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リーニエ(Linie)コミュのなぜ、一流の大企業が破綻するのか?

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・今回の米国サブプライム・ローン危機では、リーマンブラザーズなどの投資銀行、シティなどの市中銀行、AIGなどの保険会社、更に、米国の誇る自動車産業ではクライスラーだけではなくGMすら政府の管理下に入った。どれも超一流企業の破綻である。米国ばかりではない。EUしかり。小さい企業については、ニュースにならないだけで、それこそ倒産は多数に上るだろう。日本、韓国、中国では超一流企業の大幅な採算割れが生じている。

・これほど広範囲の業種にわたり、しかも一流の大企業が潰れた例は過去にあったか?。同じ状態が、1国に限らず、これほどの規模で全国に広がった事例はあったか?。いずれにしても、世界的に、大きな経済機構の変化があったからだろう。

・その変化とは何なのだろう。一言でいえば「金融経済の世界的な膨張」にあり、各国で官民が挙ってこの流れに乗っかったことといえるだろう。

コメント(3)

・その背景は、世界が、冷戦の結果社会主義が亡んで、資本主義→市場主義に一体化されたこと。しかも、市場主義が、金融という分野に、新たな経済を築いたこと。金融には、地球資源と違って、コンピュータを除けば産業技術の助けなしに、極端な言い方をすれば、ご都合主義と簡単な手続きだけで資金を供給、融通できるという点がある。規模の限界でも、事情が違う。

・証券や株の現価が企業会計に持ち込まれ、金融経済が企業経営に組み込まれる形になった。多くの企業では、利益追求と事業規模拡大に向け、多かれ少なかれ、金融に足を突っ込んだ。潤沢な資金供給を利用して、金融界では、責任を分散した新たな金融商品を作り出し、保険機構も整備して、全員参加型の金融基盤を創出した。一方、産業界でも、借金を膨らませ、事業拡大に邁進するとともに、金融商品にも手を出した。

・その金融商品がローン(サブプライム)の証券化で、その証券を更に細かく証券化したもの(責任の分散)と言われる。しかも損失を担保する保険機構や、証券銀行の格付け機関まで用意して、誰もが乗りやすい基盤を作った。しかも、世界に広げることで、責任を広く分散させ、安全性が高いと誰もが信じる基盤に仕上げた。数学理論で高度のリスク分散とリターンの仕組みで裏打ちするとともに、持続的な経済成長のシナリオ(?)まで織り込んだ。各国の政府機関も後押しした。安全弁・調整弁の用意を怠った。実体経済を見誤った。
・決まったパイ(市場)の取り合いだけではいかに加熱しても崩壊には至らない。デリバティブに加え野放図なリバレッジまで組み入れた新たなパイを官民こぞって担いだ。実体経済の枠(限度)に気づいても、ババを最初に引くのを皆嫌った。その結果、行き着くところまで行かざるを得なかった?、一挙に崩壊したのは、故なしとはしない。

・当然ながら、住宅バブルを引き起こし、それに経済成長が追いつかず、バブルが崩壊、不況に突入した。借金を異常に膨らませた企業は、不況で売れ行きがガタ落ちになり、軒並み債務超過に陥り、資金繰りに躓いて、破綻した。安全神話に乗ったポートフォリオに、リスクヘッジは消し飛んだ。これが、一流の大企業でさえ倒壊に至ったシナリオと思える。この不況では、ちょっとしたリストラや自己資本増、それに従来型新商品の備えでは追いつかない。身の程に応じた借金の抑制をかけていたとしても、多分それだけでも追いつかなかっただろう。ただ、大赤字が続いたとしても、破綻は食い止め得ただろう。
・グローバル化が行き渡り、画一化された世界経済は、いい時も悪い時も同時である。マネーゲームに踊り、実体経済から大きく足を踏み外した。精神的なマルチ商法に引っかかった感じで、人の欲の皮は並みではない。


・それにしても市場主義における自律調整とは荒っぽい。欲の上に成り立つ原理は、大衆迎合の覆いを被れば、向かうところ敵なしになる。神の手も通じない。実体経済に直接・間接に仮想域の(ダブついた)カネが関与すると、因果(時間軸)の進みが遅れ、限界条件の絡みも変わり、ネガティブフィードバック(抑制)もかかり難くなる。好・不況の波は消せない。波高の制御しかない。変幻自在な欲に先行した網掛けの技が試される。

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