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長距離「鳩レース」が好きだ!コミュの「鳩舎管理と分離システム」

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「鳩舎管理と分離システム」

今から20年以上も前になるが「富山競翔連合会」が創立20周年を迎えた。
昭和42年の春季レースからスタートしたわけだが、勿論「無」からのスタートではない。
その前は「日本伝書鳩協会」に所属していたのであるが、移籍の経緯は詳しく知らない。

きっと何か内輪揉めでもあったのが、日本鳩レース協会の誘いもちょうどタイミングよくあって、若手の熱心な会員が団結して移籍へと動いていったものだと思うのだが・・

私は、昭和36年に自衛隊の音楽隊に入隊するために家を出た。
そして、昭和41年に帰ってくる。

私が家を出た、その後「鳩」を飼い始めた「弟」が、子供じみた「鳩飼育」なんかにうつつを抜かし「鳩舎」まで建築する・・・
なんて事に「せせら笑っていた」ものだが・・

たまたま、昭和44年の春季レースの表彰式に弟を送って行って、序にこれに一緒に出席した。
高校生たちが優勝したり入賞の賞状をたくさん貰っている。
弟はまったく一枚だに賞状が無い!

悔しくないのか?

本好きの私は「愛鳩の友」はこの何年も前から、ちょくちょく読んでいた。

「よーし!俺に任せろ!」
と、6,7月産まれの雛を自分名義に、弟に取って代わり管理に乗り出した。

こんな経緯で鳩のレースに熱中していくのだが・・・

熱しやすい私の管理により、その成果は即あらわれ、富山連合会の強豪鳩舎に仲間入り

この20周年記念の頃には最も富山を代表する鳩舎であり、会員を引っ張っていく立場になっていた。

そして、日本鳩界にも大きく影響を及ぼす「分離システム」を発表し、多くの強豪鳩舎が真似をし、こぞって取り入れるまでになった。

私が最初に「分離」を始めたのは、1973年からである。

それらも含め、記念誌 富山競翔連合会「20年のあゆみ」に一文を寄せている。

ここでそれをもう一度載せて見よう。


「鳩舎管理と分離システム」
               富山鳩友会  上野文雄鳩舎(上野友二朗)

最近特に「分離システム」で好成績をあげる鳩舎が目立つようになってきました。
常時取り入れている鳩舎は、鳩界全体の10%を越えているのではないでしょうか。
また以前にやったことがあるという鳩舎を含めれば、30%近くはあると思います。
これだけの勢いで増えていると言う事は、やはりこの良さが分かって来た為であると思います。
一番大きな理由は、熱心な人が多く取り入れている事でしょう。
鳩舎改築や種鳩の入れ替えなどの機会に、心機一転、「分離に!」と言う場合、長年やっているが目が出ない場合などは、特に試みる価値はあると思います。
 ところで、わたしがこの「分離システム」をやり始めたのは、昭和48年くらいですから、そろそろ15年ぐらい続けている事になります。
初めは飼育羽数が多くなり、舎外運動中電線にブッツケることが多くなったので、2回に分けて舎外をしよう。
どうせ分けるなら雌雄を分けてみよう。
と言う単純な発想であったのです。
やり始めて2,3年は、目だって成績に表われなかったのですが、管理が非常に楽なのと、鳩の調子が常時好調な事が、だんだんに分かってきて、それと同時に成績も一時期を底に上向き、昭和52年の「愛鳩の友」誌他のピジョン・ジャーナル・クラブ主催の「シルバー賞」受賞につながり、「雌雄分離システム」の花がようやく開いてくれたのです。

 さて、こんな事よりも分離システムの実際のほうが興味のある事と思います。
そこで、分離システムの初歩について書いてみようと思います。
この項の終わりに「愛鳩の友」誌、昭和54年12月号より、55年11月号まで連載された私の「今月の管理」裏日本地方に向けて、をも参考にして下さい。
少々印刷ミスや、私の本意を勘違いをして編集されたものも、見直して書いて見ます。

 まず第一に分離システムには、「雌雄分離」「成若分離」この二つを同時に「雌雄、成若分離」「単に部屋を分ける分離」等があると思います。
特に効果があるのは、やはり「雌雄」と「成若」です。
選手鳩鳩舎の部屋数が4つ以上ある方は、両方試みて下さい。

