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マエストラ西本智実(指揮者)コミュのくるみわり人形

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西本智実 プレゼンツ 「くるみ割り人形」 The Nutcracker
チャイコフスキー作曲 全曲版
アルバム・タイトル:「チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」作品71(全曲)西本智実 指揮
日本フィルハーモニー交響楽団 世界を躍進中!
今、注目の西本智実がこのクリスマスに贈る意欲作

チャイコフスキーの傑作「くるみ割り人形」に対して長い年月をかけてイメージを膨らませてきた西本智実。
この録音は、全曲演奏を通して、その作品が伝えようとする本質に迫ります。
ストーリーを洗い直し、細部の演奏にこだわり、独自の世界観の表現に挑戦する意欲作となっています。
この楽曲は、チャイコフスキー最晩年に作曲されました。同じ時期には「悲愴交響曲」も作曲されています。
この対照的ともいえる作品を同時に作曲した作曲家の深層から導かれるものは何なのか。
西本智実が温めてきた「くるみ割り人形」のイメージの回答がこのアルバムには込められています。

西本智実 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
新座少年少女合唱団
2008年8月18日−20日 IMAホールにて収録
2008年11月5日発売
限定盤《特製ケース、西本智実ポートレートブック付》KICC-90715/6(2枚組)定価4500円
通常盤 KICC715/6(2枚組) 定価3800円

西本智実が魅了された「くるみ割り人形」とは?
『くるみ割り人形』 物語をめぐって 垣花 理恵子
(ライナー・ノーツより)

