ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ひとりバレエ部コミュの【公演レビュー】シルヴィ・ギエム オン・ステージ 2007

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
もう去年の話になってしまいましたが・・・12月にシルヴィ・ギエムの2007年日本公演に行ってきました。

今回、ABCDとプログラムが3つに分かれていて、それぞれ「白鳥」「カルメン」「椿姫」がメインにすえられ、そのほかにイリ・キリアンらのモダン作品を織り交ぜつつ、東京バレエの出演もあり・・・というプログラム内容でした。

私が観てきたのはプログラムA。「白鳥の湖」「ステッピング・ストーンズ」「優しい嘘」「PUSH」の4つの演目でした。場所は東京上野の東京文化会館。

10年ぶりのバレエ鑑賞の第一弾は松山バレエ団の「くるみ」。この日は20年来?のギエムの演技・・・しかもライブということでとても期待して見た公演でした。

しかし。なぜか・・・こころ踊れませんでした。白鳥、素晴らしかった。優しい嘘、その直前の東京バレエのパフォーマンスの余韻が吹き飛んでしまうような集中力、集約力・・・巻き込まれました!そしてPUSH・・・は、内容的には私には乗れなかったのですが、ギエムの身体表現力に釘付けにさせられました。

でも、公演が終わったあと、充実感が得られなかったのです。

松山バレエも、ギエム後に見たレニングラードのドンキも、そして、テレビだけどボリショイ&マリインスキー合同公演、フェリの引退公演、そして先日のロパートキナの白鳥も、「ああー!!バレエをみたー!!!満喫!!」という充足感があったのです。テレビですら、そしてせっかくなので、と、大枚をはたいてチケットを取ったのですが、その値段を考えても「見てよかった!」と思えたのですが、ギエムの舞台なのに正直いうと値段の割りに(C席でしたが)損したな〜と感じてしまいました。

理由として考えられるのは、東京バレエとギエム、という、構成のわからなさ。上に書いたような公演はそれぞれコンセプトがはっきりしていてそれを観客にバーンと打ち出していた、と思うのです。たとえば、松山バレエだったらやはり中心は森下洋子さん。そして、クリスマスに見に来ている子供さんとその家族を浮世のことはしばし忘れて夢の世界へ誘う〜というコンセプトがしっかりとあったと思いますし、テレビ公演のボリショイ&マリインスキーは、両バレエ団のスターダンサーたちの美しい姿をこれでもか〜ときらびやかに、豪華なバレエの世界のダイジェストを見せ付ける・・・という夢の競演で観客を魅了・・・というプランがあったと思うのです。

でも、今回のギエムの公演には、とりあえず、ギエムの演目としてお客が見たい、と思うものを一つ、そして場つなぎ的に(ギエムがずっと出続けるわけには行かないので仕方ないと思うのですが)東京バレエ団がキリアンの作品をやってみせる、そしてギエムのモダンを二つ・・・テーマが、コンセプトが私にはわかりませんでした。そして満喫ができなかった。

ギエムがビッグネームになりすぎてしまって、出演時間も、予算もほかの人材も限られてしまっているので、それに全国何箇所もこのプログラムでまわるとしたら一つ一つの公演にエネルギーを注ぎすぎてしまうわけにはいかない・・・のかもしれません。

または私があまりにも無知で、ひとりのダンサーのオンステージというものは、バレエ団の全幕ものや、それに準ずる公演と別のクオリティーのあり方があるのかもしれません・・・。どの個人のダンサーもワンマンショー的な公演ではこのくらいの濃度の公演になるものなのかも。

でも、だとしたらこれからこの手の公演には行くのを考えなくてはな・・・とおもいました。この、公演のあり方・・・などは皆さんの意見もできたら聞いてみたいです。この公演をすばらしい、と無条件で受け入れられない私のほうがよくわかっていないやつなのでしょうか。今までこのことでう〜〜〜ん・・・と悩み、公演記録がつけられずにいましたが。いまでもまだ考えてしまいます。ふむ〜。


肝心の演技についてですが、ギエムもル・リッシュも素晴らしかった。ル・リッシュは映画「オーロラ」で線の細い役をやっていたのでそんな印象を持っていたのですが、とても強靭でしなやか・・・パリ・オペラ座のエトワールなんだなぁ〜というウットリするような動きでした。ル・リッシュももっと見てみたかったです!そしてギエム・・・!白鳥も優しい嘘も素晴らしかったです!でも、マリファント作品は・・・よくわかりませんでした。でも、(さっきも書いたんですが)身体表現として、ギエムの存在感を放っていました。