 第二に、分離を「管理方法」とするか、「レース・テクニック」とするかです。
「管理方法」とする、と言うのは、1年間を通じて分離でやることで、雌雄が判別でき次第分けてゆくものです。
非常に簡単で、大羽数の鳩舎では特に良く、レース成績も安定してよくなると思います。
「レーステクニック」とする場合とは、その時期だけ、比較的短期間だけ分離するもので、目標のレースに向かって、「いつ?」分離するかにかかっています。
この場合でも、レース中に分離するのは良いが、分離していたのにレース結果が悪いとすぐあきらめ、また一緒にしてしまう。
と云うのは、絶対いけない!事です。
この一緒にした直後のレースは、見るも無残な結果を生むでしょう。
目標のレースの三週間前ぐらいが分離の適期と思います。
個々のケースにより、少々前後があるかと思います。
「成若分離」は私がやったわけではないので、よく分かりませんが、「布村」鳩舎はこの方法により1,000キロレースの成績が良いようです。

 次に私に一番問い合わせの多い「発情をして失踪が多くならないか?」と言う点です。
富山連合会では、帰還率を毎シーズン出していますが、私の鳩舎は、レースは「皆勤賞」モノですが、他鳩舎とそれほど違いは無いはずです。
大鳩舎は一般的にあまり帰還率は良くないので、特に上位にはいませんが、「上の下」の方にはいつもいるはずです。
以前のナチュラルの時より幾分悪いかと思いますが、作出羽数が数倍にもなっているのと、昔ほど系統的にまとまりがないので、悪くなっているのかと思います。

発情は餌が濃厚すぎるのではないかと思います。
雌雄分離では常時コンディションが良く、安定しているので、レースででも疲労が少なく、回復も早いため、あまり早く脂肪分の多い餌にする必要はないと思います。
これも目標レースに向かって、いつからコンディションを上げて行くかと言う事です。
コンディションを最高にした次には・・・
その後の結果は、分かっているはずです。

 次に雌々でツガイになり産卵するのも困り者です。
しかしこれは普通の抱卵と一緒で巣皿を入れてやり同様に扱えば良いと思います。
これは癖で、分けて別々の部屋に入れても、やはり雌同士で番になります。
とにかく雌々でいくら産卵をしても、雛は産まれません。
あまり気にする必要のない事です。

舎外運動もよく問い合わせの多い事柄です。
勤めの関係で一日1回しか舎外が出来ないのだが、それでもよいか?
と言うようなことです。
私はメスが二回、雄が一回が一番良いと思っています。
しかし、一日どちらか一回づつでも良く、昨日は雌、今日は雄明日は雌、でも良いと思っています。
回数はあまり関係はないと思います。
ただ重くなったら少し追って運動量を増したり、訓練をしたり、日常面倒の見れない分、なにか一つ二つ工夫を加えなければなりません。
それぞれ自分の生活に合わせ無理なく出来るよう考えて見てください。

 コンディションの維持、安定性、レース年齢の長さ等、分離では良い面ばかりみたいですが、ただ一つ悪いところがあります。
それは、作出の一番良い時期に選手鳩の卵を取れないことです。
良い選手鳩は、良い種鳩の可能性を、一番持っているものです。
このため私は、選手鳩鳩舎を三部屋にし,そのうち一部屋をナチュラルシステムにし、舎外の出来る種鳩の雌を交配し仮母を使用して作出しながらレースに参加させるようにしました。
 雌鳩を充分に使える「雌雄分離システム」は、現在の日本のレースシステムでは最高の方法と、今も私は考えを変えるつもりは有りません。
ますますこれに改良を加えより良いものにして行くつもりです。
 私の基本は、鳩は無理をせず、成鳩にしてじっくり長く使い、レースを楽しみ、「目標」としては、自らの血統で「より遠くから、より速く」その血統をより良く確立して行くことです。
レース鳩は、人間の作ったものです。
また常に進化しつつあるものです。
私は今後とも、この目標に向かって努力するつもりです。
 富山連合会20周年に当たり、誓いも新たに頑張るつもりです。


この後に、「愛鳩の友」誌に掲載した「今月の管理」を載せます。

コメント(17)

愛鳩の友」誌 昭和54年 12月号 裏日本地方に向けて

今月の管理
      
12月    頭脳で管理する!

