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「○○○のお題」コミュの001.『コーヒー』

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雪奈・長月です。
「○○○のお題」管理者なので、最初を取らせて頂きます。
初のお題は『コーヒー』です。





クロノは割り当てられた部屋で仕事をしていた。カタカタとキーボードを叩く音だけが
響く。
 そのキーボードの隣にカップが置かれる。カップの中に入っているのはコーヒーだ。
「コーヒーです。数分だけでも、休んで下さい。」
「すまない。アイン。」
 コーヒーを置いた女性に礼を言うクロノ。アインと呼ばれた銀髪の女性は微かに微笑んだ。



 クロノはアインの煎れたコーヒーに口を付ける。香ばしい薫りと仄かな苦さが口の中に広がる。
 そのコーヒーを飲みながら、アインに言う。
「最初より煎れるのが上手くなったな。」
「ありがとうございます。」
 キーボードを高速で叩きながら、アインは答える。口元には、嬉しそうな笑みを浮かべている。
「もう君が僕の秘書をやり初めて、約10年か…………」
「そうですね。」
 クロノはアインの煎れたコーヒーを飲みながら。アインはキーボードを叩きながら呟いた。



 10年前。まだ、八神はやてが小学3年生の時。

 彼女はロストロギア「闇の書」………真名は「夜天の書」の管理人格だった。

 自分は執務官。そして過去の「闇の書」に関わった被害者として「闇の書」を追っていた

 守護騎士たちは今代の主である八神はやてを助ける為に他の魔導師に宿るリンカーコアを集め続けた。

 そして、遂に「闇の書」は完成した。

 同時に「闇の書」の防御プログラムである「闇の書の闇」が暴走した。

 それにより、世界が破壊される危機にまで追い込まれた。

 しかし、高町なのはやフェイト・テスタロッサ。そして、今代の「夜天の王」八神はやてとその守護騎士によって未然に防がれた。

 彼女は「闇の書」に宿る防御プログラム「闇の書の闇」を消滅させる為に……………

 ある冬の日。八神はやての目の前で彼女は消滅した。

 それから数ヶ月経った後、自分宛てに小包が届いた。差出人は長月一等陸佐。クロノの知り合いからだった。

 小包の中にいたのは……………彼女だった。

 どうやら、長月一等陸佐は彼女を自分に会わせるために小包にして送ったようだ。

 正直いうと、小包は止めた方が良いと思った。

 彼女は言った。
 「私は貴方の孤独を癒やし、本来は私が背負うべき罪を償うために私を貴方の側に居させて下さい。」と

 それが彼女の選択であり、彼女の願い

 自分はその選択を受け入れ、今に至る。

 彼女は自分の秘書として生活を支えた。

 エイミィと結婚する前もした後も、変わらない。

 彼女は自分を肉体的にも、精神的にも、助けてきた

 自分の妻であるエイミィにも気を配っていた。

 エイミィが出産するときなんか、彼女がいなかったら大変だったとエイミィも言っていた。

 時々、エイミィに「両手に花だね」と言われる。

 少し照れくさいが、自分もそう思っている。

 肉体的にも、精神的にも、自分は彼女に救われている。

 だから、自分は彼女に感謝している。

 感謝しても感謝しきれない位



 クロノはコーヒーを飲み終える。そしてアインに言う。
「アイン。早く仕事を終わらせるぞ。そして、早く家に帰ろう。」
「はい。クロノ。」
 アインは嬉しそうに微笑んだ。
 クロノはキーボードに向かう前に、席を立つ。そして、アインに近寄る。
 いきなり、アインの頬にキスをした。
「!?」
 驚くアインにクロノは言った。
「いつもありがとう。アイン。」
「ーっ!」
 アインは頬を赤らめる。クロノはそんなアインを見て、笑みをこぼす。
 席に戻り、クロノは仕事を再開した。





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