あらすじ・・・・・
■『くるみ割り人形』(2幕3場の夢幻バレエ)
〔第1幕 第1場〕クリスマス・イブ。裁判官ジルベルハウス邸の広間。裁判官夫妻と今宵のパーティの招待客がクリスマス・ツリーを飾りつけている。やがて壁のふくろう時計が時を告げ、ツリーが魔法をかけられたように明るくなる。扉が開き、入室を許された子供達(夫妻の子供、フリッツ、クララとその小さな友人達)が広間になだれ込み、飾りつけの美しさに息を呑む。次いで子供達は行進曲に合わせて贈り物を受け取る。
 仮装した一群の新しい招待客が広間に入ってくる。皆が夢中で踊っていると、フリッツとクララの名づけ親、ドロッセルマイヤーが一人遅れて登場し、その場の空気が一転する。ドロッセルマイヤーは風体異形、恐ろしいような滑稽なような、不可思議な老人である。子供達は怖がりながらも好奇心を隠せない。
 幼い兄妹への名づけ親の贈り物は、数体の機械仕掛けの人形だった。大きな女のお人形はクララ用。兵隊人形はフリッツ用。ドロッセルマイヤーがネジを巻くと人形は生きているように動き出す。さらに男女対の悪魔人形(あるいはアルレッキーノとコロンビーナ)が贈られるが、このような素晴らしい玩具で遊んではだめだと両親に取り上げられてしまう。子供達を慰めるためか、老人はポケットからもう一体、ちっぽけな人形を取り出す。くるみ割り人形である。
 一目見た瞬間、クララはこの人形に惹きつけられる。ドロッセルマイヤーが人形にくるみを割らせる。がぜん興味を覚えたフリッツと、クララは人形の取り合いをする。特大の堅いくるみをフリッツが無理矢理口に押し込んだので、人形の歯が折れてしまう。とたんに関心を失い人形を投げ捨てるフリッツ。
クララはくるみ割りを拾い上げ、優しく撫でながら人形用のベッドに寝かせて子守唄を歌う。そんなクララをからかうように、フリッツと友人達は玩具のラッパを吹き鳴らして部屋中を駆け回る。
 間もなく大人達は「グロスファーター」をひとしきり踊り、パーティはお開きとなる。客は去り、兄妹もとっくに寝なければいけない時間だ。くるみ割りを寝室に連れていくのを禁じられたクララは、人形を残して悲しげに去る。
 無人の広間。窓から白い月光が射し込んで、ツリーの飾られた部屋を照らしている。やがて寝巻姿のクララが広間に戻ってくる。怪我をしたくるみ割りが心配で、ベッドを抜け出してきたのだ。と、壁のふくろう時計が羽ばたいて、午前零時を告げる。ふくろうはいつのまにかドロッセルマイヤーにとってかわり、嘲るような笑みをクララに向ける。何かが起こりそうな不穏な気配。
案の定、夥しいねずみが至るところから出現する。クララはくるみ割りを連れて逃げようとするが、体が思うように動かない。クリスマス・ツリーがぐんぐん大きくなる(あるいはクララがどんどん小さく)。広間はすでに魔的な空間となり、命を吹き込まれた玩具やお菓子の人形達がねずみ軍と戦闘を始める。鋭い歯が菓子パン人形を噛み千切り、ねずみの王様が登場する。くるみ割りは軽騎兵や砲兵を指揮して形勢不利の戦闘に加わるが、戦況は混乱を極めるばかり。クララはくるみ割りを助けようと、片方の室内履きをとっさに脱いで、ねずみの王様に投げつける。悲鳴とともにねずみは消え失せ、クララは気を失う。
意識が戻ったクララを介抱しているのは、美しい王子に姿を変えたくるみ割り人形だった。そして周囲は鬱蒼とした樅の木の森に変わり……
〔第1幕 第2場〕森に雪が降り始める。真っ白な無数の雪片が、軽やかにクララと王子の周りを舞い踊る。やがて強風が吹き荒れ始め、雪を散らし、激しく旋回させる。
〔第2幕〕人形王国の宮殿。レモネードやすぐりシロップの噴水が飛沫を上げ、女王である金平糖の精が砂糖のパビリオンでクララと王子を待っている。
 薔薇のエッセンスの河から金のイルカが曳く舟に乗って登場した二人は、この国の住人たちの歓迎を受ける。蜂鳥の羽をまとったムーア人、真珠の頭の小姓たち、人形サイズの着飾った王女たち……。くるみ割りの王子は王女たちに、命の恩人だとして(婚約者の)クララを紹介し、ねずみ軍との戦闘の顛末を報告する。王女たちは大好きなお兄様を解放してくれたと口々に感謝、金平糖の精がまばゆいばかりのお菓子の食卓を出現させ、チョコレートが所望されて祝宴が始まる。
チョコレート(スペイン)、コーヒー(アラビア)、お茶(中国)、と、様々な趣向の踊りが披露され、またスカートの中から次々子供を産み落とすジゴーニュおばさんも現れる。花々が踊り、金平糖の精も踊り、その場にいる皆が踊り……噴水からは色とりどりの水の雫がほとばしる。(平林正司『「胡桃割り人形」論』より「プティパの覚書」を参照した)