まずは1年間よろしくお願い致します。
さて管理の一番は舎外運動です。
12月ともなれば換羽も終わり、鳩にとっては気候も涼しく、今が一番飛びたい時期です。
この時期にこそ、少しでも長く飛ぶ習慣を身につけさせることです。
少し追ってやると、2時間くらいはすぐに飛ぶようになるでしょう。
なお、日暮れが早いので、舎外開始を早め、夜間飛行で鳩を怪我させないよう注意すること、また天気の悪い時は舎外を中止することです。
1週間や10日位舎外を休んでも、長い鳩の一生にどれだけ影響するでしょう。
雨や風で病気や怪我をさせるほうが、よほど悪影響を及ぼすでしょう。
 鳩の温度に対する感覚は、人間より1ランク違うと思います。
私たちが寒い時は、鳩にとっては涼しいのだと、考えてよいでしょう。
あまり神経質になり、窓をナイロン等で目張りしないほうが良く、雨や雪が吹き込まなければ、それで結構だと思います。
それよりも風通しをよくし、鳩舎内を乾燥させ、日光浴を充分にさせる方が大切です。
と同時に水浴も、最低10日に一度は忘れずに。
 次に管理の二番目は、頭脳でやる管理。
二次レースなども終わり、今年作出鳩の成績は、一応の結果が出たと思います。
孵化より9ヶ月前後の成長の状況や、レース結果のデーターを分析し、来年の交配計画を練ります。
 今後、マーク鳩レースや、複数レースのトータル・レースは、ますます盛んになるでしょう。
現代のレースは、データーのレースと言っても言い過ぎではないでしょう。
出来る限りのデーターを集め、それをより的確に分析し、運用すれば、必ずや良い結果が得られることと思われます。
 過去を反省し、現在を大切に、未来には目標を持って、充分に管理を行なえば、おのずから将来は開かれるはずです。
 来年からは、雌雄分離システムなど、少し具体的に書いてみたいと思っています。
 では、皆さんの一層のご努力を・・・。
1月    ナッチョラン・システム振り切って、迷わず実行を!

 明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
 さて、新年には誰しもいろいろ抱負を抱き、素直に初心に帰って物事を考えるかと思います。
充分考え、計画を立てたら、迷わず自身をもって実行することです。
今年あたりで、ナチュラル・システム=ナッチョラン・システムとかいう方法は卒業なさってはいかがですか。
 さて、今年の私の抱負は、迷いをなくし、信念を貫くことです。
昨年は、あまりやらない訓練をやったり、途中で分離をやめたり、まだ迷いがありました。
このため長距離で、もう一つ上がりませんでした。
迷いは絶対よくありません!
 幾棟もの鳩舎を持っていない私にとって、雌雄分離システムこそ考えられる最高の管理方法だと思います。
鳩レースの先進国であるベルギーでは、Wシステムが最高と考えられ、行なわれています。
が私自身は現在の日本のレースシステムでは、雌雄分離システムの方が合理的で進歩的だと思っています。
 まず私の鳩舎では、11月にレースが終るとその年生まれた鳩を♂♀に分離するのです。
分離をして半月もすれば、すんなり自分の部屋に入るでしょう。
舎外運動の回数は、理想的には♂♀ともに2回ですが、出来ない場合は1日に1回づつでも結構です。
私の鳩舎では、♀から始め、♂、♀と、♀が2回、♂が1回舎外をしています。
 裏日本では、2月下旬か3月にレースが始まります。
また交配もこの頃からが良いように思います。
充分コンディションに気を付け、最高の調子で交配に入って下さい。
なお、嘴打ち卵の出ている鳩舎は、ヨードチンキを4ℓの給水器にキャップ2杯位を混ぜて与えれば、絶対に治るそうです。
レースや交配に影響が出ない今月下旬には、回虫等の駆除や鳩舎の消毒をしておきましょう。
 今年は雌雄分離システムで、ぜひ総合優勝をものにして下さい。
2月  Wシステムは、選手鳩の寿命が延びる。

