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生き残れ。〜災害に備えよう〜コミュの【想定05】津波・漁港付近

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この物語は、様々な災害に直面し、最悪の結果になって
しまった状況を想定したフィクションです。
登場人物は、災害の危機に対して、何か「正しくない」行動を
取ってしまっています。
どのように準備や行動をすれば災害から生き残れる可能性が
生まれたかを考えてみたいと思います。
何か気付かれましたら、コメントをお願いします。

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【津波・想定01】
20××年 12月19日 午後6時○○分
千葉県館山市某所
漁港付近

篠山啓次郎 64歳 漁業

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北風が強い夕方、家の目の前に拡がる海はシケ模様だった。
時折、防潮堤に砕けた波頭が風に飛ばされ、海岸を走る
道路にまでしぶきが霧のように降り注ぐ。
冬型の気圧配置が強まり、テレビの天気予報では、これから
夜にかけてさらに北風が強まる予報が流れている。普段なら
未明の出漁に備えて準備を始める時間だが、漁協の寄り合いで
今日の出漁はシケのために見合わせることになったので、
啓次郎は早めの晩酌を楽しんでいた。

一升瓶から湯呑みに二杯目の酒を注ぎ、昨日上がったイカの
刺身に箸をつけた時、テレビの音声が急に途切れ、聞き慣れない
チャイムの音が二回流れ出た。無機質な男性の声のアナウンスが続く。
《緊急地震速報です。強い揺れに注意してください》
「緊急地震…?なんだこりゃぁ?」

啓次郎は初めて聞く速報に一瞬慌てたが、それでも、台所で夕食の
準備をしていた妻の久江に向かって叫んだ。
「おい!地震が来るらしい。火を消せ!」
すぐにガスコンロの火を消した久江は、青ざめた顔で居間に
駆け込んで来た。
「地震って、どうしましょ…」
「どうするって、おめえ…」
そこまで言った時、海の方から、ジェット機が離陸する音にそっくりな、
ゴーッという海鳴りが響いてきた。次の瞬間、床がぐっと持ち上がった
ような気がしたかと思うと、地中深くから突き上げて来るような激しい
たて揺れが襲って来た。台所で食器が棚から落ちて砕ける、派手な音が響く。

久江は腰が抜けて座り込み、声も出せずに啓次郎にしがみついている。
啓次郎にしても、久江の肩を強く抱いたまま身動きできない。
そのまま数秒が過ぎ、一瞬収まりかけたと思ったたて揺れが、
そのままさらに大きな横揺れに変わった。天井を見上げた啓次郎は、
居間の電灯が飛び跳ねるように振り回されるのを見た。
「これはやべえかも知れねえ…」
築二十年になる木造二階建ての家が今にも屑折れそうにギシギシと
悲鳴を上げる。居間の茶箪笥が突然倒れ掛かってガラスが砕け
散ったが、八畳間の反対側だったので助かった。
そうするうちに、啓次郎は揺れが次第に収まって行くのを感じ、
啓次郎にしがみついたまま、目をつぶって震えている久江に
声をかけた。
「もう大丈夫だ。収まってきた。」

まだ腰が抜けている久江の手を振りほどいて立ち上がろうと
した時、啓次郎は突然思い出した。
《津波が来る》
とはいえこの街に生まれ育ってこの方、防潮堤を超える
ような津波に遭った事は無かったのだが、今の地震は初めて
経験する大きさだった。用心に越したことは無い。
啓次郎は立ち上がると、怯えた目で見上げている久江に
向かって怒鳴った。
「俺は船を見てくるから、おめえは二階に上がってろ!」
「あんた、気をつけてね…」
久江はやっとそれだけ言うと、啓次郎の手を借りてよろよろと
立ち上がった。

啓次郎が家の外に出ると、辺りは暗くなりかけていた。
隣の家から僚船の高橋源一が飛び出して来たので、啓次郎は
怒鳴るように声をかけた。
「おう、おめえんとこは大丈夫か?」
「ああ、みんな無事だ。船が心配だ。急ぐで!」
二人は港に向かって駆け出した。
「津波が来るかな?」
「なあに、津波の前には潮が引くから、それから逃げても遅く
ねえだよ。」