「くるみ割り人形」の魅惑的な世界・・・
実はプティパのこの筋立ては、現在に至るまで、その難点を指摘される場合も多い。広間の1幕と人形国での舞踊主体の2幕のつながりが必然性を欠く、くるみ割りの正体が曖昧、全幕の終わり方が中途半端というのが主な指摘で、これを補うために、2幕の全ては聖夜にクララが見た夢だったという一連の夢落ちの新演出も登場した。けれども他方、この筋立てには原作(ホフマンの『くるみ割り人形とねずみの王様』及びそれを翻案したデュマの『くるみ割り人形物語』)にもない重要な独自性がある。例えば「クリスマス・ツリー(樅の木)の巨大化」である。
 1幕1場で巨大化した一本の樅の木は、続く2場では雪の降りしきる鬱蒼とした森となってクララと王子を包み込む。林檎や色とりどりのお菓子で飾られたクリスマス・ツリーは生命と豊穣の象徴でもあり、それは2幕の多産な「ジゴーニュおばさん」にもつながっていく。プティパの筋書きは1幕(現実)と2幕(夢幻)をつなぐ仕掛けとして、樅の木を最大限に強調しているのだ。
 また、ヒロインの名前が「クララ」であるということ。原作では「クララ」はヒロインの新しいお人形の名前で少女自身は「マリー」なので、プティパが誤って混同したという通説もあるが、事はもっと本質に関わると思われる。人形の名をあえてヒロインの少女に付すことで、この筋立ては最初から、人形と人間の世界が通底し、あるいは転倒していく幻想性を暗に志向していると感じられる。
 今回の全曲版の録音にあたって、西本智実氏から物語解釈についてモスクワや日本で話を聞く機会があった。「つけぼくろ、ロココ風の巨大なかつら……」。1幕のパーティでの仮装客の服装をも鮮やかにイメージする西本氏。また、当時のヨーロッパの貿易品が散りばめられた2幕の「各国の踊り」に、現代にも続く世界情勢の不均衡が巧みに反映していると語る氏には、『くるみ割り人形』の劇場性や物語の可能性への深い洞察がある。
 樅の森での「雪片のワルツ」の児童合唱についても、氏はそれが「民衆の声」、「あらゆる生きとし生けるものの願い」であるとの独自の解釈を持つ。
くるみ割りを助けて王子へと蘇生させたクララは、この「民衆の声」に送られて別世界へと旅立つわけだが、さらにクララのこの形象は、遠く時空をさかのぼり、エジプト神話の月神イシスにまで重なるとも考えられる。語源として月光の意味を髣髴させる「クララ」が、人類をたえず冥界から蘇らせる月の満ち欠けの太古の女神とつながるという解釈である。
バレエ『くるみ割り人形』は、プティパの残した不完全ともいえる筋立てゆえに、常に新しく深い物語へと変容する可能性を秘めている。物語、そして舞台を自由に思い浮かべながら本ディスクを聴くことも、大きな歓びとなるにちがいない。

西本智実の全曲レコーディングにかける情熱
夢は、いまあらためて、ここに響く。 山野 雄大
(ライナー・ノーツより)

 西本智実が《くるみ割り人形》全曲レコーディングに踏み切る、という話をきいたとき、いよいよか‥‥と胸の底が熱くなるようだった。
 《花のワルツ》など人気曲だけをあつめた組曲の録音ならたくさんあるけれど、この《くるみ割り人形》、実は全曲通して聴いても飽きることなくたっぷりと面白い。もちろん舞台を観るのが最高だけれど、音楽だけじっくり鑑賞すればするほど、その魅力と奥深さがじわじわとしみてくる‥‥というあたりが傑作たるゆえん。なにしろ有名な組曲ときたら、それこそダイヤモンドダストのように美しい《雪片のワルツ》や、夢幻の頂点《パ・ド・ドゥ》も入っていないのだからもったいない!
 西本智実は既に、ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニウム”を指揮した『白鳥の湖/くるみ割り人形』(2002年)で、自身による選曲で12曲抜粋版を録音している。しかし、このバレエは全曲通して聴いたときにこそ、その音楽の真価が明らかになる。主人公クララが迷いこむ夢幻の世界、そのファンタスティックな物語宇宙は、切れ目なく盛り上がる音楽の壮大をまるごと受けとめたとき、最高の感動をもたらすだろう。
 だからこそ西本智実は、どうしても《くるみ割り人形》を完全全曲レコーディングで世に贈りたかったのだ。デビュー盤以来折々語りあうなか、この全曲レコーディングはつねに私たちの夢でもあり、なにより彼女自身が強くつよく願い続けてきた希望−−というより決意−−であり続けてきた。
 夢みることから、希望を叶えることへ。−−そして、作品への深い愛情を確信と共に響かせたいま。こうして完成した全曲盤はもちろんご自由に楽しんでいただきたいけれど、いくつもの大切な意義があることも少しだけ触れさせていただこう。
 まず、日本人指揮者による《くるみ割り人形》完全全曲レコーディングはたいへん珍しい、ということ。‥‥組曲や抜粋の録音はいくつも存在するが、全曲版の市販セッション録音としては日本人初ではないだろうか(ライヴ映像での全曲演奏は先例があるし、バレエ上演用の非売品全曲録音はあれこれ存在するので念のため)。バレエを愛する観客も年々増え続けているこの日本で《くるみ割り人形》全曲市販録音が、ライヴ録音では避け難いハンデを回避すべく巨費をかけたセッション録音で実現したことは、日本バレエ史上でも特筆すべき大きな一歩だ。
 録音のパートナーに選ばれたのは、西本智実のデビュー盤『ロミオとジュリエット』(2000年)でも共演した日本フィルハーモニー交響楽団。首席指揮者にロシアの名匠アレクサンドル・ラザレフ(ボリショイ劇場の首席指揮者兼芸術監督も長く務めた)を迎え、日本の優れたバレエ団との共演経験も重ねるオーケストラだ。
 そしてその貴重なレコーディングが、ロシア・バレエの現場もよく知る数少ない日本人指揮者のひとりである西本智実にとって、初のバレエ音楽全曲録音であるということ。
 ‥‥幼い頃からバレエも大好きだった彼女は、ロシア国立サンクトペテルブルク音楽院オペラ・シンフォニー指揮科で名伯楽ムーシンやフェドートフ(名バレエ指揮者だ!)に師事しており、学生時代から劇場を熟知している。のちにムソルグスキー記念サンクトペテルブルク国立アカデミック・オペラ・バレエ劇場の首席客演指揮者という重責を担い、街の人々にも温かく迎えられた〈劇場人〉でもあることはご承知の通り。
 オペラでもたくましく美しい成果を数々残しつつ、思い入れ深いバレエにも数々のレコーディングを作り続けてきた西本智実。以前のライナーノートにも書かせていただいたけれど、あるとき「《くるみ割り人形》を観て、劇場の外へ出ると、ダイヤモンドダストみたいに綺麗な雪がちらちらちらちら‥‥。ほんとうに美しかった‥‥」と醒めない夢を思い返すような表情で語ってくれたものだった。
 夢は、いまあらためて、ここに響く。