 今月は、交配及びレースの準備の月です。
もう一度交配計画を検討してみて下さい。
4,5年前までさかのぼり、作出状況・子鳩のレース成績等を、交配別成績表を作って調べる事が必要です。
 レースの勝利は、良い種鳩を持ち、うまく交配し、良い子鳩を作る事です。
まず種鳩は作出より始まりますので、新しく導入した種鳩は、2,3ヶ月鳩舎に慣らしてから交配しましょう。
良い雛を作るには雌の体調が大切です。
交配に合わせて、充分コンディションを調整しましょう。
 また仮母の場合であっても同じです。
私も仮母を使って、短期間に集中的に多くの子を作出するので、シーズンオフには仮母と言えども充分に舎外運動をし、調子を整えています。
 次にレース面での準備ですが、まずレースの計画表を作りましょう。
鳩別に最終参加目標を定め,そのレースに向かって訓練及びレースの参加・不参加を決めるのです。
中距離が目標の鳩は,なるべく全レースに参加させ、長距離が目標の鳩は,途中のレースは適当に抜いたりして、余裕を持って長距離レースに参加するようにします。
持寄り日にそこにいた鳩を掴まえて来たなどと言う、行き当たりバッタリの参加では、いつになっても良い成績が得られないでしょう。
 審査用紙は、少なくとも持寄りの前日には書くように心がけましょう。
この予定表通りレースを消化できない鳩は、今シーズンのレースはあきらめましょう。
選手鳩も大切に使えば、5歳でも6歳でも良い成績をあげるものです。
 雌雄分離システムの良い点は、選手鳩の寿命が延びることなので、1シーズン位の不調は長い目でみてやりましょう。
私の鳩舎では、8割の種鳩を舎外しています。
そろそろレースが近づくと選手鳩を落ち着かせるため、種鳩は分離し選手鳩だけに戻します。
また、レースに参加しない鳩も分けてしまいます。
 最後に、2月は北陸地方の冬でも晴れの日が多いので、レースが始まる前に、最低でも2,3回の放鳩訓練はしておきましょう。









3月   仮母は有効に使おう!

いよいよ作出と、レースの開始です。
我々にとって最高に楽しく,忙しく,大切な季節です。
まず作出の方ですが、私は一番子の巣立ちが稚内GNの持寄り後になる様に、3月10日前後の土曜か日曜日に交配を開始します。
産卵、抱卵開始、孵化、巣立ちの日は出来るだけ一緒になるようにすれば、面倒でも後の管理は楽になるはずです。
産卵や抱卵開始を一緒にするために、今年新しく交配するものは、5日くらい早めに交配し、昨年と同じ交配や仮母は少し交配を遅らせると良いと思います。
卵は、この時期ですと冷蔵庫に入れなくとも、5日は持ちます。
 仮母についてですが、全然使用しない人もいるようですが、私はあまり神経質にならなくても良いと思っています。
私の鳩舎では、大切な交配の一番子は全部仮母に抱かせています。
これは春だけしか作出しない事もありますが、一定期間に多くの子鳩を作出するためと、種鳩を疲労させず長持ちさせる為でもあります。
また仮母には、使っていない種鳩、ストック・バードや自鳩舎作出鳩を使用しています。
プラスリン等鉱物飼料は、欠かさずたっぷり与えましょう。
 舎外運動は、今月からは♂♀ともに2回が理想的で、少なくても♀2回♂1回、または♀1回♂2回させるようにしましょう。
何回も述べましたが、分離システムの一番良い所はコンディションが常によい状態で一定に保たれることです。
ナチュラルシステムでは、交尾、産卵、抱卵を繰り返すためにコンディションの波が大きくて、目標に向かっての調整が非常に難しかったり、雌鳩は産卵をするので当てには出来ません。
また成績の良いのは若鳩に多いのですが、分離システムでは雌雄に関係なく、良い成績を上げることが出来ます。
自分の出来る範囲で自鳩舎に合った分離システムを研究してみて下さい。
 レーステクニックは、コンディションが良くて始めて効果が出るので、悪い時のテクニックは逆効果の恐れがあります。
テクニックにこれと言った絶対の方法なんてありません。
4月  分離システムを生かしてレースに挑戦を!