港に着くと、防波堤の内側の水面が地震の余波で大きく
うねっていた。舷側を接して係留された漁船群は、お互いに
こすれ合いながらギシギシと軋んでいたが、見渡したところ
どの船も大きな破損は無さそうだった。
二人は桟橋から自分の船に飛び移って船内を確認しながら、
潮の動きにも注意を払っていた。
地震の発生から五分ほど過ぎたが、潮位に変化は見られ
なかったので、啓次郎は源一に声をかけた。
「潮は引いてねえようだ。津波は来ねえな。」
「ああ。今動いてなければ大丈夫だ。いやあぶったまげたな。」
すっかり安心した源一は、煙草でくすんだ歯を見せて笑っている。
「さあ、ウチへ戻るか。ウチん中がちょっとやられちまったから、
片付けねえと。」

啓次郎と源一は、桟橋によじ登った。
その時、沖に目をやった源一が声を上げた。
「なんだ、ありゃぁ?」
その声に啓次郎が沖を振り返ると、まだわずかに夕焼けの光が
残る黒い水平線がむくむくと盛り上がり、ざわざわと波立つ
ように見えた。その時、二人の耳に遠雷のような海鳴りが
届いた。
「来やがった!」
「急げ!」
二人は家へ向かって全力で駆け出しながら、声を振り絞って
集落へ向けて叫んだ。
「津波だ!」
「山へ逃げろ!」
「でかいのが来るぞ!」

家まであと100メートルほど残すまでになった時、海岸に
近づくにつれて高さ12メートルにまで立ち上がった津波が
防波堤を超え、数隻の漁船を渦の中に巻き上げた。
桟橋に波頭が叩きつけられる大音響に啓次郎は走りながら
振り返ると、すぐ目の前に真っ黒な壁が迫っていた。
恐怖に叫び声を上げる形に口が開かれた瞬間、源一と
共に巨大な波の壁に飲み込まれて、消えた。

津波はその巨大なエネルギーで地上のすべてを引きちぎり、
押し流しながら、集落を呑みこんで行った。荒れ狂う水位は
一階の軒先に届くほどもあった。

家の二階に上がっていた久江は、啓次郎の叫び声を聞いて
立ち上がり、窓から外を見た途端、真っ黒な奔流が目の前に
迫っているのを見た。
見る間に一階を埋め尽くした奔流は家を土台から引きちぎり、
そのまま押し流した。久江は為すすべも無く、呆然と
窓枠にしがみついているしかできなかった。
そのまま家は裏山の崖まで押し流され、崖にぶつかって
跳ね上がり、猛り狂い渦巻く奔流の中に崩れ落ちた。

コメント(24)

まず、漁港はどこの自治体でも津波に備えた防災計画が立てられています。
万全とはいえないまでも、一時待避所、又は避難所、避難ルートなどが制定されている場合が多いので漁師の方であれば漁協などで行われる防災・津波などの防災会議などには日頃から出席する、又はファックスや書面、町の広報などにもこういった情報が書かれているので無視せずに読むことが重要です。

緊急地震速報がなった時点で手が届く範囲で火を消せるなら消し、台所から離れ大きな家具から離れ、衝撃に備えクッション性の高いもので頭部を守る。

家族での役割分担が事前に決まっていればいいが、出口の確保も重要である。

この例の場合、家の中での対応は即座に火を消し、奥さんは居間に待避したのは間違いではない。(大きな家具からも離れていたのは正解)

