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ふくたん日記集コミュの【食】石屋製菓と北海道経済

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http://mixi.jp/view_diary.pl?id=533219933&owner_id=1065767


■ 以下 2007年08月17日21:56 作成の日記本文を転載 ■


石屋製菓の「白い恋人」やアイスクリームなどの品質保証に
関する問題について意見を述べる。

私は、本件に関しては、かなりの内密な業界情報を持っており、
この問題については自信満々で言わせてもらうつもりだ。
(いつも自信満々って言うか、自信過剰だけどねw



A:問題点の整理

まず、本件についての情報を整理する。

1.返品された「白い恋人」について、元々の賞味期限を破棄し、
  新しい日付に打ち直して再出荷した。
2.アイスクリームなどの製品に大腸菌群が検出されたことを
  知りながら、然るべき対応をせずに放置した。

食品業界に身を置くものとして許せない気持ちだ。
ただし、1はどうでも良い。これはどこにでもある話だ。
許せないのは2である。2は、やってはならないことだ。

そもそも、賞味期限とは何か。
これは、製造者(メーカー)が、その製品が本来持っている
「おいしさ」などを充分に味わってもらえるであろう期間を、
長期保存した製品サンプルを社内で試食するなどして判断し、
それを消費者に案内するためのものでしかない。

すなわち、賞味期限を越えたとしても、衛生品質に問題が無い
という場合が多いのである。

これは消費期限や、品質保証期限とは意味が違う。
消費期限は「これを越えたら消費してはいけません」ということ。
品質保証期限は「これを越えたら品質が保てない」ということ。

それらの期限は、どちらかというと消費者の医学的安全を守る
ことが主眼であって、賞味期限は感性的なものになる。

以下は、私がコンビニの商品開発を担当していた頃に書いた、
社内マニュアルの一部であるが、8年前の記憶を辿って、
今一度、ここに記しておこうと思う。

〜〜食品の安全とは〜〜
○ 物理的安全〜その製品を運搬・保管・消費する際に、
人体に傷害や過度の負荷を与えない物理的性質であること
○ 化学的安全〜その製品を使用および喫食する際に、
含まれる化学的成分により人体に危険などが及ばないこと
○ 生物学的安全〜その製品に設定された品質保証期限内に
おいて、微生物などにより人体に疾病などを起こさないこと
○ 心理的安全〜その製品の外観・名称・使用目的などが、
消費者心理を恐怖や不安に陥れないこと

だいたい、このようなものだったと思う。
マニュアルには、もっと長い文章を記載したと思うが、
何しろ8年前なので全ては記憶していない。

白い恋人の問題は、物理的・化学的には全く問題が無い。
ニュースが与える印象は生物学的安全が脅かされたかの如く、
消費者に伝わってきているけれども、それは違う。
賞味期限の付け直しとは心理的安全の問題でしかない。

もちろん、賞味期限と品質保証期限が時間的に非常に近いところ
にあって、4ヶ月と設定された白い恋人について、製造から
5ヶ月目や6ヶ月目には何らかの品質変化が起こっていることも
有り得なくは無い。それを言うなら1ヶ月でも起きているのだが。

私の知識から言わせてもらえば、クッキーの間にチョコレートを
挟んだ焼き菓子である白い恋人は、28℃以上でチョコレートが
溶けない限り、半年〜1年は、その品質は保たれて、人体に
何ら影響を及ぼすことが無いはずである。

一方、アイスクリームなどの製品における大腸菌群の問題。
こちらの方が格段に深刻な問題であるにもかかわらず、
マスコミはほとんど取り上げていない。理由は何か。
それは、ニュース性の強さで判断しているからである。
白い恋人の方が、ニュースとして注目されるからである。
本当にマスコミはバカばかりだ。マスゴミと呼ばれるに相応しい。

大腸菌は食品に含まれてはならない微生物である。
O−157に代表されるように、人体に強いダメージを与え、
時には、子どもや老人を死に至らしめる細菌である。
これは決して看過できない問題であり、従って、保健所の査察が
入る場面が、ニュースで流れているのである。
しかし、ニュースでは、賞味期限をごまかしたので保健所が入った
というイメージが形成され、マスコミの印象操作が機能している。


