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モリケンのラテンよもやま話コミュのVol.12 ティト・プエンテ

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 つい最近プエンテのアルバムを聞く機会があって、またいろんな発見があったのでお話しします。アルバムは彼の代表作といっていい「DANCE MANIA」。もう30年近い愛聴盤なのですが、このアルバム、ていうか彼の作品全般にいえることなのですが、マチートの「えー、うっそー、これほんとに一発で録ってるのー」っていうくらいの信じられないほどの完璧な演奏に比べれば、若干ラフで、良く言えば荒削りな演奏。これはプエンテのサウンドを不思議なくらい引き立てているので、これはこれで素晴らしい。今回聴いてるのは以前からのアナログ盤じゃなくて、復刻されたCD。ボーナストラックのアウトテイクもあり、カルロス菅野とウィリー長崎の熱いライナーノーツもあり、これもこれでとても素晴らしい。
 で、今回の発見はそのレコーディングについてです。CDでもアナログ盤と同じように“3-D MAMBO"のエンディングとか、その他にもあるインプット・オーバーのサチュレーションの歪みがあって、あーやっぱりマスターテープからしてそうなんだなあ、ということがわかりました。プロ用語が解らない方のために説明すると、要するに、録音中に演奏が予想外のボリュームになってしまうと音が割れてしまうわけです。でも、割れる寸前の音が最高の音質になるので、エンジニアはそこを目指して録音するのですが、このアルバムのようになってしまうと、エンジニアとしては「失敗作」になってしまいます。あくまでもエンジニアにとってです。演奏者にとってではありません。でもこのエンジニアがあながちヘボといえないのは、なんといっても素晴らしいベースのサウンドです。ボビー・ロドリゲスが弾いているんだから元の音がいいのは当たり前だとしても、この時代(1957年録音)としては逸品です。  
 でも、今までそうは気にならなかったサチュレーションの歪みがやけに気になるのは、CDだとそれ以外の音がクリアーになってしまったからかもしれませんね。そう思ってまたアナログ盤を引っ張り出して聴いてみました。

 いいいいいいいいいいんだよね、これが!

 アナログ盤独特のクロストーク(隣の溝から漏れてくる音)があって、全体にボヤけはするんだけど音の隙間が埋まるような感じで、とにかくなぜか無茶苦茶ワクワクする。ノる。そうそうこれだよ、これ! っていう感じ。

 とはいっても今からアナログ盤に戻るわけにはいかないので、デジタル録音でいかにこういうワクワクを表現できるかがこれからのテーマといえるでしょうね。

 今何故こんなにマンボに没頭してるかというと、「これがマンボだ!」っていう曲を作ろうとしているからなんです。某楽団用に。発表は今夏です。お楽しみに!

コメント(2)

夏に発表の某楽団用・・・っていうと、やっぱりアレですか!?(笑)
期待でわくわくします!!
森村さんの曲になると、いきなりキューバになっちゃいますからね!!
楽しみにしております。


ひさしぶりのレクチャーですが、今回も深いですねぇ。
ボクはプエンテはあまり詳しくないのですが、このCDはさすがに聴いてます。
復刻されてるんですね。
デジタルリマスターなんでしょうか?
ぜひ聴いてみたいと思います。

サチュレーションの問題はミュージシャンの方にとって、難しい問題みたいですね。
わざとオーバーに録ることもあると聞いたことがあります。
だいたいロック系なんて、E・ギターはサチュレーションしまくりですもんね!(笑)


今後ともレクチャーよろしくお願いします!
Varsity Dragを採譜してバンドで練習した事有ります。
昔、タタタとケーブルTVに出演したときに愛聴盤紹介
コーナーに持って行ったのもこれでした。

この年代の録音ってなんか中波ラジオを思わせる音色
のものが多いですね、好きです。
きっとデカいアメ車のスピーカーからガンガン鳴って
いたんでしょうね、

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