しかし、後の対応が著しく重大な間違いが2点

・二階に待避
・船を見に行く

築二十年の家で二階に待避するのは自殺行為である。

まずは一時避難所、指定の避難ルートで避難所へ夫婦で向かうのがベストである。玄関先に懐中電灯などがあれば懐中電灯を持って避難する。また避難の際には車を使用することは避けるのが無難、海岸線を車で避難所へ向かった場合は渋滞で身動きが出来ず津波に巻き込まれるケースがある。※実際に奥尻島の地震でも自力で裏山を登った老婆は助かり、車で逃げた若夫婦が津波に巻き込まれて死亡したという事例もある。また傾斜を木を掴みながら登り津波に巻き込まれながらも木など、しがみ付けるものがあった状態で助かった方もいる。

また船を見に行くのは自殺行為。絶対に避けるべき行為である。
少なくとも救命胴衣は着用していくべきである。また懐中電灯の携帯は必須である。波に飲み込まれた場合、必至で助かろうともがくが上下の感覚がないため浮上できない。せめて救命胴衣があれば浮上する可能性もある上、懐中電灯があればモールス信号又は周囲に自分の存在を知らせることがあできる可能性も残っている。地震の際は漁に出ている舟は沖に待避するので場合によっては津波が収まった後、漁師又は海上保安庁に救助される可能性もあるが・・・

しかし絶対に海に近づいてはいけない。
>くるみさん

奥尻の南西沖地震では、唐突に津波に襲われたといいます。

島という場合の問題(島の位置や震源、地形等)もあったかもしれませんが、その上、三度来たとも言われてます。津波の高さも所によって30メートルといわれています。海底の地形も関係があるそうです。

同じ地震で江差の場合は波がかなりひいてから津波がありました。1.5メートルほどの津波でフェリー乗り場に駐車している車などが横転したり船が横転するなどの被害がありました。江差では津波の人的被害はなかったそうですが、かなりの人が漁港に津波の様子を見に行っています。←野次馬根性で

こういうのが一番危険です。
管理人でございます。
皆様の活発な議論に感謝です。

私がこのストーリーに込めたメッセージはほぼすべて、りえきちさんが
明らかにしていただきました。ありがとうございます。

一番重要な結論から申しますと、海辺や河口付近で大きな地震に襲われた
場合に取らなければならない行動は、
『速やかに海抜10m以上の高台もしくは鉄筋コンクリート建築の3階以上へ
避難する』
ということに尽きます。「様子を見る」のは厳禁です。
もし上記のような避難場所が無ければ、とにかく内陸へ向けて移動し、
津波の直撃を避けなければなりません。自動車では事故や渋滞によって
逃げ切れないことも考えられますので、やはり徒歩が基本となるでしょう。

震源域もしくはその直近では、津波は地震発生から数分以内で襲って来ます。
くるみさんのおっしゃる奥尻のケースは、これに当たります。奥尻島は、
震源域のほぼ直上でした。そして、津波は数回に渡って押し寄せるのが
普通です。さらに奥尻の場合で特徴的だったのは、北海道本土へ到達した
津波が陸地で反射して、奥尻島の震源とは反対方向の沿岸にも押し寄せた、
ということです。

津波警報・注意報が受信できている場合、警報・注意報が解除される前に
低地に戻ったり、海辺や河口に近づくのは厳禁です。情報が無い場合でも、
数時間以上に渡って危険な状態が続くことを想定しなければなりません。

また、一般に「津波が来る前は潮が引く」と思われていることが多いのですが、
このストーリーのように、潮位に変動が無くても津波に襲われるということが
実際にあります。いずれにしても、海辺にいて潮が引き始めたら、避難する
時間はほとんど残されていないと考えなければなりません。
とにかく、地震が収まったら一瞬たりとも間をおかず「高台もしくは鉄筋
コンクリート建築の3階以上」へ向けて、避難行動を始めなければいけません。

津波と海底地形の関係ですが、まず津波とは、海中を伝わって来る波の
エネルギーだと考えてください。海底で起きた地殻変動によって生じた波
ですから、一般的な波とは違って、海底から海水面まで続く巨大な海水の
波紋なのです。水深が深い場所では、海面上にはゆるやかなうねりが生じる
だけですが、水深が浅くなるにつれて、海中を移動してきた波のエネルギーが
海面へ向けて押し上げられ、一気に巨大な波が立ち上がります。奥尻島では、
被害状況から判断して、最大30m程度はあったと言われています。
海岸の潮位計は瞬間的な波高の変化を正確に捉えられないのですが、それでも
潮位計の最大値は+16m程だったといいますから、いかに巨大な津波だったか
わかります。

