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小説を書いて読んで楽しもうッ!コミュの史上最強のメイド、ソノ名は『琥潤【こじゅん】』!

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古びてはいるが壮言【そうげん】な佇まい【たたずまい】を残す古城が、
夜の湖面に浮かび上がっている。
良く見るとそこには美しい女性が椅子に座り、水面【みなも】に映る満月を眺めながら、
静寂が包み込むバルコニーで一人憂いていた。
…女性は夜半にも関わらず、薄いネグリジェのみを纏っている故か、
その下にある豊満な肢体が透けており、
すらりと伸びた足は、陶器さながらの美しさを湛え【たたえ】、
静かなる月の光をも反射しているかの様に見える。
…女性…プヨは風呂を上がったあの後、急いでタカの姿を探したのだが、
何故か彼は何処にも見当たらず、不審に思いながらも渋々家路に着いた。
そして部屋に戻って休もうと思ったが、胸の中を燻っている『何か』に急かされる。
その得体の知れない何かが命令したのか、彼女は導かれる様に窓を開け、
薄着のまま表へと足を運んだ。
だがバルコニーに出て涼やかな夜風を浴びても、蟠る【わだかまる】気持ちは氷解せず、
何とも言えぬ居心地の悪さを実感してしまう。
そんな調子では寝る事も叶わぬと感じたプヨは、徐に【おもむろに】ワインを取り出し、
ナイトキャップ代わりのつもりで、何となく惰性で飲んでいたのだ。
…そうして目を瞑り【つぶり】、暫くまどろんでいた彼女だったが、どれ程の時間が過ぎた頃だろうか、
もやもやとした感情を引き摺りながら、今ココに居ない彼の事を再び思い浮かべてしまい、
募る思いを更に膨らませている。
たった一時間逢えなかっただけで、何故か不安になってしまう自分を、プヨは信じられないでいた。


「ふぅ…タカ…今、何やってるのかしら…。」


グラスに残ったワインへ問い掛ける様に呟くと、そのまま一口含み、白く透き通った喉を鳴らす。
アルコールの心地よさが寂しさを少しだけ紛らわすが、
しかしその分 褪めるのも早く、再び胸が切なくなり重い溜息が漏れる…。
ふと空を見上げると今宵は満月…夜の眷属が尤もその力を発揮する事が出来る日。
プヨを見守る様に温かく照らす月を見ていると、一切の根拠は無いが、
彼がココを探し当て、逢いに来てくれるのでは?…そんな気さえもしてしまう。
是も頭上に輝く月の成せる悪戯なのか?それとも…。
プヨが妄想とも予言ともつかない戯れを考えていると、ふと背後に気配を感じた。


「ッ!!タカッ!?…なんだジュンじゃないの…一体どうしたの?こんな夜中に?」


声がするよりも早く凄い勢いで振り返り、今一番 逢いたい人の名前を呼んだが、
ソコに立って居たのは、幼馴染同然に育ったメイド長の『琥潤【こじゅん】』であった。
人付き合いの余り無いプヨに、絶えず親身になって接してくれたのが彼女であり、
それと同様に、まるで妹のように愛してくれたのも琥潤である。
改めて彼女の容姿を見ると、薄紫色の髪はショートに纏め、
跳ね無い様にチョット大きめのメイドキャップで押さえて有り、
恐らく伊達であろうとは予測出来る、小さめの眼鏡をやや下がり気味に架けている。
そしてスタイルの方は着痩せするタイプなのか、
大きめのフリルがついた制服の上からは、スレンダーな印象を受け、
瞳の奥に写る輝きは『のほほ〜ん』とした、柔らかい光を放ち、
見る者に安心感を与える程、優しいイメージの美女だった。


