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合作小説「灰」コミュの第3章 海の見えるペンション

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●・ ・ ・男・ ・ ・●

 

おれは、散々泣いた後に、いきなり思いついた。

なんで・・・気がつかなかったんだ?

 

押し入れを乱暴に開けて、奥を探る。

おれは、紗代とおれしかいないアルバムを、広げた。

 

めくると・・・あった!

紗代が、おれと暮らす前にバイトしてたペンションだ・・・。

 

「 Sea Wind 」

そう、看板には書いてあった。

 

紗代は、いつも言っていた。

「タッくんと出会ってなかったらねえ・・・あたし、絶対ここで一人で暮らしてたような気がするんだあ。

ここ・・・好きなの。 このながめも、風も、マスターも・・・。 

そしてね、もう死んじゃったけど、あたしが大好きだったアンディもここにいるし。」

 

アンディとは、紗代のお気に入りだったハスキー犬のことだ。

シーウィンドのマスター、シェーン佐々木の愛犬だった犬だ。

 

おれも、このマスターは、好きだ。

束ねた髪に白いものが混じってきたとはいえ、まだまだ現役のサーファーで、マスターを慕ってやってくる若いサーファーも多い。

 

焼けた顔にたっぷりの髭・・・ ギブソンのギターで、やたら古いカントリーソングが好きなマスター。

紗代を実の娘のように可愛がっていた。

 

ここだ・・・ ここに紗代はいる!

おれは、そう確信した。

 

財布と、紗代が好きだったサボテンの鉢をバッグに詰め、おれは部屋を飛び出した。

あいつのいる場所へ・・・。

 



 

●・ ・ ・女・ ・ ・●

 

「変わってないわね・・・」

紗代は 誰に告げるともなく、 そう 呟いた。

 

「本当に・・・あの時のままで・・・」

「Sandy???」

 

懐かしい声が響く。

「・・・あっ! シェーン!」

 

マスターは、紗代の事を こう呼んでいた。

・・・そう、遠い日に離れ離れになったシェーンの大切な女(ひと) Sandyは

夜空の向こうで 笑っているのだろうか。

 

― 3年前 ―

「菊地・・・紗代と 言います。 これからヨロシクお願いします。」

まだ あどけなさの残る少女の様な 栗色の髪を たなびかせて。

 

まるっきし年の離れたこの娘を マスターはとても可愛がってくれていた。

そんな二人が 他人目(ひとめ)を避けるように逢い初めたのは 秋風の吹く頃であった。

 

最初は「菊地さん」だった呼び方も いつの間にか「紗代」、そして・・・。

「Sandy・・・」

 

「・・・え?」

「いや・・・俺の・・・最も愛した女だ・・・」

 

話によると、当時シェーンはサーファーの大会に没頭していたらしい。

その大会の前日  Sandyは海へと消えてしまったのだ。

 

「紗代・・・。俺はもう、心が壊れてしまったと思った。もう二度と、誰も愛せやしないと思っていたんだ。

お前の栗色の髪・・・Sandyの髪の色は特別だったんだが・・・お前のその色とよく似ているんだよ・・・ 」

 

「マスター・・・いいですよ・・ 私を・・・そう呼んで下さっても。」

その時のKISSは塩辛い味がした。

 

時刻は丁度満潮時。 波の音が響く海岸沿いの、「Sea Wind」。

あの頃 まだこんなに錆びていなかった看板は 白い板も少しくすみ、青の文字も消えかかっている。

 

「その呼び方・・・止めてくれないかな・・・? 

俺は・・・先に産まれた人間が必ずしも偉いとは思わない。 

 

それに・・・なんだろう 敬称付きで呼ばれるのもどうも 苦手でね。」

「じゃあ、何て呼べば・・・?」

 

「そうだな・・・シェーンって・・・呼んでくれるかな。」

紗代は 歩き出す。

 

あの日の恋を 今の愛を 取り戻すかのように。

そして・・・ 砂に込めた あの日の文字。

 

二人で刻んだのは 彼の奏でるカントリーソング。

♪ Anndy the night of tears〜・・・

 

耳の奥に流れるのは 麗しの名犬 ハスキーの調べ。

二人の再会を祝福するように巻き上がるのは 風に吹かれた潮砂。

 

一瞬、お互いの姿が かき消される。

「でも・・・あの人の 笑顔が 聴こえる・・・」

 

あの人の・・・ 達也の・・・。

 

●・ ・ ・男・ ・ ・●

 

「・・・何やってんだ、タツ?!」

携帯が鳴って、いきなりバイト仲間で、ダチの山岡啓介の怒号が耳に飛び込んできた。

 

「交代の時間、とっくに過ぎてんぞ。店長カンカンだあ!お前、クビだぞ!」

おれは、「Sea Wind」方面行きのバスに乗り込んで、座ったところだった。

 