 今月は地区ナショナルを始め大臣杯レースなど総合レースが目白押しです。
北陸地区では、RN・地区N・GPと中距離の3レースがこの時期に集中しています。
それ故、一定のコンディション(良い状態での)で、この間を維持できれば3つの総合レースで上位入賞が見込めます。
何回も書きますが、良い状態で一定のコンディションと言うのは、分離システムの特徴です。
また、雌も雄と同様に使うことが出来ます。
雄鳩は比較的平均した力を発揮するのでマーク鳩レースや長距離レースには良いように思います。
雌鳩は中距離くらいのレースでは、特に好天の場合は非常に順調に帰還するものです。
と共に一発があります。
この一発勝負を見逃す手はありません。
日本では優勝が全てと言うところがありますが、ベルギーでは上位安定型です。
これが雌雄分離システムとWシステムの違いになります。
 最近、分離システムについての問い合わせがちょくちょく来るようになりました。
一番多くの心配は、発情しすぎて失踪しないか?と言うものです。
分離により発情しすぎて失踪、と言うことはまずありません。
それよりもナチュラルの場合の♂1羽に♀2羽、また逆に♂2羽に♀1羽のツガイになっている場合の方が、危険が多いと思います。
心配な方はどうぞご一報下さい。
 後日帰りや調子を崩した鳩はどうしますか?
私はこんな時は即今シーズンのレースをやめ休養させます。
次のシーズンもこんな時はやはり休養させます。
分離システムでは鳩のレース生命が延びるので、1シーズンや2シーズンくらいは大目に見てやり我慢しましょう。
作出の面でもこうした思い切りは大切です。
調子が悪ければ即分離する方が賢明でしょう。
 1歳より2歳、2歳より3歳と鳩は成長し続けるものです。
当鳩舎のCHマーク三郎号は、5歳の時にRN総合3位、地区N総合3位、GP(1000?)総合優勝と立派な成績を挙げました。
結局このような鳩がより多い鳩舎がCH鳩舎になれるし、それが最終の目標ではないでしょうか。
5月    鳩にも快食、快眠、快便の規則正しい生活を

 いよいよ、1,000?レース、GN・CHレースの時期となりました。
私はナチュラルシステムにおける抱卵及び雛を持たせての参加は、迷信みたいなものと思います。
これにより成功する場合もありますが、それは抱卵で参加する場合が大変多いから、たまたまいくつかの良い状態が重なり成功したものなのでしょう。
この時期まで来て抱卵1週間や10日くらいになるように合わせる事の難しさ、肉付き、疲労度の1羽1羽の違いをどう調整するか、ということがありますが、1,000? に1羽か2羽しか参加しないか、1日中でも鳩舎に入っていられる暇な人くらいしか調整は難しいのではないでしょうか?
しかしそれくらいの管理が出来るなら、雌雄分離システムの方がよほど楽に、もっと良い成績を挙げることが出来るでしょう。
 さて、分離システムを行なっておられる鳩舎は、まず成績の波はそうありませんので、中距離までの成績が良ければ、そのままの管理を続け(運動は少なめに休養を多く)、もう1歩と言う人は、現在の調子が上げ調子なら、そのまま、下げ調子なら思い切り休養をさせましょう。
 私は常に一定のコンディションと言うことを非常に大切に考えています。
人間でも快食・快眠・快便と言います。
鳩でも同じで規則正しい生活により健康管理を計れば、おのずと成績が上がるはずです。
中距離レースまでなら、日常管理さえしっかり行なっておけば、水浴と2・3日の休養で間隔が2週間もあれば充分でしょう。
しかし、最後の1,000?以上のレースともなれば帰還日から持寄りまで少なくとも3週間は必要です。
 作出のほうですが、私は1,000?の持寄りが済んだ後に一番子が巣立ちをするようにしていますが、部屋数さえ余裕があれば、もう少し早く巣立ちをしても選手鳩にも悪影響が無いと思います。
私の鳩舎では、昨年一番子は30羽位、一斉に巣立ちしました。
交配、抱卵開始を合わせるので、孵化も巣立ちも一緒、で馴致も手がかからず失踪もありません。
なるべく手間のかからない管理を心がけましょう。
6月   シ−ズンオフは、差をつける絶好の機会

春季レースも終りホッ!と一息、成績の方はいかがだったでしょうか?
北陸地区の最初の総合レース、レジョナルレースにて、雌雄分離システムを昨年より取り入れたY鳩舎が総合優勝とダービー総合優勝とを併せてダブル総合優勝獲得。
このY鳩舎の成功により、この秋より一気に分離システムを採用する鳩舎がふえると思われます。
 さてシーズンオフは他鳩舎に差をつけるのには絶好の機会です。
平常、管理の良くない鳩舎でもレース中ばかりはかなり時間をかけ、しかしシーズンオフは全く手抜き、これが大多数でしょう。
換羽一つとってみても来年の成績に大きな影響がでるのです。
レースの疲労を早く回復させ、水浴を充分に、たんぱく質の多い豆類などを多めに栄養のバランスのとれた飼料を与え、換羽に備えましょう。
 春季レースも終れば昨年の作出鳩は2シーズンのレースを消化したわけで、一応の成果は出た事となり、交配別の成績表を作り、どの交配が良かったのか調べてみましょう。
参考までに私の鳩舎のレース関係を記録した帳面は3冊あり、記録の方法には、
1. 各レース別自鳩舎全参加鳩の成績表 2.系統別、交配別の各レースの成績表
2. 鳩各個別の成績表、の3通りあります。
これからの時代 マーク鳩レースや、目標のレースに最高の状態に持っていくには、現在どんな調子か的確に把握することが必要です。
 さて作出面は、梅雨時巣房がなかなか乾燥せず不衛生になりがちで、当然ヒナの成育が良くありません。
秋季レースに参加できるのはせいぜい5月生まれ迄なので、梅雨を機に一度分離をし梅雨明けに交配替えをしたらどうでしょう。
もう好結果の出ている交配は2割もあれば良いほうでしょう。
種鳩の生命は短いもの、出来るだけ早く総交配を試みましょう。
 参考までに私の作出関係の帳面は、作出台帳、交配台帳、ヒナの半年間の成長状態の記録、と3冊あります。
人間の記憶には限度があるので、記録しておく習慣を身に付ける事が必要です。
7月  理屈をこねるより実行に移せ!