「はい…お嬢様の御姿が見えたモノですから…如何なさいました?」


この様な事務的口調も彼女の口から聞くと、何処となく穏やかに感じられ、気分が落ち着く。
しかし何故かプヨは口を尖らせ、少し怒った様に頬を膨らまして彼女を責めた。


「んもぅ!二人の時はそんな固っ苦しい言葉遣いじゃ無くって良いって言ってるのに…。」


プヨのこんな顔を見れるのは魔界広しと言えど、彼女只一人で有ろう。
その気持ちを察してか琥潤も物腰を和らげ、まるで愛しい妹と喋る口調に代わる。


「ふふ…判ったわよ、全く貴方も強情ねぇ少し位『メイドごっこ』をさせてくれても良いじゃない?」


「はいはい、それは昼間の間だけで十分です…それにしても本当にどうしたの?
 まさかその歳でトイレに一人で行くのが怖いとか?あはははっ!」


もしこの場にハッチーが居たならば、まず間違い無く目を見開きながら、尻尾をパンパンに膨らませ、
『偽者ぢゃぁぁーーッ!出会えぇーーッ!』とデカイ声で叫び、大騒ぎになったであろう。
それ程までにプヨの表情は砕け、完全に『険』が取れていた。


「まったく…これでこの城の主だって言うんだから、参っちゃうわねホント…。」


やれやれと大袈裟に肩を落とし、笑い続けるプヨを見るが、
その表情は決してこの雰囲気を嫌がっている気配は伺えない。
琥潤は彼女に近寄り対面の椅子に腰を架けると、テーブルに置いて有るグラスを手に取った。


「珍しいじゃない?貴方が一人で寝酒なんて、しかもこんな時間に…生理でもきた?」


さっきの御返しとばかりにブラックジョークをプヨに返すと、グラスの中身をクッと飲み干す。
ほんのり苦いビンテージ物の赤ワインが、仕事上がりの乾いた喉を潤し、自然と溜息が漏れる。
そして空になったグラス越しにプヨを見つめると、それを弄びながら核心を探ってきた。


「さては気になる『漢』でも出来た?それとも不眠症?さぁオネェさんの質問に答えなさい♪」


それを聞いたプヨは『漢』という言葉に過剰反応してしまい、答えずとも琥潤に悟られてしまう。
それもそうだろう、聞いた瞬間に顔から豪炎を噴き出せば、
彼女じゃなくても凡その予想はつくというモノ。
全身を真っ赤に染め、まるで借りてきた猫の様に大人しくなっているプヨを見ていると、
彼女をこんなにまで可愛い女に仕上げた『その相手』を見てみたくなるのが心情…。
琥潤は軽いジャブを放ち、何とかその漢をコチラに呼び出す算段を練り始めた。


「まぁどうせ男に免疫の無いプヨの事だから、『大した』漢じゃ無いんでしょうけどね…。」


スッと立ち上がりプヨには表情が見えない様バルコニーに手をつき、彼女の動向を見守っていると、
おもしろい位に直球ストレートの返事が即答で返ってきた。


「ぬぅわんですってーーーーッ!?幾ら琥潤でもその言葉は許せないわよッ!!
 とっとと有無を言わないで今すぐ即座に前言撤回なさいッ!然もないと…。」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ


余程 頭に血が登ったのか、何とか呂律は回っているが、今度は文法が滅茶苦茶になっている。
オマケに城全体が揺れだす程、プヨの身体からは闘気が溢れ出ている始末…、
背後の殺気を軽く受け流し、見えない様に悪戯っぽく舌を出しと、琥潤はプヨに難問を押し付けた。


「へぇ…だったら見せてよ、その漢をサァ…まさか見せられないほど不細工なの?」


ピキッッッ!ブッチィィィィッッ!!!


