。また、タイムトラベラーも歴史を変えるようなマネはしない。
 万が一に備え、法務局がそれら事故の発生や犯罪利用を監視し、裁判機能もあるのだが、組織発足以来、犯罪、事故、裁判に関する局のメモリーは空っぽであり、局員達は暇をもてあましているのが実情だ。
 人類なら、そんなところは潰してしまえと、なるのだが、我々より成熟した彼らは、その必要性を保険のように考えている。犯罪など無いが、あったときに困る。だから局員には可哀想だけれど、絶対必要な組織だと誰もが納得しているし、従事する者達もそれを承知している。
 口喧嘩すらしない彼らなので、警察機構も要らないし、政府も要らなければ、もちろん政治家を選出する必要もない。必要があれば、各自がテレパシーで意見を出し合い、法務局がそれをとりまとめ決定を下す。その決定内容もテレパシーによってリアルタイムで伝達される。ただし、これらは成人に限る。
 彼らにしても、自分たちの世界をより良くしようとするので、いつも法務局からは建設的で充分に納得できる決定が伝達されてくる。もっとも、ここ1000年はそのような動きがない。

・Education
 彼らの中に競争原理は働かない。従って受験という概念がない。ただ、5歳から成人を迎えるまでは学校での教育を受ける義務がある。
 もっぱら、自分たちの世界や能力の歴史と原理、そしてその功罪、太陽系をはじめとするおもだった恒星系の歴史と現状、自分たちの地球や人類に対しての役割や、地球がこの先どうなっていくか、そのために我々は何をどうしなければならないか。また、人類より遙かに優れた数学をはじめとする科学理論がたたき込まれ、各自の能力を向上させるためのトレーニングが課せられる。
 もとより人類より成熟している彼らは、子供の時においても実に仲がいい。どんなことを考えていてもみんなに筒抜け、という状況は彼らを例外なくおおらかにしていくし、そのため(これまでそういったことはなかったが、たとえあっても)悪いことは考えることが出来ない。だいたい、悪いことの概念が彼らの中にない。自分の持つ能力を活かした相互扶助の精神性は、現在も遺伝子レベルで存在し、彼らの魂に脈打っている事は疑う余地がない。ひとたび、口喧嘩でもしようものなら、天変地異を人類にもたらすことを、生まれたときから本能で知っている。





参考資料
  「宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった」  佐藤勝彦 著(PHP出版)

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