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ワンポイント英語塾コミュの42. クリスマス特集

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直前になってしまいましたが、クリスマス特集をやりましょう。

(本文は12月20日に掲載したものを、12月25日に一部追記・修正
させていただいたものです。申し訳ありませんが、ご了承ください。)


まずは、ずばり、Christmas から。

イエス・キリストの降誕を祝うキリスト教の祭事であることは、
皆さんご存知の通りです。

英語の由来は、Christ + mass (ミサ)です。

ミサというのは、カトリック教会の儀式(聖体祭儀)です。
英語では mass といって、教徒にとっては重要な儀式なので、
ついでに覚えておきましょう。

それから、略称の Xmas に X'mas とアポストロフィーをつけるのは、
英語表現としては誤りです。

Xmas という表記も誤りではありませんが、正式な場面では、
Christmas と記載するのが一般的ですので、注意しましょう。

さて、紀元1年12月24日や25日にイエス・キリストが生まれたのか、
というと、実は、現在は史学・聖書学上、違う説が有力です。

年については、紀元前8年〜紀元6年まで諸説あります。
また、誕生日は聖書の記述から10月1日ないし2日とする説が
現在では有力なようです。

ですから、クリスマスはあくまで「キリストの降誕を祝う祭日」で、
その日にキリストが生まれたのではないということですね。

ちなみに、「紀元前」は B. C. ですが、これは before Christ。
この反対に、「紀元〜年」は A. D. で、これはラテン語の
Anno Domini (= in the year of our Lord) から来ているようですね。
この Anno は第20回「誕生日・記念日」でも取り上げた、
anniversary などと同じ「年」という語源です。

あ、そうだ。イエス・キリストの英語名、Jesus Christ の発音は
「ジーザス・クライスト」ですので、これもご注意ください。


もう1つ、クリスマスに関して皆さんに知っていただきたいのは、
「クリスマスは恋人や夫婦で祝う」というのは日本の風習で、
欧米ではむしろ、クリスマスは家族と過ごす休日だということです。

逆に、日本ではお正月を家族で過ごす人が多いのに対し、
特にアメリカでは New Year を恋人や友人と迎える人が多いのです。

大晦日 (New Year's Eve といいます)になると仲間たちと集まり、
みんなでにぎやかにカウントダウンをするのです。
ニューヨークの Times Square はカウントダウンの人気スポットです。

なお、クリスマスはフランス語では Noёl 、ドイツ語では Weihnachten 。
ブッシュ・ド・ノエル (bûche de noël) というケーキがありますが、
これは「クリスマスの薪」という意味。丸太みたいな形ですよね。

クリスマスキャロル(聖歌)の1つ、「まきびとひつじを」の
英語名は The First Noel です。賛美歌103番ですね。

ついでながら歌といえば、「きよしこの夜」は Silent Night、
「もろびとこぞりて」は Joy to The World です。
意外と原題と異なるのでね、覚えておきましょう。


さてさて、次はサンタクロース Santa Claus です。

サンタさんが赤白の服を着てトナカイのひくソリに乗り、
子どもたちにプレゼント・・・という物語の起源は、19世紀の、
アメリカの詩人・神学者、C・ムーア (Clement Clerk Moore) による
「クリスマスの前夜」 ('Twas the Night Before Christmas、
A Visit From St. Nicholas としても知られる)という詩が
元になっているのだそうです。

(2005/12/25 追記: この説明は、日経新聞のコラムを元に
記載したものですが、実際の 'Twas the Night Before Christmas を
確認したところ、「赤白の服」という記述はありませんでした。
お詫びと共に、訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。

この詩に描かれている聖ニコラス(サンタ伝説の元)の服装は、
「頭から足まで全身毛皮に身を包み、灰とすすで真っ黒け」と
いったようなものでした(ダイスケ訳。原文は下記参照。)
その他にも聖ニコラスの動作や外見的特徴は多く描かれています。
この作品は日本でも絵本などで多く出版されています。

なお、twas は古い英語で it was のこと。詩的表現です。)


そして、赤白のサンタさんを世界中に広めたのは、1930年代、
あのコカコーラの広告なのです。

(2005/12/25 追記: コカコーラ広告が赤白のサンタ像を「作った」
という説もありますが、この点については定かではありません。)


今では赤白のサンタさんをたくさんの子どもたちが待っています。
南半球(この時期は真夏)ではサーフィンでやってくるそうですね。

サンタさん、いつまでも元気で活躍していただきたいものです。


そうそう、トナカイは英語で reindeer (レインディアー)。

有名なクリスマス・ソング、「赤鼻のトナカイ」の原題は、
Rudolph The Red-Nosed Reindeer です。
そう、あの赤鼻のトナカイの名前は「ルドルフ」なんです!!
これは日本では意外と知られていません。友達に自慢しましょう(笑)
Rudolph の発音はルにアクセントで、「ルードウフ」ですので、
これはくれぐれもご注意ください(そう言わないと通じません)。

トナカイがひくソリは sleigh (スレイ)。
ボブスレー (bobsled または bobsleigh) のスレーですね。
ソリはアメリカでは一般的に sled といいますが、
サンタさんが乗ってくるのは必ず、sleigh といいます。
そしてサンタさんが鳴らすのは sleigh bells です。

それから、ヤドリギは mistletoe (ミッスゥトウ、ミにアクセント)。
ママはヤドリギの下でサンタさんにチューをしてしまいました。
(「ママがサンタにキスをした」I Saw Mommy Kissing Santa Claus)。

ヤドリギの下でなら女性にキスをしても良いそうなのですが、
日本ではヤドリギってどのへんに生えてるんでしょうか。
ご存知の方、ご連絡をお願いいたします。


さてさて、いろいろ書いてきましたが・・・

欧米ではそろそろクリスマス休暇 (Christmas Break) ですね。
留学中の皆さんはファイナル(期末試験)の苦しみを越えて(笑)
長い休みを楽しまれることと思います。

それ以外の皆さんも、良いクリスマスをお過ごしください。


I wish you all a Merry Christmas!!