それを聞いた途端、血管の切れたプヨは見る者を震え上がらす程の三白眼になり、
瞬時に蝙蝠の翼をはためかせたかと思うと、あっという間に闇夜の大空に舞った。


「そこで待ってなさいッ!今すぐ連れてくるからぁぁぁぁぁぁぁッッ――」


ドピューーーーーーンッッ…キラーーーーーーーンッ…


エコーを残しソニックブームを撒き散らしながら、音速でダークキャッスルに飛んで行くプヨ。
予想以上の効果に琥潤も目をパチクリさせて驚いていたが、
ふと我に返ると、思わず大きな声を出して失笑してしまう。


「ぷっ…あははははっ…まさかソコまで御執心だとは思わなかったわぁ〜あぁ〜おっかしぃッ!
 …ん〜でもなぁ…ちょっと可愛そうなこと言っちゃったかな…。
 いえッ!これも姉の勤め…あの子の事を思えばこそ…心を鬼にせねば……ぷっ…ぷははははっ!」


体裁を繕おうとキリッとしたものの、余りに先程のプヨが面白かった為、
顔の筋肉が言う事を聞かない。
このネタだけで1週間は笑えると確信を持ちつつ、琥潤はグラスにワインを注いだ…。



その頃、当の本人タカは無闇やたらにデカ過ぎる客室のベッドで、
両手足を伸ばし仰向けに寝転んでいた。
電気も付けず只呆然と天井を見つめるその表情からは、何を考えているのか伺えない。
一つだけ判る事は2〜3分おきに聞こえる、重い溜息が漏れる音だけだった。


「………ふぅ〜…………はぁ〜……」


幸せが逃げ出す程 深い溜息を吐き、虚ろな瞳でココに居ない彼女に思いを馳せるタカ…、
草津の湯でも治せない『恋の病』は、彼の心に重苦しく甘い疼きを与え続ける。
先刻、風呂場の脱衣所で無理ヤリ ガアッシー達に起こされた後、
メイドに連れられてこの部屋まで来たが、
どうにもこうにも落ち付かず、プヨの事ばかりが頭の中を支配し、眠る事すら侭為らないでいた。


「……プヨ殿…今…何処【いずこ】へ…。」


口を附いて出た言葉さえ儚く感じ、益々彼女に逢いたくなる…。
外を見ると今夜は満月らしく、ガラス張りの窓全体に映る大きな月が、
手を伸ばせば届きそうな感じがする。
そしてその月すらもプヨの面影と重ねてしまう程、タカの心は最早歯止めが効かない所迄達していた。


ムクッ…


のっそりと起き上がり胡座を掻きながら、今 一度 月に向かって愛しい彼女の名前を呼んでみる。


「…プヨ殿……。」


だが満月は彼の呼び掛けに答える筈も無く、只静かに照らすばかり…、
一先ず【ひとまず】表に出て夜風に当たれば、
少しは収まるだろうと踏み切り、タカは窓を開けテラスに出た。
ヒンヤリとした風が彼の衣服を通り抜け、火照った身体から熱を奪い去って消えてゆく…、
袂【たもと】に手を入れ夜空を見上げると、ソコにはタカが育った世界と何ら変わらぬ星が瞬いていた。


「この星空だけは変わらぬのでござるな…ん?アレは…?」


何気なく見上げた月に、不自然な黒い点が有る事に気づく。
その侭 見ているとソレはどんどんと大きくなり、遂には人の姿が見えたきた。


「一体アレは……ッッ!!!」


目を凝らして見ると、それは『某ウルト○マン』のポーズで飛行してくるプヨの、あられもない姿だった。
彼女の姿を良く観察すると、ソノ薄く透き通った衣服は桜色した可愛い小さな突起まで透かし、
横から見える白くて大きいヒップは、小さな布切れ一枚しか纏っておらず、
タカの目には非常に優しくない。
そんな夢とも現【うつつ】ともつかない光景にオロオロしていると、
やがてプヨは速度を落とし、彼の目の前近くで停止する。
そして少し高い位置から仁王立ちになり、呆然と見ているタカの姿を見下ろした。