サボテンの鉢が邪魔で、やっと取ったと思ったら・・・。

「すまん、啓介。おれ、行けないんだ・・・。」

 

「な、何だとお!・・・・ん?」

啓介は、いつもと違うおれに、気付いたらしい。

 

急にひそひそ声に切り替わった。

「タツ・・・どした?」

 

「おれ・・・紗代を・・・。」

「追っかける・・・てか?」

 

啓介は、紗代が出て行ったことはもう知っている。

そのはずだ、その晩、おれと啓介は一晩中飲み明かしたのだから。

 

「そっか・・・じゃ、クビでいいな。」

「ああ・・・恩に着る。」

 

おれらに、それ以上の言葉は・・・要らなかった。

啓介は、いつもおれと同じバイトしてた。

 

何時の間にか、啓介がやめればおれもバイトやめるし、おれがやめれば啓介もやめる・・・そういう関係ができあがっていた。

そのほうが、やめやすいのだ。

 

コンビニが一番多かったが、大体コンビニの店長というのは気が短い。

二人同時にやめると言えば、すぐキレて「さっさとやめちまえ!」となる。

 

「今度は・・・長くなりそうか?」

「・・・わからないな。新しいとこは、まかせる。」

 

「紗代かあ。よろしく言っといて。」

「ああ。」

 

電話を切ると、おれは紗代の顔を思い出していた。

紗代は、丸顔で、目がくりっとした女だ。

 

甘えん坊で、おれがいれば世界中のなにも要らない・・・そういうことを、はっきり言う娘だ。

X−Japanが大好きで、よくコンサートに行っていた。

 

おれと紗代が知り合ったのも、そもそも、コンサート会場だった。

おれはその当時、まだ学生で、啓介達と4人組の "カルテット" というチームをつくり、喧嘩やカツアゲ、ナンパばっかりやっていた。

 

この町にX−Japanがやってきたとき、おれたちはその辺のチーマーと同じように、ナンパしようと会場までやってきた。

おれらが会場の外でたむろしていると、よくあることだが、喧嘩が始まった。

 

体力も暇も持て余すチーマーが出くわせば、喧嘩しかない。

当然、おれたちも仲裁するふりをしながら、ちゃっかりその中に入っていた。

 

おれの相手は、ギラギラした目をした、やせたロン毛の男だった。

おれは昔っからステゴロ(素手の喧嘩)では負けたことがなかったので、たちまちそいつをぶちのめした。

・・・がそのとき、いきなり後ろから、何かでガーンと殴られた。

 

誰だ!

後ろを振り向くと・・・そこにぶるぶる震えながら立っていたのが、紗代だった。

 

手には、バッグが握られていた。

「殴っちゃ・・・だめなんだから!」

 

おれがぶちのめした男は、その当時紗代が付き合っていた奴・・・徹也だった。

何でも一途な女だった。

 

おれと紗代の出会いは・・・そんなものだった。

運命は皮肉なものだ。

 

それから一年後・・・おれと紗代は、「Sea Wind」で・・・再び出会った。

 



 

●・ ・ ・ 女・ ・ ・●

 

赤い薔薇の色に似た花を 見つめている。

彼があの日、落としていった、キーホルダーに、似た色の。

 

「あの日の徹也ってば、ほんとに、かわいそうだったな。。。」

紗代は含み笑いを繰り返して、かつての恋人 徹也のことを、思い出していた。

 

そうだ、あの、サボテンは、今頃キレイな炎を身に纏っている事だろうか。

「きっと、達也が、潤いを与えて呉れている。。。」

 

そう、信じながら。

達也とのツーショットは そう言えば 一枚も 持ってきていない。

 

そう、あのサボテンも。

徹也を殴った達也が憎くて、あの頃は殴り倒してやった筈だったのに・・・

 

運命とは 皮肉なものだ。

そんな事を想いながら。

 

その頃、同じ感情を抱いている 達也の心中など 察しもせぬままに。

徹也は俗に言う 「茶パツ&ロン毛」 の男だった。

 

きっと、10人中9人は 「かっこいいね。」 と 言う程の。

その頃の紗代は 所謂 「尻軽女」 だったのかも知れない。

 

そう・・・達也に、出会うまでは。

達也はいつの時も優しかった。

 

紗代がどんなに暴走をしても 止めないままに 安らかな笑顔を届けてくれる。

紗代にはそれがとても温かくもあり、同時に少し不安定で、また、物足りないような面もあった。

 

「・・・けれど。」

男は 顔じゃない。

 

あの日、シェーンが教えてくれたのは、 「人として。」 「相手を愛するということ。」

シェーンとは 恋愛感情 というよりは 師弟関係 に近かったのかも知れない。

 

シェーンが追っていた面影は、あくまでも Sandyで。

「じゃあ、私は今、この景色に抱かれたくて・・・? それとも 温かな彼の手を もう一度感じたくて・・・?」

 

昔のような恋愛・・・幾つもの出会い・・・どんなベッドの上でも身体は燃え上がれるけれど。

「じゃあ・・・心は?」

 

"Long〜 time〜 no〜 seen〜〜〜!!"