 「鉄は熱いうちに打て」といいます。
梅雨明けにはまだ早いのですが、晴れ間を見て4月生まれくらいまでのヒナを、そろそろ放鳩訓練してみましょう。
初心者の頃の私は、生まれて2ヶ月すると放鳩訓練をしていたものです。
 梅雨時は、舎外運動も思うようにできないので怠け癖がついてしまいます。
そこで「鉄は熱いうちに打て」と言うわけです。
これはヒナばかりでなく、自分自身にもいえることで、初心者の時から、換羽中だから、自由舎外だの、強制舎外だのと、理屈をこねるのではなく、とにかく身体をかけ実行すると言う習慣をつけることです。
飛ばないより飛ぶほうが、自由舎外より強制舎外の方が良いのに決まっています。
梅雨期に入って約1ヶ月にもなると、鳩舎が糞などでむれて臭くなります。
通気を良くし、湿気を除き掃除をまめにし、むれないように気をつけましょう。
また、天気の良い日は、充分日光浴をさせましょう。
 大羽数の鳩舎は、もう交配も終ったか、今月中で終るかだと思います。
が、先月分離し、今月交配替えで、後1、2回ヒナを取ってみるのも面白いのではないでしょうか。
時に昨年作出したもので、この春に良い成績を残した交配などは、もう1回遅生まれでも作出してみる価値はあります。
交配の終った鳩舎、またはまだ続けるにしても、もう半年近く交配している訳ですから、大分調子は悪くなってきています。
 またヒナのために私はマイシンを治療の投量の半分くらいに薄め与えるようにしています。
家畜マイシンは牛や豚の成育に良いと聞きます。
私の経験では、鳩痘やその他いろいろな病気に対して抵抗力が付くように思います。
なお家畜マイシンは薬局で売っていますが、簡単に売ってくれません。
が、鳩に使うと言えば大抵大丈夫です。
 とにかく、梅雨時は病気になりやすい時期なので、充分に気をつけましょう。
 8月  分離システムをやるなら今がチャンス!

 作出はもう終わりましたか?
 今年のヒナの出来はどうですか?
今月は秋季レースに備える月です。
放鳩訓練の月です。
距離はあまり遠くに行かなくとも回数を多く、出来れば単羽訓練を行ないましょう。
秋季レースの成績はこの訓練にかかっていると思います。
 その前に先月も言いましたが、作出が終りヒナが出そろった時点で、家畜マイシンを治療の半分にうすめたものを水に溶かして与えます。
これは、暑さや換羽で体力が弱っている時でもあり、訓練のおそ帰りや,レースに入り他鳩舎の鳩が混ざり病気にならないための予防の意味です。
また、レース前には虫下しも与えておきましょう。
 この欄は私の考えでは初心者から中級へ入ろうかと言う人を対象として書いています。
いつも言うことですが、必ずノートに記録する習慣をつけることです。
この習慣が続けば、中級より上級へ行く間も縮まります。
1週間に1度くらいはヒナの数を数えると同時に成長の記録を取っておきましょう。
訓練の前後に調べるのも良い方法です。
 今年は各地で分離システムを実行されている方の話を聞きます。
大分ふえてきたようですね。
分離システムを今からやりたい方、今が一番良い時です。
まず成鳩の選手鳩の作出が終った時点で分離を開始し、今年のヒナは♂♀が区別でき次第、分けていけばよいのです。
ただ、分離した直後はなかなか入舎しないので、そこは鳩と人間の根気くらべです。
舎外運動は1日1回しか出来なくとも良いではありませんか。
今は換羽の最中でもあり無理しないことです。
 なお、この欄で約束したとおり、私は今シーズン迷わず最後まで分離を通した結果、総合レースでは全部1ケタに、しかも上位に入賞することができました。
約10年間にわたって分離システムを研究してきましたが、ようやく一つの成果と言えるものが出たように思います。
今の日本のレース方式では、分離システムが最も優れた方法であると確信しました。
 9月 レースシーズン中の鳩痘に注意!!

