ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

Jose Giovanniコミュの「掘った奪った逃げた」BY アルベール・スパジアリ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ジョゼジョバンニの映画は、「穴」とか「ル・ジタン」
とか好きな映画がたくさんありますが、中でも、
「掘った奪った逃げた」は最高に面白かったです。

数年前、ヤフオクで「掘った奪った逃げた」の原作本
を見つけて読んでみました。開高健も絶賛したという
原作本ですが、なんと逃走した銀行強盗本人によって
書かれています。

「掘った奪った逃げた」は作者であり、銀行強盗本人
である、アルベール・スパジアリ自身のによって
半自伝的に書かれているのですが・・・

読めば読むほど、スパジアリのたどった人生の複雑さ
と彼のシュチュエーションの複雑さに引き込まれました。

ジョバンニは、「掘った奪った逃げた」で主人公を
左翼の革命家として描いていますが、実は主人公は、
バリバリの右翼なんです。

スパジアリは・・・
インドシナ、アルジェリアと転戦し青春を戦争にささげた
イタリア系フランス人で、「ジャッカルの日」でも有名に
なったフランス軍部の秘密結社OASの元メンバーでした。

結局、軍法会議と投獄によって共和制政府にこてんぱんに
痛めつけられたスパジアリは、カメラ店の店主としてしが
ない人生を生きるはめになるのですが・・・

それでもなお彼は、フランス国内でひそかに民族主義運動
を行っていて、イタリアやスペインでテロを起こす右派
テロリストに武器を中継していました。また昔の仲間は傭兵
ばかり、そういう仲間たちを集めて、地元マフィアとタッグ
を組んで銀行強盗を実行します。

成功後、スパジアリは日本に旅行しています。
あるいは、すでに日本に逃亡していたイタリア人テロリスト
(ファッション系企業を起こして後に帰化)を尋ねたのかも
しれません。

結果、逮捕され、仲間(アルジェリア少数民族のビキ)に
よって救出されるという脱走劇を演じるのですが・・・

その後のスパジアリの人生には後日譚があります。

チリのピノチェト政権の処刑部隊として悪名高いDINA
のメンバーで殺し屋のマイケル・タウンリーの調書の中で
、DINAのメンバーの中にアルベール・スパジアリがいた
と証言があるのです。(CIAの公開文書内)

このようにスパジアリの人生は映画以上に冒険に満ち溢れて
おり、逃亡後も彼は彼の生き方を貫いたのです。

コメント(1)

チャッキーさん
はじめまして。この作品の詳細なご説明を有り難うございます。
スパジアリの素性、真実の姿にビックリです。
映画はチェス好きのソワザン・ユイットの印象からも、
確かに左っぽく見えました。

日本に帰化したイタリア人テロリストは、名前が出てきませんが
一人いましたね。

それにしましても、あの映画…。のどかなオープニングタイトルに
びっくり仰天。
映画借り間違えたか!と、レンタル屋から借りたビデオを見直して
しまいました(^^)。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

Jose Giovanni 更新情報

Jose Giovanniのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング