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渋沢栄一コミュの眼高低手

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「眼高低手と不平不満」

渋沢翁の「世渡りの道」という書物からの一文である。この文章を簡単にまとめると以下のようになる。

若い人は不満が多い。若い人は、
「自分は相当の力量があるのに、それに応じた地位を与えてくれぬ」
「自分には詰まらぬ仕事ばかり授けて置くから実に不愉快だ」 てな調子で不平を述べる。
それではと、若い人に仕事をまかせると、完全に処理することもできない。これから察するに、これらの不満の文句は「自己に与えられた事務に堪へ得ないといふことを告白しているに過ぎない」。
 昔は才能ある人でも、不遇をかこって世の中を終える人が多かったが、明治時代では社会が愈々発達すると、人材への需要が高まるから、若い人も普通であれば、需要がある。また、社会に見出されなくても、一歩一歩向上する気持ちで進んでいけば、信用力もつき、期せず求めずとも立身出世が出来るものだ。
 「立身出世の要旨は、絶対に自ら之を為すに非ずして、ただ自己の職務を忠実に真正に守ってさへゆけば、他からその人に立身出世という月桂冠を戴かさせて呉れるものである」

 以上がこの文の要旨である。何か、渋沢翁自身の人生での哲学を語っているように思える。翁自身不遇の時代があったようには思えないが、自分自身真っ直ぐに気持ちを持って、誠心誠意、事にあたれば、物事は自然と自分の望む方向に動いていくものだという信念があったのだろうと思う。自分の実力をつけることが先だと思っておられていたのだろう。

なお、眼高手低とは眼(まなこ)高くして手の卑きものという意味とのこと。

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