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☆LIL☆コミュのREMIX掲載記事(2007.2)

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衝撃ファンタジー・ハウスとでも呼ぶべき、ユニークな日本語のハウス

  日本語でも伝えられるクラブミュージックにこだわりたいと
語るリルのふたり。絵を描くのも好きで美大に進学しながらも
歌を歌い続けていたucioと、ロック、アシッド・ジャズからR&B
などのバンドでギタリストとして活躍していたtsugeが下北沢
のクラブで出会う。ハウスにドップリ浸かってきたわけではな
いふたりが作るクラブミュージックを、大きな音で体感して欲
しいと語る。ucioの表現力豊かな歌を最大の武器に、ライヴァ
ルの多いハウス・ミュージックの世界でこのふたりがこれから
どんな活躍をみせてくれるのか楽しみだ。

■リルの音はハウスが中心ですけど、何故ハウスなんですか?
tsuge:ハウスにしようと思ってハウスにしたわけではないん
です。バンドでアシッド・ジャズをやっていたんですけど、僕
はおしゃれなジャズ・ファンクみたいな感じでやっていたんで
す。僕のルーツはヒップホップでもR&Bでもない、だけど歌も
のにしたい。僕としては、ハウスはアシッド・ジャズを基盤に
したものという感覚があるんです。だから自然とハウスになっ
たというか、説得力もあるなと思って。
■ハウスはいつから聞いていたんですか?
ucio:あんまりジャンルから曲を作るということはないんです
けど、ジャミロクワイがファーストアルバムから好きだったの
で『ファンク・オデッセイ』で急に4つ打ちが多くなったのが
衝撃的でそれからですね。
■いまはメジャー・シーンでもハウスというフォーマットを使
った音楽は増えてきていますね。クラブ・シーンでもFPM、テ
イ・トウワ、フリー・テンポ、アイ・デップ、スタジオ・アパ
ートメントなど、ライヴァルも多いですよね。
tsuge:僕らは歌を軸にいるのでちょっと異色かもしれないで
すね。詞にしても歌にしてもサウンドにしても、エネルギーの
ある、伝えられる音楽を作りたいと思っています。日本ってそ
ういうの少ないと思うんですよ。マドンナとかはやってますけ
ど。ただ歌がのってるだけのとかはピンとこなくて。
ucio:元々洋楽なだけにハウスは英詞のほうが合うという意見
もありますけど、大沢伸一さんがバードをプロデュースした時
に日本語で勝負してましたよね。すごくシンプルだけどメッセ
ージがあって、日本語でも惹きつけられる。かっこよさを追求
したら英語に行くと思うんですけど、自分自身を表現していく
ためにも日本語は絶対に入れていきたい。
■日本語にこだわりたいということですが、日本語という点で
、影響されたものは?
ucio:作詞だとバードやUAにもっとも影響されたかな。UAは抽
象的な感じが好きです。言葉は歌いかたのニュアンスによって
伝わりかたが違う。嬉しいか悲しいかのどちらかじゃなくて、
その間を彷徨ってる感じが好きだし、聴く人に自由な想像をし
てもらいたいです。
■カスケイドをリミキサーに起用していますけど、他にハウス
で影響されたアーティストっていますか?
tsuge:ベースメント・ジャックスとかも。僕らもミクスチャ
ー的な要素は強いと思うので。あとはアンダーワールドとか。
あとはなんだろうな……。
ucio:ルーツはギターだからね。
tsuge:そうだね(笑)。僕はデュラン・デュランから入ってAOR
、ロック、ファンク、そしてインコグニートとかが出てきてア
シッド・ジャズを、という感じでしたから。
ucio:曲作るときはギター弾きながら作って、コードを決めて
、って感じだよね。
■“デヴィルズ・デイリー・ゲーム”はロックっぽいですよね

tsuge:そうですね。ニュー・ジャック・スウィングっぽいと
いうか。そういうルーツはやっぱりあるんで、爆発した感はあ
りますね。ああいうことやってる人って少ないと思いますし、
クレイジーな感じでやりたかった。
■あえて言葉にすると、リルらしさとはなんでしょう?
tsuge:いわゆるファンタジーというか、ファンタジー・ファ
ンクであり、ファンタジー・ハウスであり……。自分たちがい
いなと思う瞬間や曲っていうのは、浮遊感があったり、トリッ
プできる要素がある。聞いてもらえば何となくわかると思うん
ですけど。
ucio:私は音楽を作っているという意識はあまりなくて、街を
作って少しすつ国にしていきたい、みたいな感じなんです。色
や映像、風景とかで捉えてもらうと嬉しいな。街だったらここ
だとか。乗り物だったらこれだとか、場面設定をしていく感じ
。歌ってるときは映画の主人公になってるような気分にもなる
し。物語性はすごく大事にします。方向性を無理に固める必要
もないし、スピリチュアルなところさえしっかりしていれば自
由にできるんだなとも思います。
tsuge:“デヴィルズ・デイリー・ゲーム”は『シティ・オブ
・ゴッド』の映像を思い浮かべながら作ってました。ブレない
ですむんですよね。打ち込みで作ってるとエゴが出て来やすい
から、人と話し合ったり映像を思い浮かべるのは大切ですね。
ucio:“タイム・オブ・ヘヴン”は完全に不思議の国のアリス
、イエローからブルーに変わっていくグラデーションのイメー
ジ。ゆっくりになった時間の流れを彷徨う夢遊病者の幻覚。“
カメレオン”は絵本の世界、さわやかなパステルカラーと内面
に毒を持った女の子のギャップを軽快に歌いたかった。
tsuge:インタールードを作ったとき、『フィフス・エレメン
ト』を想像して作ったんですけど、実際借りてきて観たら全然
違った(笑)。
ucio:ミシェル・ゴンドリーとか好きだから、そういう感じも
入ってるかな。スペインの原色的な感じとか、ガウディも好き
だし。絵画も出てきますね。これはクリムトの感じだな、レイ
モン・サヴィニャック入ってるな、アンリ・マティスっぽいな
、とか。配色が豊かで遊び心があるものが好きですね。聴いて
もらう人には明るい気分になって欲しい。夜聴くよりも朝一発
目に聴いてさわやかな気分になってくれたら嬉しい。悲しくて
暗い歌は自分の肌に合わないし。コーラスを重ねて明るくした
りとか、歌一本というより肌で体感して欲しい。ヘッドフォン
とかで大音量で聴いたり、車のなかで聴いたりとか。体感する
音楽として捉えて欲しいですね。
■ではこれからリルでどういう音楽をやっていきたいですか?
tsuge:毎回いい意味で裏切っていきたい。いままでいろいろ
な音楽に触れてきたし、いろんな音楽をやってきた。それをア
ルバムごとに出せたらと思います。JBの時代から、ビートルズ
もツェッペリンも、いいバンドはどんどん進化していく。裏切
ってもついてきて欲しい。
ucio:やってないジャンルがないくらい、いろいろやってみた
い。リルの色に変えて。個人的には女の子に好きになって欲し
い。詞も共感できる部分はあると思うし。
tsuge:これからはクラブでもライヴしていきたい。観るだけ
じゃなくて踊って欲しい。“ホイッスル・ソング”が流れた瞬
間の一体感とか、僕らが求めている瞬間でもありますね。
ucio:リルを見に来たっていう人がいるくらいのところまでい
きたいよね。

text:Shingo Kuwata (2007/2)

http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/remix/article_270_25.jsp

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