少し乾いたような笑顔を浮かべた彼が近付いて来る。

 

・・・あっ!

一瞬にして紗代の心は 目の前のシェーンの姿に閉ざされてしまっていた。

シェーンは時たま、こんな風に おちゃらけた笑顔を向けてくるのだ。

 

簡単な英語を幾つも覚えたのは、シェーンのお陰だったのだろう。

「どうしたんだい? こんな遠いところまで。」

 

「うん・・・シェーン・・・顔が見たくなって・・・」

「その表情(かお)は・・・?  また、恋に傷ついたのかい?」

 

勝手な涙は いつでも突然にやってくるもので。

「いいから、泣かないでおいで・・・もしかして・・・あの時の タッくんかい?」

 

言葉もなく頷く紗代。

「あっちへ行こう。 今丁度、美味しいアイスコーヒーを落としたところだったんだよ。」

 



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「・・・・上手く冷えているかな・・・?」

相変わらず涙の止まらない紗代に、ハンカチを渡しながら、シェーンが気遣ってくれているのが分かる。

 

「あ・・・このハンカチは。。。」

「ああ・・・・懐かしいね。。。」

 

アンディーが引きちぎった跡の残る、水色のハンカチーフ。

「透かして青空を見上げ、白い雲を数えるのが、好きだったよね・・・Sandy?」

 

紗代は、コクリと頷く。少しずつ涙も乾いていくような感覚。

「そう言えば、二週間程前かな・・? 徹也くんが挨拶に来たんだよ。」

 

「徹也が・・・?」

「ああ・・・そう、佳代ちゃんと結婚するとか言ってたな。」

 

「そう・・・・ 徹也は面食いだからね・・・ふふ。 私も他人(ひと)のことは言えないけどね・・・ あの頃は・・・」

「徹也くんとは・・・色々有ったよな・・・。しかし、バイト先で修羅場やらかす娘なんて初めてだったよ。」

 

カラン。  氷の音に 凍りついた紗代の 心が トクン と鳴った。

あの頃の懐かしさ、愛おしさ・・・  刹那の走馬灯が甦る。

 

「しかし・・・ 達也くんも、頼もしかったなぁ・・・あんなヒョロヒョロして・・・何だっけ? あの・・・ライブで」

「エックスですよ、シェーン・・・」

 

「ああ・・そうそう・・どうも、年を取りすぎてしまったかな?」

カラカラと笑うシェーン。

 

紗代も自然に笑顔になる。

「やっと笑ったね。 やっぱりSandy、笑顔がいいよ! smile for everything!」

 

「smile for everything・・・and・・・for myself.」

「that's all!! ほら、元気を出して! cheer up!」

 

「Yes,Sir――――――――  Shanne・・・   thanks・・・」

久し振りに触れ合った唇は、やはり温かかった。

 

●・ ・ ・男・ ・ ・●

 

おれが紗代と再会したのは・・・もう2年前になる。

そろそろチーマーもやめて、本気で義侠の世界に行こうと考えていた頃だった。

 

最後の夏休み・・・おれたちは、ナンパしにこの海に来ていた。

当然・・・ 啓介も一緒で4人だった。

 

ナンパはうまくいった。

相手はOL風3人組。

 

さっそく電話でホテルを探したが、あいにくどこもいっぱいだった。

どいつもこいつも・・・ ま、他人のことは言えないが。

 

「おい、タツ。あれ・・・ どうだ?」

啓介が指差した先に、白い看板に青い文字で 「Sea Wind」 と書いた看板が見えた。

 

「あれ・・・? 電話帳にあった?」

「いや。なかった。」

 

「・・・あれ、泊まれんの?」

「おまえ見てきてくれよ。おれは奴ら、ひきとめとくからさ。」

 

言うより早く、啓介はすっとんでいった。

口から生まれた啓介に、こういうことは任せるに限る。

 

おれは 「Sea Wind」 の看板の方へ歩いていった。

近づくにつれ、この建物がどうやらペンションらしい、ということがわかった。

 

板張りの壁も白く、5〜6台分はある駐車場の奥に入り口があった。

やたら派手なペイントのサーフボードがあり、裏は砂浜に面していた。

 

桟橋があって、建物から直接、満潮時には海に出ることができるようだ。

青い波のデザインがあるモーターボートが砂浜にのっかり、桟橋に繋がれていた。

 

駐車場の砂利を踏みしめて、おれは入り口に近付いた。

入り口は・・・ 玄関というより、西部劇の酒場そのものの開き戸だった。

 

夜には外扉に鍵がかけられるらしい。

入り口横には、サボテンが8鉢ほど並べばれていた。

 

そのなかのひとつは、つぼみをつけていた。

もうすぐ咲くらしい。

 

きれいな、オレンジがかった黄色のつぼみだった。

花にはまったく興味がなかったおれだが、その花は・・・ やたら綺麗に見えた。

 

おれは近くで、もっとよく見たくなった。

しゃがんで、思わずつぼみに手をのばした、そのときだった。

 

「あーっ! さわっちゃ、だめえ!」

入り口から、甲高い叫び声が飛んできた。

 

触る・・・?