参考資料: 「日本経済新聞」2005年12月15日、p. 1、「春秋」。
        Wikipedia ( http://ja.wikipedia.org/ (日)、http://en.wikipedia.org/ (英))。
        「クリスマスの前夜」'Twas the Night Before Christmas の原文は、
        http://blackdog.net/holiday/christmas/twas.html を参照。

コメント(10)

サンタさんの赤い服がコカコーラだってこと私も最近知りました。どうやらほんとは緑色だったみたいですね。。
まぁどっちにしろクリスマスカラーってことで☆

今日はブッシュさんがメリークリスマスと言う言葉を使わないことが問題になってるってテレビで言っていました。
アメリカでは相手の宗教を気にしてハッピーホリディというらしいですね。
日本人は全く気にしませんが・・(^^;;
>しょうこやん
へぇっ、本当は緑色というのは初めて知りました。
今ではみんな赤いと思ってる点、広告の力の大きさを感じますね。

アメリカでは確かに Happy Holidays! といいますね(忘れてました)。
情報提供ありがとうございます。

そう、クリスマスはキリスト教の行事ですから、本当を言えば、
アメリカにもヨーロッパにも、クリスマスをお祝いしない人は
たくさんいるわけです。

(本文中の、「世界中の子どもたちがサンタさんを待っている」
という記述も正確ではありません。お詫びして訂正いたします。)


宗教や文化の多様性を尊重するということも、とても大事ですね。

余談ですが、先日、国際赤十字が赤十字 (red cross)、
イスラム教国で使われる赤い三日月/赤新月 (red crescent) に加え、
宗教的に中立な赤いひし形 (red crystal) を第3のマークとして
正式に承認したというニュースがありました。

日本語: http://www.cnn.co.jp/business/CNN200512090023.html
英語: http://edition.cnn.com/2005/WORLD/europe/12/08/red.cross.ap/index.html


こういう感覚を持つということも、国際コミュニケーションでは
重要なことなんだと思います。

思い出させてくれたしょうこやん、本当にありがとうございます!
↑わたしもこの赤十字の記事みました。
最初headlineだけ読んだときは、この、新しくマークが一つ認証された、なんて、どうでもいいじゃん、と思ったのですが、中身を読んで、その意味の深さ、つまり宗教や文化の違いの難しさを、実感しました。
日本では、なかなか気づかされることの少ない、だけど大事な問題ですよね。
>むろりんさん
ホントそうですね。
日本に暮らしてると鈍感になりがちですが、人の心の問題ですからね。
良い意味で、そういったことに敏感な人間でいたいものです。

関係ありませんが、上の crescent のスペルを何も確認せずに、
間違わずに書いていた自分を今、猛烈にホメています(笑)
いえ、すごいです。cとsがいっぺんに出てくる単語苦手です。(>_<)。何度書いても間違っちゃう。。。
知っていたものの再確認や、初めて知ったこともあって、勉強になりました!こういう話がいつでも自分の引き出しに入っているといいですねー。

コカコーラの話は、以前、山中湖(か河口湖)?の、クリスマスの歴史について知れるミュージアムに行って知りました。(曖昧な情報でごめんなさい。)
ここで、お詫びと訂正がございます。

「サンタさんが赤白の服を着て・・・という物語の起源は、・・・
C・ムーアによる「クリスマスの前夜」という詩が元になって・・・」

という説明をアップいたしましたが、「クリスマスの前夜」
'Twas the Night Before Christmas の原文を確認したところ、
確かに外見的特徴などに関する詳細な描写はあるのですが、
「赤白の服」という記述はありませんでした。

確認不足の情報を掲載してしまい、大変申し訳ありませんでした。

(本文訂正済みですので、今一度お読みいただけましたら幸いです。)
>むろりんさん
スペルを覚えるコツは、文節に分けて記憶することだと思います。
crescent も、cres + cent と分けると憶えやすいと思いますよ。


>machilda さん
ありがとうございます。
と、ホメられて調子に乗って、あらためて詩の原文を確認したら、
自分の記載が不正確であることに気がつきあわてて訂正しました(泣)。
大変失礼いたしました。

あっ、クリスマスの歴史に関するミュージアムは聞いたことがあります。
これですね!!

「クリスマスの森・サンタクロースミュージアム」(山中湖)
http://www.cnm.co.jp/santa/base.htm
さらに追記。

クリスマスとサンタクロースの歴史についてさらに詳しく
紹介している日本語サイトがありましたので、リンク貼っておきます。

「伝次郎のカレンダー」より。
http://homepage2.nifty.com/calendar/12gatu/xmas.html
(トップ: http://homepage2.nifty.com/calendar/index.html)

クリスマス当日になってのアップでごめんなさい。
来年のクリスマスの話のネタにしてください・・・(笑)
もうすぐクリスマス。

というわけで、こちらのトピックを最新に上げておきますね。


昨年アップしたネタですみません・・・。

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