B:石屋製菓と政治とスポーツの関係

何ゆえに政治と思うかもしれない。
ここには、先ほど辞意を表明した石屋製菓の経営者、石水氏が
地元経済界で果たしている社会的役割が関係している。

石水氏は、札幌商工会議所の副会頭である。
当然、地元経済界では顔が広い。名刺など不要の著名人だ。
そういう人間には必ず政治家が集まってくる。
目的はもちろん、選挙における集票の依頼である。

前回の札幌市長選挙において、現市長の上田は、石水氏に協力を
要請している。しかし、石水氏は、上田の反体制的な政治思想を
嫌っており、保守系候補を支援することを伝えて対立した。

革新系の上田にとって、地元経済界の協力を得るのは、なかなか
難しいことであるのだが、札幌商工会議所に連なる面々の中で、
保守系であることが容易に想像できる銀行系と建築土木系を除くと、
重鎮と呼べるのは、食品業界の石水氏や福山氏(福山醸造やベル食品)
くらいしか居ない。知名度が抜群の石水氏に支援を断られ、逆に、
対立候補の支援に周られたというのは、痛手だったはずだ。

今回、石屋製菓が起こした問題に対して、保健所が早急に立入調査を
行ない、その様子が公開され、映像としてニュースを賑わせた
背景には、上田の個人的な私怨がある。食品衛生法違反の疑いがある
とニュースでは言われているが、上田が仲の悪い警察を使えずに、
保健所を使って攻めてきたというのは、なるほど頷ける話だ。

ただ、後ほど述べるが、普段は上田の味方である左寄りのマスコミも
その私怨にそのまま乗っかる訳にはいかない事情もあるので、
淡々と事実を放映するに留まってはいるが。

次にスポーツとの関連であるが、石屋製菓はサッカーチーム、
コンサドーレ札幌のメインスポンサーである。これは有名なので
詳しい説明は不要であろう。その証拠に、ユニフォームの胸の部分に
白い恋人のロゴがある。会社の横には練習場まで作ってしまった。

記憶されている方が居るかもしれないが、石屋製菓が筆頭スポンサー
になる前は、丸井今井と二社で、ほぼ同額を出し合う形を取っていた。
しかし、今井氏が背任罪で失脚したのに伴なって、丸井今井は
スポンサーから降りることになり、石屋製菓だけが残り、今に至る。

ちなみに、チーム発足当初は元々のスポンサーだった東芝などが
スポンサーを集める際に、地元経済界に顔の通る人間に接触を
重ねており、我が父ヒロシも接触を受けている。一時期は役員就任の
要請なども有ったらしい。ヒロシは「玉蹴りなんて流行らねぇ」
と文字通り一蹴してしまったが、石水氏も今井氏もヒロシとは
知人の関係(3人とも同年齢で、特に今井氏は小学校の同級生)
なので、紹介者などとしての接点があったのかもしれない。

ここでもしも、石水氏というより石屋製菓に問題が起きて、
会社の資金繰りが危うくなった場合、メインスポンサーを降りる
という判断が下るのは容易に想像できる。
そして、それはチームの弱体化を意味するだろう。
石屋製菓本社横の緑の芝生のグラウンドも使用できなくなり、
他のJ2のチームのように、田舎の原っぱを転々としながら、
練習を続けるチームになれば、有力選手は流出する。

その時、次のスポンサーはどの企業になるのか。
おそらく、スポンサー探しは難航するであろう。
場合によっては、日本ハムが野球チームとサッカーチームを
両方支えるなどという事態も想定できる。

少なくとも、北海道内において、コンサドーレを支える企業は、
簡単には見つからない。食品流通のアークスやセイコーマートは
スポーツの支援にはあまり興味が無い。ロイズも同様である。
六花亭は本社が帯広なので、札幌にチームを持つ意味が薄い。

石屋製菓は年商80〜90億程度の中堅企業ではあるが、
法人所得ランキングでは全国の菓子製造業で10位以内に入る、
超高収益体質なのだ。昨年も法人所得は20億円以上あるはずだ。
ここまで潤沢な資金力を有する企業は、北海道には他に無い。

コンサドーレが本州の企業に買収され、北海道から出て行って
しまうことさえ有り得る。マスコミはそれを恐れている。
ただでさえ、コンテンツ不足で困っている北海道内において、
コンサドーレが無くなれば、独自の番組はさらに減る。

