またこのケース、全地域適用か全く適用しないか、というAll or Nothingという思考は適切ではありません。この手法はよく何か批評する場合この手の主張が見られますが、「とにかく気に入らない」等の批判するための批判でしかない場合が多いので注意が必要です。(探偵ファイルの記事でもたまにみられる手法でもあります。ネタがないときの手法か?)
法は、ある程度の社会的支持があって初めて規範として受け入れられ、機能するものです。
例えばシートベルトの着用や携帯電話の禁止なども闇雲に制定したのではなく、注意喚起を促すなどある程度社会的に「着用しないとダメかな」「やっぱ携帯は危ないかな」と空気が多くなってきたからこそ”法律”として全国一律に適用することになったし、そうできたわけです。社会的な支持が得られないままに見切り発車すると、某ザル法のようになってしまう恐れがある、と。
この路上喫煙禁止”条例”のように部分的に適用される場合は、要望が強かったりする場所などに部分的に適用する事で主に注意喚起をはかっていると推察出来ます。その場合は勿論チバ氏のような悪質な輩は対象外であるといえるでしょう。細かく、「取り締まられた/られない」で気にするような者より、大半の良心的な喫煙者が止めるようにするようなことが主眼でしょう。
勿論、”条例”が好評ならば”法律”でも採用される可能性もありますし、それも見込んでの”条例”制定だったといえるわけです。
大事なことは、グレーゾーンがあるからといって(そりゃぁなんにでもあるよ汗)、直ぐに「無意味だ→All or Nothing」という話にはならないということ。