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イタリア世界遺産(JITRA)コミュのトスカナの宝石ピエンツァ

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モンタルチーノからモンテプルッチャーノへ行くカッシア街道の中間に位置するピエンツァは、人口約2300人の小さな町だが登録基準(?)(?)(?)などで、1996年世界文化遺産に登録された。

魚ウマ「理想卿」を求めて15世紀に創られた町
ピエンツァの起源は、はっきりしないが、古代ローマ時代コルシニャーノCorsiganoという名前で呼ばれていた。9世紀にはアミータ山の大修道院がこれを所有し、次に自治都市シエナがここを支配し、その後ピッコローミニ家の領土となった。そのコルシニャ―ノに変革が訪れたのは15世紀、この地にエネア・シルヴィオEnea Silvio,後のローマ教皇ピオ2世が1405年に誕生し、彼は教皇になった1458年から故郷を簡素な田舎町から己の理想郷に改造しようと乗り出した。ピオ2世はシェナ大学で学んだ人文主義者で、著書もある当時の優れた知識人だった。彼は街の名前をピエンツァに替え、ルネッサンスを代表する建築家のベルナルド・ロッセリーノに設計を依頼、3年間計画で街を自分の理想の街に造り替えようとした。その結果道路の一部、コルシニャーノ最古の建築ロマネスク様式の教区教会は残し、ロッセリーニの建築様式に調和した邸,邸宅を建設するように当時の民間人、アンナマーティ、ボルジア、ゴンザーガなどの枢機卿にも教皇が義務付けたので、街には、ルネッサンス様式の建築が建てられた。しかし1461年にピオ2世とロッセリーノが亡くなり、街は未完成のままに終わったが、ピオ2世の理想に限りなく近い街が現存している。

波広場の中心にある見事な大聖堂
私が初めてピエンツァを訪れたのは、1998年、その後2006年の8月に再び訪れた。この時はローマからキウジへ汽車で行き、その後バスでモンテプルッチャーノ、乗り換えてピエンツァに着いたのは午後1時頃だった。夏の暑い太陽が照りつける日だったが、宿舎のホテルアルカに荷物を置くとすぐ町に向かった。緑の樹木の美しい公園の前の門、ポルタ・ディ・アル・プラトーを通るとすぐそこは、ロッセリーノの造った道があり、みやげ物やワイン、チーズの店などが並んでいた。特にピエンツァのチーズは味がよいと評判である。この通りの左にパラッツォ・アンナマーティ、ピッコローミニ館などがある。5分も歩くとすぐ井戸のある広場ピオ2世広場に出た。1459年から1462年にかけてロッセリーノが設計した広場で中央には大聖堂Duomoがあり、右には壮麗なピッコローミニ館Palazzo Piccolomini、左にはパラッツォ・ヴェスコヴィレがあり、後ろにはパラッツォ・ブッブリコがある。この広場は、レオン・バッティスタ・アルベルティの「建築論」の基本原理を踏襲し、建築全体の合理性、均衡、対象などを盛り込んだ、ルネッサンスの厳密な透視図法に基準に従って設計さていて、この中にいると不思議な寛いだ気分になった。

チューリップ広場の中央にある大聖堂は、被昇天の聖母マリアを祭る教会で、ロマネスク様式の教会の跡に1459年から1462年にかけてロッセリーノが建設した。堂内はピオ2世が中央ヨーロッパを旅行した際に称賛したドイツの「ハレンキルヘン」形式に着想を得て制作されたラテン式十字プランで、放射状の礼拝堂に取り巻かれた多角形の後陣を備えている。内部を飾っている絵画はピオ2世がこの教会にために注文した絵画で、右側廊にジョヴァンニ・ディ・パオロの祭壇画「聖母子と諸聖人」第一礼拝堂にマッティオ・ディ・ジョヴァンニの祭壇画「玉座の聖母子と諸聖人」第4礼拝堂にヴェッキエッタの代表作である第三画「被昇天の聖母」などの絵画があり、この絵は黄金の背景の上に描かれた青の衣装、赤の衣装などのコントラストが鮮やかだった。

りんご午後3時にガイド付ツァーがピッコローミニ館であるのを聞いていたのでその時間に集合場所に行くと、10名位の人が集まっていた。私はここを見るのは2回目だったが、この建築はロッセリーノが建てた。フィレンツェのルッチェライ館は、アルベルティが設計したものだがそれをモデルにして、ルネッサンス様式の精密が外観を取り入れ、ロッセリーノが完成した。内部には家具、調度品、絵画、武器、ピッコローミニ家の家族の肖像画など興味深い展示があった。

満月ガイドツァーが終わってから、私は上のバルコニーへ行った。前方には広大なトスカーナの田園風景が広がり、彼方の丘の上には、綿のような雲がたなびいていた。光もよく最高の景観を堪能できた。夜はピエンツェで一番美味しいレストランと言われるブーカ・デッレ・ファーテへ行った。ロセッティ通りにある大衆的な店で、中は集会があるのか満席で、特別席をつくってもらった。ここで私が食べたのはピーチという太いうどんのようなスパゲッティ、これはピエンツァの名物で、ソースは大ぶりに切ったポルチーニのソースがかかっていた。ポルチーニの柔らかさ、ピーチの素朴な麺との調和が素晴らしく非常に満足した料理だった。


えんぴつピエンツァへのアクセス
ピエンツァはシエナから52キロ、フィレンツェから120キロ、アレッツォから61キロの距離にある。
シエナ駅前からTrain社のバス112番「モンテプルチャーノ行き」で「ピエンツア」下車。約80分程度。
あるいは ローマ発のフィレンツエ方面行き列車(レジョナール)でキウジChiusi駅に行き、LFI社のバスで「モンテプルチャーノ行き」(約60分)にのり、モンテプルチャーノで乗り換えてピエンツァに行く。

Train 社およびLFI社のバス時刻表  http://www.trainspa.it/EXTRAURBANO.htm





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