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甲子園撲滅委員会コミュの戦争、オウム、甲子園

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さてmorinoさんに触発され、もう一冊反甲子園的良書を紹介しておきたいと思います。伊東 乾による『さよなら、サイレント・ネイビー』ですが、これはオウム事件において「誰が悪いのか?」というより「何が起こったのか?」を問う本です。そこで戦前から綿々と暗黙のうちに保持されてきた「甲子園的なもの」がオウムとして噴出しているという可能性にぶち当たることになるわけで、実に興味深い。筆者は最初に以下の問いを出発点として考えております。
1.なぜ、人々はオウムや麻原彰晃に心酔したのか?
2.なぜ、若者はオウムでの「修行」に惹かれたのか?
3.なぜ、未来あるエリート科学者の卵が、あんな荒唐無稽な教団に走ってしまったのか?
4.マインドコントロールされて犯行に及んだとき実行者はどういう意識だったのか?
5.人々とオウムに駆り立てた本質的エネルギーとは何か?
6.宗教と科学との間の明確な矛盾を彼らはどう考えていたのか?
7.再発防止のために最初にしなければならないことは何か?

これは次のように言い換えることが可能でありまた不可欠です。
1.なぜ、人々はいまだに甲子園に心酔するのか?
2.なぜ、若者は高校野球での「修行」に惹かれるのか?
3.なぜ、未来あるスポーツ選手の卵が、あんな時代錯誤な集団に走ってしまうのか?
4.甲子園的野球に及んだとき、選手はどういう意識だったのか?
5.人々を甲子園へと駆り立てる本質的エネルギーとは何か?
6.スポーツの喜びと甲子園的忍耐の間の明確な矛盾を彼らはどう考えていたのか?
7.甲子園撲滅のために最初にしなければならないことは何か?
以上、実に切迫した問いだといわねばなりません。上の問題については筆者なりにいろいろ興味深い点を指摘しているので、それについては改めて紹介していきたいと思います。

コメント(14)

滅私する事が日本では、

「美徳」と捕らえれていますよね。



マスコミの焚きつけも原因の一つだと思います。

昨年の夏の甲子園も尋常では無かったです。
ふむ。

大変重いテーマである。

信者と高校球児との共通点を一つ見出すならば、「主体性の放棄」となろうか。

自立(自律)して生きることを放棄し、考えることを放棄し、命令や「決まっていること」に身を任せて生きる方が、意思の弱い人間にとっては楽であるのだろうかとは想像ができる。
(残酷な結論だが)

ある程度の思考能力と強靭な意志を持たない人間に自由を与えた途端、何をしていいのかわからなくなるのは、会社でも社会でも同じだし、「自分で考えて生きろ」というのは、ある種、酷な要求なのかもしれないと最近思う。

だから、人は信仰や甲子園に走る。

おかめやには送ったし、ご存知の方もいようが、参考資料を添付する。

http://www.youtube.com/watch?v=xxim0nN9KuM
宗教も甲子園も毒である事は確かですね。


人間の精神的な進歩を停滞させている。
非常に興味深いですね。近代からの連続性という点は特に共感を覚えます。

「スポーツの喜びと甲子園的忍耐の間の明確な矛盾を彼らはどう考えていたのか?」
日本にはレクレーションとしてのスポーツ文化が定着しなかったこととも関連するでしょう。その点は、ウォルフレン『日本/権力構造の謎』でも指摘されている、運動会が軍隊式行進によって始まることも連想させます。<鍛錬=修行の成果を披露する(軍隊的・宗教的)儀式>としての運動会と、レクレーション大会の間には大きな溝があるといわざるをえません。

おそらく、運動会定着初期の日本人には、なぜ運動会という晴れの場でパンを食べながら走ることがゆるされるのか、葛藤を覚えた人もいたのではないでしょうか。スポーツとは何か、いまからでも、もっと真剣に悩むべきでしょう〜〜。


(ちょうどよいので、「実録!関東昭和軍」の今週の1コマを載せておきます。)
みなさま
魂のこもったレスをありがとうございます。
たしかにおかめやさんの言う通りメディアの影響も見逃せないですが、そのようなメディアを人々が求め満足していることもまた事実なわけで、そのあたりはなれ合いというか悪循環というか根深いような気がしてなりません。それが保証してくれる「生きやすさ」というのは確かにあるわけで、そこにどう立ち向かえるかは考え抜いていかねばなりません。

野球というスポーツ自体はかなりポジションと動きに制約があり、アメフトと同様に「決められたこと」をいかに忠実に実行するかという軍隊任務的な色彩が強いのだろうなと思います。

