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創作恐怖話〜新感覚恐怖へ〜コミュの情けは人の…。

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Fさんには息子が一人居た。

息子には立派な人間になってもらいたい。

会社の社長、政治家、銀行マン。

その為には、他人を蹴落とす事の出来る心を持たなくては。

そこでFさんは「情けは人の為ならず」という諺を思い出した。

《他人に情けをかければ、いつか自分にも帰ってくる》という意味の諺。

だけど、一見、情けをかけてはいけない、という風にも聞こえる。

これだ!とFさんは思った。

Fさんは息子に「人に情けをかけてはいけません」と教え込んだ。

そして「昔からこんな諺があるの。昔からみんながそう思ってる証拠よ」とも教えた。

息子は何度も何度もうなづいた。




月日は流れ、
 
息子が小学五年生の春。

Fさんは突然、心臓に痛みを覚え、倒れこんだ。

救急車を呼ぼうにも、電話に手が届かない。

そこに小学校から帰ってきた息子が入ってきた。

「たすけて・・・でんわ・・・」

Fさんはかすれ声で息子に助けを求めた。
 



「情けは人の為ならず」
 



息子はニヤッと笑うと、Fさんの顔をランドセルで殴り飛ばした。

コメント(3)

人を蹴落とすって立派な人間じゃないような気が…

ま〜自業自得ですな
>龍錦さん
Fさんにとっての常識がすでに違っていたのかも…と。

>R嬢さん
自業自得ですね…。
ただ、Fさんにとっては「いい子に育ってくれた」のかもしれません。

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