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新津章夫コミュの墓参り

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 CDの再発が頓挫していることもあって、最近書き込みがありませんので、新津章夫の近況(死者にそんなものはないけど…)でも書いておきます。
 例年、8月は日本におります。というわけで、半年振りに墓参りに行ってきました。もちろん、新津章夫のです。この墓には、愚兄以外に長兄の長女が眠っています。医学上は死産だったのですが、数日この世の空気を吸ったので、長兄が名前を付けて戸籍に残したのでした。
 いつもは愚兄の生まれ代わりである我が娘と愚妻と3人で行くのですが、どうにも都合が合わず、今回は僕一人で行きました。
 墓は東京の下町、日暮里にあります。真下には常磐線、東北線、京成線など、20本近くの線路が走っています。子供の頃、ここへ来ては電車を見ることが大好きだった新津章夫にはうってつけのベストポジションです。ま、昔に比べて列車の本数が異様に増えたので、ずいぶんとうるさくはなりましたが。
 我が家の墓の前に、以前から気になっていた他家の墓がありまして、というのも墓の上に小さなお地蔵さんが載っているのです。そして、お供えはいつもオレンジ・ジュース。小さな子が亡くなったのでしょう。
 愚兄の位牌はミラノにも持ってきているので、話はいつでもできるのですが、ま、墓の前ならよりダイレクトに話せるから(?)CDの再発話や「サイエンス・クラシックス」があまり売れてないという報告など、じっくりと話そうと思っていたのですが、墓の掃除が終わるやいなや、件の子供の墓におばあさんが訪ねてきました。
 最初、僕がいることに驚いたような様子でしたが、「こんにちは」と挨拶すると、向こうも「こんにちは」と返してくれました。そして、「どなたが眠っているのですか?」と聞かれたので、兄です。49歳でした。そりゃあ、お若いのに…、などとありがちなやりとりをし、おばあさんは墓の掃除を始めました。
 しかし、おばあさんの身長は140?ほど。墓の天辺までは届かないので手伝うことに。と、こちらから聞く前に「孫娘です。3歳で交通事故で亡くなりました」と話し始めました。「皇居の近くの高速の出口でパッシングされて、煽られたんだそうです。それでハンドル操作を間違えてスピンして。運悪く、その直前に眠くなってぐずり始めた孫娘が『ママのところにいっていい?』とチャイルドシートから抜け出て、前席の母親に抱っこされた直後で。だから、遺体はとってもきれいでした。わずかに口元から血が一筋流れ出ていましたが。脊椎を損傷して亡くなったのです。両親は無事でした」。
 3歳の孫娘と聞いて、同じ年の子供を持つ身としては気の毒でならない。その後、そのご両親は決心をして、次女をもうけたそうだけど、亡くなった長女とはぜんぜんタイプが違って、戸惑いながらも長女の思い出とともに、その新しい家族と幸せに暮らしているという。
 人は死んだら誰かの心に棲む、みたいなことを言ったのは誰でしたっけ? ドラマの中のキムタクです、なんて言わないで下さいよ。
 たしかに、生きている時よりもはるかに多くの時間、愚兄のことを考えて僕は生きています。そして、音作りに対して絶対に妥協をしなかった姿勢をとても尊敬しています。ま、もちろん、生きているに越したことはありませんけどね。

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