加えて、石屋製菓は、北海道の5つの民法テレビ局全てに提供番組を
持つという、マスコミ業界においては最上級の顧客でもある。
この企業を叩くということは、巡り巡って、懐に入る広告収入を
減らすことになってしまう。だからマスコミも過剰に叩けない。

なにしろ、石屋製菓の提供番組は、北海道内で主婦などに人気のある、
夕方の情報番組であったりするわけで、これを叩くのは、番組の
存続にさえ関わってくる大問題になってしまう。過剰に叩かず、
事実を淡々と伝え続けるマスコミの心境は、複雑なものに違いない。


C:北海道経済における雪印事件のトラウマ

北海道では、このような地元で絶大な影響力を持っている企業を、
マスコミの力で叩き潰してしまったことがある。言わずと知れた、
雪印である。北海道新聞を中心とするマスコミに雪印は殺された。
(完全に倒産した訳ではないが、死に体には変わりない)

この時、全国企業に成長してしまった1兆円企業の雪印を叩いても、
それほどのダメージを北海道全体の経済が受けることになるとは、
想定していなかった部分もあったのだが、実際に潰れてしまうと、
想像を超える悲惨な状況に陥ったのである。

関連子会社は次々と売却され、潤沢な資金による設備投資は
全てストップされ、売却先の見つからない古い工場などは、
そのまま耐用年数に達すると、廃業する以外に無くなった。
地元採用の従業員もパートも全て解雇され、そこに食材などを
納入していた中小の製造業も、資材などを搬入していた物流業者も
取引先を失った。もちろん、代わりなど居なかった。

北海道のように、地元の業者同士で少ない金をグルグルと回していた
閉鎖的経済環境において、産業構造の頂点に君臨するような大企業が
そっくり消えてしまうということは、その構造の傘下に存在する
取引先全てが消えることに繋がる。

また、石屋製菓と雪印の大きな相違点として、石屋製菓の製品は
観光需要品であり、本州の消費者から現金を受け取るという側面が
あることである。北海道を一つの国として考えると、石屋製菓は
外貨獲得に最も大きな貢献を果たしていた企業ということになる。
これは簡単に失う訳にはいかない。

石屋製菓を失っても、六花亭やロイズやホリや柳月がある。
確かに、新千歳空港などにおける土産需要というのは、購入予算を
消費者側が想定した上で、必ず何らかの購買活動を行なうから、
他社製品で代替が行なわれる。しかし、それを勘案したとしても、
観光菓子全体の売上に何らかの影響が出ることは避けられないし、
石屋製菓の高収益体質が崩れるということは、毎年10億円内外を
納めていたであろう法人税収入が無くなるということにもなる。

さらに、雪印のアイスクリーム部門をロッテが買収したり、
不二家に山崎製パンが経営参画して救いの手を差し伸べるなど、
石屋製菓にも同様の助っ人が現れるという可能性を考察すると、
それが非常に難しいものであるという背景も重要である。

雪印も不二家も、自家消費型製品を中心とする企業である。
消費者は、購入した製品を自宅で使う。また、どちらの企業も
業務用売上が高かった。食品業界においては、原材料の提供は
持ちつ持たれつと言える関係があり、問題が露呈してマスコミが
過剰に叩いたとしても、消費者に見えないところでは、冷静に
過去の取引を継続するという判断をする場合もある。

石屋製菓の製品は、購入者と消費者が別人である。
この贈答品需要において、企業イメージが崩れたというのは、
死刑宣告に等しい。白い恋人を贈られた時に、受け取った人が、
嫌悪感を示すようになるということは、石屋製菓が贈答菓子市場に
二度と戻れないということを意味する。

果たしてそのような市場環境に身を置いている企業の復興に
手を差し伸べる、火中の栗を拾うような者が居るのだろうか。
非常に厳しい局面に立たされたとしか言いようが無い。

北洋銀行と三井住友銀行が、10億円の追加融資を即決したのは、
どのような形であれ、この企業を潰す訳にはいかないという事情、
もちろん、石水氏の個人資産などに担保能力があるという判断、
そして、食品業界内部から支援を受けることが困難であるという
見通しがあってのものではないかと思われる。

北海道経済において雪印事件のその後の顛末は、思い出したくも無い
強いトラウマになっている。今ここで、石屋製菓も失ってしまったら、
取り返しがつかない。そのことを、マスコミと銀行はよく知っている。