ギエムの全幕が見たい・・・!です。でもギエムは何を踊りたいんだろう?今回の公演の傾向からすると、モダン中心の演目がふえてゆくのでしょうか。でも、バレエシーンでは、どちらかというとクラシックへの回帰というか温故知新的な動きが見られるような気がするのですが、たぶんギエムはクラシックではやりたいことをやりつくしてしまった感があるのだろうし・・・時流的に難しいのかな?と、想像します。どちらにしても今が彼女のバレエ人生のまとめの時期であることは間違いないと思うのですが・・・と、いろいろ考えることの多かった公演でありました。

コメント(4)

私はギエムのまともな踊りを見たことがないのですが、ちょこちょこっとは
テレビなどで知っています。
確かにぜひ見てみたい・・と思うダンサーなのですけど、古典好きな私に
とっては、白鳥でもオーロラでもなんでも、一部の抜粋よりも全幕通して
見たい・・・
ギエムのDVDは、そういうのがないんですよねぇ〜 本人の意向なのでしょうか?
とても残念です。
彼女のボレロは有名みたいなので、これも一度見てみたいけれど、私的には
ジョルジュ・ドンのようなダンサーが踊っているボレロの方が好みかも?
きょうちゃん!!!
そうですよね、抜粋・・・も、時にはいいのだけれど、やっぱり全幕見たい、
と思います、私も。以前はきっと全幕をやっていたのだろうけれど・・・
いまやビックネームになりすぎてしまっている?ので、難しいのか。

オケの生演奏で、全幕、しかもギエム、ギエムと一緒ということは有名バレエ団・・・きっとそんな公演が成りたってしまったらチケット取るの不可能に近くなってしまうんでしょうね〜。

そういえば、今回の音楽はテープで流されていましたが、それも私が満足できなかった原因のひとつなのかもしれないです。

ボレロ、見たいですよね、私も見てみたいのですが、ギエムはもうボレロはやらないだかやりたくないだか(いままで「ボレロのギエム」と言われすぎ、演じすぎ・・・という理由だとおもうのですが)で、ここ最近はいつだかを最後に公演でやられることがめっきりなくなったようです。
こんにちは
いつも楽しみに読ませて戴いてます。

ギエム・オンステージをかなり昔観た事があるので、感想を書いてもいいでしょうか。

その時は、ギエムはボレロとキューブを踊りました。全盛期で、素晴らしかったです。二重関節の足も噂通り、よく上がってたなぁ〜
東京バレエ団は、春の祭典と古典もの、たぶんチャイコフスキーパ・ド・ドゥかなにか。春〜はすごくよかったですよ。チャイコのほうは、荒井祐子さんの足の筋肉がすごかったという印象…。
でもギエムを観たくて行ったので、満足でした。

今回ル・リッシュも出たのですね、いいなあ…見たかったです。

舞台のコンセプトがいまひとつだったのですね、
回数を重ねすぎて、東京バレエ団とギエムの舞台も難しい局面に入ったのかな?


オーロラさん♪こんにちはわーい(嬉しい顔)

ギエム・オン・ステージ!!見られたことがおありなのですね〜♪
うわ〜いろいろ詳しく伺いたいです目がハート

(私にとっては)幻のボレロみられたんですか〜素晴らしかったのでしょうね!
キューブ・・・なんとなく聞き覚えがあるような?でもどんな演目なのか、ちょっとわかりませんが、コンテンポラリーものですよね?

そして東京バレエ団との競演が多いようですが、春の祭典はベジャール版ということでしょうか、なんか演目を聞いて私も見てみたい、と思うようなラインナップです。

私もテレビで見たギエムの踊りは、身体に手が四本ついてるのかと思うほどの自由自在さ、そして脚の表現力のすばらしさ・・・こんなに自由に身体が動いたらきもちいいだろうな〜と思いましたもんね・・・

今回はイリ・キリアンものとクラシック・・・相性がよくなかったのかもしれないですね、あと、そのほかにもマリファント氏の作品もあって・・・意欲的に企画されたのかもしれませんが私は乗り切れなかったのです・・・でもギエムのコミュでは絶賛されていて・・・私もギエムの踊り自体はすごい!!と思ったのですが、公演としての完成度が今ひとつ満足にいたらなかったというか・・・もしかしたら私の見識が甘いのかも?とも思います。
どちらにしても、コンテンポラリーものをクラシックと同じ公演の演目にもってくることの難しさ・・・もあるのかなと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ひとりバレエ部 更新情報

ひとりバレエ部のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング