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PLANET Masters Collectionコミュの本日上映!

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「赤い束縛」公開記念 特集:女たちの選択
■「赤い束縛」の公開を記念して「女」の感情、性、生活、そして生命力を題材として世界の傑作からセレクション。
映画史の中に残る女優の魅力を再発見しよう。アメリカからはジョーン・クロフォード、マーセデス・マッケンブリッジ、イタリアからはモニカ・ヴィッティ、スウェーデンからはハリエット・アンディションそして日本からは〜 何せこれらの映画の女性たちは男たちを揺さぶり、翻弄しつづけるのだ。恐るべき女たち! 

----------------------------------------------意志の女/アメリカ篇
「大砂塵」Johnny Guitar 1954/U.S.A./109min(デジタル字幕上映) リパブリック映画社作品
 監督●ニコラス・レイ 製作●ハーバート・J・イェーツ
原作●ロイ・チャスラー 脚本●フィリップ・ヨーダン 撮影●ハリー・ストラドリング
 音楽●ヴィクター・ヤング(主題歌●「ジャニー・ギター」唄●ペギー・リー)
 美術●ジェームズ・サリヴァン
 出演●ジョーン・クロフォード、スターリング・ヘイドン、マーセデス・マッケンブリッジ、
スコット・ブラディ、ワード・ボンド、ジョン・キャラダイン、
アーネスト・ボーグナイン、 デニス・ホッパー、ローヤル・ダーノ
■フランスと日本では公開当時高く評価された20年代後半の流行の最先端「フラッパー」女優そして30年代はMGMミュージカルでも活躍し、40年代はワーナーで演技派ベティ・デイヴィスとも張り合った名優ジョーン・クロフォードを主演にしたニコラス・レイ監督の西部劇。西部劇の伝統を持つリパブリック社のデラックスカラー作品であったが異常な色使いと奇妙なセットと女を中心とした愛憎の物語ということもあって西部劇としてはかなり奇妙なものであったが、日本では哀愁あるテーマ曲「ジャニー・ギター」も大ヒットした。ギターを持った流れ者のスタイルはもちろんに日活の小林旭の「ギターを持った渡り鳥」シリーズにも大きな影響を与えた。一方フランスではヌーヴェルヴァーグの監督たちのニコラス・レイへの評価もあってカルト化し、フランソワ・トリュフォーは後に「華氏451」この映画の火事のシーンを参考にしたこともよく知られている。
■上記主演のジョーン・クロフォードはこの強烈な役の後ホラー映画の女優として開花する。そして脇役だったスターリング・ヘイドンも一気に知られるようになる。そしてジェームス・ディーン主演の「ジャイアンツ」でも知られる強烈な個性は女優マーセデス・マッケンブリッジも忘れてはならない。彼女は1973年に「エクソシスト」で悪魔に憑かれたリーガンの声を演じたのである。そしてジョン・フォード一家のワード・ボンドに怪奇俳優としても知られるジョン・キャラダイン、強烈なおっさん俳優アーネスト・ボーグナイン加えて、ジェームス・ディーンの仲間であり後に「イージーライダー」でヒッピー俳優の頂点に立つデニス・ホッパーもまさに時代の反逆者、狂気の若者として愛憎物語のきっかけを作っている。

■必見のニコラス・レイ監督作品は他に「夜の人々」「理由なき反抗」「エヴァグレイズに吹く風」がある。

-------------------------------------------立ちすくむ女/イタリア篇

「情事」LユAvventura 1959/Italy/121min/ヴィスタ
 (日本語字幕付) 監督・原案●ミケランジェロ・アントニオーニ
 脚本・台詞●アントニオーニ、エリオ・バルトーリ、トニーノ・グェッラ
 撮影●アルド・スカヴァルグ 音楽●ジョバンニ・フスコ
 主演●モニカ・ヴィッティ、ガブリエル・フェルゼッティ、レア・マッサリ
■ある島で消えた女アンナ。彼女を捜索する男と女。しだいに二人は惹かれあうが、二人の間には失踪したアンナがいただけではなく、互いの疎外感が立ちはだかっていたのである。60年代以後の映画のスタイルに大きく影響を与え、映画は物語を語るだけのものではなく、ましてや映っているものと隠されたもの、その見えない意識を具象を使って描こうとした金字塔のひとつ。ラストシーンの壁の前に立つ男女の絶望は「内省」の表象化をの試みであった。戦後アメリカのニューロティック映画には具体的に登場人物が疎外される状況設定があったが、この作品にはそれがない。その点がアントニオーニを未だに難解な作家として見る向きもあるが映画は物語を「判らせる」ためにあるのではなく実人生の不条理さそのものを提示するしかないともいえるのである。
70年代に日活ロマンポルノの武田一成が「闇に抱かれて」といて周到にリメイクしていたことはあまり知られていない。
■アントニオーニの第6作(短篇を除く)で彼の名を世界に知らしめるとともに、フェリーニの『甘い生活』'60とほぼ同時期に公開され、戦後イタリア映画の大きな流れであったネオ・レアレスモ(ネオ・リアリズム)が終焉したことをはっきりと示したのである。60年代のヨーロッパではフランスに於けるヌーヴェル・ヴァーグが「若き変革」を代表するならば、ネオレアレスモを通過し、洗練、分化しはじめた新しいイタリア映画は60年代のヨーロッパ映画の「中堅の変革」ということになろうか。ゴダール、トリュフォー、シャブロル、ロメール、リヴェットらに対して、フェリーニ、アントニオーニ、ヴィスコンティ、パゾリーニという構図は、これまでだれもたてなかったろうが、実際、彼等が精力的に製作し、映画祭や興業で賞を争いあっていたのは彼等作家たち個人の関係とは別であるが、まあ、映画が豊かであった時代だとしか言いようがない。そして、彼等によって新しく60年代のスターとなった女優、男優たち、フェリーニの妻ジュリエッタ・マシーナやマルチェロ・マストロヤンニ、ヴィスコンティにとってのアラン・ドロンらとともに、ゴダールにとってのミューズがアンナ・カリーナならばアントニオーニにとってのミューズはモニカ・ヴィッティということになる。音楽のジョバンニ・フスコもこの作品が彼の決定版となった。脚本のエリオ・バルトーリはネオレアレスト、そしてもう一人の脚本家トニーノ・グェッラは後に、タルコフスキーの『サクリファイス』や、最近もテオ・アンゲロプロス作品の多くを担当している現役である。アントニオーニはいまだ現役でイタリアの最長老監督となったが、「愛の神・エロス」で若手監督とのオムニバスが最新作である。
■必見のアントニオーニ作品は「夜」「太陽はひとりぼっち」「赤い砂漠」「欲望」「さすらいの二人」「ある女の存在証明」がある

