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落語コミュの落語家 私的ランキング2010

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落語に関して、最近出版された新書は、なかなか刺激的なタイトルです。

 「落語評論はなぜ役に立たないのか」 広瀬和生(光文社新書)

著者は、30年来の落語ファンで、年間350回以上!の落語会に通う凄い
落語ファンです。しかも、東大工学部出身で、ハードロック・ヘヴィメタ
の月刊誌の編集長と言うユニークなキャリア。 落語に関する主張も
ヘヴィメタ級で、 落語ファンとしては、読んで刺激を感じる本です。


第1章「落語とは何か」の目次
 
 「落語とは何か、を考える必要はない」

 「落語は文学ではない」

 「演目は素材に過ぎない」

 「古典という言葉の中に込められた美意識」

 「古典を守るという欺瞞」
   「評論家のいう古典は、昭和の名人の落語」
   「昭和の名人もオールタイムベストではない」
   「志ん朝は別格、談志は異端」という欺瞞
   「落語は世間で相手にされていない」

 「新作落語は邪道ではない」
   「創作力のない者は噺家ではない」

 「落語ブーム前夜」

 「パラダイムシフト」
   「古典を伝承する落語」から「自分の言葉で語る落語」へ

 「現在の落語界」 


そして、「特別付録」の「落語家 私的ランキング2010」をみて納得しました。
著者が、昨年聴いた中から、独断で選んだベストとのことです。

 1.柳家小三治
 2.立川志の輔
 3.桃月庵白酒
 4.立川談春
 5.春風亭一之輔

私の大好きな小三治と志の輔がツートップ! 
著者は、小三治を昨年34席聴いているとのことで、いずれも素晴らしい出来
で、「芝浜」をベストにあげています。。そして、志の輔については
「立川志の輔の出現」という章で、「志の輔らくご」こそが、現代日本人
のための普遍的エンターテインメントと絶賛しています(納得!)


しかも、先日TVではじめて聴いて、思わずウマイと唸ってしまった白酒が、
なんと3位にランキング。 著者は、まだ2005年に真打ちに昇進したばかりの
白酒の落語を昨年54席聴いて、「まったくハズレがない」と絶賛しています。

 6.柳家喬太郎
 7.立川志らく
 8.橘家文左衛門
 9.立川こしら
10.三遊亭白鳥

著者によると、「2010年は、桃月庵白酒、春風亭一之輔、立川こしら、
この3人を追いかけた一年でした」とのこと。 これは、聴いてみたい
噺家です。この3人が、しっかりベスト10に入っています。

11.春風亭昇太
12.柳家喜多八
13.立川談笑
14.柳家さん喬
15.柳家三三

「笑点」メンバーの昇太が11位にランクインしています。

16.柳亭市馬
17.古今亭志ん輔
18.三遊亭歌武蔵
19.柳家歌緑
20.柳家小せん

NHKの子供番組に出て、日本中の子どもたちが「ジュゲム」を唱えることに
なったのは、歌緑さんのおかげ。

21.林家彦いち
22.春風亭一朝
23.滝川鯉昇
24.春風亭百栄
25.笑福亭鶴瓶

東京の落語主体ですが、関西出身の鶴瓶もランクイン。

26.三遊亭天どん
27.入船亭扇遊
28.入船亭扇辰
29.三遊亭兼好
30.立川左談次
   柳家一琴
   三遊亭歌奴
   柳亭こみち

さすがに、若手のホープがつづきますので、知らない名前が続きますが、
今度、今度見てみたいものです。 そして、病気で声がでないため、
立川談志を別枠としてあげていました。


とてもフレッシュな「極私的ランキング」です。 いずれにしても、
賛否両論、刺激のある新書だと思います。 ちょっと読んでみてはいかが?

コメント(12)

ランキング興味深いですね。
自分が注目している噺家さんがランクインしててなんだか嬉しくなりました。
ぜひ読んでみたいと思います。
…これはトピックよりレビューとして載せたほうがいいのでは?
私的には現役の東京の落語家では瀧川鯉昇師匠がベストなのですが23位か…
そんなに、シャッチョコばることもねえと思うけれどさ…六代目楽さんと小圓遊は、いい噺家だと思うよ…
ちょっとこの本読みたいな
僕の好きな咄家さん達ランクイン
聞いたことない咄家さん これから意識して聞いてみようかな〜

そういえば 談笑師匠がお奨め?していたような…
現代の落語ファンにとっては、かなり痛快な一冊ですね。一読の価値ありです。


ただし、著者は立川流信者であることもお忘れなく。
ランキングは編集側から是非にと請われて書いたそうですから、あまりそこに注視した読み方はよろしくないと思いますよ。ランキングなんて、落語ファンの心の中にあればいいのですから。
最近聴き始めた人には刺激的な内容でしょうね。しかし私などは「やっと出た」という気持ちです。他の芸能ジャンルなら当たり前な評論活動が、落語になると途端におかしくなってしまうのですから。
> クリフさん
ベスト30的な本は、既に「この落語家を聴け!」を出しておりますからそちらをお薦めします。
ただ、本書に現代落語論の一番肝心な「人間の業を全て肯定する」とアンツルの「普遍的人間性」。この肝心なセリフが出てこないのは気になりました。
> こうじさん
それについては、現代落語の基礎知識に書いてあった気がします。この本は談志論を語るものではありませんから書いてなくても気にならないと思いますけど…。
談志を評価したら信者という認識は、いつになったら無くなるんでしょうか?小三治も白酒も志ん朝も同様に絶賛しているのに、談志だけ信者扱い。

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