 秋季レースは若鳩訓練のためのレースです。
距離の面でも一時期のような長距離レースは影をひそめ、それどころか中距離レースですらなるべく中止し、短距離を繰り返し行う、反復訓練を兼ねたトータルレースの時代になってきました。
 暑さと換羽、レース、交配、作出などの疲れや天候の不順で秋季レースというのは、鳩にとって特に成鳩にとってはあまり歓迎すべきものではありません。
しかし若鳩にとっては大切なもので、たとえ遅生まれであってもその年の内に、最低200km以上飛ばしておくべきです。
私の考えでは、鳩の飛翔可能距離は大きく分けて2通りあり、その第1段階は100〜200kmと考え、この距離を帰ることが出来れば、大体500〜600kmまではすんなり来ると思います。
レース鳩として最低の資格は、この200kmを帰ることにより出来、第一の淘汰となります。
 頭の中では秋は無理をさせずに、などと考えてはいますが、レースがある限り参加し、より多く楽しみたいと思うのが常です。
かく言う私も、この秋中距離優勝鳩や上位入賞鳩10羽から成る、中距離レース専用の成鳩チームを参加させます。
総合レースなど大切なレースでは、まだまだ成鳩のほうが信頼できるからです。
 秋季でも総合レースは、レジョナルや高松宮賞レースがあります。
秋季は回数も少なく距離も短いので、レース前の訓練や管理が特に大切です。
またレース期間が短く調子に乗ればそのまま一気に連勝も可能で、新人でも好成績をとれるチャンスでもあるので、がんばってください。
 レースシーズンに入ると、特に秋のシーズンは鳩痘が流行します。
他鳩舎との交流と後日帰りでよく貰ってきます。
いろいろな病気の予防のためにも,定期的にヨードチンキを給水器に入れてやりましょう。
未だに換羽を早めるために飼料の質を落とす人が居るようですが、これは反対で換羽を考えれば、特にたんぱく質の多い豆類を多く与える事です。
また水浴をまめに行ってください。
何しろこの羽根でまた一年間飛ぶのですから。


















 10月 条件が整ってはじめて分離システム

 そろそろレジョナルレースや宮杯レースの時です。
体調はいかがですか?
換羽も終わりに近いのですが、今が一番痛々しい時でしょう。
しかし、選手鳩は参加計画に入った時からもう消耗品なのです。
秋の中距離ぐらいは、普通の鳩ならそう苦労もせずに帰れるはずです。
CH鳩の翔歴をみると、大体は春秋レース共に飛んでいると思います。
しかし、大切な鳩や晩熟な系統は訓練だけに留めておくべきだと思います。
また体調を崩した鳩や病鳩は絶対参加させない事、レースは体調が良くてはじめて好成績を挙げられるもので、体調が悪いのに如何に訓練をしようと、テクニックを使おうと、うまくゆくはずがありません。
 そこで新しく雌雄分離システムをやられた方はもうお気づきでしょう。
以前と比べ全体にとても体調が良くなって居る事を・・・
分離システムの良さはここにあるのでです。
テクニックではありません。 管理方法なのです。
 ある強豪鳩舎が、自分で分離をやって失敗したから、分離システムは駄目だと言っておられます。
この鳩舎はまだ分離システムと云える程の管理方法はしておられないと思います。
鳩界誌には皆様方の成功例がいろいろ発表されています。
これらは一応全部真実だと思います。
また失敗例もそのとおりです。
誰がやっても良いというものではありません。
その時、その鳩、天候などいろいろな条件がその鳩舎にピタリと一致しただけです。
前にも書いたとおり、病気の鳩や全体的に体調の崩した鳩の多い鳩舎は、どんなことをやっても好成績は挙げられません。
体調さえ良ければいろいろな条件を整えてやるのは使翔者であるあなた自身の腕次第ということになります。
管理方法としての雌雄分離システムですから、ある程度長期的な展望のもとにあせらずじっくりとやることが大切だと思います。
 11月 金と時間と頭を使えば楽に勝てる