-------------------------------------------調和する女/日本篇

※一部情報では「銀座化粧」の上映予定でしたがフィルムの都合で変更になりました。

「娘・妻・母」1960/Japan/123min/w
 製作●藤本真澄  監督●成瀬巳喜男  監督助手●広沢栄  脚本●井手俊郎 松山善三
 撮影●安本淳 音楽●斎藤一郎  美術●中古智  録音●藤好昌生 下永尚
 照明●石井長四郎  編集●大井英史  製作担当●菅英久  現像●東京現像所
 出演●三益愛子、原節子、森雅之、高峰秀子、宝田明、団令子、草笛光子、小泉博、
淡路恵子、加東大介、仲代達矢 、上原謙 、杉村春子、太刀川寛、中北千枝子、
北あけみ、笠智衆 、加代キミ子、笹森礼子、松岡高史 、江幡秀子
  池田生二、林幹、塩沢とき
■山の手の中流家庭を舞台に、戦後の三世代の女の姿を描いた成瀬巳喜男監督晩年のオールスター映画。三益愛子、原節子らの戦前・戦中派、そして高峰秀子らの戦後世代として、まさに戦争を知らない世代。それぞれが1960年代の女性像を演じる。60年代における日本での結婚・離婚、そして家庭と個人との関係が生み出す人間模様。
■監督の成瀬巳喜男は戦前から活躍したが戦後になって高峰秀子を主演にひねくれた戦後第一世代の女性像を描き続けた。海外では50年代の溝口健二、黒沢明、そして70年代の小津安二郎に続いて80年代になって高く評価されるようになった日本の巨匠No4。
■必見の成瀬巳喜男監督作品は他に「浮雲」「めし」「山の音」「鰯雲」などがある。



-------------------------------------------怯える女/スウェーデン篇

「鏡の中にある如く」Sason I en spegel / Through A Glass, Darkly
1961/Sweden/80min スヴェンスク・フィルム作品
 製作●アラン・ユーケルンド 監督・脚本●イングマール・ベルイマン
 撮影●スヴェン・ニクヴィスト 編集●ウッラ・リイゲ
 録音●ティーグ・フロディーン、エーヴァルド・アンディション
 音楽●エーリック・ノードグレーン
 使用曲●J・S・バッハ「無伴奏チェロ組曲第2番二短調」 
 チェロ演奏●エルリング・ブレンダール・ベンクトソン 
 美術●ペール・アクセル・ルンドグレーン 衣装●マゴ
 主演●ハリエット・アンデルセン(カーリン)、
マックス・フォン・シドー(マッティン)
ラーシュ・パスゴード(ミーヌス)、
グンナル・ビョーン・ストランド(ダーヴィッド)
ラーシュ・パッスコード
■夏休みの孤島の別荘で過ごす一家。父親と娘カーリンとその夫、そして17才の弟。しかしカーリンは徐々に狂気に陥る。精神の病と悪魔を題材にしたスウェーデンの巨匠ベルイマン監督作品。撮影はベルイマン作品のコンビで知られ、後にウディ・アレン作品も担当する北欧の名カメラマン/モノクロの名手スヴェン・ニクヴィスト。1961年のアカデミー外国語映画賞受賞作。主演には「不良処女モニカ」などベルイマン映画の常連ハリエット・アンデルセンそしてマックス・フォン・シドー
■1950年代末期から世界的に高い評価をえるようになったベルイマンの1961年作品29本目の監督作。前年の『処女の泉』がアメリカのアカデミー外国語映画賞を受賞し次作『悪魔の眼』が不評だったが本作ではベルリン映画祭国際カトリック映画事務局賞と再びアカデミー外国語映画賞を受賞。本作は後の『冬の光』'63、と『沈黙』'63とともにベルイマンの「神の沈黙」3部作を成す。3部作を通じて登場人物の少ない「室内映画」である。本作でベルイマンはバルト海の中央に浮かぶスウェーデン領のゴットアイランド北端に位置するフォール島を発見し以後の作品でもたびたびロケし、フォール島に関するドキュメンタリーも監督するほどである。そしてこのフォール島に定住することななる。


「一番重要なシーンはボートの中でダーヴィッドとマッティンが語り合うところだと思う。ストーリー展開の中心となるカーリンの病 状や全員の心理的な人間関係がすべてここで語られるからだ。ボートの中という設定は、外からの隔離と自分一人であると いう境地をも示している。」ベルイマン

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