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動物リハビリテーションコミュの第31回動物臨床医学会年次大会

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第31回動物臨床医学会年次大会
2010/11/19-21@グランキューブ大阪(大阪国際会議場)

今年も動臨研の年次大会に参加してきました。私は20日(土)1日のみの参加で、理学療法に関するセミナーと製薬会社の特別セミナーを聴いてきました。


<理学療法分科会>
「高齢犬に対する理学療法」
  浅利 和人(帝京科学大学医療科学部理学療法学科)

今回、浅利先生は「健康寿命」という言葉をとても大切に話されました。健康寿命とは2000年にWHOが提唱した言葉で、「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のこと」だそうです。また、「平均寿命から介護(自立した生活ができない)を引いた数が健康寿命になる」そうです(平均寿命−介護期間=健康寿命)。加齢に伴う現象は、ある意味避けられないことであり、高齢者リハビリは「いかに加齢現象のスピードを緩やかにするか」「いかに健康寿命を伸ばすか=いかに自立した生活を伸ばすか」がテーマのひとつとなります(もちろん「疾病の積極的な治療」が必要な場合もあります)。そして、この考え方や方法はヒトだけに限らず、高齢動物へのリハビリにも応用できるのではないか、というのが浅利先生のお話でした。また、「自立生活に効果のある運動療法」や「リスク管理」についても、具体的な話をされました。白筋 / 赤筋の話や、運動の難易度の話、抗重力筋やサルコペニアの話、心拍数の話など、理学療法に大切なキーワードが随所に散りばめられており、とても勉強になりました。

今回のテーマは、実は座長である山下眞理子先生(シモゾノ学園教頭、動物看護学科学科長)が浅利先生にリクエストされたテーマだったようです。ヒトと暮らす動物たちの高齢化が進む中、高齢動物への理学療法は「高齢動物の生活サポート」の1方法として、これからもっとニーズが広がるのではないかと思います。昨今の動物リハビリの本やセミナーでは、いわゆる術後や後遺症に対するリハビリの話が多いですが、高齢犬にスポットを当てた今回のセミナーを受けられたことは、大変有意義でした。


<特別セミナー>バイエル製薬株式会社 国際セミナー2010
「犬の変形性関節症における多様な管理」
 Dr. Steven M. Fox

いわゆる「関節サプリ」の開発における実験データや、サプリを含めた変形性関節症の多角的アプローチをいかに進めていくか、を紹介したセミナーでした。生化学的な話が95%だったので、私の頭をフル回転させたぐらいではなかなか理解できない内容でしたが、「サプリの何がどこにどう効くのか」という日頃の疑問に光を当てるには十分なでした。

セミナーでは、変形性関節症の多角的なマネージメントとして、下記6つの方法を併用し、「NSAIDの使用をできるだけ減らせるような多角的な管理が望ましい」と結論づけていました。

 *薬理学的管理(1NSAID、2軟骨保護剤、3付属剤(?))
 *非薬理学的管理(4体重コントロール、5理学療法、6高EPAフード)

実は、個人的に関節サプリに興味があり、ここ数日、各サプリの成分や効果についてネットで調べていたところでした。グルコサミン塩酸塩とか、コンドロイチン硫酸ナトリウムとか、マンガンとか、、、もっと勉強しないとしっかり理解できませんが、こういう機会に専門的な話が聴けて良かったです。


どなたか大会に参加された方はいらっしゃいますか?いかがでしたか?
よろしければ、感想など教えてください!

コメント(4)

動臨研参加しませんでしたが、どちらもとても興味深い内容です。
いつも、情報ありがとうございます!
>いちごさん
こちらこそ、コメントありがとうございます!

セミナーはもちろん、企業ブースでもいろいろな業者さんのお話を聞かせていただきまして、本当に刺激になりました。勉強することが山積みです。。あせあせ
>ムイさん

コメントありがとうございます!


>高齢犬に対してはまず「病気かどうかの評価が必要」だとありました。

>そして一番やっかいなのが「もう歳だから・・・」と言って消極的になってしまう 飼主が多いことです。

本当にそうですね。高齢犬には、獣医師に疾患とリスク管理をしっかり確認して頂いて、それからリハビリを進めていかないといけないですね。

また、「もう歳だから」で諦めてしまう飼い主様も多いと思いますが、そういう理由で片付けてしまう獣医師も少なからずいらっしゃるように感じます。「その歳なりにできること」はあるハズなのに、リハビリまで到達して来ない動物たち。。 きっと多いと思います。


>「関節サプリ」については、NSAIDと併用しつつ症状を診ながらサプリメントだけに切り替えていく、というパターンがうちの病院では多いです。

やはりそういう風にサプリを使用しているんですね。また、効果が即効性でないので「飼い主さんからの聞き取りが重要」というのも、なるほど納得です。私は現場を知らないので、こういう現場のことはとても勉強になります!ぴかぴか(新しい)

山下先生の記事を調べましたら、NJKで「動物理学療法とリハビリテーションこころえ帳」と題して、昨年から連載されているのですね。ああ、読んでみたい。。 動物病院で購読しているところもあると思うので、ちょっと探してみます。情報ありがとうございます!

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