はっとしておれは、手を引っ込めた。

 

「あ・・・ごめん、触るつもりじゃ・・・」

おれは、立ち上がって声の主を、見た。

 

紗代が・・・そこにいた。

おれは、紗代が一年前、コンサート会場でおれを殴った女だとは、そのとき気がつかなかった。

 

紗代は、フードつきトレーナーにピンクのエプロンで、ゆるくウェーブがかった髪を、無造作に後ろで束ねていた。

赤いルージュだけが、唯一のメイクらしかった。

 

「・・・? あの・・・ どっかで・・・?」

紗代が怪訝そうな顔で、おれに尋ねた。

 

おれもどっかで見た顔だな、とは思っていた。

「うーん・・・。」

 

紗代は買い物の帰りだったらしく、たっぷり入ったビニール袋を二つと、バッグを持っていた。

そのバッグには、見覚えがあった。

 

記憶が、フラッシュバックした。

X−Japan・・・ コンサート・・・ 喧嘩・・・。

 

「あ―――――――――――っ!」

同時に叫んだ。

 



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紗代が入れてくれたコーヒーを飲んだのは・・・ その日が始めてだった。

啓介たちを何とか誤魔化して、別のホテルを探し出して行かせた後だった。

 

「どうぞ・・・。」

紗代は、どこか警戒していた。

 

そのはずだ。

紗代の頭の中では、おれは "乱暴なチーマー" であっただろうから。

 

どうしておれは啓介たちと帰らなかったのだろうか・・・。

ここに、いたかった・・・?

 

なぜ・・・?

わからない。

 

紗代のコーヒーは、いつも モカ2 キリマン3の オリジナルブレンドを、ドリップしたものだった。

そのときのコーヒーの味が・・・ 今でも忘れることができない。

 

「君・・・ 名前なんていうの?」

紗代が聞いてきた。

 

「達也・・・ 斎藤達也。」

おれがあんな素直な気持ちで名乗るなんて・・・ 今までにはなかったことだ。

 

たいがいは下心があったり、うざったくあしらったりしてた。

「達也・・・かあ。えへへっ!」

 

「何が・・・おかしい?」

紗代は、大っきな目をいたずらっぽく光らせながら、言った。

 

「あのね・・・ 君が殴ってたカレさ・・・ もう別れちゃったけどね。あいつ、徹也ってんだ。名前が似てるからさ・・・何かおかしくって。」

「そっか・・・ あんときゃ、悪かったな。」

 

「ううん。あたしもね・・・ 君、思いっきり殴っちゃったから!」

「けっこう・・・ 痛かったんだぞ・・・。」

 

腹を抱えて、紗代は笑った。

無邪気な・・・ すごく無邪気な笑い方。

 

「あーおかしい・・・ ごめんねえ。」

「あのなあ。」

 

おれはコーヒーを置いて言った。

「人の名前聞いといて、自分はなんなんだよ。」

 

「あ・・・ 忘れてた!」

紗代は、背筋をピンと伸ばして答えた。

 

「菊地・・・紗代、19歳、独身O型うお座、彼氏いない暦6ヶ月でーす!」

そこまで言わなくていい・・・と言いかけて・・・ 裏の勝手口からのっそり入ってきた男に、おれは気がついた。

 

その男は大柄で、ナチュラルな茶髪をいいかげんに束ねていた。

鼻髭あご髭も茶色だった。

 

目の色もやや薄く、ハーフのようだった。

声は高く、ややハスキーで・・・ よくとおるものだった。

 

「あ・・・ シェーン・・・」

「ん・・・お客さんかい?」

 

「シェーン・・・ 前話したでしょ? 徹也と喧嘩した・・・。」

「え? あの人?・・・ どうして、ここに?」

 

紗代は、これまでのいきさつを、マスター・・・シェーンに話して聞かせた。

「へえ・・・ 偶然・・・。そうなの・・・。でも、とにかく!」

 

マスターはにっこり笑って立ち上がると、大きな手をおれにさしだした。

「シェイクハンド・・・ よろしくな、tatsuya!」

 

あの「Sea Wind」へ、また、おれは向かおうとしていた・・・。

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