 この欄の執筆も今月が最後となりました。
私は分離システム中心に書いてきました。
初歩というところですが、絶対と言う方法は無いので、それぞれ自分なりの方法を考え、改良してみて下さい。
一口に管理と言いますが、餌をやったり舎外をさせたりと言う事ばかりが管理ではなく、管理の基本とは別のところにあると思います。

「何のために鳩を飼うのか?」と言う問いに「鳩が可愛いから」と答える人はレースをやめたほうが良いと思います。
「レースに勝ちたいから」ではないでしょうか?
最終目標はここにあるのです。
そして、ではどうすればよいのか? に発展させていきます。

 私は、「金と時間と頭を使えば鳩レースに勝つ事ぐらい楽なものは無い」と思っています。

1.可能性のより高い血統および飛び筋を持ち、管理のやりやすい環境を作る。(お金をケチらない)

2.規則正しい日常管理を行う。
他人より早起きし、鳩舎に長く入って観察をする。(時間と身体の使い惜しみをしない)

3.事務管理の習慣を作る。
常に研究を怠らない。(頭を使おう)

 「今月の管理」は単純には2.の項目ですが、強豪鳩舎は2.も大切ですが、1.と3.をより大切にしていられるはずです。
またそうでなければ、これからは強豪鳩舎を維持し続ける事は出来ないでしょう。
 よく雑誌などに勝因とかいろいろ出ていますが、これらは全て真実ではありましょうが、一年間の管理の内ほんの一部でしかないのです。
長い線のホンの一点にしかすぎません。

管理とは点ではなく、線なのです。
常に継続しているものです。
また表面に出ない裏の部分のほうが多いと言う事も考えて下さい。

 この欄を担当したおかげで、私自身も「雌雄分離システム」に思う存分徹する事になり、本当の分離システムが理解できて、一番得をしたのは私だったように思います。  
                        (「愛鳩の友」誌より) 
生意気に「継続」が大切であると書いたが、このトピックをつくり、書き始めたのが昨年の3月の下旬。

途中で中断してしまった。
漸く終わりを迎えたのだが、20ヶ月も掛かってしまった

如何に継続が難しいものであるかを身をもって示している。

「言うは易し、行なうは難し」


私自身「継続は力」を最も苦手としている人間でした。



そう言う事を補う意味では、最近の言葉で言うならば「モチベーションを保つ」為にはどうすればよいのか?

常に情報のアンテナを回らし、刺激を受けるように勤めるのが良いだろう。
それは、「鳩友」を活用し「雑誌」などを読み気持ちを高めるのです。


この「鳩友」との関わりが、長い飼鳩生活での一番の財産ではないかと思うのは、歳のせいか漸く気づいたと言う事で、全く汗顔の至り!


酒の飲めないA型の硬い性格が、常に災いしたともいえるが、それでそんな成果を挙げれたとも言えるのだが・・・




だが、いずれも時間がかかってしまう。

まぁ、時間の管理がそれで、この部分が最終的には一番難しい!

人間誰もが使える時間は同じなのである。


最後にこれまでの反省から、得たものの集大成を別のトピックを作り、まとめていきたいと思うのだが、それ対する意見や成果を皆さんもお持ちかと思います。

その欄では、是非皆さん参加をして「喧々諤々」活発な交換をしていただきたいと思います。
投稿があるのだが・・・  って知らせてもらったが、すぐに見たつもりではあったが既に消されていた。

誰であるかは分かっている。

書き込みはそのコミュニティに入っていないとできないし、辞めても消えないと思ったが・・・
投稿のあった日付だけが残っている。

実はその数日前に個人的に私にメッセージをくれて、質問をされた。

せっかくなのでコミュニティの活発化を目指しこちらに投稿してくれ!とお願いした。

気の短い方なのか、わずか何日かが待てなかったのだろうか?

その投稿を消して、コミュニティからも去って行かれたようだ。


勿体を付けたわけでもないし・・・  

悪くは思いたくないが・・・

大体が他人にものを教えてほしい!と頼むという事は、少なくとも「礼」くらいは尽くす気持ちがなければいけないと思う。

数日が待てなくて去っていくというような仕打ちを行う人には、社会的に協調性がかなり欠けているのではないか?

いくらその投稿を消しても、私のメッセージ欄にはすべて残っている!!!

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