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ワンポイント英語塾コミュの67. mortgage

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なかなか新トピックをアップできず、申し訳ありません。


久し振りの今回は、"mortgage" という単語を取り上げます。

良く目や耳にしますが、日本人にはなかなかしっくりと
理解しにくい単語の1つではないかと思います。


まず発音は、「モーギッジ」。「モー」 にアクセントです。

t は発音しないのでご注意!
古いフランス語から来ているため、このような変則的な発音をします。



そして意味ですが、一般的には、次の3つのどれかを指すと考えて
まず間違いありません。


1. 住宅ローン の契約

2. 住宅ローン のお金

3. 住宅ローン の担保となる住宅(不動産)


・・・というわけで、"mortgage" といえば 「住宅ローン」 です!


1. の意味では、mortgage loan という場合もあります。



たまに、商業不動産を担保とした不動産担保貸付(ローン)や、
その不動産を指す場合もあります。(特に企業の場合。)


本来、不動産を担保とする貸付またはその不動産を
一般的に mortgage というのです。

(厳密には不動産に限りませんが、その解説は割愛します。)


商業用不動産担保ローンと住宅ローンを区別したいときは、
前者を commercial mortgage (loan)、
後者を residential mortgage (loan) といいます。

このあたりは、ビジネス用語としては押さえておいたほうが
良いかもしれませんね。



しかし一般の学習者の皆様には、「住宅ローン」 で良いでしょう!


住宅ローンの意味では、home loan が使われることもあります。

誤解を避けるためには、home loan を使ったほうが良い場合も
あるかもしれません。


が、欧米ではこの mortgage という言葉が非常に良く使われます。


「住宅ローンの金利」 のことを、mortgage rate(s) といいます。

固定金利の住宅ローンは、fixed rate mortgage (FRM) 、
変動金利の住宅ローンは、adjustable rate mortgage (ARM) 。


・・・と、本当に一般的に使われるのです。



では、なぜこんなわかりにくい言葉が良く使われるようになったのか?


以下、解説です。



mortgage の本来の意味は、「抵当 (ていとう)」 。

でもこの、「抵当」 というのがわかりにくいんですよね。


「抵当」 というのは、要するに担保の一種です。

「担保」 というのは、借金の支払いを保証するための対象や仕組みですね。
昔は、借金の 「かた」 なんて言い方もしました。


「担保」 を英語では、security といいます。
「貸したお金を安全にする (secure) 」 というところからですね。
「有価証券」 という意味での security の語源も同じです。

「担保」 は collateral という言い方もあります。
これは、ローンに付随する (collateral) というところから。


さて、住宅ローンの仕組みは、購入する家やマンションなどを担保として
――つまり、万が一ローンの支払いができなくなったときは、
銀行などにその家やマンションを明け渡す(そして銀行などは、
家やマンションなどを転売し、売却代金でローンを回収する)
という条件で――融資を受けるというのが一般的な形態です。
土地も担保に入れる場合もありますね。


このとき、家や土地やマンションなどを担保に入れることを、
法律用語で、「(家などに) 抵当権を設定する」 といいます。

英語では、mortgage (a house) でOKです。
place a mortgage on (a house) という言い方もできます。


このとき、担保に入れてお金を借りる人を抵当権設定者、
英語では mortgagor (モーゲジャー) といいます。

お金を貸す人、つまり銀行などは抵当債権者、
英語で mortgagee (モーゲジー)といいます。

このへんはちょっと難しい単語ですが、せっかくなので、
一緒に覚えてみてはいかがでしょう?



・・・以上のように、不動産を担保とする融資 (ローン) において、
その 「担保 (抵当)」 を mortgage というのが本来の用語ですが、
これが住宅ローンなどで一般的に使われるうちに、
住宅ローン自体も、mortgage と呼ばれるようになったようです。






さて、以下はさらに応用編。

「抵当 (mortgage)」 は 「担保 (security) 」 の一種だと
上に書きましたが、抵当以外の担保として、質 (しち) があります。
そう、「質屋に入れる」 の質です。

これを英語では、pledge (プレッジ) といいます。
借金の担保を指す意味から派生して、「約束」、「公約」、
そして何かの 「証」 なんて意味もある単語です。


お金を借りるために物を質に入れるとき、法律的には、
「質権 (しちけん)を設定する」 といいます。

英語でいうと、pledge (something) 。

mortgage も pledge も、名詞・動詞の両方として使える単語です。


抵当権と質権の違いは、お金を借りた人がその対象物を
占有して使うことができるかどうかです。

住宅ローンの場合は、担保に入れた家などに住むことができます。

たとえば時計を質屋に入れたら、その時計は使えませんよね?



・・・以上、法律面の少し難しい話も混ぜてしまいましたが、
今回はローンやその担保にまつわる英語を解説してみました!!

コメント(3)

>アイリーン Irene さん
そうですね、reverse mortgage です。
カタカナからだとわかりにくい単語ですよね。

借入金が減っていき最後に住宅を取得する住宅ローンと逆に、
年金を受け取り(借入金を増やしていき)最後に住宅を手放す
という制度なので、「逆住宅ローン」 = reverse mortgage
なんですね。

なお、mortgage の発音はモーギッジなんですが、
カタカナ表記はモーゲージやモーゲッジとなることが多いです。
補足し忘れていました。

とても良いコメントありがとうございました!!
1つ上のコメントで、「最後に住宅を取得する住宅ローン」 という記述は、
正確ではありませんね。
住宅ローンを利用する場合、住宅は最初に取得しますよね。
失礼いたしました。

お詫びして、訂正いたします。

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