山陽本線沿線観光コミュの広島スカイレール

　正式には広島短距離交通瀬野線と呼ばれ、広島市安芸区のJR瀬野駅北方に建設された住宅団地スカイレールタウンみどり坂への交通手段として平成10(1998)年８月28日に建設された営業距離1.3kmのロープ駆動懸垂式・直流440Vの「軌道」です。
　このニュータウンは急勾配の山上に建設されたため、瀬野駅とは160ｍもの高低差があり、通常の鉄道では当然上り下りは不可能で、バスも遠回りせざるを得ません。
　そこで、神戸製鋼所・三菱重工業等が共同開発した懸垂式モノレールとロープウェイを組み合わせたような交通システムが採用され、懸垂式のモノレール車両を駅間ではワイヤロープで、駅構内ではリニアモーターで駆動して運転しています。
　このシステムは、270‰もの急勾配を登坂する能力があるため、瀬野駅とニュータウンを最短距離で結ぶ事が可能となりました。通常のロープウェイやリフトは風に弱いため、都市内公共交通には不向きですが、スカイレールは車体の支持・案内を桁構造と車輪で行っているため風にも強く、従来の急勾配線区向けの交通システムの弱点を克服しています。ほぼ全線が道路沿いに造られているため、懸垂式モノレールとして軌道法による特許を受けています。つまり、法令上は路面電車扱いって事ですね。
　実際の最急勾配は263‰ですが、これはケーブルカー以外の鉄軌道では日本一の急勾配です。所要時間は５分で、途中駅も一つあります。システムとしては最短75秒の運転間隔で運行出来る性能を持っていますが、実際の運転間隔は８～15分毎です。
　平日は0640～2200時、土日は0700～2200時の運行で、運賃は距離に関わらず大人150円・子供80円です。

コメント(8)

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[1] mixiユーザー 05月28日 19:33

　19日土曜日に乗って来ました。
　みどり口駅です。JR瀬野駅と直結していますが、何故か別の名前を名乗っています。スカイレール乗車時は自販機で切符を購入して自動改札機に投入する事になりますが、投入された切符は出て来ません。つまり、乗る時だけ改札を通り、降りる時はフリーパスです。合理的なシステムですね。
　無人運行ですが、ホームドアも付いていて安全面への配慮は充分です。