さらに、細長い湾や入り江の奥などでは、幅広い湾口に届いた津波のエネルギーが
浅くなる海底に加えて両側の陸地にも押し縮められます。津波エネルギーは
上に向けて集約され、さらに巨大な波となって襲い掛かります。
三陸海岸のような、外海に向いたリアス式海岸は、津波被害ということに
関しては非常に危険な地形です。

現に明治29年の三陸地震の際には、三陸海岸を大津波が襲い、死者2万人超の
大惨事となりました。昭和35年には、地球の反対側のチリで起きた大地震に
よる津波が22時間後に日本に到達し、三陸海岸全体で142人の犠牲者を
出しています。チリ地震の津波は、もちろん日本の他の沿岸にも到達した
のですが、三陸海岸に被害が集中したのは、リアス式という地形の影響が
大きかったと言えるでしょう。

このストーリーにおいては、緊急地震速報への理解不足から初動が遅れ、
言葉は悪いですが、財産への執着と迷信的な思い込みから避難のタイミングを
失うという、負の連鎖によって、最悪の結果となってしまいました。

何よりまず災害の第一撃から「生き残らなければ」なりません。
その可能性を大きく膨らますのが、正しい知識、正しい装備、正しい行動で
あることを、より多くの皆さんに知っていただければと思います。
管理人です。以前作成した津波関係のトピを上げときます。
本文、コメントとも是非お読みください。

まだ危機は去っていないのです。
> てばさん
本当にまさにですよね。

電車編や地下編を思い出し、まわりをキョロキョロしながら通勤してますたらーっ(汗)
毎日こわいです。
>7 ちえさん

防災関係で得た知識を総動員して書いたこのシミュレーションが、本当に現実になってしまったことに戦慄しています。あくまで「最悪」を想定したのですが、現実はそれを上回りました。

これを読んでいてくれて助かった人がひとりでもいればと願うばかりです。

その他のシミュレーションも「最悪」を想定していますので、災害時にかならずそうなるというものではありません。でも、常に「何が起きるか」を考えて、できるだけの準備をしておく事をお勧めします。

私も当然、怖いですよ。あの地震以来、気が休まりません。
今回の震災で起こった津波の映像を初めて見た時
このトピを思い起こさずにはいられませんでした。

助かった方の話を聞くと 
とにかく高いところに逃げたんだよと言っていて
てばさんが伝えたかった事はこれなんだと思いました

このトピを覚えていて行動に移した方が
たくさんいます様に。。。
>9 みんなんかんさん

こんなストーリーを書く時には、私は頭の中で映画のように映像をイメージして、それを文章にしています。どれも現実には見たことの無い「最悪の状況」をイメージしていました。

なのに、今震災でそんな「最悪の状況」そのもの、いやそれを超える映像を見せつけられて、言葉もありませんでした。真っ黒な壁のような波が漁船を巻き上げ、家を土台から引きちぎり、何もかもを押し流して行く、そしてその中に、まだ人がいる。ああ、あのままだ、あれが本当に起きてしまったという強いショックを感じました。

実際の映像はもちろん高い位置からのものですが、イメージしていたのは登場人物の視線です。地上にいて、あの奔流が目の前に迫って来た時の恐怖と無念は、どれほどのものだったでしょうか。

私は海なしの群馬県育ちなので、海が大好きな一方で、あまり馴染みの無い海の強大なパワーには本能的な恐怖感も感じています。そんな気持ちも手伝って、とにかく海近くで大きな地震に遭ったら、一刻も早く高い場所へ、時間は無い、ガケでも裏山でもビルでも少しでも高いところへ!という事を伝えたかったのです。