西本智実&日本フィルによるCD制作連動コンサート開催!
「くるみ割り人形」の生演奏を聴こう!!

2009年春には西本智実プロデュースによる「くるみ割り人形」コンサートが企画されています。こちらも、西本智実のアイデアがちりばめられた魅力のコンサートとなることでしょう。

《コンサート情報》
西本智実&日本フィル チャイコフスキー:くるみ割り人形(全曲)コンサート
2009年3月15日(日)東京 サントリーホール 14時30分開演
お問い合わせ:日本フィルサービスセンター 03-5378-5911
2009年3月17日(火)東京 かつしかシンフォニーヒルズ 19時開演
お問い合わせ:かつしかシンフォニーヒルズ・チケットセンター 03-5670-2233

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西本智実 プレゼンツ
「くるみ割り人形」
The Nutcracker


2008.11.5発売
限定盤
《特製ケース、西本智実ポートレートブック付》
[KICC-90715/6]
(2枚組)
定価4500円

通常盤
税込¥3,800
[KICC715/6]
(2枚組)

くるみわり人形の限定版を発売日当日にいそいそと購入しました。
ポートレートブックに釣られて(笑)、限定版にしたのですが、写真大ほどのサイズの2009年カレンダーが特典で付きました。勿論西本さんのショット入りです。

曲は、なんというか西本さんらしい演奏だと思います。
各曲のテンポ、強弱、楽器の使い方などは、これ以上はないほど調和しています。
様々な演奏を聴きますが、西本さんの演奏が一番耳にも、心にも馴染んできます。
今回も素敵な作品であることは断言致しますvv
私はバレエが大好きで、よくバレエも観に行きます。中でも、この「くるみ割り人形」は大好きで、何度も見に行ったし、DVDも何枚も持ってます。

そして、今回また西本さん指揮の「くるみ割り人形」のCDを買いました。音楽を聞いて目をつぶると、バレエが目に浮かびます。

素晴らしいの一言です。

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