そのうちかの本の内容を紹介する予定であります。
1.なぜ、人々はオウムや麻原彰晃に心酔したのか?
→出家信者向けには修行と称して恐怖感などを植え付けて心理支配した。また組織内での虚栄心や、さらには性欲まで悪用して破壊的マインド・コントロール、洗脳を実行。

ミスをすれば制裁が待っているという恐怖感、部内でのランク付けなどを考えればそのまんま甲子園の世界です。ちなみにオウムは第二次世界大戦の戦時技術を多く利用していたそうで、戦前からの集団をいかにコントロールするかという問題の連続性を筆者は指摘しております。
組織論って恐いよね。

組織の効率を追及したら、行き着く先はやっぱり軍隊と宗教が完成形に近いんだと思う。

しかしそこを志向しながらも、その残酷性を覆い隠して「白球追う青春」とかさわやか路線で誤魔化そうとして中途半端にしてるところが、甲子園の愚かで罪深いところだと思う。


最近思うのは、独裁者にしても、教祖にしても、甲子園にしても、圧倒的他者の支持を得る背景には、ある種の「残酷さ」があるということ。
人は根源的に「めちゃくちゃにされたい」「理不尽に支配されたい」というドMな深層心理があるのではないかと考えてしまう。
「在家信者向けには、メジャー仕様の雑誌やラジオ、テレビ放送、温かそうな教団施設の雰囲気などでくるんだ、教団や教祖の親和的なイメージの植え付けを励行。」

部内での"Fear is your only God"的な組織と、外向けのイメージ戦略のギャップはここでもありありとしているようです。

確かにM的なものはあるかもしれないですなあ。支配され服従することに喜びを見いだす動物は犬と人間くらいのものであるととこかの哲学者が言っていましたが、そのあたりは根深いのかもしれん。ちなみにニーチェ先生の『道徳の系譜』はその問題に通じる本です。
>イメージ戦略
やっぱり甲子園にNHKが果たしてきた役割は大きいですね。
さらにほかのメディアの馬鹿騒ぎが共犯して、大人からこどもまで親しめるイベントになってますよね。


人間がM的な動物かどうかはぼくはわかりません。
でも関連して思うことは、Mな人はそのうちSになるということですね。
下級生(M)が上級生(S)になる
球児(M)が指導者(S)になる
そして残虐性は繰り返されてゆく・・・
3.なぜ、未来あるエリート科学者の卵が、あんな荒唐無稽な教団に走ってしまったのか?
→大学にも、企業その他にも、自由な研究の未来が広がっているわけではまったくなかった。

わはは。その通りであります。しかし「自由にやれ」と言われたら何もできない連中が多いこともこれまた事実なのだ。そしてそんな連中に限って「感性の重要さ」なんて言い訳をするのです。
そう。
俺が2.で書いたようなことだね。

クリエイティブな力を持ち合わせていないにも関わらず、かといって、人の敷いたレールに乗ることも潔しとしない。

信仰と甲子園は、人のそうした偉大なる自己肯定願望を心地よく満たしてくれる装置、今はやりの言葉で言うなら「機械」なのかもしれない。
確かにそうやなあ。心地よさはありそうです。麻薬みたいなもんだろうか。オウムもLSDを使っていたそうで。その関連で以下の文章を発見したのでついでに載せておきます。

1941年、大日本製薬は、メタンフェタミン薬剤を一般用に売り出した・・・。一般向けに発売さえれた薬品の商標名は「ヒロポン」。戦後大量に「ポン中」と呼ばれる覚醒剤中毒を生み出した、悪名高い薬の名だ。このヒロポンが"philopon"であることは、今回調べるまで知らなかった。哲学の意を表す"philosophy"と同じギリシャ語で友愛を示す接頭辞"philo-"がついている。・・・ヒロポンの方は「労働を愛する」という意味になる。国家総動員態勢の中で、みなが勤労意欲に燃え、生産性を上げ、軍隊では2日3日の行軍でも寝ずに仕事し続けられる、「睡眠薬」とちょうど正反対に「覚醒」するために「国民精神総動員」体制と同時に国家が売り出した薬剤が「覚醒剤」にほかならない。

これは知らなかったなあ。
ためになるコミュだっ!

ぜひ世界に広めたい!

そして一日も早い甲子園からの解放を実現するのだっ!
あとこの本でためになるフレーズは「局所最適、全体崩壊」というものでしょう。修行にしても物理学の応用にしても「局所局所では通常のものが使われながら、全体として描かれる像は完全にクレイジーなものになってしまう」と指摘されております。細かい一点一点を見れば筋が通っているようで、そこに目を奪われて全体としてどうなのか考えることができないというのはあまりに身近な光景だなあ。

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