ゴクッ…


今、彼の眼前には月明かりに照らされた、彼女の豊満な双丘が惜しげも無く晒されている…。
しかも腰に手を宛て胸を張っているせいか、城で見た時よりも2割強程増量して見え、
白いショーツはシルク故か、アンダーヘアーがその色から形から寸分の違いも無く再現されおり、
タカの眼へと否応無しに、リアルタイムで飛び込んでくる。


「(く、くっはぁぁぁぁッ!まさか是が世に言う『夜這い』なのかッ!?
  プヨ殿は其処まで拙者の事を…くぅぅぅッもぅ辛抱堪らんでござるよおぉおぉぉッ!!)」


だがそんなタカの欲望も、プヨから発せられた有無を言わさぬ召集命令に依って、
木っ端微塵に粉砕される。


「…直ぐに支度なさい…制限時間は1分よ…。」


「………は?」


まさに寝耳に水とはこの事、プヨの想像とは全く正反対な言葉に、彼も動揺を隠せない。
しかも今まで身体しか見ていなかったが、改めて彼女の顔を良く見ると、
その瞳は極限まで釣り上がり、全身から怒りのオーラを噴出しまくっている。
ココで逆らえば只では済まない事を、タカの本能が感じ取っていた…。


「ぎょ、御意ィッ!」


逃げる様に部屋に戻り、光の早さで身支度を整える。


シュル、シュシュギュッ、カチャカチャ、ザッザッ!


脱ぐ、着る、刀装備、草履を履く、僅か1分で全て終わらせ再びプヨの前に姿を現すと、
直立不動で『気をつけ』姿勢の侭、粗相が無い様にビシッと立つ。
彼女もソレを見て頷くとフワリと蝶の如く身を翻し、タカの背後に回った。


「一体何が――うおわっ!?」


ぐにゅぅん♪


プヨの柔らかい胸が彼の背中に密着したかと思うと、タカは彼女と一緒に空に浮かんだ。


「行くわよ、舌を噛まない様にね…。」


「へ?何処へ…うぉぉおおぉッッ!?」



言うか早いかプヨは翼を羽ばたかせ、
タカの了承も無い侭、夜の闇へ一筋の光となって飛んでいった…。



夜の帳【とばり】もすっかり落ちて、辺りは虫の声すら聞こえない程静まりかえっている…。
幾分、手持ち無沙汰の琥潤がワインを半分位開けた頃だろうか、
アキが飛び去った方角から、『孫○空』を遥かに凌ぐ戦闘力が接近しつつある事に気がつく。
そしてもぅ一つ違う気配も感じるが、
コチラは何故か子犬のソレと代わらぬ程 微弱な気しか発しておらず、
恐らくプヨが連れて来た漢だと予想が付くが、こんなにも脆弱な力しか無いとは考えて入なかった為、
一体どう言った経緯で『そんな漢』を好きになったのか、彼女も首を傾げざるを得なかった。
其処で彼女は考えた、プヨが『そんな漢』を好きに為った理由【わけ】を…。


1:余りに弱くて母性本能を擽られ、好きになっちゃった。
2:今まで見た事が無い位、格好が良い漢だったので惚れた。
3:実は『某○塚』みたいな、男優的女性に恋焦がれた。
4:本当は気になる異性と言うのは嘘で、適当に男を捕まえた。
5:やっぱり逢ってからの『お・た・の・し・み・♪』


……5つほど候補が上がったが、どうにもしっくりこない…。
1はプヨの性格を考えても先ず有り得ない…。
2も少し違う気がしてペケ…。
3…だったら凄く楽しいが、やはり納得がいかない…。
4…もしそ〜だったら、お仕置きもんだし…。
5……答えでは無いが、これしか思い付かない…。


ぽーく…ぽーく…ぽーく…ちーーーーーーんっ♪


と、いった思考錯誤の上『琥潤内閣新任委員会』の出した結果は、堂々満場一致で『5』に決定した。
等と考えていると、プヨの姿が裸眼ではっきり確認出来る程の距離まで近寄ってきており、
良く見ると誰かを『抱っこ』している事が判った。
しかもその相手は気を失っているらしく、ぐったりとした侭動く様子がまるでない。
是で弱々しい気の謎が解けた…要するに死にかけているのだ…。
だが何かがおかしい…妙な違和感が琥潤の心を過る【よぎる】…。


「あら?あれがそうみたいね…ってあの子、減速って言葉知ってるわよね…?
 それとも何処かでブレーキを無くしちゃたのかしら…。」


琥潤が不安になるのもその筈、プヨは彼女の姿が見えた途端、血相を変えて急加速をしたのだ。
この侭、彼女があの音速を超えた猛スピードで突っ込んで来れば、
琥潤の背後に有るプヨの部屋は、ソニックブームによって滅茶苦茶に破壊される事は明白。
別に自分の部屋では無いが、このままでは寝覚めが悪くなりそうだ。
考えてみると、確かに彼女の挑発に乗ってプヨが熱くなったのは事実、乗ったほうが浅墓なのである。
しかしそれを踏まえてみても、決してこのままで良い訳が無い。
彼女はこめかみに指を宛て少し考えると、指を2〜3回クルクルと回し、
部屋全体に亘って【わたって】エアシールドの魔法を張り巡らせ、迎撃体制を整えた。
そうとは知らずまるで火に誘われる蝶の如く、一直線に琥潤へ向かって突っ込むプヨ…。

5秒後…

悲鳴とも断末魔ともつかない奇妙な声を挙げて、空中のシールドにへばり付きその進行を止めた。


べべっちーーーーんッ!


「へぶっっっっ!!!」


……ずる…ずるるるるるるるる…ぽて……


タカを両手で抱えているのにも関わらず、目標を見つけ熱くなってしまい、
加減が出来ぬまま二人纏めてシールドに突っ込んだプヨ…そして巻き添えのタカ…。
恰もツルツルに磨かれたガラスにぶつかり、その侭落下する鳥の様にテラスの床に揃ってキスをした。この光景には流石の琥潤も顔に手をつき、天を仰ぎながら些か強行過ぎた事を後悔する。


「(うわっちゃ〜…まさかココまで御約束をやってくれるとは思わなかったわ〜…生きてるかしら?)」


つんつん…ピクッ


どうやらプヨの顔が先に出ていたせいか、タカの方が軽傷で済み、
琥潤が軽く突ついただけで、辛うじて意識を取り戻した。
しかしプヨの方は、見えない壁に先頭を切って激しくぶつかったお蔭で、
半分『あちらの世界』に逝っているのか、白目を向いた侭ピクリとも動かない…。
流石に『こんな姿』を好きな異性に見られたとあっては、彼女の自尊心が崩壊しかねない為、
椅子に掛けてあった薄手のカーディガンを素早く掴むと、プヨの顔を覆うようにソッと掛けてやる。
そして彼女をタカから遠ざけて、ブラインド【不可視】の魔法を掛けて彼の目を欺いた。
是で当面の危機は取り敢えず避けたが、ふと下を見ると、
気を失っていた筈のタカが頭を振り、今にも起き上がりそうな気配を見せていた。


「(プヨには悪いけど良いチャンスかもね…あの子が起きてたら話どころじゃ無くなりそうだし、
  私の目で直接確かめさせてもらうわよ…この家に相応しい漢かどうか…。
  …いえ、プヨに相応しい『次期当主』たる漢かどうかをね…。
  もし論外ならば、その時は…プヨに泣かれるかもしれないわね…あ〜ぁ損な役回りだわ…。)」

幾ら目に入れても痛く無い位、可愛いプヨが連れてきた男とはいえ、
琥潤にとっては『一山何円』で売っている馬の骨と何ら大差は無い。
彼女は待機姿勢の侭 冷静を保ちつつ、タカが起き上がるのをじっと待っていた。

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