直撃されたらほぼ100%生き残れないという点において、大津波の恐怖と理不尽さは飛びぬけていると思うのです。その発生頻度が低いだけに、ついつい忘れがちになってしまうのかもしれませんが。

もちろん私が伝えたかった事は、私の体験ではありません。個人的には小さな津波さえ見たこともありません。この内容は津波災害対策の基本であり、どんな教本にも書いてあることです。

この内容が、だれかの命を救っていてほしい。ただただそれを祈っています。
私は大阪府内在住で高台に住んでますので
最初にこのトピを読んだ時
自分には関係無い話だなと思ったんです。

夏になり家族で京都府の海に出かけた時に
ふと思い出したんです。

今、地震がきたら。。。
どこが高台なのかもわからない見知らぬ土地
泊まっている旅館は海岸沿いの2階建て
防災と言う意味を考え直した出来事でした。

防災に携わってる方がテレビで
だだ悔しい。。。とおっしゃってましたが
どんなに防災の教育を受けていても
最後は個人の意識1つなんだなと感じました。

だからそういった方々がご自分を責めるのは
聞いていて辛かったです。

みんなんかんさん

そうですね。お住いの場所では、津波被害を考えなくても良いのですが、特に夏場は結構海の近くにいたりしますよね。誰でも「その瞬間」に遭遇する機会はあるんです。

【東日本大震災専用トピ】の20、21番に、「外出先での津波対策」として過去の記事を再掲しています。記事では高さのある避難場所が無い場合を想定して、その場合は最低でも1kmは内陸に移動せよ、としているのですが、今回の様な規模だと、それでは全く不十分です。

文中ではこちらも最大級だったハイチ大津波では5km内陸まで船が打ち上げられたと例に取っていますが、今回の震災では、津波の最長到達距離は海岸から6kmとされています。

これは津波が川を遡って到達した距離のようですが、とにかく波高10mを超えるような大津波を想定した場合、平坦な内陸への避難は「行けるところまで行く」とするしか無さそうです。


防災に関わる人間は、少なくとも「最悪の事態」をイメージできる教育は受けています。そしてそのような状況では、過去の例からも、必ずしも「正しい行動=全員無事」という図式にならないことがあるのもわかっています。そして今回もそれが繰り返されました。それも未曾有の規模で。

それを承知で、ひとりでも多くを助けたいという気持ちで防災指導している人がほとんどだと思います。自分が直接指導した人たちがたくさん還らなかったとしたら、その悔しさ、無念は察するに余りあります。

まず「自分の身は自分で守る」という意識を、少しでも多くの方に持っていただきたいと願っています。その意識は災害への正しい知識、正しい準備、正しい行動につながり、確実に「生き残る」確率を上げるのです。
mixiニュースに
<東日本大震災>無人漁船に救われた 高3、流木足場に乗り
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1564088&media_id=2
という記事がありました。

津波に飲みこまれながらも、奇跡的に助かったケースのひとつですが、今後の参考になりそうですね。

No.1でりえきちさんが指摘しておられましたが、防災対策として、津波の影響が懸念される地域住民の方々には救命胴衣が配布されていたりするものなのでしょうか。今回、津波から避難できた方々の中で、救命胴衣の着用率はどうだったのでしょう。あるいは犠牲者の中には、救命胴衣を着用していれば救われた方々も少なからずいらっしゃったはずですよね。
>13 Bright-Door さん

正直、救命胴衣が配布されていると言う実例は寡聞にして知りませんが、自治体レベルでは存在するのかもしれません。仮に持っている人がいたとしても、今回のような短時間での津波襲来では、避難時に着用する余裕はほとんど無かったでしょう。

非常持ち出しリュックでさえ、避難初動時にはほとんど持ち出せないのが現実ですから。

大津波の場合は、地上のあらゆるものを押し流しながら進み、さらに強烈な引き波が起きます。がれきだらけの強烈な流れの中で、仮に水面に浮上しつづけられたとしても、無傷でいるのは奇跡的なことだと思います。

