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カウンターテナーズ&・・・コミュのOld English Carols

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Old English Carols


メゾソプラノ
波多野睦美

リュート
つのだたかし


2008年12月23日(火)14:00
STARNET ZONE


プログラム


Christmas Carols

今日キリストは生まれたまいぬ  グレゴリオ聖歌
Hodie Cristus natus est  Gregorian chant

忘れずに  イギリスのキャロル
Remember  English Carol

マリアのひざに眠るこの子は?  イギリスのキャロル
What Child is this?  English Carol

バラが一輪咲きいでた  ドイツのクリスマスソング
Es ist ein Ros entsprungen  German Christmas song

聖し この夜  F. グルーバー
Silent night  F. Gruber


Old English Songs

サリー・ガーデン
Sally Gardens

カッコー
The Cuckoo

愛の神々よ
Ye Gods of Love

夏のなごりの薔薇
Last rose of summer


Lute songs by John Dowland

彼の金髪が
His golden locks

暗闇に私はすみたい
In darkness let me dwell

時よ しばらく立ち止まれ
Stay time awhile

愛の神よ、見たことがあるか?
Say, Love, if ever thou didst find?


アンコール

スカボローフェア
流れは広く


雪こそ降っていないが、外はかなり寒い。
定員60人という狭い会場。
しかし、リュートの響きを聴くのにはこれぐらいが最適かもしれない。

プログラムは三部構成で、最初はクリスマスキャロル、次にイギリス古謡(「カッコー」以外の3曲はアイルランドとスコットランドの古謡であってイングランドの古謡ではないので、「イギリス」古謡というのは変である)、最後はダウランドのリュートソングとなっている。

グレゴリオ聖歌Hodie Cristus natus estのアカペラでコンサートは厳かに始まった。
音合わせをせず、続いてイギリスのキャロルが2曲。会場は響きがよく、リュートの音色もはっきりと聞こえる。
「マリアのひざに眠るこの子は?」は「グリーン・スリーブス」の替え歌である。
「聖し この夜」。最後の1コーラスを波多野は日本語で歌った。

「サリー・ガーデン」と「夏のなごりの薔薇」はどちらもアイルランドの国民的トラッドソング。「愛の神々よ」はスコッティシュトラッドソング。
美しい曲だがいずれも悲しい曲ばかりであると波多野が説明する。
「サリー・ガーデン」を初めて波多野の生の声で聴いた。
ウイリアム・バトラー・イェイツの詩はアイルランドの老婆が歌っていたものを整理したものだという。Sallyとは柳のことである。初恋の苦い体験を思い出し悲しむ歌。
「夏の名残の薔薇」は日本では「庭の千草」の曲名で知られているが薔薇がなぜか白菊に置き換えられていると波多野が説明する。この曲も最後の1コーラスを波多野は日本語で歌った。
余談:この曲に付けられたトーマス・ムーアの詩は、友人が次々に去っていき、最後に残った自分を一輪の薔薇にたとえたものである。クリミヤ戦争で兵士達の間で歌われだしたという。当時アイルランドやスコットランドはイングランドの支配下にあり、アイルランド人やスコットランド人は「イギリス」軍の兵士としてかり出されたのである。「ビルマの竪琴」で日本軍と「イギリス」軍が交戦中にこの歌を歌って泣くシーンがあるが、クリミヤ戦争と同様にアイルランド人やスコットランド人が「外人部隊」として出征させられていたという背景を知れば、この曲を歌うという意味がよくわかるであろう。
「愛の神々よ」はタブラトゥーラの録音で聴いていたがやはり生で聴くのは初めてである。
恋人の死を嘆く絶唱。消え入るような高音で歌うリフレイン。

最後はおなじみのダウランドの歌曲集。
演奏前に、つのだが簡単にリュートという楽器の歴史を語る。
ダウランドの歌曲はいずれも小曲ながら哀愁に溢れたものばかりである。
彼はは王室付きのリュート弾きに就任できない我が身を嘆いてこれらの曲を作曲した。しかし、自分の望が叶ってからは、創作欲は衰えたという。

アンコールまで含めて1時間であったが、途中で休憩もなく、内容が濃いコンサートであった。

コメント(7)

アイボリー系の淡い色調のチャイニーズタイプのドレス、裾に一工夫してあって
背後の床に流れる襞が美しい。靴もアイボリーの布製のエレガントなヒール。
いつもの波多野さんのお衣装とは趣向が変わって、いかにもクリスマスソングを
歌うにふさわしく感じられる。

会場は民家を上手く改良して作ったのだろう、大きな梁が3本しっかり屋根を
支えている。
白壁もキャロルを聴くにふさわしい清楚さ。

登場した波多野さん、手には黒い革表紙の“聖書”と見まごう書。

“息をするように”最初の歌が波多野さんの口から流れ出る。
なんの準備もなく、すーーーっと歌が流れ出る、ごく自然に、
なんの気負いもなく。

曲と曲との合間に入る波多野さんの語り、これが実にいい!

特に意識もせずいつも聞いていたのだが、車を運転中、
お風呂にくつろいで入っているとき、突然あの波多野さんの淡々とした
語りが耳によみがえる。
深みのある声でゆっくり語る曲の解説、あぁ、あれもまた彼女の『歌』
なのだと、発見。

今回も曲に関する語り、淡々と、でもとっても印象深い語り『歌』で
あった。
会場のSTARNET ZONE は栃木県益子町、城内坂を通り抜けて
大川戸に通ずる須田が池の急な坂を上り詰めたところに位置する。

60席ということで、あっという間に満席だったと思う。

でも、それだけにとっても贅沢なコンサートだった!
「サリー・ガーデン」の波多野・つのだの映像をみつけました。
http://jp.youtube.com/watch?v=lxjXPMNtp6o
会場はどこなんでしょう。中国語でも字幕がついているから放映したものなんでしょうね。

日本語に翻訳した歌詞で歌っているのは故・坂庭省悟のものをみつけました。
http://jp.youtube.com/watch?v=cTNGDoH-JDU

この訳詞は高石ともやによるものです。
曲名は「初恋」と付けられています。

柳ゆれる庭の美しい人よ
通りすぎた素足の白さばかり残る
春の花匂うままに心うばわれて
想いとどかぬ恋よ はじめてのひとよ

川のほとり行けば夏の日が暮れる
肩にふれたその手の白さばかり残る
夏草の騒ぐままに心うばわれて
想いとどかぬ恋よ ただ涙ばかり

坂庭省悟は日本を代表するフォークギタリストでしたが癌で近年亡くなりました。
「花嫁」の作曲者としても知られています。
ついでに、アイリッシュトラッドグループclannadの結成40周年記念ライブの映像をみつけました。
ヴォーカルはenyaの姉のモイア・ブレナンです。
http://jp.youtube.com/watch?v=d02dI9jBz3A

いや、携帯でばっかり更新しているから画像が貼れることを知りませんでした。

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