D:石屋製菓の今後

本件は、元従業員が行政機関に告発したことで発覚した。
石屋製菓という企業は、道内の他の贈答用菓子製造業と同様に、
創業者一族が社内を完全掌握しているワンマン企業である。

営業本部長が全責任を負っているというニュースが最初に流れ、
業界および社内の事情を知る者にとっては信じがたいものであった。
案の定、石水氏は初めから全てを知っていたというニュースが、
後から追加されて、石屋製菓は完全に信頼回復の切っ掛けを失った。

私財を全て投げ打ってでも従業員は守ると石水氏は言ったが、
彼はここ毎年、1億円前後の役員報酬を受け取り続けており、
おそらく、一族全体では2億円程度の報酬を手にしていただろう。
その一方で、北海道の製造業における年収の相場から考えれば、
従業員の年収は400万円前後であったはずで、会社の危機に、
私服を肥やした経営者が犠牲を払うのは至極当然である。

元従業員が告発したというのも、コンプライアンスの遵守も
あるのかもしれないが、会社への不満への当てつけではないか。
劣悪な労働環境や、上に厚く下に薄い賃金配分でありながら、
サッカーには莫大な金を投資するという経営者の姿勢に、
強い不満があったことは想像できる。

会社の危機を救うために、早速、銀行から、追加融資と同時に、
広報に詳しい専門家を送り込み、社内体制の再構築に当たって
企業体質を改革するという話が出てきているが、果たしてそれで
上手くいくのだろうか。

広報の専門家というところが気にかかる。
すなわち、この事件の本質は食品衛生管理の問題ではなく、
問題が起きた時の社長の言動やマスコミ対応に問題があった
という判断を、銀行がしているということである。

確かにそれは正しい一面も持っているのだが、
では、その広報の専門家というのは、製造現場に立ち入って、
詳細な指示を与えられる人間なのだろうか。

正直に言えば、石屋製菓クラスの企業の体質を、大胆かつ迅速に
改革できる人材が、北海道内に存在するのか、甚だ疑問である。
存在しない訳ではないが、そういう人材は既に、同じ食品業界の
ライバル企業などで、重職を担っているはずだ。

石屋製菓の売上は80〜90億円のうち、70億円前後が、
白い恋人である。この単品集約が、高収益体質を作り上げた。
その軸を完全に失い、贈答菓子市場へ再登板する望みも薄く、
スポーツ施設やチョコレート博物館など、食品製造に直接的に
関係のある物的経営資源以外のものを持ちすぎている状態から、
どのように復興してくるのか、とても興味深い。

石水一族を完全追放し、設備と従業員を解雇することなく、
他の企業が買収することが最善策ではないかと思うが、その能力を
持つ企業が、道内には見当たらないというのが、私の所感である。
前述した企業の他に、その能力を持っているのは、官主導のホクレン
くらいしか見当たらないのである。


Z:余談

石水氏は、コンサドーレの支援や、経済界で公職に就いた時期から、
最近では食育や教育について、公の場でいろいろと述べるように
なっていた。子どもに愛情を傾けることを、親の義務として熱く
語っていたりもいた。その愛情を自社の製品にもう少し注いで
くれていたなら、こんな事件は起こるはずも無かった。

彼の息子は女子アナと結婚したばかりだという。新妻は玉の輿に
乗ったはずだが、夫を食わせてやらねばなならないかもしれない。

彼の娘は・・・ 娘は、親が注いだ愛情とは裏腹に、ススキノに
居る。昼は学生、夜はニュークラブ(東京で言うキャバクラ)で
ホステスをやっている。そのアルバイトが悪いとは言わないが。

ただ、本人には後ろめたい気持ちがあるようで、親には絶対に
内緒にすることになっている。親に心配をかけたくないという
優しい気持ちというよりは、バレたら辞めさせられて、遊ぶ金が
足りなくなってしまうという、有りがちな事情のようであった。
そして、同じ店に、石屋製菓の役員の娘がもう一人勤めている。

どこの店かは敢えて言わない。言わずとも判るはずだ。

以前、ヒロシは言っていた。
「親はご立派にテレビや何かで教育を語っているが、娘がこれじゃぁ、
説得力も何も有ったもんじゃねぇーよなぁ。あははははw」

石屋製菓に関する第一報を耳にした時、私とヒロシが顔を出す
という意味では、この世にたった一軒しかないニュークラブで、
去年の秋頃に、親子でそんな笑い話をした記憶が蘇ったのである。

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