アメリカの状況について。日本では、一般にアメリカの大統領の命令は絶対的なものと看做されており、大統領制になれば、改革が簡単に進むように思われていますが、どうもこれは違うようです。
例えば、「決定の本質」(essence of decision)という本で、グレアム・アリソン教授が、フランクリン・ルーズベルト大統領(四選された唯一の大統領!)が海軍に手出しできなったことや、官僚/組織の側でも大統領の命令は2回までは無視してもいいんだと述べていたことなどを記述しています。
だから、大統領制が必ずしもいい制度とは限らないかな、と思っています。