ニュースの例も、彼らの判断と運動能力、そしてなにより「運」が味方して、さらに漁船が近くに流れて来るという幸運の連鎖の結果と言えるでしょう。仮に津波後で無かったら、漁船の高い舷側に水中から乗り込むのは、船上の人の助けが無ければ不可能です。今回は浮いたがれきに乗れたおかげで、無人の船に乗り込むことができたのだと思います。

これは本当に「奇跡的」な事例だったのだと思います。
てば さん
今さらながら。。。
このコミュの「生き残れ」に
込められた思いに気づいた気がします。

小さい息子が居るので
夏は良く海水浴に出かけます。

本当に。。。考えるのは恐ろしい事ですが
自分達が津波に遭遇する事だってあるかもしれないですね

教えて頂いた事をより深く考えながら
行動したいと思います。


>15 みんなんかんさん

災害は、ある瞬間にそれまで平和で幸せだった場所と人たちを、一瞬にして地獄に突き落としてしまいます。そんな時、どうやったら生き残れるのか。

このコミュは、その瞬間の選択肢を増やし、理不尽な死という究極の苦痛と無念、そして残された者の悲しみを少しで無くしたい、そんな思いでやっています。

幸いにして、私自身が関わった方が災害の犠牲になったことはいまのところ無いはずです。しかし、以前私はバイクであちこちを走り回り、競技にも出ていましたので、目の前で生命の極限をなんども目の当たりにしました。

それらは災害の犠牲とは次元が違うのかもしれませんが、その時自分に何ができるか、避ける方法は無かったのか、どうやったら防げるのか、という重い課題を私の中に残しました。

だれもが、雨が降りそうなら傘を持っていきます。雨は誰の上にも降りますが、災害も同じです。違うのはその頻度が雨にくらべて極端に少なく、しかし一度遭えば命に関わるということです。

ですから、だれもが災害に備えた「傘」を準備して欲しいのです。それは装備であり、意識であり、知識であり、訓練です。仮にそれが不十分でも、備えた「傘」は、確実に命を永らえる力になります。

誰かを救うことは、まず自分自身が「生き残る」ことが大前提なのですから。
てば さん
本当にそうですよね
自分が生き残らないと息子を守る事なんて出来ないですし

どんなに水や食料を備蓄してても
生き残らないと使えないですもんね

もっともっと勉強していきたいと思います
あと救命講習も受けてみようと思います。
>17 みんなんかんさん

ちょっとリアルな話になりますけど、今回の震災の報道で、
「××浜に数百人の遺体が…」みたいな事が普通に流れていました。

しかし、そんな映像は全くメディアには流れません。別にそれを見せろ
と言うつもりは無いのですが、それが大災害の本質であり、いちばん
恐れなければならない真実なんです。

その遺体の中に、自分の関係する人がいたら。
直接被災しなかった私達は、最大限の想像力を働かせてその本当の恐怖を
想い、わが身の事として感じなければなりません。

そして、犠牲者の「声無き声」を、確かに受け止める必要があるのです。

まず、「生き残る」こと。そこからすべてが始まります。
>19 GREEN@動物福祉さん

ニュースでは画像が無いのですが、どんなシステムなんでしょうね。

今震災は滅多にないレベルの巨大地震と巨大津波でしたが、大抵は4mもあれば防げるし、それを超える津波でも、そのエネルギーを減殺する効果は大きいでしょう。

今まで無防備だった場所へ、急いで設置して欲しいものです。しかしまあ、日本ってこういう技術はやっぱり凄いな。

普段から仕事や研究で、海の中や沿岸、山中での仕事が多い為、自宅や都会ももちろんの事、
てばさんの紹介されるような物品の所持や、危険予測をある程度考えながら
やっています。
もちろん一人での行動も多々ありますので、セルフで出来ることが、やはり前提ですが…。

