資産防衛&資産形成&資産運用コミュの＜第２９回＞ＲＥＩＴの値動きをみてみよう【不動産投資】

手軽に不動産投資を始められるＲＥＩＴ（リート）について、勉強している貯金ブタさん。招き猫さんから、もっと詳しく話を聞いてみましょう。

ＲＥＩＴの値動きをチャートで見てるんだけど、最近は下落しているものばっかりだね。

そうだね。昨年（２００７年）の５月頃をピークに下落基調が続いていて、この１年で半値近く下落した銘柄も多い。

そんなに下げたんだ…。

特に運用成績が急速に悪化したというわけではなく、投資家の売買動向が影響するところも大きいね。

サブプライムローンなどの影響で金融市場が低迷する中、投資家が市場から資金を引き上げる動きが続いたからね。

なるほど。

でも、配当金が同じような水準のまま価格が大きく下落したことで、相対的にＲＥＩＴの配当利回りは、最近上がっているよ。

昨年、ＲＥＩＴ価格が高値をつけていたころは、配当利回りは平均でみても３％台まで低下した時期もあったけど、今は予想利回りが５％以上の銘柄がたくさんある。

そうか、価格が下がれば配当利回りは上がるってわけか。

第２６回の「不動産投資のメリットとリスク」（2008年7月16日）で、不動産投資の利回りは５～１０％が一つの目安になると学んだよね。

だから、不動産投資として魅力のある水準まで、ＲＥＩＴの価格が下がってきたといえるかもしれないね。そろそろ買い時という意見も聞かれるようになってきた。

ボクもＲＥＩＴを買ってみようかなぁ…。

ＲＥＩＴは保有している物件のタイプによって、「オフィス型」「住宅型」「商業施設型」、これら複数のタイプが組み入れらている「複合型」などに分類されているんだ。

どこで調べればいいの？

各銘柄の保有物件の一覧や稼働率の状況は、各社のホームページなどで公開されているから、一度見てみるといいよ。

普段買い物しているショッピングビルが、実はＲＥＩＴが保有している物件だった、なんてこともあるしね。

リスク分散のためにも、３銘柄くらいは買いたいなあ。

それはいい考えだね。複数の銘柄を買ったり、異なるタイプの銘柄を組み合わせたりすることで、さらに分散効果が得られるからね。

でも、予算が…。

それだったら、投資信託を活用するという手もあるよ。日経平均株価やＴＯＰＩＸ（東証株価指数）のように、ＲＥＩＴにも市場全体の値動きを指数化したものがあるんだ。

なんていうの？

「東証ＲＥＩＴ指数」といって、東京証券取引所に上場しているＲＥＩＴ全銘柄を対象とした指数で、ＲＥＩＴ全体の値動きを表すものなんだ。

基準日（2003年3月31日）の時価総額を１０００とした場合に、現在の時価総額がどの程度かを表すもので、最近は１３００台で推移しているね。

ふーん。

この東証ＲＥＩＴ指数に連動した値動きをする投資信託がたくさん販売されているので、これを買うことで、ＲＥＩＴ市場全体に分散投資することが可能になるんだ。

投資信託だと１万円から購入可能な点も、大きなメリットだね。

それは便利だ！

東証に上場しているＲＥＩＴの一覧と各銘柄のホームページへのリンクが、東証のホームページにあるから活用してみよう。