自然相手ですから、それに実家が漁師ということもあり、
特に敏感になり、普段から気にかけるようにしています。

自分の様に、接している機会が多い人ばかりでは無いと思いますが、
特に今の季節、海などへ慣れていない方が近付くことも多いと思いますので、
書き込みさせていただきました。

【相談コーナー】にラジオの紹介があったので、そちらに書き込みをとも
思いましたが、沿岸海上、若しくは海辺などでの使用を前提に考えましたので
こちらへ投稿します。

レジャーボートや、岸や街も近いしと言うような磯遊びなどで
防災無線が全てのエリアで完備されているとも限りません。
行き当たりばったりで、場所を探した場合などなおさらです。

友人の父(漁師)にも相談され、こちらを勧めました。
船舶気象通報や海上交通情報など聴くことが出来るのは、
近海の船乗りには重要なものです。
この他に、路側放送(交通情報ラジオ、ハイウェイラジオ)を聴くことも出来たり。

他に簡単に入手出来て、購入し易い価格帯の製品で類似したものがありませんので
敢えて商品名を出させていただきます。

SONY・AMワイドカバー ポータブルラジオ
ICR-S71
http://www.sony.jp/radio/products/ICR-S71/index.html

●土、砂を防ぐ防塵スピーカーネット
●灯台放送局も受信できる、AMワイドカバー設計(1705kHzまで受信(※))
●操作部にガードふたを採用
●単1電池2本で、約170時間の使用が可能な長寿命設計
●JIS防滴II形設計
※AMワイド(1604kHz-1705kHzの電波)受信可〈船舶気象通報(灯台放送局1670.5kHz)〉〈海上交通情報局1665kHz〉
大きさ:幅166.5×高さ137×奥行57.3mm
質量:約675g


自分も、以前は中の人で販売以外では関わっていたのですが
今では関係者ではありませんし何のしがらみもありませんので、御了承下さい。

船上や海岸の飛沫がかかる所での使用を前提としている為、
防滴のスペックが必要なのはもちろんの事、防水では無いので
念の為、ビニールを被せています。

自然ガイドを時々やっておりますが、その時も必需品になっています。
自分と同様にガイドをしている知人などにも勧めたりしますが、
今は携帯電話が普及しているから。と、ラジオなどの重要性を
軽視している面があったりすると、非常にがっかりします。

やはり、知人の農家で、自分が頼まれて買った人は、防塵ですし
普段も農作業時に聴いているようで、今回の震災でも電池長持ちして
役立ったようです。
操作方法も、昔ながらに簡単なので、お年寄りや
普段ラジオを使い慣れていない人でも扱えます。

人それぞれに好みやこだわり、何処で使用するかもありますので、
自分でいろいろと探すことも必要でしょうし、
実際に使っている人間からの意見として、
選ぶ際の参考にでもしていただければ幸いです。
>21 nonsilさん

情報ありがとうございます。
いやこれいいですね。こういうヘビーデューティな業務対応モデルって、めちゃ欲しいです。
悪天候だと、こういうのじゃ無いと役立ちませんからね。

最近何が腹立つって、ラジオつき携帯がなくなったことですよ。ワンセグなんてちょっと電波が悪い場所だとダメだし。「防災仕様」として防水、対衝撃、AM・FM受信、ライトつきなんて携帯があってもいいんじゃないかな。もっとも、災害時は通信機能の維持のために、携帯の電池はなるべく温存したいので、やっぱりラジオは別にほしいですね。

私は情報取得用というか、ヲタ趣味用に広帯域受信機が3台あります(笑)が、どれも防滴ですら無いのであります。
>23 GREEN@動物福祉さん

ありがとうございます。見て来ました。海側に倒れていたものが、水圧で起き上がる感じかな。
多少は陸地も水をかぶりそうでうすね。イラストでは人いるけど(笑)

東京の隅田川沿いなど、支流や旧い水門がたくさんありますから、そんな場所にどんどん設置してもらいたいものですね。大阪でも内陸の水路に津波が遡上するのを防ぐ効果があるのではないかと思います。

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